スマホ動画広告は昨年比190%の成長、動画広告市場の8割を占める。インフィード広告も成長著しい(2017年動画広告市場調査)
サイバーエージェントの動画広告に特化した研究機関「オンラインビデオ総研」は、デジタルインファクトと共同で、国内動画広告の市場動向調査を行い、その調査結果を発表した。
本調査では、インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額を推計し市場規模予測を算出している。
スマホ動画広告需要は前年対比190%、動画広告市場全体の約8割に(デバイス別)
2017年の動画広告市場は、前年対比163%の1,374億円に達する見通しで、スマートフォン動画広告需要は前年対比190%の成長を遂げ、動画広告市場全体の約8割を占めると予測されている。
今後もスマートフォン動画広告が動画広告需要全体の成長をけん引し、2019年には2,000億円を突破し2,322億円に、2023年には3,485億円に達すると予想され、うちスマートフォン比率は9割を占めると予測されている。
2017年はインフィード広告が大きく躍進(広告商品別)
ここ数年の主流だったインストリーム広告から、2017年はインフィード広告が著しく成長し前年対比256%の504億円となり、市場全体の4割弱を占めるまでに拡大。
今後もインフィード広告のさらなる拡大は続き、2023年には1,458億円に達し、今後、インフィード広告とインストリーム広告の2台巨頭が動画広告市場をけん引すると予測される。
なお、本調査における動画広告の定義および、商品区分の定義は下記の通り。
動画広告
音声や映像を組み合わせて提供されている広告商品。動画の入稿ファイル形式は、MP4、MOVのものとする。インストリーム広告
動画コンテンツの間に挿入されて表示される広告。インフィード広告
サイトやアプリのコンテンツの途中に設置された広告枠を、ユーザーが視聴したタイミングで表示される広告。音声はデフォルトでオンになっているものや、オフになっているものなど、提供事業者によりさまざまある。インバナー広告
メディアのバナー広告、ピクチャー広告枠を基軸に表示される広告。広告枠内で自動再生されるものや、ユーザーがクリックをして再生されるもの、あるいはバナー(ピクチャー)広告をクリック後、動画プレイヤーが起動し、再生されるものなど、提供事業者によりさまざまある。その他
コンテンツ内にアーカイブ化され、ユーザーが視聴選択をして表示されるものや、検索結果に表示された動画コンテンツの一部として表示されるもの、ゲームなどコンテンツの中に組み込まれ、ユーザーの視聴に対してインセンティブを提供する仕組みを持つものなどがある。
調査概要
- 調査主体: 株式会社サイバーエージェント
- 調査時期: 2017 年8 月から 2017 年10 月
- 調査方法: 動画広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
- 調査対象: 動画広告市場
- 調査機関: 株式会社 デジタルインファクト
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