Googleがブラウザ「Chrome」でのサードパーティCookie廃止時期を2024年後半に再延期

技術の評価やテストの時間が必要なため、当初は2022年まででその後2023年に先延ばし

Googleは、同社のウェブブラウザ「Chrome」でのサードパーティCookie(クッキー)の段階的な廃止開始時期を2024年後半に延期する、と7月28日発表した。新たな技術の評価やテストの時間が必要なため、としている。延期は2度目。当初は2022年までに廃止するとしていたが、2021年に2023年への先送りを公表し、今回さらに延ばした。

Googleは、ユーザーのプライバシーを保護しながら適した広告を表示するための業界全体の取り組み「プライバシーサンドボックス」を展開。サードパーティCookieや、ウェブを横断的にトラッキングする技術に代わる手段を各社と協力して開発している。ここ数カ月の間に開発者のテスト向けのプライバシーサンドボックスAPIを公開した。

業界関係者からは、サードパーティCookieの廃止前に技術の評価やテストの時間を求めるフィードバックが多く寄せられたという。このため、プライバシーサンドボックスAPIのテスト期間を延長することにした。8月上旬からはテストを世界の数百万人のユーザーに広げ、年末から2023年にかけてトライアル参加者を段階的に拡大していく。

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