テレビCMなどの映像が与える心理効果をVR空間で検証、「VR ON AIR TEST」をAOI Pro.などが共同開発
VR空間でのテレビ視聴体験と同時に取得した生体反応と回答・行動を結びつけて、視聴者の心の動きを科学的に検証する。
AOI Pro.、アルティテュード、BlueMeme、FOVE, Inc.、ニューロスカイジャパン、アップフロンティア、ブライセンの7社は、VRをビジネス活用するサービスライン「VR Insight」の第一弾サービス、「VR ON AIR TEST」のプロトタイプを7月26日に発表した。
VR Insightは、高精度なシミュレーターであるVR体験と生体反応を組み合わせることで、人の意思決定や行動を左右するといわれる深層心理、潜在意識、無意識などを研究する試み。
第一弾サービスのVR ON AIR TESTは、VR空間における映像視聴者の生体反応をリアルタイムで取得。視聴後のアンケートデータと組み合わせてリサーチを強化する映像評価サービス。
タッチデバイスによる回答や操作ログ、生体反応のセンシング技術で取得した「視線」「脳波」「心電」「手の圧力」「体温」を組み合わせて、対象者が考えて答える事後回答と異なるリニアな反応を扱うのが特徴。
AOI Pro.はこれまで、50年以上にわたりテレビCMをはじめとした映像を制作してきたが、心理効果の科学的検証はされたこなかった。VR Insightでは、バイアスのかからない生体反応データを用いることで、より正確な心理効果の科学的検証を目指す。
システムはクラウドで管理されており、データ取得からレポート作成までオンライン上で可能にする。2017年6月から7月に実施した約250名のトライアル実査では、データ取得からレポート作成まで、すべてのフローの実施と検証がされている。
今後、各社はVR ON AIR TESTの商用化を推進するとともに、VR Insightをベースにした新しいビジネスデザイン、サービス開発に取り組んでいく。
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