2012年4月28日、青森県観光物産館「アスパム」でCSS Nite in AOMORI, Vol.6を開催し、100名ほどの方にご参加いただきました。

ツイートは下記にまとめました。
次のブログで取り上げていただきました。ありがとうございます。
先月4月20日~21日に湘南国際村で全社員合宿を行ってきました。
2007年に設立した会社も早くも6年目に突入。山あり谷ありですけど、皆さまのおかげですくすくと成長してきました。クライアントニーズに対応するためにサービスラインアップはどんどんエクステンションしているし、社員数も去年1年でほぼ2倍になりました。
でも、そうなってくると、小さいながらも課題も出てきます。一番多いのは、「うちの会社はどこに向かっているのか」がモヤモヤしてくること。会社の設立当初は「プロモーション会社」だったトライバルメディアハウスも、いまや「コンサルティング会社」として認識されることも多くなってきました。これは社員の認識も同様で、自らが属している会社なのに、全体感がつかみづらくなってくる。
全体感がつかめなくなると、自社や自分の存在意義や向かっている方向性が曖昧になる。存在意義、ミッション、ビジョンが不明瞭になると、現場の仕事の意義性が弱まるリスクが高くなります。これはクライアントにとっても、社員自身にとっても不幸なこと。
ということで、今回の合宿では、トライバルメディアハウスのミッションとビジョンを改めて再考して、みんなと共有する時間を持ちました。せっかくなので、コーポレートスローガン、存在意義、ミッション、ビジョンをここでも共有させていただきます。

昔から変わらないトライバルメディアハウスのコーポレートスローガンです。小さい会社ですが志は大きく。

今回新たに追加したのがこの経営理念/存在意義です。ミッション(使命)とも近いですが、事業目的ともいえるものなので、あえて分けました。
現場で仕事をしていれば、いろいろとあるでしょう。疲労困憊で「もうこれくらいでいいかな…」と心が折れそうになるとき。周囲に遠慮して自分の意見を押し通せないとき。様々な制約条件や前提条件からやる気がそがれてしまうとき、などなど。そんなとき、トライバルメディアハウスの、いや、トライバルメディアハウスで働いている自分の存在意義を、すごくシンプルな言葉で思い出してもらいたい。それが「クライアントを幸せにすること」です。
僕らの仕事は、クライアントを幸せにすることを通して、人類にオドロキと感動を提供すること。どんなに疲れていても、制約条件や前提条件が多くても、周囲との軋轢が生まれてしまいそうな時も、重視すべきはクライアントの幸せ。唯一それ一点のみに集中すること。それを忘れたら僕らの存在意義はなくなります。一番大切だけど、毎日の仕事の中で忘れてしまいがちなことだと思います。

そしてこれがうちの新たなミッション。社会に対して果たすべき使命です。
以前は「企業と生活者、生活者と生活者の最適な関わり合いを創造し、世界にHAPPYを提供し続ける」でした。今回、あえて「対消費者」から「対クライアント」へ視点を変更しました。僕らの目的は「人類にオドロキと感動を」提供することですが、ソリューションビジネスを提供する我々は、当然ながら「クライアントを幸せにする」ことを通して消費者をHAPPYにするからです。
いま、多くの広告主は悩んでいます。課題の解決策以前に、課題そのものがわかりにくくなってきている。そんなクライアントを現状のマーケティングソリューションだけで幸せにすることはできないのではないか。広告もPRもSPもソーシャルも関係ない。マスかデジタルかも関係ない。手法ニュートラル、メディアニュートラルでマーケティング課題を解決する。
それを実現するためには、「俺らが日本のマーケティングの未来をつくる」くらいの気概がないと駄目なんじゃないか。力不足は承知の上ですが、そんな思いからこのミッションを策定しました。

