ネットショップ担当者フォーラム

「毎日締め」「2営業日後入金」など早期入金サービスを拡充、GMO-PG | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
毎月の締め回数を「月1回」「月2回」「月3回」「月6回」「毎日」の5つから選択することが可能

GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は8月1日から、決済サービス「PGマルチペイメントサービス」のオプションサービス「早期入金サービス」をリニューアルし、EC事業者側が締め回数・締め日・入金までの期日をそれぞれ所定の回数・日から選択できるようにすると発表した。

資金繰りに合わせた入金オプションを提供。EC事業者は必要なタイミングで仕入れや広告費などに資金を充てることができ、事業の拡大を図ることが可能になるとしている。

リニューアルで、毎月の締め回数を「月1回」「月2回」「月3回」「月6回」「毎日」の5つから選択することが可能になる。

毎月の締め日は、締め回数に応じて任意の日を選択できる。入金までの期日は業界最短となる「2営業日後」も選択できるようにした。

GMO-PGでは2008年9月に月末締め翌月5営業日後払いに対応した「早期入金サービス」の提供を開始。EC事業者から好評だったことから、サービスを拡充したとしている。

早期入金サービスのイメージ

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「毎日締め」「2営業日後入金」など早期入金サービスを拡充、GMO-PG | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

専用バッグにつめて送るだけの買取キット「リユースバッグ」、スタートトゥデイ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
ヤマト運輸の「ネコポス」を利用し、不在時でも受け取れるようにした

スタートトゥデイは7月22日、ブランド古着買取サービス「ZOZOTOWN買取サービス」で、不用になった洋服を簡単に詰めて発送できるオリジナル買取キット「リユースバッグ」サービスを開始した。買い取り用のダンボールの受け取りが面倒だというユーザーが多かったため、不在時でも受け取れる買取キットを提供。利便性を高め、買取サービスの利用を促進する。

「リユースバッグ」は、ヤマト運輸が2015年4月から提供を始めた郵便受け投函型配送サービス「ネコポス」を利用。ユーザーが不在時でも専用キットを受け取れるようにした。

不用になった洋服を少しずつバッグに詰めていき、一定量がたまったら集荷を依頼するといった使い方も可能。ダンボールを組み立てたり、ガムテープでの梱包は必要ない。ヤマト包装技術研究と共同開発したオリジナル製品となっている。

利用方法は、「ブランド古着買取サービス」ページの申込みフォームで「リユースバッグ」を選択。自宅のポストに届いた「リユースバッグ」に洋服を入れ、同じページから集荷依頼をするとヤマト運輸が集荷する。

受け取った洋服は専門スタッフが査定し、メールで審査結果を報告。提示価格で買い取り可能な場合は、ポイントもしくは現金で代金を受け取ることができる。往復の送料・振込手数料・キャンセル料などはすべて無料。

買い取った洋服は、「ZOZOTOWN」内の古着専門セレクトショップ「ZOZOUSED」(運営はクラウンジュエル)で販売する。

リユースバッグ

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:専用バッグにつめて送るだけの買取キット「リユースバッグ」、スタートトゥデイ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

ギフト売上を1.4倍に拡大した有名カステラ店に学ぶ、Amazonで繁盛するためのコツ | ネットショップサクセスストーリー 私たちがAmazon.co.jpで売れている理由 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
AmazonマーケットプレイスマンスリーニュースレターVol.13より転載

モールのランキングなどでもたびたび上位に登場する人気商品「幸せの黄色いカステラ」。販売する「長崎心泉堂」では卵やはちみつなどの素材の活用、防腐剤や合成着色料は使用しないといった味へのこだわりに加え、商品画像やキャッチコピーなども工夫をこらし、Amazonで人気を集めている。長崎カステラセンター心泉堂の福田徹副店長に、Amazonでの売り上げアップ、今後の展開などを聞いた。

Amazonはお得感よりも商品力を伝えるほうが売り上げがアップする

福田徹 副店長

福田徹 副店長

――「長崎心泉堂」のカステラは、他のモールでも人気商品です。Amazonで販売を始めた理由は。

Amazonの将来性に期待した部分が大きかったですね。カステラ専門店ですので、商品の種類は限られてますし、賞味期限も短い。商品をどれだけお客さまに見ていただけるかが重要なポイントとなります。

「幸せの黄色いカステラ」は全国の皆さまへ「幸せのひと時」をお届けしたい、という思いから命名した商品です。販路を広げてもっと多くのお客さまに知っていただきたいと考え、Amazonでも販売を開始しました。

期待した通り、Amazon全体の成長と合わせて、当店のAmazon売り上げも伸びていきました

――Amazonと他のインターネットモールを比べて感じた違いはありますか?

Amazonは、商品の登録方法、販売方法すべてにおいて非常にシンプル。スタッフは他サイトと兼務しながら対応できています。決済方法などのシステムも改善されるので有り難い。

販売の面で他モールとの違いを感じるのは、お得感をアピールするよりも、正確な商品情報を掲載し、良い商品であることをストレートに伝えする方が売れ行きが良いことです。Amazonのガイドラインに沿った写真を掲載した方が、お客さまの反応が良いようです。

Amazonではギフト需要も高いため、ホワイトデーや母の日、敬老の日などのギフトに注力。シーズンに合わせて、ギフト感のある商品画像や商品情報をわかりやすく紹介するように心がけています。

――お届け日時指定便も利用されています。

通常期であっても、夜間の配達を希望するお客さまも多いですし、ギフトの時期は、お届け日時指定便の利用が通常期比で約2~3倍に増えます。食品ですので、お届け日時指定便を利用いただくことで、よりお客さまに安心して購入いただきやすくなるのだと思います。ここ数年、イベント直前のタイミングで注文するお客さまが増えているように感じます。それだけすぐに届くというイメージがお客さまに浸透しているのだと思います。

――今後の展開をお聞かせください。

2014年のギフト商品の売り上げは、前年比でおよそ1.4倍に増えました。ギフト商品を強化し、ギフトの買い上げを通じて普段のショッピング利用にもつなげられるようにしていきたいと考えています。

幸せの黄色いカステラ

「幸せの黄色いカステラ」

事業者概要

  • 販売サイト名:カステラ専門店【長崎心泉堂】 http://amzn.to/1zxs2kr
  • 本社所在地:長崎県大村市
  • Amazonでの販売開始時期: 2009年6月
  • 販売カテゴリー:食品・スイーツ
  • 利用サービス:Amazon出品サービス

カステラ専門店【長崎心泉堂】

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ギフト売上を1.4倍に拡大した有名カステラ店に学ぶ、Amazonで繁盛するためのコツ | ネットショップサクセスストーリー 私たちがAmazon.co.jpで売れている理由 | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

nakagawa-m

JINS、全国のローソンで商品を受け取とれる「コンビニ受取サービス」を7/27開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
「コンビニ受取サービス」は、SGホールディングスグループの佐川急便とローソンが7月27日から提供を始める新サービス

メガネの通販サイト「JINSオンラインショップ」を運営するジェイアイエヌは7月27日から、全国のローソン店舗で商品を受け取ることができる「コンビニ受取サービス」を始める。

「コンビニ受取サービス」は、SGホールディングスグループの佐川急便とローソンが7月27日から提供を始める新サービス。消費者が通販事業者から購入した商品を全国のローソン店舗で受け取れることができるもの。

ジェイアイエヌは「コンビニ受取サービス」の第1号店となる。

利用者は商品の受け取り先に、全国1万1213店(2015年6月末)のローソン店舗を選択すると、購入した商品を24時間いつでも選択したローソンで受け取ることができる。

「JINSオンラインショップ」を運営するジェイアイエヌの「コンビニ受け取り」の仕組み

「コンビニ受取サービス」の仕組み

また、自宅周辺のローソン店舗のほか、利用する交通機関の駅やバス停、勤務先、出張先、旅行先の周辺店舗などライフスタイルや用途に合わせて受け取り場所を指定することができるという。

