デジタル広告における静止画と動画、動画のほうがコンバージョン率が高い傾向【リチカ調べ】

静止画と動画では、反応するユーザーも大きく異なることが明らかに。

リチカ(RICHKA)の研究機関「RC総研」は、ヤフーとの共同研究をもとにした「デジタル広告の新たなクリエイティブ指針」について発表した。両社は2020年より、「YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)」における最適な動画クリエイティブを考察する共同研究に取り組んでいる。

本研究の背景

RC総研は、「今企業が検討すべき3つのクリエイティブ戦略」として、「クリエイティブターゲティングという考え方」「クリエイティブの高速PDCA」「動画の活用」を同レポートで提言するとともに、内容の一部抜粋を公開している。

それによると、YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)における静止画と動画の傾向では、静止画より動画のコンバージョン率が高い傾向が見られたという。

以下、動画と静止画のクリック率を比較した場合、静止画が勝る「ファッション・アクセサリー業界」、ほぼ同等の「教育業界」、動画が勝る「金融・保険業界」を代表的な例として取り上げる。具体的には、YDAにおける2021年6月の業種別平均実績の分析を行った。

出典:Yahoo! JAPAN調べ。対象期間:2021年6月。いずれも静止画・動画を一定規模出稿した同一キャンペーン目的のアカウントの平均値

動画クリエイティブはその情報量の多さからユーザーの理解度や購買意向を高め、コンバージョン率を引き上げると推測されるが、実際に獲得単価(コンバージョン単価)の引き下げに繋がっていることが明らかとなった。

この他、旅行・交通業界のある企業の事例では、同条件で配信した動画クリックユーザーと静止画クリックユーザーのうち、重複しているユーザーは全体のわずか3.7%だったことが判明した。動画と静止画では、反応するユーザーが大きく異なると考えられる。

特定アカウントにおける同一期間に動画/静止画双方にインプレッションしたユーザーのクリック重複率(動画広告と静止画広告で出稿ボリュームは異なる)

リチカはこれらの結果から、「静止画、動画いずれかではなく、静止画と動画の両方のクリエイティブを配信することで、より網羅的なユーザーのクリックやコンバージョンを獲得できることが期待できる」としている。

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