[図解]オーバーチュア新システム完全理解&準備法

何が変わる? 「新スポンサードサーチ」の変更点&新機能をチェック

[Sponsored]
[図解] オーバーチュア新システム 完全理解&準備法 ~パナマで変わる7つのポイントと「キーワード広告2.0」への意識改革

パナマ運河が世界の物流を一変させたことにちなんで、開発コード「パナマ(Panama)」と名付けられていたオーバーチュアの「新スポンサードサーチ」。先行して導入された米国に引き続き、日本でも2007年4月17日から、新スポンサードサーチへの移行が開始された。新スポンサードサーチで何が変わるのか、どう対応すればいいのか、徹底的に解説する。

TEXT:鶴田 修朗 協力:オーバーチュア株式会社、株式会社デジカル

新スポンサードサーチで何が変わる?

オーバーチュアの新しいキーワード広告プラットフォーム「新スポンサードサーチ」の新機能や旧システムからの変更点は、主に以下の7点だ。

  1. 管理画面の使い勝手の改善
  2. 広告審査時間の短縮
  3. 地域ターゲティングの導入
  4. 広告テスト/広告最適化機能の導入
  5. 広告キャンペーン単位の予算/スケジュール管理が可能に
  6. 目標管理機能の導入
  7. 「品質インデックス」の導入による広告表示順位決定方式の変更

前記のうち6は基本的に正規代理店向けの機能であるため、一般のユーザーに関係するのは、まず1から5となる。最も興味深いだろう7の広告表示順位決定方式の変更は、すべての広告主が「新スポンサードサーチ」のシステムに移行したあとに実施される。

移行は現在段階的に行われており、完了するまでに、2~3か月を要する見通しだ。ちなみに米国では、2006年10月に移行が始まり、2007年2月には広告掲載順位も新方式に切り替えられている。

新スポンサードサーチ移行のスケジュール

新スポンサードサーチの特徴をひと言でいえば、グーグルのアドワーズ広告とほぼ同様の、きめこまかな広告運用ができるようになったということ。すでに、アドワーズ広告のユーザーであれば、今までの経験やノウハウを生かしながら、より効果的な広告をヤフージャパンなどにも掲載できるようになるはずだ。

従来のシステムと比べ、大幅に機能が改善された「新スポンサードサーチ」。移行後にすぐに使いこなすために、まずは大きな変更点と注目の新機能をチェックしておこう。

1感覚的に操作できる グラフィカルな新管理画面

新スポンサードサーチの管理画面は、大別して「ダッシュボード」「キャンペーン」「レポート」「アカウント管理」の4つの要素で構成される。タブで各画面を切り替え、操作したい項目をクリックやプルダウンメニューで選択・表示していく。シンプルなユーザーインターフェイスなので、直観的に操作できるはずだ。注目したいデータをウォッチリストとして登録し、常にトップページ(ダッシュボード)に表示できるなど、機能面も大幅に強化された。

新スポンサードサーチのダッシュボード

新管理画面の特長の1つが、ユーザビリティの良さ。グラフやカレンダーなどが随所に表示され、直感的・視覚的にさまざまな機能を使いこなせるように工夫されている。ある程度PCの操作に慣れている人であれば、「ヘルプ」などをいちいち参照しなくても、ほとんどの操作ができるはずだ。

キャンペーン予算とスケジュール画面

2広告審査が「5営業日以内」から「数分以内」に短縮

従来のシステムでは、広告を申請してから審査が完了するまで、1.5日程度かかっていた(公式には約5営業日)。新スポンサードサーチでは、違法な広告やアダルト関連など、オーバーチュアの定める広告掲載ガイドラインに抵触する広告は自動的に判別されるが、それ以外のほとんどの広告は、申請から数分以内で審査が完了し、すぐに広告が掲載される。これにより、急なキャンペーンやセール時でも、タイミングを逃さずに広告を打てるようになる。

広告の申請から審査完了までの流れ
数分以内で審査をクリアするには、掲載ガイドラインに準拠して、広告及びランディングページを作成する必要がある。新スポンサードサーチ対応の掲載ガイドラインもすでに公開されているので、熟読しておこう。
http://www.overture.co.jp/new/