ジェイアイエヌによると、「アイウエア業界で、このような宅配業者・コンビニエンスストアと連携したビジネスモデルは初の試み」。

ローソンとSGホールディングスは4月、コンビニエンスストアを拠点とする宅配サービスで新会社を設立すると発表。6月に合弁会社「SGローソン株式会社」を設立している。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:JINS、全国のローソンで商品を受け取とれる「コンビニ受取サービス」を7/27開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

楽天が8/1から開く5日間のリアルイベント「楽フェス」、約300店舗が集合 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
最大35倍のポイントキャンペーンや、多くのタレントが登場するステージも

楽天は7月22日、ユーザー参加・体験型イベント「楽フェス2015」の詳細を発表した。東京ビックサイトの会場に64店舗の人気のグルメショップが参集。ファッション、家具、雑貨など約240店舗が出店し、合計約300店舗が一同に介する。Web連動企画を行い会場とWebで買いまわったユーザーに対し、最大35倍のポイントを付与するキャンペーンも行う。ファッションショー、ワークショップ、多くのタレントを招いたステージイベントなど、多彩な内容で楽天市場最大のお買い物祭りを演出する。

会場限定メニューを出す店舗も数多く出店

グルメ分野ではネットで人気の商品を販売する店舗のほか、会場限定メニューを売り出す人気ショップも数多く出店する。

「神戸牛専門店 辰屋」では会場限定メニューとして神戸牛を使った贅沢牛丼「神戸牛牛めし」(1000円)を販売。国産ホルモンなどのECサイト「食福亭 味革」では、生ホルモンを使った会場限定メニューのラーメン「ぷるるんもつ鍋ラーメン」(600円)を販売する。

スイーツ分野でも「パティスリー銀座千疋屋楽天市場店」が1日50個限定で「丸ごとマスクメロンスムージー」(3000円)を会場限定メニューで販売する。このほか、自治体ブースでは出店している自治体の「うまいもの」をご飯の上に盛り付け、オリジナルどんぶりを作ることができる。「夏のスイーツグランプリ2015」を決定するイベントなども開催する。

会場限定のタイムセールも行う。事前に整理券を入手した来場者のなかから抽選で選ばれた人が、「楽フェス」の出展店舗が提供する目玉商品を購入できるセールを実施。商品としてはハワイ旅行、お米1年分、セグウェイなどが出品される予定だ。

タレントの鈴木奈々さん、お笑いトリオの我が家、柔道家の篠原信一さんらのゲームステージや、「名探偵コナン」「妖怪ウォッチ」など子供連れ向けのイベントなども開催。DJ体験、壁紙貼り体験、革製品作りなどのワークショップも行う。

丸ごとマスクメロンスムージー

お買い物の根源的な楽しさを伝えたい

「楽フェス」に出店する店舗でRポイントカードを提示して買い物した場合、購入店舗は1店舗としてカウント。Webとあわせて買い回りを行うと最大35倍のポイントを付与するWeb連動キャンペーンを実施する。特設サイトで会場のリアルタイムの状況を動画で配信するほか、売れ筋商品なども発表する。

イベントへの集客にはテレビCMを放送するほか、電車の中刷り広告、「楽天市場」での告知など、さまざまな集客手段を利用、多くの消費者を集める考え。

会見には楽天の河野奈保執行役員が、「楽フェス」にも出店する「きもの京小町」の浴衣を着て登場。河野氏は「楽フェス」を開催する狙いについて次のように語った。

「楽フェス」は、お買い物の根源的な楽しさを追求するための、楽天の新たなステージです。道のお店や商品を発掘・発見するという、お買い物の根源的な楽しさを改めて伝え、個性あふれるお店や魅力的な商品との出会いの場を提供したい。リアルイベントを通じてECの更なる飛躍につなげていきたいと考えています。楽天市場にとって最大のお祭りで、多くのユーザーさんに楽しんでもらいたい。

左・河野奈保執行役員と右・PR推進部イベント企画グループ 前田真氏

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:楽天が8/1から開く5日間のリアルイベント「楽フェス」、約300店舗が集合 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

「Hello! World!」をテーマに7/31スタートの「楽天EXPO2015」。今年のみどころは | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
楽天EXPO2015事務局の責任者である塩沢友孝氏に聞いた。
単発記事

楽天は7月31日から、今後半年間の戦略共有、勉強会を楽天市場出店者に対し提供する「楽天EXPO」を開催する。東京会場を皮切りに、大阪、名古屋、札幌、福岡、仙台の6会場で実施する予定。2015年のテーマは「Hello! World!」。テーマに込めた意味や取り組み、見どころなどを楽天EXPO2015事務局の責任者である塩沢友孝氏に聞いた。

初参加者でも他の店舗と交流しやすい仕掛けを数多く用意

楽天の塩沢 友孝氏
塩沢 友孝氏

――2015年の「楽天EXPO」のテーマは「Hello! World!」。この意味は。

「Hello! World!」はプログラミングで一番初めに打ち込まれる文字列。“新しいことを始めましょう”というメッセージであり、いままで「楽天EXPO」に参加していなかったような店舗さんにも、ぜひ足を運んでほしいというメッセージでもあります

2015年の新春カンファレンスでは「BEYOND」というテーマで、クロスボーダー取引を中心に多くのセミナーを開催しました。前回以降、楽天市場におけるこの領域での伸びは著しく、世界はより近くなってきているという意味で、「Hello! World!」をテーマに設定したという面もあります。

ただ、商材的に海外販売が難しい店舗もあります。そういった店舗さんにも、たとえば物流周りの強化、売り上げを伸ばすために楽天が提供する各種サービスを使っていこうといった新たなチャレンジを促す場にしたいという思いも「Hello! World!」というテーマに込めています。

――今回の楽天EXPOのみどころは。

店舗同士が交流できる場を数多く設けた点です。上位の店舗さんが「楽天EXPO」や新春カンファレンスに参加する理由は、他の店舗さんと会うためです。久しぶりに会って近況報告をするなかでヒントを得たり、刺激を受けることで、次の施策に生かしてさらに売り上げを伸ばしています。こうした交流をぜひ多くの店舗さんにしてもらいたいと思い、今回は交流がしやすくなる仕掛けを数多く設けました

特に、いままで「楽天EXPO」に参加してなかった人や、1回参加したけれども他の店舗さんと話す機会を作れずそれ以降は参加していないといった人に、足を運んでもらいやすくしました。

具体的には、今回イベントに初めて来場した人限定で、朝活として1時間前からアクティビティを行ったり、ツアーを設けて10名くらいのグループで朝からお勧めのセミナーなどを見て回るほか、有力店舗と交流できる機会を設けたりする取り組みを行います。また、これまでランチを1人で食べる人も多かったのですが、今回から交流しながらランチができる場も設けることにしました。

セミナーのなかにも「RMS」の使い方など、初心者の方を対象にイチから基礎を伝授するセミナーも充実させています。

――イベントスペースは最近、出店者によるワークショップを開催していました。2015年は翌日から「楽フェス」が開催されます。2015年はイベントスペースでどのようなことを行うのでしょうか。

イベントスペースでも店舗さんが交流しやすい仕掛けを設けることにしました。たとえば、卓球やバブルアトラクションができるようなスペースを設けて、一緒に楽しんでもらうことで交流を行ったり、セミナーを自由に受けられるようなスペースを設けています。ほかにも、店舗さん同士が交流できる仕掛けを設けていますので、過去に誰とも話さず帰ったという方も、積極的になれば必ず交流が持てるようにしています

――最後に、出店者の方に一言お願いします。

以前の「楽天EXPO」やカンファレンスは、楽天から多くの店舗さんに情報をお伝えするという意味合いが強かった。いまは店舗同士で交流したり、店舗と楽天が1対1で話し合う場になってきたように思います。上位の店舗さんはこうした場もうまく活用して、ヒントを得たり、刺激を受けて次の日からの仕事に生かしています。多くの店舗さんに、うまく「楽天EXPO」を生かせる仕組みを作っています。

