有名サイト、かってに解析!
前半のまとめ:ユーザー視点からのチェック
前半のまとめ:ユーザー視点からのチェック
最後に、今回見てきた範囲で、想定ユーザー視点でのチェックをまとめておこう。
ユーザー視点から気になったポイント
- トップページ(図1)の説明は、コンパクトで適切だと感じられた。
- 「確定申告書等作成コーナー」ページ(図2)は、大きなボタンがWebデザイン的には素人っぽいと感じる面もあるが、わかりやすくて好感がもてる。
- 入力したデータを途中で保存できるし、過去のデータを利用しての作成も可能だということもすぐにわかる。
- e-Taxか、書面提出かを選択させるページ(図3)では、ユーザーに対して使い慣れないインターフェイスを強いるやり方には、あまり賛同できない。ブラウザの表示を制御してなじみのないインターフェイスを押しつけるには混乱の元だ。
- 「住所等入力」のページ(図6)の郵便番号入力では、はじめの3桁を入力すると、自動的に次の入力ボックスの方にカーソルが移動する作りになっているのも素晴らしい。
- 住所氏名を入力させた後で(図6)、作成する申告書を選択する分岐ページ(図8)があるという流れは、あまり良いとは思えない。図8のページで、作成する申告書の種類が決まってから、図6の住所等入力に誘導する方がよいのではないだろうか。
- 質問形式による申告書作成という方法もある(図9)。初心者にはこういう選択肢があるのはよいことだ。
- 「申告書の作成をはじめる前に」(図10)というページが表示され、電子申告についてもう1度確認させられる意図がよくわからない。また、生年月日を入れるだけなのに、わざわざ1ページを使っているのは無駄が多いと感じた。
このあとの申告書類の本体のデータを入力する部分の「かってに解析!」は、来週の木曜9時をお楽しみに。
◇◇◇
さて、この連載では、
- Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
- 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論
などを随時募集している。希望者は、(web-tan@impressrd.jp)までお寄せいただきたい。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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