Googleが生成AIを「Google広告」に搭載、自然言語による会話で広告キャンペーン設定
米国Googleは、5月24日に開催した「Google Marketing Live」でジェネレーティブ(生成)AI(人工知能)を活用した新しい広告や機能を発表し、日本語公式ブログで紹介した。自然言語による会話によって広告キャンペーンを設定できるなど、マーケティングをAIを中心に据えた方法へと変化させる。意思決定や問題解決を助けて広告をより効率的かつ効果的に作成して運用できるように設計されている。
「Google広告」の管理画面で自然言語による会話型の設定サポートが利用できる。担当者の専門知識と「Google AI」を組み合わせてキャンペーン作成を効率化し、検索広告の運用を簡略化。該当のランディングページ(LP)を入力するだけでGoogle AIがページを要約し、キャンペーンと関連性が高く効果的なキーワード、広告見出し、説明文、画像などのアセットを生成する。効果を向上させる方法をチャットで相談することも可能。
検索広告向けに、LPや既存の広告のコンテンツを使用して広告見出しや説明文を生成する自動作成アセットの提供を2022年に始めたが、近日中に自動作成アセットが生成AIで強化される。クエリ(検索語句)のコンテキスト(文脈)に基づいて検索広告をより効果的に作成して最適化する。クエリによりマッチした新しい広告見出しを生成することで、ブランドイメージを守りながら広告の関連性を高めていく。
Google広告で、「YouTube」「ディスプレイ」「検索」「Discover」「Gmail」「マップ」のあらゆるチャネルの広告枠に広告配信できる「P-MAX」にも生成AIを導入する。数クリックでカスタムアセットを作成し、より簡単に規模を拡大できるようになる。Webサイトの情報を提供するだけで、Google AIがブランドについての学習を開始し、キャンペーンにテキストやその他の関連アセットを追加する。
Google検索に新しい生成AI機能を導入した「検索ジェネレーティブ機能(SGE)」もテストしている。今後、AIによるスナップショットや会話モードの中に直接組み込まれた検索広告や、ショッピング広告を段階的にテストしていく。ユーザーの検索過程のあらゆる段階に合わせてカスタマイズされた、関連性の高い高品質な広告を生成する。SGEをベースとした新たなフォーマットもテストする予定。
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