3 購入フローでは現在地を示すガイドを表示
3 購入フローでは現在地を示すガイドを表示
モバイルはPCと比較して画面表示領域が制限され、入力の手間も多いことから、商品の購入フローではユーザーの離脱を最小限にするユーザビリティの考慮がより重要になります。
そこで、購入に必要な情報入力ページにおけるデザインの違いによるユーザーの印象の変化を調査するために、次の2パターンのサイトA、Bを比較しました(図9)。
- サイトA:ページ上部に、購入フローの現在地を示すガイドあり
- サイトB:ページ上部に、購入フローの現在地を示すガイドなし
調査の結果、ガイドがあるサイトAの方が、「分かりやすい」「安心感がある」の項目においてサイトBをそれぞれ57ポイント、42ポイント上回る結果となりました。また、操作自体はまったく同じ画面にもかかわらず、サイトAの方が「操作しやすい」「負担を感じない」と感じる人が多い結果となりました(図10)。
モバイルは画面表示領域の制限から購入フローの画面遷移が多くなってしまう場合がありますが、現在地を示すガイドを表示することでユーザーは購入までのステップが把握でき、安心して入力画面を進むことができると考えられます。
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この記事の筆者
株式会社IMJモバイル モバイルユーザビリティ研究所
IMJモバイルの保有するモバイルユーザビリティのノウハウを集約し、企業がモバイルによってサービスを提供する際に、携帯電話の小さな画面でもユーザーがストレスを感じずに目的を達成させるためのモバイルユーザビリティの研究を目的としたプロジェクトチーム。
研究成果としてモバイルECサイトやiPhone専用サイトのユーザビリティに関する調査レポートの配信を行っております。
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