文房具メーカーの売上高が過去最高に! コクヨ・パイロット・三菱鉛筆が勢い止まらず【TSR調べ】

文房具業界、コロナ禍で一時落ち込むも、値上げ効果や海外需要の拡大でV字回復。

今井扶美(Web担編集部)

6:00

東京商工リサーチ(TSR)は、「文房具製造業」の業績に関する調査結果を発表した。同社の企業データベースをもとに、文房具メーカー150社の売上高を調べている。

国内文房具メーカー、2024年度の売上高が過去最高を記録


「文房具製造業」の業績 年度推移

調査によると、文房具メーカーの2024年度の売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円で、増収増益を達成した。2018年度以降では、売上高、利益ともに過去最高を更新している。コロナ禍で売上高が6,000億円を下回った2020年度から持ち直し、値上げ効果や海外需要の拡大が業績回復を後押しした。

主要メーカーの動向を見ると、コクヨは2025年12月期の通期売上目標を3,570億円(前期比5.4%増)と見込み、パイロットコーポレーションも1,330億円(同5.4%増)と堅調に推移している。三菱鉛筆も好調で、2025年12月期第3四半期の売上高は640億8,100万円と過去最高を記録した。

各社は新商品開発にも積極的に取り組んでおり、国内ファンの支持に加えてインバウンド人気も高まっていることから、引き続き成長が期待される。

 

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