2021年1-3月ビールのテレビCMランキング、トップ3はキリンビールが独占【TVISION INSIGHTS調べ】

人体認識技術を搭載したセンサーをテレビの上部に設置し、テレビの前にいる複数の視聴者の視線を1秒ごとに測定した「アテンションデータ」を用いて、CMの見られ方を数値で算出。
五十嵐裕太郎(Web担編集部) 2021/4/28 8:30 |

テレビの「視聴質」を計測するTVISION INSIGHTSは、2021年1月~3月におけるビールCMランキングと発泡酒・新ジャンルCMのランキングを発表した。

本ランキングは、テレビCMのクリエイティブをアテンションで評価するTVISION独自の指標「Cスコア」にて算出(Cスコア詳細は記事末尾に記載)。

ビールCMランキング トップ3をキリンが独占

ビールカテゴリーの1位は同スコアで、キリンビール「一番搾り『糖質ゼロ 木村佳乃 鳥の手羽先』篇」とHome Tap「最初の一杯」篇となった。3位にもHome Tapのバージョン違い「登場」篇がランクインし、キリンがトップ3を独占した形となった。トップ3はいずれもCM尺は30秒であった。

【ビール】テレビCM 1月~3月Cスコアランキングトップ10

 

発泡酒、新ジャンルCMランキング

発泡酒・新ジャンルカテゴリーの1位もキリンで「本麒麟『目隠し 2021』篇」だった。2位と3位は、サントリーの「金麦」がランクインした。トップ3のうち唯一、2位の「金麦『糖質75%オフ 仕事終わりに飲みたーーい』篇」が尺15秒のCMであった。

【発泡酒、新ジャンル】テレビCM 1月~3月Cスコアランキングトップ10

ビールで1位となった2つのCMを毎秒分析

ビールランキングで1位となったキリンビールの2つのCMを、毎秒でどのような見られ方の違いがあるのかを比較したところ、違いがあることがわかった。「一番絞り」では、注視の山が前半にきているが、「Home Tap」は、平均的に注視があり、中盤に山がきている。このようにCスコアが同じでも、見られ方には注目されるタイミングなど違いがあることがわかる。

左:キリンビール「一番搾り」 右:キリンビール「Home Tap」

調査概要

  • 【調査対象】家庭テレビ関東エリア1,000世帯・関西エリア100世帯、地上波/MX/BSの全番組
  • 【調査会社】TVISION INSIGHTS株式会社
  • 【調査期間】2021/01/04~2021/03/31
  • 【調査人数】1100世帯
  • 【Cスコアの概要】
    Cスコア (クリエイティブ・スコア) は、テレビCMのクリエイティブをアテンションで評価する指標。CMが放送された時間帯の影響を排除し、クリエイティブの純粋な見られ方を評価できるよう設計されている。Cスコアは平均値が100となるように算出されている。例えば、Cスコアが150のクリエイティブAと100のクリエイティブBがあったとき、放送された時間枠の影響を除くと、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価できるという。
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