新型コロナを経て消費者の関心に変化、「フライパン」「ソロキャンプ」「ライブ配信」などの検索が大幅増【Google調べ】
Google(グーグル)は、新型コロナウイルスに関連して、消費者の関心がどう変化したか、分析した結果を発表した。同社の「Googleトレンド」により、2018年・2019年・2020年の検索動向について比較分析しており、以下のグラフでは、黄色:2018年、赤色:2019年、青色:2020年で検索動向が示されている。
“おうちご飯の追求”で、調理器具や食器に関連した検索が増加
新型コロナウィルス感染症の影響により、消費者の生活は大きく変化した。一方で、そうした変化を“新しい生活”として前向きに捉えようという考えもある。外出や接触を自粛しつつ、家庭や消費に快適さや楽しみを求める方向性だ。
たとえば、調理器具である「フライパン」「ハンドブレンダー(多機能かき混ぜ器)」の検索が、2018年・2019年より今年は多く、自粛期間にあたる4~6月に大きな山が現れた。
「皿」「カトラリー(ナイフやフォーク)」、あるいは「お菓子 レシピ」「ケーキ型」の検索も例年より多い。食卓を彩る「皿」「カトラリー」は大きな山はないが、徐々に滲透している様子がうかがえる。
コロナ禍においても、おうちご飯のバリエーションを増やそうという、前向きな意欲が感じられる。
“1人時間の充実”が今後のテーマ? 新しい楽しみ方の再発見も
外出自粛も推奨されているが、三密を避けた“お1人様活動”であれば、大きな問題は無いだろう。アニメ作品、芸人ヒロシ氏や女性YouTubeクリエイターによって近年注目されている「ソロキャンプ」は、2020年はずっと右肩上がりで検索が増えている。
一方、自宅時間の充実という点では、前述の「食」に加え「空間」や「睡眠」を快適にしようという意識からか、「ディフューザー」「枕」の検索が、高まりを見せている。ディフューザーは、加湿が主目的であることが多く、梅雨時や夏場の検索は例年だと下がっていたが、今年はずっと高い数字を維持している。
またエンタテイメントの楽しみ方でも、外で人と集まれないぶん、違う形の楽しみ方が摸索されているようだ。たとえば、「ドライブインシアター」「ライブ配信」「ゲーム配信」といった単語の検索が、今年は明らかに急増している。実際コロナ禍を受けて、ドライブインシアターが各地に設営され、再評価されているという。「ライブ配信」「ゲーム配信」も、これまで利用していなかった層が大量に流入し、ネットを通じて“つながりと共有”を満たす新インフラとして認識されつつある。サービス提供側は、自身が扱う領域において、どういう変化が起きているか確認するのがよいだろう。
調査概要
- 【調査内容】「Googleトレンド」において確認できたデータソースをもとに分析。
- 【調査時期】2020年9月29日
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