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AIで変わるインターネット広告、より効果的なクリエイティブを制作するサイバーエージェント「極予測」

コロナ禍でリモートワークが徐々に浸透するなか、サイバーエージェントはインターネット広告をAIと共につくる極予測シリーズを発表した。
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ネット広告

Thumbnail-photo by Darren Chan on Unsplash

コロナ禍でリモートワークが徐々に浸透するなか、インターネットはより身近な存在になってきている。

日本の広告費全体におけるインターネット広告の割合(電通報)は2019年で30%を超えた。広告業界もインターネット戦略を無視できない状況になっているのは必然だ。

そんななか、サイバーエージェントは5月22日にインターネット広告をAIと共につくる極予測シリーズを発表した。

全体の7割を占めるディスプレイ広告と検索連動型広告

インターネット広告のなかでも、全体のうち3割はディスプレイ広告、4割は検索連動型広告が占めている(2019年時点)。

ディスプレイ広告とは、俗にいうバナータイプ広告のことで、ウェブサイトの側面やトップに貼られているのがそれだ。
右上の弊社ディスプレイ広告

検索連動型広告とは文字通り、ユーザーが検索エンジンで検索した単語に関連する広告を表示させる広告だ。
AIと検索した際に出る検索連動型広告の例

広告クリエイティブ制作を一変させる極予測シリーズ

今回サイバーエージェントが発表したのは、極予測AIと極予測TDの2種類だ。ディスプレイ、検索連動型によって使い分ける。

極予測AI:ディスプレイ広告向け

サイバーエージェントのプレスリリースより

従来の制作プロセスでは、候補として作られた広告同士を効果予測AIに入れて、高スコアを取った広告を採用する方法が主に使われていた。

一方で、今回開発された極予測AIは、新規に制作したクリエイティブ同士を比較するのではなく、候補として新しく作られた広告をすでに配信している1位の広告と競わせる。極予測AIによって効果予測値が既存の1位を超えた新規広告のみをクライアントへ提供することで、従来のクライアント提供方法より2.6倍も広告の費用対効果が向上した。
また、広告の制作費は実際に効果が出た場合のみ支払う形式になっている。この技術は静止画や動画にも対応しており、現在特許出願中だ。(2020年5月15日時点)

極予測TD:検索連動型広告向け

サイバーエージェントのプレスリリースより

インターネットではユーザーの検索キーワードがとても重要視されている。そのため検索連動型広告では、検索キーワードに関心を持つユーザーの目を引く広告文の作成が必要だ。しかし、競合他社の広告もある限られた表示スペースのなかで、ユーザーにヒットする広告文を作るのは容易ではない。

これらの課題に対して、サイバーエージェントは事前予測AIと自動生成AIを組み合わせ、より少ない労力で効果的な広告文を作成できる極予測TD(タイトル&ディスクリプション)を発表した。

検索連動型広告で重要なQS(クオリティスコア)は、広告・キーワード・ランディングページの品質を表す指標だ。

極予測TDでは、QSや過去の配信結果、Web上に存在する膨大な自然言語データなど複数の広告指標を、深層学習を含む機械学習アルゴリズムで分析し、広告文の効果予測と自動生成を行っている。これにより品質の高い広告テキストを短時間で効率的に生成できるのだ。

そして、自動生成AIは億単位の検索キーワード全てに対し、広告テキストを自動生成する。さらに「効果を出せる広告テキストの自動生成」の研究をもとにさまざまなパターンの広告テキストを生成可能なため、人力でやる場合と比べるとかなりの差であろう。

極予測TDは東京工業大学との産学連携プロジェクトであり、効果予測に用いられるアルゴリズムおよび、広告テキストの自動生成技術は特許申請中だという。

これからさらに増えてくるインターネット広告の世界で、AIの技術はどこまで発展するのか、引き続き注目していきたい。

>> 極予測AI
>> 極予測TD

小林 雅輝
メディア戦略室インターン/ライター 高校までを中国北京で過ごした後帰国。立教大学大学院人工知能科学研究科第1期生。ドラムとVRとカメラが好き。

「AI:人工知能特化型メディア「Ledge.ai」」掲載のオリジナル版はこちら変わるインターネット広告 AIで効果的なクリエイティブ制作へ、サイバーエージェント

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