2018年の動画広告市場は前年比34%増の1,843億円。2024年には4,957億円に【サイバーエージェント調べ】
サイバーエージェントは国内の動画広告市場について調査を行い、今後の市場規模を予測した。
2018/12/10 7:00 調査/リサーチ/統計
サイバーエージェントの運営するオンラインビデオ総研は、デジタルインファクトと共同で国内動画広告の市場動向調査を行い、その結果を発表した。インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額をデバイス別・広告商品別に推計し、今後の市場規模を予測している。今回が5回目。
2018年のスマホ動画広告は前年比43%増の1,563億円。動画広告市場全体の85%を占める
2018年の動画広告の市場規模は、1,843億円(前年比34%増)と推計されている。デバイス別に見ると、スマートフォン向けの動画広告が1,563億円(前年比43%増)となり、動画広告全体の85%を占めると見込まれている。
同社では今後もスマートフォン動画広告が動画広告の成長をけん引し、2024年には全体で4,957億円に達すると予想している。
インストリーム広告とインフィード広告が主軸に
広告商品別では、動画コンテンツの間に挿入・表示される「インストリーム広告」と、サイトやアプリのコンテンツの途中に設置された広告枠に表示される「インフィード広告」がそれぞれ4割前後を占めている。この傾向はおおむね2024年まで変わらないものと予測されている。
なお、本調査における動画広告の定義および商品区分は以下のとおり(原文ママ)。
- 動画広告:音声や映像を組み合わせて提供されている広告商品。動画の入稿ファイル形式は、MP4、MOVのものとする
- インストリーム広告:動画コンテンツの間に挿入されて表示される広告
- インフィード広告:サイトやアプリのコンテンツの途中に設置された広告枠を、ユーザーが視聴したタイミングで表示される広告。音声はデフォルトでオンになっているものや、オフになっているものなど、提供事業者によりさまざまである
- インバナー広告:メディアのバナー広告、ピクチャー広告枠を基軸に表示される広告。広告枠内で自動再生されるものや、ユーザーがクリックをして再生されるもの、あるいはバナー(ピクチャー)広告をクリック後、動画プレイヤーが起動し、再生されるものなど、提供事業者によりさまざまである
- その他:モバイルアプリ・サイトのページ最上部などで拡大表示されるエキスパンド型広告とよばれるもの、コンテンツ内にアーカイブ化され、ユーザーが視聴選択をして表示されるもの、検索結果に表示された動画コンテンツの一部として表示されるもの、ゲームなどコンテンツの中に組み込まれ、ユーザーの視聴に対してインセンティブを提供する仕組みを持つものなどがある
調査概要
- 【調査主体】サイバーエージェント
- 【調査方法】動画広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
- 【調査時期】2018年8月~10月
- 【調査機関】デジタルインファクト
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