2015年は、翌日から「楽フェス」があるので、あわせて参加する方も多くなると思います。ぜひ、この機会を活用して、いままで会えなかった店舗さんと交流し、翌日からの仕事に生かしていただきたいです。

楽天EXPO事務局のメンバー

楽天EXPO事務局のメンバー

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「Hello! World!」をテーマに7/31スタートの「楽天EXPO2015」。今年のみどころは | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

「SPIKE」の決済手段に後払い決済「後払い.com」を追加、メタップス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
追加した「後払い.com for SPIKE」は、月額固定費0円、決済手数料3.6%、注文ごとの請求手数料160円で提供

メタップスは7月21日、リスク保証型後払い決済サービスを提供するキャッチボールと提携し、運営する無料決済サービス「SPIKE(スパイク)」の決済手段に後払い決済を追加した。「SPIKE」は決済手数料無料が最大の特徴。導入する後払い決済も業界最安値水準で提供し、利用者拡大につなげていく。

新たに追加した「後払い.com for SPIKE」は、「SPIKE」の利用者向けに、月額固定費0円、決済手数料3.6%、注文ごとの請求手数料160円という価格で提供する。

SPIKEビジネスプレミアムユーザーであれば、月額固定費5000円、決済手数料2.8%、注文ごとの請求手数料160円の特別プランを利用することも可能だ。

後払い決済を巡って、ジャックス・ペイメント・ソリューションズは後払い決済サービス「アトディーネ」を、ソニーペイメントサービス向けに提供を始めている(詳しくはこちら)。他社の決済サービスユーザー向けに後払いサービスを提供することで、シェア拡大を図る後払い決済事業者間が増えている。

「後払い.com for SPIKE」は業界最安値水準で提供する

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「SPIKE」の決済手段に後払い決済「後払い.com」を追加、メタップス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

「タミヤショップオンライン」で10万件超の情報流出の恐れ、不正アクセスが原因 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
カード情報は決済代行業者が保有しているため流出していない

模型メーカーのタミヤは7月21日、通販サイト「タミヤショップオンライン」などのWebサーバーが不正アクセス攻撃を受け、顧客情報が最大10万件以上流出した可能性があることを明らかにした。カード情報は含まれていない。現在通販サイトの運営を停止し、原因を調べている。

流出した可能性があるのは、「タミヤショップオンライン」を利用したり、専用サイトで見学予約をした顧客の氏名や住所、電話番号、メールアドレス、パスワード。最大で10万件を超える可能性がある。

  • 歴史館・ロビー/社会科見の予約した顧客情報 → 最大3824件
  • タミヤショップオンラインでアカウント登録した顧客情報 → 最大10万2891件
  • TRFプロジェクトサポーターで会員登録した顧客情報 → 最大653件

不正アクセスを受けたタミヤの「タミヤショップオンライン」

「タミヤショップオンライン」は現在運営を停止している(画像は編集部がキャプチャ)

タミヤによると、7月6日に一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンターから、Webサーバーから情報の一部が漏えいしているとの通報を受け、IT管理部門とWebサイト製作委託会社と調査を開始。7月10日に各種Webサービスを停止し、セキュリティ専門の第三者機関による調査などを始めた。

その結果、Webサーバーへの不正アクセスの痕跡を発見。サービス会員の個人情報が漏えいしている可能性がわかった。

なお、カード情報は決済代行業者が保有しているため流出していない。顧客からの被害報告も届いていないという。

原因となったセキュリティの問題点はすでに対策を講じた。セキュリティ専門の第三者機関の安全確認を受けた後、各種サービスの再開を予定している。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「タミヤショップオンライン」で10万件超の情報流出の恐れ、不正アクセスが原因 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

やっぱり顧客ロイヤルティが上がれば収益は増える。「NPS」が示す繁盛店の条件 | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
推奨者を増やすことはリピーター&新規顧客の獲得につながる。そのためには商品の「見つけやすさ」などが重要になる
単発記事

ネットショップのリピート率を上げ、クチコミによる新規顧客獲得につなげるための新しい指標は知っている? 顧客満足度ではなくより価値のある評価を得るために、アップルやアマゾンなど米国企業を中心に採用が進んでいる指標「ネット・プロモーター・スコア(NPS、推奨者の正味比率)」だ。

顧客ロイヤルティを図る指標で、質問は至ってシンプル。「ある会社(製品やサービス)を友人や同僚に薦める可能性はどのくらいありますか?」。こうした質問に対する回答をもとに計測したNPSに関する調査結果(wizpraが実施した調査結果)から、ネットショッピングを通じてどのような顧客層が商品やサービスを推奨するのか、企業にとって収益を伸ばす重要なことは何なのかを考察してみる。

オススメされるECサイトを作るために押さえておくべき3ポイント

NPSに関する調査でわかった3ポイント

  1. インターネットショッピングサイトでは推奨者は批判者に比べより購入頻度が多く、サービスに関する肯定的なクチコミを広めてくれる
  2. 推奨者を増やすためのキーファクターは商品の「見つけやすさ」
  3. 「見つけやすさ」に関する満足度を向上させるためには品ぞろえを増やすだけではなく、消費者が求めている商品を見極めてあらかじめ選択肢を絞って掲示することが重要

 

ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果①
NPSの計測方法

推奨度が高ければ高い顧客ほどリピート率が高く、クチコミによる新規顧客の獲得にもつながるため、企業はNPSを向上させることで収益を上げることができるとされている。

NPSは次のように計測する。

「友人に(特定商品などを)すすめたいと思いますか?」と顧客に質問し、0~10点で推奨度を計測。次のように分類する。

  • 0~6点を付けた人 → 「批判者」
  • 7~8点を付けた人 → 「中立者」
  • 9~10点を付けた人 → 「推奨者」

NPSは、「推奨者」の割合(仮に40%)から「批判者」の割合(仮に25%)を引いた数値(40%-25%=15%)のことを指す。「推奨度」を聞くことで、顧客がどれほど企業・ブランドに対してロイヤルティがあるかを数値化する。

 

NPSの向上はリピート率アップ、新規顧客の獲得に貢献する

wizpraが行った調査は「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の3大モールを対象に実施。次のような目的で行った。

  • インターネットショッピング市場においてNPSは収益に直結するか
  • NPSを向上させるキーファクターは何かを明確にする

利用頻度に関する調査によると、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」それぞれの推奨者の80%は少なくとも3か月に1度以上サービスを利用していることが判明。批判者で3か月に1度以上買い物をしている人は54.5%にとどまった。

ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果②
3か月に最低1回以上ECで商品を購入する人の割合(出典はwizpraの調査資料

NPSの向上が新規顧客の獲得につながる可能性が高いのはクチコミが広がる可能性が高いため。友人や家族などにクチコミを広げたことがある推奨者は87.4%。批判者は39.8%で2倍以上の開きがある

また、推奨者のクチコミの89.5%がポジティブな内容だったのに対し、批判者のクチコミで肯定的な意見は28.4%にとどまっている。

ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果③
サービスの利用を他人にすすめた割合と実際に行われたクチコミの種類(出典はwizpraの調査資料

こうした結論から、wizpraは次のようにまとめている。

推奨者は批判者に比べポジティブなクチコミを実際に広めることが多く、新規顧客の獲得に貢献していると考えられる。

NPSに影響があるのは「商品の見つけやすさ」

NPSの向上には何が役立つのか。以下の図のように4つの質問を実施して満足度を計測。wizpraはどの満足度がNPSに影響を与えているかを調べた。

質問1~4に掲示された「商品の見つけやすさ」「決済のしやすさ」「配送時間」「サポートや対応」すべての満足度が、NPSに影響を与えているという(有意確率から計測。帰無仮説を棄却し対立仮説を採択する時の基準で、一般的に5%が使用される。今回はすべての質問で有意確率が0.05以下となった)。

ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果④
NPSに影響する各機能ごとの満足度(出典はwizpraの調査資料

