クリエイターワークス研究所、クリエイターの「はたらく」インタビューコンテンツ《お仕事図鑑》連載を開始。「若いうちに独立を決意してよかった」東京を離れ地元で活躍中のフリーランスデザイナーの働き方とは?

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2022年03月31日(木)
株式会社ユウクリ
クリエイターワークス研究所は2022年2月にメディアサイトを立ち上げました。実態調査をベースに、クリエイターやクリエイター採用を行っているクリエイティブ関連企業のための情報発信を行っています。

「クリエイターワークス研究所」(運営会社:株式会社ユウクリ│本社:東京都渋谷区、代表取締役:武藤覚)は、「クリエイターがイキイキと働ける世界に」をミッションに、クリエイティブ業界に特化した実態調査を行っている調査機関です。 2022年より調査機関としてだけでなくクリエイターやクリエイター採用に役立つ情報発信メディアとしてリニューアルし、クリエイターの働き方やキャリアについてのコンテンツ《お仕事図鑑》の連載も行っていきます。 ▼《お仕事図鑑vol.1》 地元栃木で活躍中のフリーランスデザイナー鶴見裕也さんに聞く!なぜ【フリーランス】という働き方を選びましたか? https://www.y-create.co.jp/CWL/?p=1123






「もし今会社に勤めていたら、独立を決断できていなかったと思います」と語るグラフィックデザイナー鶴見さんのキャリア・働き方とは?

ユウクリが運営する「クリエイターワークス研究所」が開設6年目を迎えるにあたり、ロゴデザインをリニューアルしました。
デザインをお願いしたのはグラフィックデザイナーのSpearMint[スペアミント]代表の鶴見 裕也さん

このインタビューでは、生まれ故郷である栃木県でフリーランスとして活動されている鶴見さんに、デザイナーを志したきっかけからフリーランスになった経緯、現在のお悩みに至るまで、貴重な生の声を聞かせていただきました。

挫折を味わいながらも、子どもの頃からの夢を現実に

-いつ頃からデザイナーを目指すようになったのですか?

-鶴見さん
高校3年生のときですね。
子どもの頃から図工の授業で絵を描いたり粘土遊びしたりするのが好きだったんです。
小学生の頃は漫画家に、中学校の頃はイラストレーターか画家になりたいな、と思っていて、高校に進学してからも、美術やデッサンの授業を選んでいました。

だから、ある程度絵のうまさには自信があったんです。
でもその後、天狗の鼻をへし折られる経験をすることになりまして…。

-なにがあったんですか?

-鶴見さん
高3の夏に、私の高校に非常勤講師として勤めていたデッサン予備校の先生から「うちの予備校に夏期講習を覗きに来ないか」と誘われて、見学に行ってみたんです。
そうしたら、予備校で学んでいる同級生は、デッサンにしても色彩構成にしても、絵の上手さの次元が違っていました。
あれは人生で3本の指に入るくらいの衝撃でしたね。

美大を目指す人たちはこんなにレベルが高いのかと。
これはとても敵わないと思いました。
その先生からは「4浪くらい覚悟すれば目指せるんじゃないか」と言われたのですが、とてもそこまでの余裕はありません。
それなら、と先生から勧められたのがデザインの専門学校である桑沢デザイン研究所でした。
よし、じゃあ桑沢に進学してデザイナーを目指そう!と決めました。

-なるほど!その夏の挫折がデザイナーへの道につながったんですね。
ユウクリにご登録いただいている他のデザイナーさんでも桑沢デザイン研究所出身の方がいますが、センスが高い印象があります。


-鶴見さん
授業は大変でしたけどね(笑)。
毎日とんでもない量の課題が出るんですよ。
デザイナーとして就職した後よりも忙しかったと思います。

でもあの経験があったから今の自分があると思っています。
本当に、デザインに出会わなければ自分は今頃何をしていたんだろう?と思いますよ。
若いうちに好きなものが見つかってよかったです。

▼鶴見さんのデザイン風景




振り返ると、若いうちに独立を決意してよかった

-卒業後はデザイン会社に就職されたんですね。

-鶴見さん
はい。1社目では5年弱勤務しました。
チラシからウェブサイトから、なんでもデザインする会社で、いろいろなデザイン手法を知ることができた反面、とにかく仕事の量をこなさなければいけない毎日で、提案やストーリーを考えるみたいなプロセスはほとんどありませんでした。

