朝日新聞社が文章校正AI「Typoless」を「Microsoft Word」アドインにアップデート

リアルタイムのAI校正で効率的な文書作成が実現、カスタム辞書やルール辞書の利用も

朝日新聞社は、Webアプリケーションで提供している文章校正AI(人工知能)「Typoless(タイポレス)」を文章作成ソフト「Microsoft Word」のアドインとして使用できるようアップデートしたと7月9日に発表した。Wordでの文章作成中にリアルタイムでのAI校正が可能になり、より効率的な文書作成が実現する。Wordアドイン機能は「プレミアムプラン」と法人向けの「エンタープライズプラン」で現在の料金のまま使える。

Typolessは、朝日新聞の過去40年間の記事データと膨大な校正履歴を学習させたAIに約10万個の校閲ルール辞書の機能、ユーザーが独自に登録する「カスタム辞書」機能を加えた校正ツール。社内でAI研究する「メディア研究開発センター」が開発して2023年10月にサービス開始。5月に文章を読みやすく整える「良文サポート」機能を加えた。業務効率改善や誤植・不適切表現によるブランド棄損・炎上のリスクマネジメントに貢献する。

WordアドインをインストールしたTypolessの校正画面

WordにTypolessのアドインをインストールすると、①AI校正、②カスタム辞書、③ルール辞書、④良文サポート――の4つの機能が利用できる。校正の精度は「積極的」から「消極的」まで3段階で調整。カスタム辞書はプレミアムは1件、エンタープライズは3件登録できる。ルール辞書は指摘のカテゴリーごとに表示を制御し、永続無視機能もある。Wordのデフォルトの機能「変更履歴の記録」で修正した部分を文章中に記録できる。

校正結果(エラーパネル)を右側アドインエリアに一覧表示
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