「生産者や商品の情報をもっと提供して欲しい」――。
日本政策金融公庫の調査によると、農林水産物やその加工品をネット通販で購入した消費者の3人に1人が、販売事業者にこうした情報の提供を求めていることがわかった。
今回の調査は2016年1月に実施した消費者動向調査で、ネット通販を利用した農林水産物や加工品の購入について調べた。
「インターネット通販の事業者に期待すること」という設問に対し、「生産者や商品の情報をもっと提供して欲しい」と回答した消費者は全体で34.7%。
次いで多かったのが「配送料を安くして欲しい」。全体で23.6%、女性の比率が高く27.0%だった。「商品の価格をより安くて欲しい」は全体で17.5%。
ネット通販の事業者に期待すること
農林水産物や加工品の購入先は「インターネットのショッピングモール」がトップ。全体で71.0%がモールで購入している。
生産者や食品メーカーなどのインターネット直販を利用しているのは全体で46.9%。ネットスーパーや量販店のネット通販は全体で26.0%、食品販売会社のネット通販は11.3%だった。
ネット通販による主な購入元
農林水産物や加工品をネット通販で購入したことがある消費者は全体で31.8%にとどまっている。20~30代は約22%、40代以降は30%台で、1割超の開きがあった。
農林水産物やその加工品をネット通販で購入した経験の有無
ただ、購入未経験者に対してネット通販での農林水産物の購入の意向を聞いたところ、全体で28.1%が「購入してみたい」と回答。今後、農林水産物や加工品といったネット通販利用がさらに伸びていく可能性がある。
調査概要
- 調査時期:2016年1月1日~1月19日
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 調査対象:全国の20歳代~70歳代の男女2000人(男女各1000人)
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オリジナル記事:消費者が食品ECに求めること…約3割が「生産者や商品の情報をもっと提供して欲しい」
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