「超難問コロシアム2014」の優勝チームは、筑波大学附属駒場高等学校2年生の3人
(左から蓮見さん、中田さん、末岡さん)
前回のオウンドメディア活用事例のインタビューでは、News2uリリースを使った「ネットPR」や、アニメーション監督の新海誠氏とのコラボでも記憶に新しい映像コンテンツ「クロスロード」を活用するなど「ネット志向の広報」としてご登場いただいたZ会様。
今回は、前回の続編として「超難問コロシアム2014」のイベントを中心にオウンドメディアの活用事例をお伺いしました。
「超難問コロシアム2014」は、Z会様が主催する、高校1・2年生を対象に、英語・数学・国語・理科・地歴の範囲から、Z会様が考える極めて難度の高い「良問」の解答を競う大会です。2013年度に第一回が開催され、今回第二回を迎える「超難問コロシアム2014」の決勝が2014年11月9日(日)にニコファーレ(東京・六本木)で行なわれ、4時間を越える戦いの末、筑波大学附属駒場高等学校(東京都)が優勝の栄冠を手にしました。
そこで、まずは「超難問コロシアム2014」に優勝した直後の筑波大学附属駒場高等学校の皆さんに取材させていただきました。
▼決勝に進出した3校の動画
「超難問コロシアム2014決勝出場校意気込み」(YouTube動画)
「超難問コロシアム2014」で見事優勝を勝ち取った、筑波大学附属駒場高等学校の3人にコメントをいただきました!
――まずは今大会にエントリーしようと思ったきっかけを教えてください?
中田さん:実は僕が「Z会東大マスターコース」の教室に通っていたのがきっかけで、この大会のことを知りました。以前から高校生のクイズ大会に出てみたいと思っていたのも参加動機のひとつです。
蓮見さん:この大会は中田に誘われました!そして実は、チームの予選の得点が前回の平均点を下回っていて、帰りにファミレスの反省会で「これは予選落ちだなぁ!」と思っていたのです。そんな心境だったので、中田からLINEで予選通過のメッセージが届いたときは、すごく嬉しかったです!
――今回、優勝の勝因を教えてください?
中田さん:チームワークじゃないでしょうか?
蓮見さん:それからポテンシャルの高さだと思います!
末岡さん:この大会は、限られた時間の中で解答していく必要があったので、分担を決めて協力しながら問題に取り組めたことが大きな勝因だと思います。
――ニコニコ生放送中も、御三方ともたくさんコメントが寄せられていましたね?
※リーダーの中田さんには「イケメン」「かっこいい!」。そして難解な数学問題を解答した蓮見さんには「はすみーんコール」。そしてラウンド1の個人戦で好成績だった末岡さんには、「末岡くん、頑張れ!」「ファイト!」「キター」「スゲエ」「断トツ!」など、大会を通してファンから応援・賞賛のコメントが集中しました。
中田さん:いや、ほんと末岡は頭がいいのです!あとのコメントは…学校の友達が入れたんじゃないでしょうか?笑
末岡さん・蓮見さん:笑
――最後に3人それぞれから優勝のコメントと、優勝賞品のQUOカード(チームで計15万円分)の使い道について教えていただけますでしょうか?