私はもっと商品やブランドの本質を深く考えながら作り込むデザインがやりたいと思っていて、なかでもパッケージデザインをもっとやってみたかったのですが、時間もないし、会社からも求められていませんでした。

そんな日々を鬱々と過ごしているときに、桑沢デザイン研究所でお世話になった恩師に声をかけていただいたんです。
商品プランニングやパッケージに特化したデザイン会社がデザイナーを探しているということで、これは、ということで転職しました。

振り返ると、高校時代の進路選択のときもそうですが、恩師のおかげで人生を前に進められたと感じています。

-その後、フリーランスを志した経緯を教えてください。

-鶴見さん
2社目に勤めていた頃に結婚をしまして。
子どもはまだ予定がなかったのですが、もともと、子育てするなら自分が育ったふるさとでしたいと思っていたんです。
だから、地元に帰ることを前提に準備しようと。そうなると、地元にはデザイン会社もあまりありませんし、フリーランスで仕事できる環境をつくらなければいけない、と考えました。

勤め始めてから2年後に会社を辞めて独立するのですが、そのときは社長からも恩師からも止められましたね。
「30代の半ばくらいまで経験を積んで、お客様を自分でつかんで、そこから独立するのが王道だ」と。

当時私はまだ20代で経験も浅く、もっともな話なのですが、妻も働いていましたし、まだ子どももいなかったですし、なんとかなるだろうと思ったんですよね。
実際、独立当初は全くというほど仕事はありませんでしたが(笑)。

でも、あれから6年経って30代半ばに差し掛かっていますが、もし今会社に勤めていたら、独立を決断できていなかったと思います。
家庭環境も変わっていますし、経験を積んだ分、怖さも見えてしまっていますから。
20代だからこその怖いもの知らずな感覚で独立したのは間違っていなかったと思っています。

ユウクリとは独立当初からの長いつきあい

-独立された当初からユウクリとおつきあいいただいているんですよね。

-鶴見さん
はい。さっき言ったとおり独立してすぐは仕事がほとんどなくて「これはヤバい」と藁をもすがる思いでユウクリに電話したのを覚えています(笑)。
最初はクリプラスサービスのスポット派遣(https://www.y-create.co.jp/dispatch/lp/cplus/)のお仕事で、その後は業務委託という形でお仕事をいただけて。
あのときは本当にありがたかったです。

実はユウクリさんのことは学生時代から知っていたんですよ。
学生の間でも「美大芸大就職ナビ」はよく知られていましたし、クリエイター系の人材紹介といえばユウクリエイトというイメージを持っていました。

-そうだったんですか!
そんな鶴見さんにクリエイターワークス研究所のロゴデザインをお願いしていると考えると、感慨深いですね。
鶴見さんといえばパッケージやブランディングデザインのイメージがありますが、そこを強みにしようと思った理由はなんですか?


-鶴見さん
2社目に勤めた会社での経験が大きいですね。
ロゴひとつつくるにしても、社内ミーティングでものすごい時間をかけて検討していくんです。
デザイン案を何十個も張り出して、そのデザインにはどんな背景やストーリーがあるのかを一つひとつ説明していく。きちんと説明できなかったら全部不採用になってしまうんですよ。

そんな環境で鍛えられたので、ブランディングの重要性を身に染みて理解することができました。

その形にした理由や、それを見た人がどう思うかといった部分まで考えてつくるのがデザイナーの仕事であるというブランディングの視点があれば、どんな仕事であってもブレずにものがつくれると思っています。

▼鶴見さんのデザインプロダクション SpearMint[スペアミント]の制作事例




相手の話をよく聞いて、素人意識を忘れないこと


-今はどんなお仕事をしているのですか?

- 鶴見さん

ウェブサイト、ロゴ、パッケージなどのブランディングデザインが中心です。
会社のホームページをつくってほしいという依頼のヒアリングをしていて、そういえばロゴがないからロゴもつくってください、みたいに広がったり、新しい商品のネーミング提案からご依頼いただいたり、デザイン単体以外にも幅広くご相談をいただくことが多いです。

-お仕事をするうえで気をつけているのはどんなことですか?