最も影響しているのが、「商品の見つけやすさ、選びやすさ」についての満足度(値が大きいほど影響力が大きいとされる解釈標準化係数が、最も高い)。推奨度の回答をした(0~10を付けた)主な理由の分類では、「見つけやすさ」が67%。「配送時間」が29%だった。

ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果⑤
推奨度の回答をした主な理由の分類(出典はwizpraの調査資料

「商品のみつけやすさ」について詳しく分析したところ、「品ぞろえの多さ」が72%、「検索性」は27%を占めた

ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果⑥
「見つけやすい」という回答の分類結果(出典はwizpraの調査資料

最もNPSが高いのはAmazon

消費者は3大モールに対して、どのような満足度を抱えているのだろうか。モール別にNPSを集計したところ、「Amazon」が29ポイント「楽天市場」は11ポイント「Yahoo!ショッピング」は-12ポイントだった。

各モールそれぞれ、「商品の見つけやすさ」への関心度が最も高い。NPSが高いモールほど「見つけやすさ」の満足度平均点も高い傾向になっている。

ネットショップ業界(EC業界)のNPSに関する調査結果⑦
モール別NPSとコメント分析(出典はwizpraの調査資料

Amazonに関する傾向

他モールに比べ「発送」に関する肯定的なコメントが多くみられた。否定的なコメントはわずか1.2%。否定的な意見の内容は、「梱包が過剰である」「ポイントが付かずお得感がない」といったコメントがあった。

楽天市場とYahoo!ショッピングに関する傾向

否定的なコメントの割合は、「楽天市場」が14.1%、「Yahoo!ショッピング」は20.7%。NPSが低いモールほど否定的なコメントの割合が増えるという結果になった。

「信頼性」に対して不満の声が多かったという。「見つけやすさ」に関しては、「表示される商品が多すぎて選びづらい」「HPがごちゃごちゃしていてみづらい」などといったコメントが目立った。

wizpraは次のようにまとめている。

「見つけやすさ」の満足度を向上させるためには単に取り扱っている商品数を増やし1度に多くの選択肢を表示するのではなく、ある程度選択肢を絞って消費者に提示すことが必要だと考えられる。

調査期間は2015年5月21日~2015年5月28日、有効回答数は614件。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:やっぱり顧客ロイヤルティが上がれば収益は増える。「NPS」が示す繁盛店の条件 | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

アジア新興国市場での成功の鍵⑤ 消費者優先と効率性の両立を図る | アジア新興国市場での利益と成長を実現するために | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
多国籍企業のアジア担当経営幹部など250名へのアンケート調査から⑧
アジア新興国市場での利益と成長を実現するために

経営者のためのチェックポイント

  • 消費者への価値を犠牲にすることなく、複雑さを適切に管理するにはどうすればよいでしょうか?
  • 生産拠点を考える際に、販売・物流コストを含め、全てのコストを考慮に入れていますか?
  • 現地化によって、スケールメリットが失われることはないでしょうか?

現地化は成長へのステップとみられていますが、コストも伴います。企業がその製品について、現地のニーズに対応しようとすればするほど、投資が嵩み、機能や経営資源の重複も増えて、スケールメリットを追求する足かせとなります。

しかし、確かに効率性を高めることは利益を伸ばす上で重要とされてきましたが、それ以上に消費者への価値の提供を優先すべきです。効率性の追求か、現地ニーズの充足かという選択は必ずしも二者択一の問題とはなりません。ハイ・パフォーマーも同様に考えています。なぜなら、利益率の改善に最も重要な要素であるコスト削減策について尋ねられたとき、彼らは一見、矛盾する施策をあげているからです。

すなわち、生産の現地化と、中央への集約やシェアード・サービス・センター(間接業務サービスに特化した組織)の新設です(図11参照)。

貴社が利益率を改善するために最も重要な手法と考えるコスト削減策は、次のうちのどれですか?
図11 質問と回答: 貴社が利益率を改善するために最も重要な手法と考えるコスト削減策は、次のうちのどれですか?(図は、上位3位に挙げられた施策の比率、%)

EYのMarkYeomans(International Supply Chain Strategy)は、「市場の近接地に生産拠点を立地することで、関税を回避し、価格競争力を高められるだけでなく、より現地ニーズに対応した製品を導入できるようになる」と述べています。「私たちが理解しなければならないことは、消費者、そして顧客にとっての価値は何かということです。これこそが最優先のテーマです。効率アップやコスト削減に向けた取り組みから着手すると、顧客にとっての価値に関して妥協することになってしまいます。スケールメリットは過大評価されているというのが私たちの考えです」José Lopez, Executive Vice President, Operations, Nestlé

企業は現地生産の立地条件に関して意思決定を行う際に、効率性だけでなく様々な要因を考慮する必要があります。DanoneのPellegrino氏は次のように述べています。「アジアのどこかに巨大な工場を建てれば、極めて大きな効率性を手に入れることができます。しかし、流通コストを計算に入れた場合には生産効率性のメリットは吹き飛んでしまうかもしれません。重要なのは、規模はすべてではない、ということです。もちろん、生産が最適化されるよう種々の要因を考慮する必要があり、コスト抑制や利益率管理の手を緩めるわけには行きません。しかし、それらを優先することで、成長機会を捉えることを犠牲にしてはなりません

言い換えれば、消費者や顧客にとっての価値より、効率性を優先させることは、結果的には、現地ニーズに合わせることよりも高くついてしまいかねないということです。「最も重要な点は消費者や顧客にとっての価値とは何かを理解することにあります。これが最優先事項です。もし、効率アップやコスト削減に向けた取り組みから着手すると、顧客にとっての価値に関して妥協することになってしまいます。この点で、スケールメリットは過大評価されていると考えています」とNestléのJosé Lopez氏(Executive Vice President, Operations GLOBE)は述べています。

企業は、複雑性、需要の変動、突然の変化といった、新興市場に共通する特徴を事前に想定して計画を立てなければなりません。そのためには、製品をカスタマイズし、かつ変化する需要に速やかに適応し得る柔軟性を備えたサプライチェーンを構築することが肝要です。「新しい消費トレンドや消費者ニーズの変化は、突然起きることがあり、私達はいつそれが起きるか常に注意している必要があります。世界的企業の一部門として機動的に反応できることが重要ですが、舵取りは必ずしも容易ではありません」とadidas GroupのEdgar Ho氏(CFO, GreaterChina)は述べています。

世界的なスポーツ用品メーカーであるadidas Groupは、中国に7,500の自社ブランド・ショップを展開しており、ほとんどがフランチャイズ方式を採っています。一部の省・都市などである特定の製品に対して予想外の需要が生じた場合、同社は素早く在庫を他店から必要な店に移して、商機を逃さないようにする必要があります。こうした需要に備えるため、同社は小売販売店とのデータ接続を行うシステムに投資しました。

同社のHo氏は次のように述べています。「わが社では各店舗から日次で売上データが送られてきます。ここから今、起きているトレンドを知ることができます。もしある商品がある市場で売れ筋となっていることが判ったら、他店から商品を移せるよう、フランチャイズ店と協力します。これによって、トレンドを把握し、先々に向けて準備し、在庫が不足気味ならばグローバルの生産チームに追加発注することが可能になります

ハーゲンダッツでは品質を最優先

アイスクリームメーカーのHäagen-Dazsは中国に進出する際、自らを高級ブランドと位置付けし、欧米の高級品店が林立する一等地におしゃれなカフェを開き、顧客に限られた人のための高級店舗といった印象を与えることを狙いました。高品質の確保を優先することと、サプライチェーンを通して常に摂氏マイナス26度を維持する難しさから、同社は現地生産を行わず、すべて欧米の工場から輸入し、サプライチェーンのすべての過程を社内で取扱い、管理することを決定しました。

海外から出荷された製品は、上海と北京にある倉庫に持ち込まれ、特装冷凍トラックで中国各地の店舗へと配送されます。このため、莫大な輸送コストと93%もの輸入関税を負担しなくてはなりませんが、同社は製品の高品質を確保しています。その結果、同社は中国において2008 年10 から2012年の間に平均年率24.7%の成長を遂げました。

