スターバックスがポイントプログラム「Starbucks Rewards」開始、データ連携で体験価値を向上

店舗およびオンラインの購買・行動データなどを連携させて顧客体験を広げていく

スターバックスは9月19日、顧客向けのポイントプログラム「Starbucks Rewards(スターバックスリワード)」の提供開始を発表した。翌日の20日から、公式サイトまたはリニューアルしたアプリから利用可能になっている。

Starbucks Rewards

Starbucks Rewardsは、同社のプリペイドカード「スターバックス カード」を登録して利用するポイントプログラム。Web登録済みのスターバックスカード、またはアプリで発行したデジタルカードを使った商品購入50円(税抜)ごとにスターが1つ発行される。

スターはグリーンとゴールドの2種類。まず、付与開始から1年以内にグリーンスターを250個集めると、次にゴールドスターを集められるようになる。ゴールドスターを150個集めると、商品などと引き替えられる「Reward eTicket」と交換できる。グリーンスターはゴールドに進んだ段階でリセットされる。

一見するとよくあるポイントサービスだが、同社のブランドメッセージである「体験価値の向上」にフォーカスしていることが一般的なサービスとの違いだと、水口CEOは強調する。

スターは通常のコーヒーやフードのほか、会員限定商品、スターバックスが提供する社会貢献プログラム、イベントの先行登録などの体験型プログラムとも交換できる。また、スターをきっかけに試したことがないお気に入りのコーヒーのカスタマイズやフードペアリングなど、新しい体験の発見につながることも期待しているという。

データを活用したパーソナライゼーションも体験価値向上に向けた取り組みの1つ

Starbucks Rewardsは米国で先行提供されており、国内のスターバックスでは初のポイントプログラム。同社がグローバルで掲げる4つのデジタル戦略を推進するプログラムになる。なお、日本ではStarbucks Rewardsの導入にあたり、独自にDMPを選定してデータ活用基盤を構築したという。

スターバックスが実施してきたデジタル施策

スターバックスが柱とする4つのデジタル戦略

現在、日本のスターバックス公式アプリダウンロード数は180万件を超え、全国の店舗には毎週500万人ほどが来店する。今後、Starbucks Rewardsの導入によって、店舗およびオンラインの購買・行動データなどを連携させて顧客体験を広げていく。

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