3「地域ターゲティング」で特定地域に限定して広告を配信

新スポンサードサーチには、広告の配信対象を「日本全国」、関東・近畿などの「地域・地方」、そして「都道府県」の3段階から選択できる地域ターゲティング機能が実装された。サイト閲覧者のIPアドレスなどから地域を特定し、基本的には、設定した地域の閲覧者に絞って広告を配信できる。大都市圏限定のプロモーションや、特定地域での集客、地方限定セールなどを効率的に実施できるようになる。地域ターゲティングは、アカウント単位ではなく「キャンペーン」ごとに設定できる。

キャンペーンの地域ターゲティング設定画面

4複数のキーワードに複数の広告を設定して
広告効果のA/Bテストも可能

従来のスポンサードサーチでは、キーワードと広告(タイトル・説明文・URL)が対の関係になっており、あるキーワードに対しては常に同一の広告が表示されていた。新スポンサードサーチでは、この構成が見直され、キーワードに対して複数の広告を設定できるように変更された。さらに、広告効果を測る「広告テスト機能」と、クリック率などの指標が優れている広告を優先表示する「広告最適化機能」も追加され、ある程度システム任せで、きめ細かな広告運用ができるようになった。

5予算やスケジュールをキャンペーンごとに管理

従来は広告は「カテゴリー」という単位でまとめられていて、予算の管理はアカウント単位でしかできなかったが、新スポンサードサーチでは広告予算やスケジュールの管理を「キャンペーン」という単位で行えるようになった(キャンペーンの中でもさらに管理のために「広告グループ」を作れる)。限られた予算をより効率的に配分できるほか、スケジュールを設定しておけば、広告の表示・非表示を自動で制御できるため、季節限定のプロモーションなども、手間をかけずに実施できる。

管理単位の名称が「キャンペーン」に
新スポンサードサーチでは、これまで「カテゴリー」と呼ばれていた広告の管理単位の名称が「キャンペーン」へと変わる。キャンペーンの中には、さらに細かく広告を管理するための「広告グループ」という“箱”を作成できる。1アカウントにキャンペーンは20個作れ、1キャンペーンには広告グループは1,000個持つことができる。また、広告グループには、キーワードは1,000個、広告は20個作ることができる。広告グループに、複数のキーワードと複数の説明文を入れておけば、さまざまなキーワードと説明文の組み合わせをランダムに表示して、広告効果をテストすることが可能。この広告テストの結果、効果の高い組み合わせを優先表示することもできる。

6CPMや広告費用回収率などの
指標で費用対効果を自動管理

基本的には正規代理店限定の機能だが、新スポンサードサーチには、「目標管理機能」も備わっている。この機能は、CPM(広告表示1,000回あたりの料金)、クリック率、広告費用回収率、保持したい掲載順位といった指標ごとに重要度と目標を設定しておくと、予算に合わせて入札価格や広告掲載のオン・オフなどを自動的に管理してくれるもの。広告の費用対効果の効率化を、手間をかけずに行える。

お金だけでは掲載順位が上げられない
品質インデックス導入後は、グーグルのアドワーズ広告同様、クリック率の高い広告を作成すれば、入札価格が低くても掲載順位を上げられる可能性が生じる。なおコンテンツマッチの広告掲載順位に関しては、この品質インデックスによる決定方式がすでに導入されている。

7[完全移行後]広告の掲載順位の決定に
「品質インデックス」を導入

全ユーザーが新スポンサードサーチに移行後、広告の掲載順位は、基本的には入札価格と新たに導入される「品質インデックス」に基づいて決まる方式に変更される。オーバーチュアでは品質インデックスの詳細を明らかにしていないが、クリック率や広告とリンク先ページとの関連性など複数の要素が関わるという。「品質インデックス」が高ければ、入札価格の高い広告よりも、上位に表示される可能性が生じる。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウVol.6』 掲載の記事です。

用語集
CPM / アドワーズ / インデックス / オーバーチュア / キャンペーン / キーワード広告 / クリック率 / スポンサードサーチ / パナマ / ユーザビリティ / リンク / 品質インデックス
[Sponsored]
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

RTB
広告関連の用語。DSP と SSP による入札と応札を 1 回の広告表示(インプ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]