アジアにおける統制された流通チャネルの構築

Mark Yeomans International Supply Chain Strategy, EY

消費財メーカーの多くは、アジアにおいて売上高を伸ばそうと躍起になっている間は、流通チャネルの管理に対して十分な配慮と注意を払っていませんでした。しかし今日では、利益を伴う成長を実現するため、企業はそれぞれの流通チャネルに対して的を絞ったアプローチを採る必要があり、そうでなければチャネルごとに利益率が低下するリスクがあります。このことは、各チャネルの基本的な違いを理解し、多くの場合、小売店、代理店、卸売業者などとの契約改訂交渉という困難な課題に取り組まなければならないことを意味しています。

企業は、地域ごとの販売方法の特徴を明確に把握する必要があります。このため、モダン・トレードとトラディショナル・トレードに二分するという、従来からのチャネル区分に拘泥しない市場セグメンテーションを行い、消費者の購買パターンを、農村型トラディショナル・トレード、都市型トラディショナル・トレード、都市型モダン・トレード、およびハイエンドブティックなどと区分するほか、急速な発展を遂げているネットショッピングにおける商機も考慮すべきです。

統制された流通チャネルの構築は、最優先事項の一つです。企業は適切な製品を、適切に包装し、適切な価格で、かつ適切な流通チャネルを通して提供しなくてはなりません。

たとえば、高級化粧品はブティック型の販売網で、1回使い切りのシャンプーは、トラディショナル・トレードで供給すべきです。多くの消費財メーカーがアジアにおいて直面している重大なリスクの一つとして、異なったルートでの販売の混在が放置されていることが挙げられます。たとえば、トラディショナル・トレードのチャネルで販売される商品は、モダン・トレードのチャネルで販売されるべきではなく、その逆もまたしかりです。

企業は、商品ごとにターゲットとする消費者に合わせて市場への供給ルートを選び、包装を設計する必要があります。かつてアジアでは時にはコストを顧みずに、成長を期待した企業が殺到したため、当時の放漫なライセンス供与や販売契約が負の遺産となっています。

今、企業はこの問題に取り組む必要に迫られています。1年ないしは短期の契約の方が、5年や10年の契約に優ります。そして、すべての契約は、監査を経た年次の業績に基づいて更新が可能でなければなりません。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:アジア新興国市場での成功の鍵⑤ 消費者優先と効率性の両立を図る | アジア新興国市場での利益と成長を実現するために | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

LINE、現地価格で海外ブランドを販売する「LINEトリップバザール」をオープン | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
海外の販売元から商品をユーザーに直接発送するビジネススキームを構築し、大幅なコストカットを実現

LINEは7月22日、無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE(ライン)」で展開しているフラッシュセールサービス「LINEフラッシュセール」内に、海外ブランドのファッション・雑貨などを現地価格で購入できる海外直輸入型のECサイト「LINEトリップバザール」をオープンした。

まずは、バッグブランド「Melie Bianco」やジュエリーブランド「Marida」などニーズの高いアメリカ発の約15ブランドを販売。今後ヨーロッパやアジアのブランドを追加し、年内中に100ブランドの取り扱いをめざす。

「LINEフラッシュセール」は、ファッションアイテム・コスメ・食品などを各曜日に設定されたテーマごとに、毎日1万点以上の商品を追加、1週間限定で販売するフラッシュセールサービス。2015年5月にサービスを開始した。

「LINEフラッシュセール」では曜日ごとにテーマに沿った商品を扱うが、「LINEトリップバザール」ではブランドごとに商品を販売。商品ラインナップは2週間ごとに切り替わる。新たなアプリのインストールは不要。

現地価格で海外ブランドを販売するECサイト「LINEトリップバザール」

「LINEトリップバザール」のイメージ

LINEによる主な商品選定基準は次の通り。

  • 日本未入荷で海外の芸能人や著名バイヤーなどがオススメしているもの
  • 日本では流通しているが上手にPRができずにいるもの

「LINEトリップバザール」は、海外の販売元に一定期間「LINEトリップバザール」用として在庫をキープしてもらい、受注分だけを発注する受発注システムを採用。販売元から商品をユーザーに直接発送するビジネススキームを構築し、大幅なコストカットを実現したという。

商品によって異なるが、日本で同じ商品を買う場合と比べ、1/3~1/4程度の価格で購入できるのが特徴。国際便の送料も含めて現地価格で提供できるという。

ユーザーは、海外の通販サイト利用時に必要な英語での購入情報入力、国際便・税金などの輸入に関する手続きは不要。

日本での流通網を持っていなかったり、知名度がまだ低いといった海外ブランドは、「LINEトリップバザール」の仕組みを利用して日本国内で事業を展開することができるとしている。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:LINE、現地価格で海外ブランドを販売する「LINEトリップバザール」をオープン | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

「Qoo10」のジオシスグループが約100億円を調達、日本→アジアなど越境ECを強化 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
資金の調達先は、シンガポールの最大のメディアグループSingapore Press Holdings Ltd(SPH)など

アジア地域でインターネットショッピングモール「Qoo10(キューテン)」を運営するジオシスグループ(本社はシンガポール)は7月22日、約8200万米ドルの資金を新たに調達したことを明らかにした。

資金の調達先は、シンガポール最大のメディアグループSingapore Press Holdings Ltd(SPH)のほか、eBay、Saban Capital Group、UVM 2 Venture Investments LP、Brookside Capital、Oak Investment Partnersなど。

7月22日の為替レートをもとに算出すると、調達資金は日本円ベースで100億8600万円(1ドル=123円で換算)となる。

本社を置くシンガポールで「Qoo10」はトップシェアを獲得している。「Yahoo! シンガポール」と連動したプロモーションを行っており、会員数は175万人(2015年1月現在)。「会員数、売り上げ実績ともにシンガポールローカルサイトNo.1の地位を獲得」しているという。

「Qoo10」のシンガポール

シンガポールで運営されている「Qoo10」

今後は資本参加したSPHとコンテンツ、マーケットプレイス、小売、広告などで、戦略的な協力関係を模索していく。

今回の資金調達で、ジオシスグループの資本金は2億米ドルを超えた。システムやサービスの拡大、品質向上などを加速させることができるようになったという。今後はアジア地域(シンガポール、日本、インドネシア、マレーシア、中国、香港)でグローバルショッピング(越境EC)を拡大していく計画。

日本ではジオシス合同会社(Qoo10ジャパン)が事業を運営。日本の「Qoo10」は2015年6月に会員が500万人を超え、流通総額も2014年比で40%程度伸びているという。

今後は日本の商品に好感を持っているアジア各国のユーザーへ手軽に販売できる仕組みなどを拡充する。その実現のために、アジア地域への進出を検討している日本企業を支援するプラットフォームの構築を強化していく。

ジオシスグループはeBayとのジョイントベンチャーで、2010年6月に設立。増資前の資本金は1億2500万ドルで、eBayが49%、グループ代表のグ・ヨンベ氏を含む関連会社が51%を出資していた。

ジオシスグループはジオシス合同会社のほか、「ジオシス マレーシア」「ジオシス インドネシア」「ジオシス 香港」「ジオシス 中国」「「ジオシス ソウルR&Dセンター」を展開している。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「Qoo10」のジオシスグループが約100億円を調達、日本→アジアなど越境ECを強化 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

eBayから分社したPayPalが見据える日本における3つのビジネスチャンス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
中小企業、モバイル、訪日観光をターゲットにしたサービスに力を入れる

米PayPalは7月20日、eBayからの分社手続きが完了し、独立した公開会社としてNASDAQ市場へ再上場した。これを受け、PayPal東京支社は日本国内の戦略に関する説明を行った。

