2 回分のまとめ&アクセス解析でチェックすべきポイント
2 回分のまとめ&アクセス解析でチェックすべきポイント
最後にアクセス解析的な視点で見るべきポイントをまとめておこう。
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トップページのリンク利用をチェック
トップページは、クリックした場所やスクロールの状態を知ることのできるツールなどを利用して、ユーザー行動を検証したい。
画面がマウスオーバーによって移動してしまうので、クリックマップやヒートマップのようなイメージで表示してくれるツールで正確に計測できるとは思えない。正しく計測するためにも、あまり画面表示が動くようなページの作りはお薦めできない。それをクリアしたという前提で、ファーストビューにあるメインビジュアルのコンテンツがクリックされているのかという点、画面下までのスクロール状況、グローバルナビゲーションからのリンクが利用されるのか、あるいは画像イメージが利用されて各カテゴリーへ移動するのかといった、カテゴリーへの移動方法などを確認したい。
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各商品カテゴリーページの利用状況をチェック
次は各商品カテゴリーページの利用状況だろう。ここもメインビジュアルでファーストビューが占有されているので、どれだけ下までスクロールされているのかをチェックしたい。意外と下の方の商品が選択されているのではないかといった、スクロールやクリックという行動の確認ができる計測をしておきたい。
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各商品ページの利用状況をチェック
次は各商品ページの利用状況。ここはシンプルな作りなので、色、サイズ、商品画像、などのパーツの利用状況が細かく分かるような計測計画を立てておくとよいのではないだろうか。
例えば「商品画像」というアイコンはどういう動作をするのかイメージできなかったので、クリックしなかったのだが、これは「拡大画像」などという表現をするともっと利用されるのではないか。そんな仮説を立てることができたら、どこか1つの商品でA/Bテストをしてみるといったこともあり得る。
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会員登録やカートプロセスの離脱状況の確認
最後は会員登録やカートから購入完了までのプロセスでロスがないかどうか。それほどハードルが高いものではなかったので、買う気があればさほど問題になりそうな点はなかったように思うが、どのステップで離脱しているか、どの入力項目で諦めているのかといった計測ができるような実装をしておくとよいだろう。
例えばフォームの入力ページなど、いくつも入力項目がある場合に、onFocus(各入力項目にカーソルを持ってきたか)というイベントを把握して、どの入力項目までユーザーが入力したかといったことをJavaScriptで取得するといったような計測もツールによっては可能だ。
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さて、この連載では、
- Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
- 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論
などを随時募集している。希望者は、(web-tan@impressrd.jp)までお寄せいただきたい。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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