ミッションを達成するために追いかける近未来の目標がビジョンです。
新たなビジョンは「日本のソーシャルメディア戦略をリードする」こと。以前のビジョンは「トライバルメディアハウスは、Tribal Marketing のプロフェッショナル集団を目指します」でしたが、わかりやすく、社員全員がブレずに共有できるシンプルな表現に変更しました。
この新ビジョンには2つの背景があります。
(1) ソーシャルメディア戦略
ソーシャルリスニング、MROC、ソーシャルCRM、ソーシャルリクルーティング、ソーシャルラーニングなど(なんでもソーシャルってつければいいってもんじゃありませんが)、これからソーシャルメディアはより事業戦略マターの領域へ進み、クライアントニーズはさらに高度化・多様化していくでしょう。トライバルメディアハウスでも戦略策定やリスク対策などのコンサルティングサービスを提供していますが、現状として多いのはソーシャルメディア “マーケティング” 領域です。さらに正確にいえば、ソーシャルメディア “マーケティングコミュニケーション” 領域です。
ソーシャルメディアマーケティングというバズワードがなくなるまであと1~3年だと思います。この言葉を誰も使わなくなったとき、それはソーシャルメディアをマーケティングや事業戦略に組み込むことが当たり前になったときです。我々が支援すべき領域はもはやマーケティングコミュニケーション領域だけでは足りない。マーケティング戦略やその他事業戦略領域にまで拡張した戦略策定とオペレーションが担えなければならない。そういう意味で「ソーシャルメディア戦略」としました。
(2) リードする
実はこの言葉にこだわりがあります。上記でも述べた通り、僕たちは日本のソーシャルメディア戦略のフォーマットと成功モデルをつくりたい。それは(かなり生意気かもしれませんが)トライバルメディアハウス無しでは実現できないと思っています。だから、リードする。「俺たちがしくじったら日本のソーシャルメディア戦略が大きく出遅れる」くらいの気概で取り組みます。
ちなみに、存在意義やミッションは普遍性が高いため、変更することは少ないですが、ビジョンはミッションを実現するための近未来像(目的に対する目標)なので、数年単位で変更した方が良いと思っています。これだけ変化の早い時代において、「変わらない経営」なんてものはあり得ない。逆にいえば、「変わらないために変わり続ける」ことが大切です。だから、このビジョンも(このビジョンが達成されるであろう)2~3年後には変えるつもりです。

