なぜあのスタートアップベンチャーは注目を集めるのか?

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企業とエンジニア・クリエイターが気軽に受発注ができる環境をつくりたい

まずは貴社の事業内容を教えてください。

当社は「クラウドソーシング」を手掛けるベンチャー企業です。「クラウドソーシング」とは「群衆(クラウド)」に対して「外注(ソーシング)」するという意味の造語で、仕事を発注したい企業と、仕事を受注したい主に個人の方々とをマッチングさせるサービスです。

当社では主にエンジニア・クリエイターを対象としており、開発系・デザイン系・ライティング系の業務の受発注がサイトを通して行われています。2012年3月にクローズドβ版サービスを開始し、現在約4,000社の企業、約16,000名の登録ユーザーにご利用いただいており、流通総額は約9億円となっています。(1月下旬取材時点)

「クラウドソーシング」を手掛けるきっかけは何だったのですか?

元々私はシステム開発の受託企業に勤務していたのですが、その時に感じた問題意識がそもそもの発端です。

まずは少額案件に関する問題です。発注側には金額の大小問わずさまざまな案件がありますが、一方受託企業からすると販管費なども勘案すると50万円以下の案件はなかなか受けるのが難しいのが実情です。したがって発注側は少額案件については、人脈を頼りに個人の方にお願いすることが多いのですが、そうそう案件に見合った個人が見つかるとは限りませんし、受け手の個人にとっても安定的に受注できません。つまり少額案件を受けたい個人はたくさんいるのに、それが可視化されていないということに問題意識を持っていました。

二つ目はエンジニアと企業、それぞれが求めるワークスタイルの違いです。エンジニアの多くは例えば深夜とか、土日とかに集中して作業をするなど、自分の働きたい時間に働いて成果をあげる方が多くいますが、企業の枠組みではなかなかそうした働き方は許容出来ないのが実情です。また優秀なエンジニアやクリエイターは自前で自分に合った機材を揃えている方も多いのですが、企業では画一的に機材を導入するため、なかなか職場の機材では最大限に力を発揮することが難しく、自宅で作業したほうが実は環境が整っていたりすることも多々あります。

つまりIT系のエンジニア・クリエイターは21世紀に生まれた職業であるにも関わらず、定時に一堂に会することが是とされた20世紀の枠組みに当てはめてしまうと不都合が生じてしまうのです。

そして3つ目はシステム開発会社を退職後、一時ベトナムでアパレル関係の事業を起業し、日本とベトナムを行き来する生活を送っていましたが、そのとき時間と場所に関係なく仕事が出来ることを、身を以て経験しました。

以上3点が大きな要因となり、最終的にクラウドソーシングの仕組みを構築しようと考えました。

全ては“共感”のために

サイトはマッチングの“場”であり、発注企業やメンバーが集まらなければ、“場”は過疎化してしまうと思います。そこでまずスタート時に発注企業や受託メンバーを集めるにあたり、どのようなことに取り組まれたのですか?

確かにサービスを開設しただけでは誰も利用しようと思わないですし、活性化していなければ二度と来てもらえません。したがってサービスがオープンした時には既に活性化されている状態にすることに注力しました。

そこでまずはトップページで使用する個人の顔画像にこだわりました。通常はフリー素材を使用することも多いと思いますが、我々は「こういう人に利用してもらいたい」と思っていたエンジニア・クリエイターの方に対して、一人ひとりにサービスの想いを説明し、共感してもらった上で掲載許諾をいただきました。今の時代“共感”出来ないサービスは利用してもらえません。したがって“共感”を見える化することで、サイトに来訪した方に「この人たちが共感しているサービスなのだ」と思っていただいて登録してもらうという循環を生み出そうと考えました。

そのうえで「こういう人たちに共感してもらっているサービスです」と企業側に営業をかけ、サイトオープンまでに30社ほど集めました。

貴社サイトでは発注企業や受注メンバーのインタビューを掲載されていますが、これらもまさに“共感者”を見える化するということなのでしょうね。

そうですね、オンラインで非対面にて取引されるサービスだからこそ、このサイトで起きていることを、“共感者”を通じて可視化するために積極的に掲載しています。

サービスオープン後はどのようなことに取り組まれていますか?

活性化されているサービスとしてスタートしたうえで、その盛り上がりを継続させながら、より多くの人たちにサービスを知ってもらうために、プレスリリースを積極的に発信したり、また当社の事業にまさに“共感”していただいている方々から記者をご紹介いただいたりしながら、さまざまなメディアで取り上げていただきました。そしてメディアで取り上げられることで、当初はこちらからアプローチしてサイト登録していただいていましたが、現在では様々な企業からお問い合わせをいただくまでになりました。

社会性を意識した情報発信

広報・PR活動に取り組むうえで意識されていることはどんなことですか?

ベンチャー企業がやっているサービスというだけで懐疑的な見方をされる方も正直いらっしゃいますので、認知向上はもちろんですが「安心・安全なサービス」であることを訴求することを意識しています。

したがって単に当社の営業のためではなく、社会的意義の高い内容を発信するように心がけています。例えば就労人口が減少していく中で、今後の労働力として期待されるのは主婦層や高齢者層です。そしてこの層は、従来の企業の枠組みで働くことは難しく、在宅で自分の都合の良い時間に働くには、まさにクラウドソーシングが適していると言えます。また場所を選ばないという点では、都市圏と地方を結ぶことにより「地域活性化」にもつながります。このように我々としても社会課題を解決できるように事業に取り組んでいますし、またそうした取り組みを積極的に情報発信していきたいと考えています。

「21世紀の新しいワークスタイル」の訴求に向けて

今までお伺いしたような広報・PR活動を通じて、最終的に貴社として訴求したいと考えていることはどんなテーマでしょうか。

当社ではミッションとして「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」ことを掲げています。そして“21世紀のワークスタイル”の一つの要素として“ワクワク感”が挙げられると考えます。経済成長期は、働くことが収入に直結したわけですが、今はそういう時代ではありません。そうなると働くことの意義を何で見出すかというと、働く喜びや人から感謝されることなどが、今まで以上に重要になってくるのだと思います。したがって、働くことの喜びや楽しさ、つまり“ワクワク感”を提供するサービスであることを訴求していきたいと考えています。

では最後に今後の抱負をお願いいたします。

2018年に取引業務の流通額を1兆円にすることを掲げて、まずは2013年中に50億円にすることを目標に取り組んでいます。そしてその実現に向けて、日本中のエンジニア・クリエイターのスキルと空き時間を可視化し、気軽に受発注ができるように、引き続きサービス開発を進めていきたいと考えています。

そしてサービスを整備・向上させながら利用促進を図るとともに、「21世紀の新しいワークスタイル」そのものが世の中に広がっていくように、今後も広報・PR活動を積極的に進めていきたいと思います。

本日はありがとうございました。

【インタビュー企画・実施】
「広報スタートアップのススメ」編集部: http://www.pr-startup.com
(運営会社:合同会社VentunicatioN http://www.ventunication.com

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