中小企業の6割弱が賃上げ実施予定。原資確保の方法は「販売価格の値上げ」が最多【ネットオン調べ】

2024年度の春闘が佳境。賃上げの気運が高まっている。

ネットオンは、中小企業の賃上げに関するアンケート調査を実施した。採用業務クラウド「採用係長」を利用している事業所の人事・労務担当者557名を対象に調査している。

2024年度、中小企業の58.5%が「賃上げ実施予定」

2024年度の賃上げ予定

まず、2024年度の賃上げ予定について聞いたところ、58.5%が「実施する予定」と回答。2023年3月の調査と比べ、3.9ポイント上昇していた。

賃上げを実施する雇用形態

賃上げを実施する雇用形態について聞くと、「正規雇用・非正規雇用の両方」との回答が56.1%にのぼった。

賃上げ予定の内容

賃上げの内容としては、「ベースアップ」が54.9%と最多で、前回調査と比べて3.5ポイントの増加。一方、「定期昇給」は44.2%で、前回から8.3ポイント減少していた。

賃上げ率

賃上げ率としては「2~3%未満」が最も多く、ついで「1~2%未満」「4~5%未満」と続いた。全体で見ると、約6割の事業所が「1~5%未満」の範囲で賃上げを行う予定であることがわかった。

賃上げに向けた取り組みは「販売価格の値上げ」が最多

賃上げを実施する理由

賃上げを実施する理由を聞くと、「従業員の生活を支えるため」が42.6%で最も多く、「従業員の定着率向上(引き留め)のため」が38.7%、「人材採用のため」が36.5%と続いた。一方で、「業績が伸びた(回復した)ため」との回答は16.9%にとどまった。

賃上げを実施しない理由

賃上げを実施しない理由としては、「現在の賃金が適切であるため」が62.3%でトップに。前回調査から+24.8ポイントの急上昇となった。前回1位の「業績の向上(回復)が見込まれていないため」は28.4ポイントの減少となり順位を下げた。

賃上げの原資確保に向けて実施する(した)取り組み

賃上げの原資確保に向けた取り組みとしては、「販売価格の値上げ」が27.3%、「取り組みはないが賃上げに踏み切った」が25.8%となった。

調査概要

  • 【調査期間】2024年2月22日(木)~2024年3月7日(木)
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査対象】「採用係長」利用事業所の人事・労務担当者
  • 【有効回答数】557
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