さっきのビジョンが2~3で実現する近未来目標。一方こちらは10年後のビジョンです。それは、新しい時代の統合マーケティング会社をつくること。
これからの時代、複雑化するクライアントニーズに応えるためには、
・ 戦略コンサルティング/マーケティングプランニング
・ SEO/SEM
・ モバイルマーケティング
・ ソーシャルメディア
・ プロダクション
・ アクセス解析/効果測定/最適化
などの機能が(いまよりもさらに)横串が刺された状態で提供できなければなりません。そして個人的には、
・ (戦略)PRプランニング
・ メディアリレーションズ(メディアプロモート)
との連携がより一層重要になってくると思っています。
10年後、トライバルメディアハウスは、これらの機能が全て果たせる総合マーケティング会社になっている。なれるかどうか、ではなく、なるんです。見ててください。
と、いろいろと語ってきましたので、せっかくだからここで人材募集もしちゃおうと思います。
みなさん、こんなトライバルメディアハウスで、一緒に日本のマーケティングの未来をつくらないかッ!?
興味あるぜ!(興味あるわ!)という方は、こちらをご覧の上、お気軽にご連絡ください。
あなたさえ本気なら、3年で一人前のマーケターに育て上げてみせます(3年で10年分の仕事をしてもらうので…)。待ってるよ!
僕個人の2012年の重点研究テーマは「ソーシャルROI」。美咲①②でも書いたけれど、とにかくこのテーマ、奥が深くて難解極まりないのです。
効果測定法や解釈のしかたに正解はないから試行錯誤の連続だけれど、ソーシャルメディアの(健全な)マーケティングへの活用を継続的に発展・成長させていくためには、ソーシャルメディアがデジタルやリアルなマーケティングへどのような有用なフィードバックを与えているのか、定量的に測定・評価する何かしらのモデルなりガイドラインが必要です。
なんとか2012年度中には「実務で使えるモデリング」とナショナルクライアントを巻き込んだ検証テストに漕ぎつけたい!
という感じにも関わらず、最近はアウトプットばかりで少々情報が枯れてきた感があったので、雨のGWを使ってずっと読みたかった本を2冊読んでみました。
1冊目はこちら。
![]() | アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法 田中 弦,佐藤 康夫,杉原 剛,有園 雄一 インプレスジャパン |
これは(ものすごく)良い本だった!
少し曖昧だったアトリビューションそのものの考え方を改めて整理してくれたのと、ややもするとどんどん複雑化して、アトリビューション分析そのものが目的化してしまいがちな現場において「現場で実際に最適化のオペレーションを行っていくためには、ある程度の単純化はやむを得ないと考えている。さまざまな要因があり得るとはいえ、それらを厳密に分析することが非現実的である以上、分析できるデータと使用可能なモデルを使ってソリューションを導き出し、少しでも前に進んでいく方が賢明であろう。少なくとも、これまでのラストクリックでの評価よりはいい分析ができるはずだ」という一説にしびれた。
まさにその通りだと思う。効果測定やROIモデリングは現場で活かせてナンボ。測定や分析は解釈・評価のためのもの。そしてそれは改善・最適化(予算の再配分)のためのもの。難解な分析と向かい合いながらも前進あるのみ!という勇気までもらえました。
さらに高広さんによる序章がこれまたいい。アドテクノロジーが「広告配信テクノロジー」になってからネット広告がつまらなくなったと指摘。本書をラストクリックやコンバージョンのために使うならば読者(と業界)はツマラナイ方向に行く。そうではなく、アトリビューションを人の気持ちや興味関心、それにもとづく導線を把握させてくれるもの。クリックされなかった広告たちがそれを教えてくれ、ユーザーの行動シナリオを作らせてくれる。もしそのように考え、楽しむことができたら、ネット広告が面白くなる。と。間違いなく必読の1冊。
2冊目はこちら。
![]() | ソーシャルメディア ROI ビジネスを最大限にのばすリアルタイム・ブランド戦略 オリビエ・ブランチャード,及川直彦,藤田明久,松並 敦子 ピアソン桐原 |
タイトルからして「ついにキタ!」と相当楽しみにして読んだんだけども、内容はイマイチ…。ROI以前に効果測定そのものに割いているページ数が少ない上にROIについての言及もほとんどない(少しあるけど考察が粗すぎて実務にはほとんど活かせない)。全体として内容が古くて冗長。そして何よりも訳がひどくて読みにくいことこの上ない。ということで、こちらは久々に残念だった1冊。
ちなみに、広告効果測定についてはこちらの本がお勧め。かなり昔に読んだ本だけど、オフライン領域の効果測定の難しさと取り組み方については参考になるところがすごく多いと思います。ハードカバーで読むのに結構な時間がかかるけれど、背景や前提をしっかり押さえておきたい人にはお勧め。
![]() | 費用対効果が23%アップする 刺さる広告―コミュニケーション最適化のマーケティング戦略 レックス・ブリッグス,グレッグ・スチュアート,井上 哲浩,加茂 純,高橋 至 ダイヤモンド社 |
最後に美咲2年目も。
![]() | ソーシャルメディアマーケター美咲 2年目 池田 紀行 翔泳社 |
この本の指令4でソーシャルROI算定について書いたけれど、これがいまの僕が持っている問題意識の全て。だから1人でも多くの人に読んでもらいたい!これからは実務の現場で悪戦苦闘する担当者のみなさんと研究じゃなく実践する会をつくって、とにかくスピード重視でソーシャルROIのモデリングとPDCAを回したい。机上であーだこーだ理論をこねくり回していても、この領域は何も進展しないと思います。考えることは大事。でも、シンプルなモデルをつくって徹底的にPDCAを回して改修を行った方がより実務で使える測定法と解釈のしかたが見つかると思うのです。
このソーシャルROI Open Lab.(仮称)は、トライバルメディアハウスのソーシャルROIワーキンググループが幹事になって近々発足させる予定なので、その節は個別&ブログで告知させていただきます。ご興味のある方はぜひご参加ください!
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