- 鶴見さん
まずは相手の話をよく聞くことですね。
デザイナーに発注するのは初めてというお客様も多いので、こちらからいろいろ質問して案件の整理をすることで、よりよい提案ができるように心がけています。

普段から、人と話すときには自然と聞き役に回ることが多いんですよ。
お客様からも「鶴見さんには相談しやすいです」と言っていただくことが多くて、そこは自分の長所なのかな、と感じています。

-たしかに、鶴見さんには相談しやすいです!

- 鶴見さん
ありがとうございます(笑)。
しっかりヒアリングしたうえで、次はとにかく勉強します。
その企業やサービスのことを調べたり、同業他社の制作物をリサーチしたり。
常にいい意味での素人意識を持つようにしています。

こうした姿勢が評価していただけているのか、おかげさまでお客様の7割以上は、リピーターとしておつきあいが続いています。

▼鶴見さんのデザインプロダクション SpearMint[スペアミント]の制作事例



強い目的があったからフリーランスになれた


-フリーランスとして活躍するためにはどんなことが必要だと思いますか?

>>続きはこちら
https://www.y-create.co.jp/CWL/?p=1123


▼鶴見さんのデザインプロダクション、SpearMint[スペアミント]のホームページはこちら
https://www.spearmint.biz/

クリエイターワークス研究所とは



クリエイターワークス研究所は2017年に開設し、今まで美大芸大就活実態調査、派遣クリエイター平均時給調査などを行ってきました。(これまでのクリエイターワークス研究所の実績→ https://www.y-create.co.jp/corporate/creatorworks/
2022年よりリニューアルし、現在活躍中のクリエイター(雇用形態問わず)にも幅を広げ、定期的且つ多角的な実態調査を行っていく方針に。それに伴い、ロゴデザイン、サイトも一新しました。

クリエイターワークス研究所は『クリエイターみんながイキイキと働ける世界に』をミッションに、クリエイティブ業界に特化した実態調査を行っている調査機関として、そのミッションを叶えるべく、『「知らない」「見えない」クリエイターのリアルを伝え、クリエイティブ業界に前向きで新しい行動変容が起こす』ことをビジョンとしています。
そして、「前向きで新しい行動変容」のきっかけの一つが、【実態調査】です。

運営元の株式会社ユウクリは、クリエイター(デザイン・Web・広告)のためのエージェントサービスを事業としています。そのため、私たちは登録クリエイターとクリエイティブ関連企業の声をリアルにキャッチできる立場にいます。しかし、その声たちはクリエイティブ業界のリアルを反映しているものの、まだ世の中に届いていないのでは?と感じています。

エージェントとしてその声をニュートラルに世の中に伝えていくことで、クリエイターワークス研究所のミッションをミッションを一日でも早く叶えていきたいと思っております。

▼クリエイターワークス研究所サイトはこちら
https://www.y-create.co.jp/CWL/

お仕事図鑑とは

前述したとおり、クリエイターワークス研究所は『クリエイターみんながイキイキと働ける世界に』をミッションとして実態調査を中心に行っていますが、データだけでは可視化することができない定性的な情報も発信していく必要があると考えました。

それは、クリエイター一人一人のリアルなお仕事現場やキャリアにフォーカスし、インタビューしていくこと。

実際に活躍しているクリエイターのリアルを伝えていくことで、現在活躍中のクリエイターはもちろん、クリエイターを目指している学生にも『前向きで新しい行動変容』を起こすことができるのではないかと考えています。


会社概要

・株式会社ユウクリ
・代表取締役社長:武藤 覚
・本社:東京都渋谷区円山町28-3 いちご渋谷道玄坂ビル
・設立:1984年
・事業内容:
デザイナー・クリエイター専門の人材エージェンシー
採用支援(人材紹介・新卒紹介)
業務支援(人材派遣・業務委託)
スポット支援(1日単位のスポット派遣「クリプラス」、短期業務委託)
・コーポレートサイト:https://www.y-create.co.jp/

お問い合わせ先

株式会社ユウクリ
クリエイターワークス研究所運営局:宮本
TEL:03-6712-7970
HP:https://www.y-create.co.jp/CWL/
e-mail:cwl@y-create.co.jp



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