博報堂DYホールディングスが動画広告制作物をリサイズする「H-AI MOVIE RESIZER」開発

通常1週間ほどのリサイズ動画制作を数時間に短縮、物体検出AIが解析してクロッピング

博報堂DYホールディングスは、同社の研究開発部門「マーケティング・テクノロジー・センター」が、AI(人工知能)技術で既存の動画広告制作物を各種のデジタルメディアに最適化したフォーマットにリサイズする広告制作支援プロダクト「H-AI MOVIE RESIZER」を開発した、と3月28日発表した。通常は1週間ほどのリサイズ動画制作を数時間に短縮する。

H-AI MOVIE RESIZERは、物体検出AIを使ってベースになる動画内の被写体・物体を解析して切り抜くクロッピング(画像の1部分の切り出し)機能▽クロッピング後の動画に、完成版に存在する画像素材の再配置を支援する機能▽動画広告評価AIを利用した広告素材再配置支援機能(β版)--を特徴にする。同社グループの制作現場に導入して実証実験を始めた。

β版の広告素材再配置支援機能は、画像素材の配置位置による広告効果を予測し、結果をヒートマップで描画する。今後クライアント業務で実験する。動画広告市場が成長する中、プラットフォームやメディアごとに最適化したフォーマットにすることで成果の最大化が期待できる。そのため、1つの制作物から数十~数百のパターンを作る作業が必要になる。

動画広告評価AI機能(β版)イメージ図:動画内にロゴなどを配置する場合において、広告効果が相対的に高い配置位置を赤色に、相対的に低い配置位置を緑色でビジュアライズ(本図の場合は、自動車の周りに配置するのは効果的ではないということが示されている)
特徴1
特徴2
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