蓮見さん:今は驚きでいっぱいです。今大会を通して、これからさらに勉強しないといけないなぁ!と改めて思いました。賞品で本(マンガも含む!)を買いたいです。
中田さん:ラウンド1で、自分が足を引っ張ってしまったので、2人がいたからこそ勝てたと思っています。これからも勉強頑張ります!賞品は、今とても興味のあるロシアに関する本を手に入れたいです。
末岡さん:一瞬、予選で負けたと思っていたので、勝てて本当によかったです。今日も始めのうちは決勝ということで緊張していましたが、仲間(2人)の存在が心強かったです!賞品は、資格を取るほど好きな世界遺産と生物に関する本が欲しいです。
――4時間を超える戦いを制した、筑波大学附属駒場高等学校のみなさま、本当におめでとうございました。
▼当日の様子は「超難問コロシアム2014 決勝 in ニコファーレ」のニコニコ動画(4時間50分)をご覧ください。
リアルイベント「超難問コロシアム」について、主催者でありニコニコ生放送にも登場され会場を盛り上げられていた、Z会のマーケティング部・宣伝営業課の伊豆蔵善史氏にお話を伺いました。
――今回イベントを開催することになった経緯を教えてください。
前回のスタート時に、どうしたらもっと高校生に「Z会」の存在を認知してもらえるか?興味をもってもらえるか?を考えて始めたイベントです。またZ会の強みとする「良質な問題」と「添削力」が見せ場となり、この大会で出題した問題を収録した問題集「天才問題集」を特典に、資料請求をしていただけることを狙いましたが、大会の生放送を視聴するという体験をすることで、「Z会」というブランドが高校生にとって身近な存在になるとうれしいなとも考えました。
――イベント当日まではどのような準備をされていたのでしょうか?
まずは参加者を集める必要がありました。マスメディアで大々的に告知するわけでもなく、全国から何万人もエントリーがあるとは思っていなかったので、エントリーの可能性がありそうな高校でピンポイントに訴求する策をとりました。例えば、高校に出向いて直接高校生にご案内を手渡ししたり、高校生クイズの地方予選でチラシを配ったり。クイズ研究部に向けてご案内も送りました。そして、最終的には、84チームのエントリーが集まりました。
また今回はイベント当日だけではなく、継続的に高校生とのタッチポイントを作るべく、予算があまり取れない中で、弊社オフィスの会議室などでニコニコ生放送の番組を放送しました。自分たちでハンディカメラやマイクを買って環境を作り上げていきましたが、不慣れな生放送で音が聞こえづらいなど、手探りな中で今日まで番組を繋いできました。
もちろん、イベント開催に向けた情報発信として「News2uリリース」を活用し、計画的にニュースリリースを配信しました。具体的には、イベント前の9月に学生へ向けた大会エントリー募集の告知と、10月に本選出場12校の決定の告知と、決勝出場3校の告知と決勝のニコニコ生放送の中継に関する告知の計3本のニュースリリースを配信しました。
News2uリリースで配信した決勝当日の結果速報と現地レポートのニュースリリース
――今回、ニコニコ生放送の視聴来場者数について結果はどうでしたか?
予選・本選と2~4万人近い視聴者を獲得し、決勝は目標を6万人に設定しましたが、結果5万人に留まりました。しかし前大会よりも放送時間を短くしてこの結果だったので、効率的な運営ができたと感じています。それからニコニコ生放送では事前にタイムシフトの予約ができるのですが、前回の1,000人程度から今回は1,800人を越え、大きく予約人数を増やすことができました。
――また、高校生が会場で解くタイミングと同じくして、問題が、超難問コロシアム特設サイトに掲載されていたのですね?
問題公開後、超難問コロシアム特設サイトへの流入状況をリアルタイムで見ていたのですが、問題を公開したタイミングと同時にとても多くの人が特設サイトにアクセスしてきているのが分かりました。その後しばらくして離脱していっている様子がわかったので、おそらく問題に挑戦している人もいるのだろうと想像できそうです。決勝当日のサイトへのアクセスをデバイス別に見ると、PCが68.8%、モバイルが27.2%、タブレットが4%という状況でした。もっとモバイルが多い印象があったのですが、生放送は画面が見やすく、コメントもしやすいPCを使うのかな、と想像しています。
本大会のターゲットは高校生であり、タッチポイントを増やすために、特設サイトでのリアルタイムの問題掲載や、ニコニコ生放送を継続的に放送したりしていました。今後も高校生に興味関心を高めてもらえるような企画をいろいろと考えていきたいと思っています。
今回、リアルイベントの告知や話題性の創出に効果的にソーシャルメディアやネットPRを活用され、優れた事例を伺うことができました。今後もZ会様のオウンドメディアの活用に注目していきたいと思います。
伊豆蔵様、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました!