博報堂とNTTデータが「デマンドチェーン変革」で協業開始、戦略策定からシステムまで

重要な経営テーマ「CxOアジェンダ」を設定、解決に向けた提案、実装を統合サポート

博報堂とNTTデータは、企業の戦略策定から生活者体験設計、データとテクノロジー活用、バックエンドシステムまでをつないだ「デマンドチェーン変革」の実現で協業を始めたと11月1日に発表した。メディア・マーケティング領域と、コンサルティング・IT領域の異なる強みをもつ両社が協業し、重要な経営テーマ「CxO(経営層)アジェンダ」を設定して、デマンドチェーン変革の実現に向けた提案からシステム実装まで提供する。

統合型デマンドチェーン

CxOアジェンダは、最高経営責任者(CEO)や最高執行責任者(COO)など経営幹部が優先的に取り組む課題や目標。例えば、生活者視点での統合的なロイヤルティマネジメントの推進では、CRM(顧客関係管理)やポイントプログラム、デジタルマーケティングが分断された状態からの解決を目指す。生活者の企業・ブランドの利用実態やビジネス課題を明らかにして、データ・システム基盤を中心に据えて各取り組みをつなぎ合わせる。

その他に想定されるCxOアジェンダでは、デマンドチェーンを統合した生活者データ基盤の構築や、生成AI(人工知能)を活用したマーケティングプロセス変革などがある。企業のサプライチェーン最適化ニーズは、DX(デジタル変革)の浸透で一巡して成熟期を迎え、今後は生活者接点から生成されるデータを活用した機動的な意思決定を実現するデマンドチェーン変革になる。両社は協業によって企業のデマンドチェーン変革を推進していく。

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