戦略説明会には日本のカントリーマネージャーであるエレナ・ワイズ氏が登壇。「これまでのデジタル決済はPCが主だったが、モバイルシフトによりリアルの決済もデジタル化し始め、市場は従来の10倍の3000兆円になっている」と述べ、PayPalが大きな市場を対象に事業展開できると説明した。

こうしたことを踏まえ、日本のビジネスでは特に、「中小企業」「モバイル」「訪日観光」の3つのビジネスチャンスをターゲットに事業へ取り組んでいくとしている。

PayPal・エレナ・ワイズ カントリーマネージャー

PayPalが狙う日本の3つのビジネスチャンス

従来から手がけてきた分野でもある、中小企業・スタートアップ・起業向けをさらに強化していく。

たとえば、開発するアプリやECサイトに簡単に決済を組み込めるためのAPI提供、海外展開を考える中小企業の越境EC化を支援すると説明した。

モバイルではすでに、ネスカフェやブルックスなどのカフェでモバイル決済サービスを導入しているほか、ヤマダ電機でもテスト導入を始めている。こうしたリアル店舗での導入をさらに進めていくという。

訪日観光向けでは世界中で使われるPayPalブランドが「安心・安全の証になる」と話す。

北海道のルスツリゾートやTokyo Otaku Mode、まんだらけなどがPayPalを導入し、売り上げ拡大につながった事例も出てきているという。

今後、東京オリンピックを迎えるにあたり訪日観光客が増えると考えられる。こうした訪日観光客向けに販売をめざす企業へのサービス導入を増やしていく考えを示した。

Paypalが狙う3つのビジネスチャンス

1998年に設立したPayPalは2002年にeBayが買収。今回、約13年ぶりに独立した。

そのメリットについてエレナ・ワイズ氏は、次のように説明した。

日本においてはeBayがそれほど大きな市場を持っていないので大きな影響はない。ただ、これまではeBayの子会社ということで、eBayの競合となるサービスに対しては、PayPalの決済を提案できなかったが、今後は垣根なくサービスの提案ができる。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:eBayから分社したPayPalが見据える日本における3つのビジネスチャンス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

楽天に「SketchPage」「Ribrary」を事業譲渡、アラタナ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
事業売却に踏み切ることで、「ZOZOTOWN」出店者向けの支援に専念していくようだ

ネットショップ支援のアラタナは7月21日、EC事業者向けデザイン制作アプリケーション「SketchPage」「SketchPage for 楽天市場」、楽天市場専用ファイル管理ソフト「Ribrary」事業を楽天に譲渡すると発表した。アラタナは2015年5月、「ZOZOTOWN」に出店する中小ブランドへの支援強化を目的にスタートトゥデイ傘下に入っており、競合にあたる楽天へのサービスを切り離したと考えられる。

アラタナは「カゴラボ」などネットショップの構築支援を提供する事業部と、「SketchPage」などモール店を支援する事業部が別事業部で、それぞれ独自の動きを行っていた。

スタートトゥデイは、ネットショップ構築支援事業の取り込みを狙い買収したこともあり、事業の選択と集中を目的にモールに関する事業を売却したと見られる。

「SketchPage」は、デザインの経験がない初心者でもドラッグ&ドロップでバナーやページを作成することができるサービス。2012年4月から提供を開始し、その後、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」に対応することで、利用者を増やした。2014年5月には利用店舗数の累計が1万店を突破したことを発表している(詳しくはこちら)。

「Ribrary」は、楽天市場専用のファイル管理ソフトで、楽天市場のページ制作をする際に必要なファイルを保管する専用のストレージ(楽天GOLD・R-Cabinetなど)を、1画面で操作できるようになるサービス。2015年3月にリリースしたばかりだ(詳しくはこちら)。

2015月にスタートトゥデイ傘下に入った際、アラタナに対してモールに関する事業の今後について聞いたところ「それぞれ別事業として今後も展開していく」(広報)としていた。事業売却に踏み切ることで、「ZOZOTOWN」出店者向けの支援に専念していくようだ。

利用店舗が1万店舗を超えている人気サービス「SkechPage」

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:楽天に「SketchPage」「Ribrary」を事業譲渡、アラタナ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

ヨドバシカメラ、ネット通販の無料当日配送サービスの対象地域を長崎県と大分県に拡大 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
「配達料金無料でご注文当日お届け」の対象エリアは長崎県長崎市、佐世保市、大村市、諫早市と大分県全域

ヨドバシカメラが通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」で提供している「配達料金無料でご注文当日お届け」サービスを、長崎県の一部地域と大分県全域で開始した。

新たな「配達料金無料でご注文当日お届け」の対象エリアは長崎県長崎市、佐世保市、大村市、諫早市と大分県全域。

九州地域を対象とした料金無料の当日配送サービスは、2012年5月から福岡県の一部で提供を開始。2015年4月には福岡県、佐賀県、熊本県のほぼ全域を対象に拡大した。

「配達料金無料でご注文当日お届け」の人口カバー率は71.98%。九州内での「配達料金無料でご注文当日お届け」サービス対象地域の人口カバー率は64.16%となる。

今回のサービス対象商品は、「ヨドバシ・ドット・コム」が取り扱うアイテムの内、約27万6000アイテム。

ヨドバシカメラの「配達料金無料でご注文当日お届け」サービスなどの対象エリア

即日配達エリアと翌日配達エリア(7月22日現在)

「配達料金無料でご注文当日お届け」サービスの実施地域は以下の通り。

  • 関東1都6県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・群馬県・栃木県)
  • 関西2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)
  • 愛知県、静岡県、山梨県、宮城県、福岡県、佐賀県、熊本県、札幌・新潟・福島県郡山市の全国主要都市及びその近隣地域

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ヨドバシカメラ、ネット通販の無料当日配送サービスの対象地域を長崎県と大分県に拡大 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

GoogleがECに乗り込んできた! ショッピング広告の新たな展開とは? | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago

ネットショップ担当者が読んでおくべき2015年7月13日〜19日のニュース

ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

今週の要チェックはリスティング広告関連です。Googleがショッピング関連に力を入れてきています。検索結果から買いやすくなりますしお店も探しやすくなってきます。モールとか自社サイトとかSEOとかリスティング広告とか個別に考えるのではなく、チャネルの1つとしてどう対応するのか、その対応は他のチャネルと同じで良いのかを考えていかないと、知らないうちに売上が落ちていくかもしれません。

※記事の難易度を、低い難易度低から高い難易度高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • 後払い決済サービスであるNP後払いの導入企業が15,000社を突破!更に後払い利用者数は日本人の5人に1人という比率に。 | クレジットカードの読みもの
    http://cards.hateblo.jp/entry/np-atobarai-15000/

    5人に1人かどうかはさておき、NP後払い決済の利用者が増えています。もちろん他の後払いも利用されていますので、導入していない人は早めに検討&導入を。

  • ヤマダ電機、全地域で当日配送する「社員お届けサービス」を開始 | 通販通信
    http://www.tsuhannews.jp/...

