リチウムの市場規模、2021年から2028年にかけてCAGR14.8%で成長すると予想

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株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「リチウムの世界市場：製品別（炭酸塩、水酸化物）、アプリケーション別（自動車、消費財、グリッドストレージ）、地域別の市場規模、シェアおよび動向分析、セグメント別予測（2021年～2028年）」（Grand View Research, Inc.）の販売を12月20日より開始いたしました。 【 当レポートの詳細目次 】 https://www.gii.co.jp/report/grvi1036637-lithium-market-size-share-trends-analysis-report.html




リチウムの市場規模は、2020年に27億米ドルに達し、2021年から2028年にかけてCAGR14.8%で成長すると予想されています。自動車の電動化に伴い、リチウムイオン電池の使用量が増加し、リチウム市場の成長を牽引することが予想されます。自動車用途は、政府機関による二酸化炭素排出量削減のための厳しい規制により、大幅な成長が見込まれています。自動車メーカーの関心はEVの生産に移っており、リチウムおよび関連製品の需要が増加すると予想されます。また、政府によるEVへの補助金や投資は、市場の成長をさらに促進するものと思われます。

米国は、電池生産において中国に次ぐ重要な位置を占めており、主要なリチウム消費国であると同時に、膨大なリチウムの埋蔵量を有しています。米国地質調査所（USGS）によると、2020年時点で、米国のリチウム資源は、塩水や鉱物から790万トンあると言われています。しかし、この数値は、世界で使用されているリチウムのほんの1.0％に過ぎません。

また、2020年に米国でリチウムが生産されるのは、ネバダ州のブライン事業の1カ所のみです。今後は、米国では、この産業における採掘能力が高まることが期待されています。米国では、EVの生産量が増加しているものの、電池の輸送が危険であることから、市場関係者はサプライチェーンの掌握に注力すると思われます。

2018年、内務省はリチウムを重要鉱物に指定し、鉱山許可プロセスを加速させました。2021年1月、土地管理局は、Lithium Nevada Corporationが提案したサッカーパス鉱山を承認しました。この鉱山は、米国最大のリチウム供給源として機能すると考えられており、2026年までに約60キロトンのバッテリーグレードの炭酸リチウムを生産することが予測されています。

製品に関する考察

2020年は、炭酸製品セグメントが、58.0%以上シェアを占め市場を支配しました。炭酸リチウム（Li2CO3）は、最も安定した無機化合物であり、水酸化リチウム（LiOH）などの他の化合物、さらには純金属を形成する際に使用されます。炭酸塩と結合したリチウムは塩を形成し、双極性障害の治療にも使用されています。この化合物は、リチウムイオン電池にも使用され、建設分野では防水スラリーや接着剤としていくつかの用途があります。

また、水酸化リチウムは白色の吸湿性結晶体で、主にリチウムイオン電池メーカーで使用される無機化合物で、潜水艦や宇宙船などの輸送用途に使用されています。さらに、電池技術の急速な発展が水酸化リチウムの需要を促進しています。


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