ADKの「デジタルメディアと生活者2010」、PCとケータイで利用者や使い分けで差
広告代理店大手のアサツー ディ・ケイ(ADK)は、インターネット、携帯電話やPC、モバイルサイトの利用実態などの最新動向をまとめた調査レポート「デジタルメディアと生活者2010」を発行した、と3月1日発表した。PCとケータイを比べると、サイトのイメージ分類では同様の結果が見られたが、利用者のプロフィルや生活時間での使い分けでは差が見られ、利用実態の違いが改めて明らかになった。
PC向けとモバイルサイトの両方を持つメディアや企業が増え、両サイトを生活者のイメージを基に分類すると、楽しい気持ちになる▽仕事や学習・生活に役立つ▽ショッピングに役立つ--の3グループに同様に分かれた。この中で、ショッピングに役立つサイトとしてはPCでは楽天市場、Amazon.co.jp、価格.comなど、モバイルでは楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングが挙げられた。
ユーザープロフィルでは、PC派はインドア好きで購買は重要性重視で慎重。堅実でまじめな価値観を持っているが、ケータイ派は対照的に外出好きでコミュニケーションを好み、衝動買いを含め買い物自体を楽しむ傾向。重視する価値観は楽しさ、自由、快適。生活時間でのPC、ケータイの使い分け実態では、接触している人が多い時間帯は属性によって大きく異なり、女子高校生は放課後と午前0時以降がケータイ時間で、男子大学生は午後7時以降がPC時間。30・40歳代の主婦は昼前と午後から夕方にかけてがPC時間だった。
デジタルメディアと生活者2010は、ADKが生活者の意識や価値観、消費行動、メディア接触行動などを把握するため毎年実施している「ADK生活者総合調査」からデジタルメディア関連領域を取り出して分析したレポート。調査は2009年5月に1都3県の12~69歳の男女を対象にウェブで実施。1万963サンプルが集まった。
アサツー ディ・ケイ
http://www.adk.jp/
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