    店舗を減らす→人が余る→配送に回す、ということなんでしょうか?設置が必要な商品は対象外ですが、この接点をどう活かすかが今後のポイントかなと思います。ちょっとした声掛けでさらに売れる可能性がありますからね。

  • 「消費者トラブルメール箱」2014年度のまとめ | 独立行政法人 国民生活センター
    http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20150709_1.html

    『「24時間受付」と表示があるが、内容によって対応時間が異なる修理サービス』が追跡調査の対象になっていました。フォームからの問い合わせは24時間受付と書いてあると対応してくれると思いますよね。これ以外の事例もありますので確認しておきましょう。

モール関連

  • 楽天、ポイント経済圏拡大へ新施策相次ぐ 電力サービスなど | AdverTimes
    http://www.advertimes.com/20150714/article198021/

    もはや楽天ポイントが付かない分野を探す方が難しくなってきた感すらありますね。家賃や駐車場代にポイントが付いたら最高なんですが無理かな(苦笑)。

  • Amazon最大のセール「プライムデー」、品ぞろえに落胆の声も | ITmediaニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/16/news120.html

    プライム会員集めと分かっていたので、こうなることは想定していた人も多かったかと思います。プライム会員の増加数と継続率、再びプライムデーを実施するのか? その時はもうちょっとましになるのか? などなど、気になることはたくさんありますが……。

カート関連

  • ウルトコは、CS-Cartによるネットショップ構築サービスです。8月サービス開始!予定!w | ウルトコ(ultoco)
    http://ultoco.com/

    ウルトコは高機能なカートシステム&越境ECをサポートする機能の充実を売りにしたサービスです。 基本はサイト制作も込みのサービスなので、ご自身でカートをいじりたい方にはCS-Cartが向いているかもしれません。 ASPサービスでは物足りない、だけどあまりに高額な制作費は払えない...といった方にウルトコはオススメです。 ─Facebookページより引用

    「ASPサービスでは物足りない、だけどあまりに高額な制作費は払えない」。こういった悩みのあるユーザーって多いと思います。まだまだ具体的な中身が見えてきませんが、期待のサービスです。

  • 決済手数料も0%のカート登場 オンライン決済サービス「SPIKE」にショップ管理機能が追加 | ECzine
    http://eczine.jp/news/detail/2009

    こちらはお手軽にネットショップをオープンしたい人向けです。商品点数が多い場合はASPのカートなどが無難。

リスティング広告関連

  • Googleがショッピング広告の新たな展開を発表:あらゆる購買の瞬間を捕捉するか | Unyoo.jp
    http://unyoo.jp/2015/07/google-will-catch-every-shopping-micro-moments/

    今回の発表では、2015年5月に行われた新製品発表会でもあらかじめアナウンスされていた商品カード機能や、以前から話題になっていた購入ボタン(Buy Button)をはじめとして、ここ最近 Google が強く打ち出している概念である “Micro Moments” 、つまり人々が「知りたい」「行きたい」「欲しい」と思った瞬間を、ショッピングという観点で切り出した機能群が発表されています。

    これは衝撃です。検索した時点で直接欲しいものにアクセスできたり、行きたいところがズバッと分かったりするようになります。極端に言ってしまえばGoogleが自社サイトのトップページになるようなイメージですね。なんとなく探しているユーザーを捕まえるのか、自社を指名してくれる人を増やすのか、どちらにするかを早めに決めないと未来は無いかもしれません。

アクセス解析関連

  • メルマガ開封率をMeasurement Protocolで調べる | ASCII.jp
    http://ascii.jp/elem/000/001/026/1026730/

    HTMLのメルマガはこういったことができてしまいます。メール配信システムに開封率を計測する機能も付いていることが多いですが、Google アナリティクスで統一したい人にはおススメ。

売上アップのヒント

  • 「嫌われる勇気」…ヴィレッジヴァンガードの場合 | INSIGHT NOW!プロフェッショナル
    http://www.insightnow.jp/article/village_vanguard

    「ヴィレッジヴァンガード」の「5%の方に思い切り満足してもらえるような店を目指そう。それによって95%の方に満足されなくても構わない」

    嫌われてないですよね。特定分野の人だけにアプローチしているだけ。選択と集中ってわかっていてもなかなかできませんが、やるならここまで徹底的にやらないと中途半端です。

  • カスタマーサポートのことは嫌いでも、カスタマーサクセスは嫌いにならないでください |Takaaki Umada
    http://www.slideshare.net/takaumada/startup-customer-success-support

    オムニチャネル時代になってくると、どの接点でもお客様を満足させることがポイントとなってきます。そして、接点ごとでのサービス品質も同じであることが求められます。部署とか担当とかは身内の都合でしかないことをお忘れなく。

ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!

「お宅、梱包がなってないわよ!」と言われないためにやるべきこと | ネットショップ担当者フォーラム 2015年7月10日~16日の週間人気記事ランキング

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:GoogleがECに乗り込んできた! ショッピング広告の新たな展開とは? | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

10か月で約20億円を売り上げた海外ECサイト。強者に勝つ逆バリマーケティングの事例 | 海外ECサイトの事例に学ぶ 売上UPのコツ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
「Casper」の急成長は、「業界のやり方とは正反対のことをする」というコンセプトで行われた数々のマーケティングにあった
海外ECサイトの事例に学ぶ 売上UPのコツ

マットレスという製品はなかなか店頭で選びにくいものだ。店に並べられたベッドに寝転がったり、手で押して固さを図って「これだ」と決めてもいざ家で使ってみると思っていたより柔らかくて失敗した……という経験をしたことがあり、いまだに僕は「マットレス選びのコツ」を掴めないままでいる。

そういう経験をしたことのある人は僕だけではないらしい。良いマットレスはなかなか見つからないことに着目したサイトもいくつかある。たとえば、以前当ブログで取り上げた「Tuft&Needle」はマットの価格帯、品質、カスタマーサポートを充実させた良サイトだった。

今回紹介する「Casper」も、「より良質で安価なマットレスの販売を」という趣旨で始まったECサイトだ。

マットレスのECサイト「Casper」
「Casper」はリリース10か月で2000万ドルを売り上げた

同サイトでは米国ではあまり使われない素材を使用したり、敢えてラインナップを狭めたり、ベッドの梱包を極限まで小さくしたり……ちょっとした工夫を積み重ねることで多くの利用者から支持されるようになった。一体どのようにして顧客の心を掴んでいったのか、詳しく見てみよう。

低反発素材とラテックスの良いとこ取り

【この記事のポイント】

  • 競合よりも単価は高いけど「大勝ち」している
  • 「業界のやり方とは正反対のことをする」というコンセプトで行われた数々のマーケティングが奏功
  • ラインナップを少なくして選択肢を絞り、サプライズを提供する
  • 100日間のトライアルで期間内の返品を可能に
  • 一部地域では当日の無料配送も実施
「Casper」では販売する
「Casper」で販売しているマットレス

「Casper」のマットレスのラインナップは現在の点。それぞれの違いはサイズのみ。

  • 最も小さくて安いツインサイズ39×75インチ(約1×2m)が500ドル(約6万円)
  • 最も大きくて高いキングサイズ76×80インチ(約2×2m)が950ドル(約12万円)

実は米国とヨーロッパではベッドに使われる素材が微妙に異なっている。米国では低反発素材が人気だが、ヨーロッパでは弾性と柔らかさを両立し、理想的な体圧分散ができるラテックスがよく使われるのだそうだ。

そこで「Casper」は、低反発素材とラテックスの両方を使った「良いとこ取り」の商品を展開している。「IDEO」や「NASA」に勤めた経験を持つ製品エンジニアチームが研究し、「マットレスの一番下は安めのフォーム、中間に低反発素材、表層にラテックスフォーム」を用いることで、安さと上質な質感、ほど良い固さのマットレスを実現させたという。

「Casper」の低反発素材とラテックスの両方を使った「良いとこ取り」
「Casper」で販売しているマットレスは「良いとこ取り」を実現

こうして作られたマットレスの固さ、寝心地に対する顧客からの評価はおおむね高いが、それでも利用者にとっては合わないこともある。

また、オンラインの販売に特化しているために、消費者が事前に試すこともできない。そのため「Casper」は100日間のトライアル期間を提供し、使用後の返品にも応じることで、利用者が商品に合わないときにも対応できるようにしているという。

マットレスを梱包する際、圧縮してかなり小さく梱包していることも同サイトの特長の1つ。製品は41×21×20インチ(約100×53×50cm)のボックスに詰め込んで届けている。マンハッタンではその小ささを生かし、自転車に乗せた無料の即日配送サービスも提供しているそうだ。

「Casper」は自転車に乗せた無料の即日配送サービスも提供
「Casper」は一部地域で自転車を使った無料の即日配送サービスも提供

お客が迷わないように選択肢を減らし、ちょっとしたサプライズを用意

「Casper」はテキサス大学オースティン校時代から父親の運営するECサイトでマットレスを販売していたという経験を持つPhilip Krim(以下クリム)氏らによって創設された。

「Casper」の創設者Philip Krim氏
「Casper」の創設者Philip Krim氏

クリム氏はこの経験があったため、質が高く、しかも安い製品を生産するという自信を持てたのだと語る。

クリム氏らは製品だけでなく、マットレス業界そのものに疑問を感じていた。そのため、これまでとは一線を画すブランドイメージを構築しようと、ブランディングやデザインのコンサルティングを提供する「Red Antler」と提携。ブランディングやサイト、パッケージなどにおいて従来のマットレスと正反対の施策を行ってきたという。

その1つが商品のラインナップを意図的に少なくすることだ。マットレスを販売する多くの店舗は顧客の手助けをするよりも、フロアスペースをたくさんのマットレスで埋め尽くすことを考えている。

しかし、顧客が店舗で時間をかけて試したところで、本当に自分に合っているかどうかはわからない。ベッドのほど良い固さは実際に家で使ってみなくては感じることができないのに、「店内のラインナップの広さが逆に選びにくくしてしまっている」と考えたのだ。

そこで、「Casper」では固さを1種類に統一。顧客が選択する項目はサイズのみと、利用者が迷うことなく商品を選べるようにした。その一方で、100日間のトライアルという仕組みも設け、利用者の求めるモノと違って失敗しても、返却可能なようにし、気軽に買いやすく、返しやすいシステムを整えた

「Casper」は商品を小さく圧縮し、持ち運びやすい箱に梱包している
「Casper」は商品を小さく圧縮し、持ち運びやすい箱に梱包(こんぽう)している

商品をできるだけ小さく圧縮し、持ち運びやすい箱にしたことも戦略の1つだったという。「Casper」のマットレスは多くの顧客にとって想像以上に小さかった。そのため、このことを報告しようと思った利用者が写真を撮影してソーシャルメディア上に掲載する、という試みが盛んに行われたのだ。

その結果、ソーシャルメディアでのフィードバックはかなり好意的なものとなった。やがて、梱包の大きさのみでなく、ユーザーがベッドの写真を投稿し、友人たちに報告するところまで広がっていったという。

「Casper」の商品はソーシャルメディアで拡散されていった
「Casper」の商品はソーシャルメディアで拡散されていった

Casperを成功させた「買いやすくする」ための施策

現在、マットレス業界に進出するサイトは数多いが、「Casper」は他社と比べて価格面での優位性は決して高くはない。たとえば、「Tuft&Needle」はAmazonでも高い評価を得ている上、「Casper」より安めの料金を実現しているのだ。

しかし「Tuft & Needle」の2014年度の売上は900万ドルだったのに対し、「Casper」はビジネスを始めてから10か月で2000万ドルと、善戦どころかむしろ「大勝ち」の情勢だ。

その成功の背景にあるのは「これまでの業界のやり方とは正反対のことをする」というコンセプトで行われた数々のマーケティングだったようだ。

たとえば「マットレスの品質の差」をオンラインで説明し、顧客に実感してもらうのは難しい。しかし、「梱包サイズが小さい」ということであれば分かりやすい

このことは顧客に驚きを提供するのみでなく、「オンラインで買ってもかさばらない」という利点として認知されたのだろう。

利用者にとってサプライズな要素を1つ入れ、敢えて選択肢を減らすといったやり方は一見すると奇手のようにも見えるが、どちらも利用者を「喜ばせる」「買いやすくする」ための施策だ。こうした施策を採ったCasperが多くの利用者に受け入れられたのも当然だったのかも知れない。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:10か月で約20億円を売り上げた海外ECサイト。強者に勝つ逆バリマーケティングの事例 | 海外ECサイトの事例に学ぶ 売上UPのコツ | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

尼口 友厚

株式会社ネットコンシェルジェ

尼口 友厚(あまぐち・ともあつ)

株式会社ネットコンシェルジェ CEO プロダクト・マーケティング責任者

明治大学経営学部卒。米国留学からの帰国後、デザイナー/エンジニアとしての活動を経て、2002年に国内有数のウェブコンサルティング会社「キノトロープ」に入社。

2003年同社関連会社としてネットコンシェルジェを設立。eコマースとブランディングを専門領域とし、100億規模の巨大ECサイトからスタートアップまで150を超えるクライアントを抱える。現在は、ショッピングSNSサービス「#Cart」を運営する。趣味はブラックミュージック鑑賞。

著書に『なぜあなたのECサイトは価格で勝負するのか?』(日経BP)
訳監に『ハックプルーフィングLinux』(秀和システム)

ラオックスが「天猫国際」に8/1出店へ、約79兆円の消費者向け中国EC市場を開拓 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
「Tmall」への出店は、アリババグループの日本法人が提供する中国EC出店支援サービスを利用

家電量販店のラオックスは8月1日、アリババグループが運営する「天猫国際(Tmall Global)」に「ラオックス海外旗艦店」をオープンする。今回の出店で展開する海外ECサイトは5店舗目。旗艦店としては親会社が運営するBtoC向けECプラットフォーム「蘇寧易購」に開設したサイトに次ぐ大型出店になるという。

「ラオックス海外旗艦店」では、メイドインジャパンの人気商品を中心に取りそろえる。「メイドインジャパン商品を買うなら『ラオックス』というブランドの形成を図っていく」としている。

ラオックスはこれまで、海外ECサイトとして「銀聯オンラインモール日本館」「楽天グローバルマーケット」「蘇寧易購 ラオックス旗艦店」「アマゾン USA」を出店している。

ラオックスは天猫国際に出店

2014年に中国ECサイトとして「蘇寧易購 ラオックス旗艦店」を立ち上げている

「Tmall」への出店については、アリババグループの日本法人、アリババが提供する中国EC出店支援サービス「チャイナパスポート/チャイナエクスプレス」を利用する。

サイトの構築やプロモーション戦略策定、顧客対応、物流、決済までワンストップのサポートを受ける。

中国インターネットリサーチのiResearchによると、2014年の中国EC市場(BtoC、CtoC)取引総額は2兆7890億元(約56兆円)、2015年には3兆9550億元(約79兆円)を突破する見込みとされている。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ラオックスが「天猫国際」に8/1出店へ、約79兆円の消費者向け中国EC市場を開拓 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

後払い決済「アトディーネ」を決済メニューの1つとして提供開始、ソニーペイメントサービス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
不払い時のリスクはジャックス側が負担するため、EC事業者はリスクなく導入することができる

ネット決済代行のソニーペイメントサービスは7月16日、後払い決済サービスを提供するジャックス・ペイメント・ソリューションズと提携し、ジャックスのリスク保証型後払い決済サービス「アトディーネ」を、決済メニューの1つとして決済サービス導入者に対しての提供を始めた。リスク保証型決済はEC事業者からの要望の多い決済サービス。ソニーペイメントサービスはメニューの1つとして加えることで、簡単に導入できるようにする。

「アトディーネ」は、クレジットカードを利用しない購入者や、商品到着後の支払いを希望する購入者が、商品受取後にコンビニエンスストアや銀行からの支払いができる決済サービス。不払い時のリスクはジャックス側が負担するため、EC事業者はリスクなく導入することができる。

ジャックス・ペイメント・サービスは、「アトディーネ」のOEM提供を行っており、他社と連携を進めることで、導入者拡大を進めている。

「アトディーネ」の提供の仕組み

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:後払い決済「アトディーネ」を決済メニューの1つとして提供開始、ソニーペイメントサービス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

「シニア向け」という押しつけは禁物。スタンダードな利点をフラットに訴求しよう | スクロール360の「シニア通販本」 ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 4ヶ月 ago
総務省の調査より、「こだわりの大人女性」のネット利用を読み解く
スクロール360の「シニア通販本」 ダイジェスト

ネットを使いこなすシニアが増加

総務省の「通信利用動向調査」では、ネット利用率が年齢を問わず急増していることが明らかになっている。

2004〜13年の10年間で、60〜64歳が49.0%から76.6%に、65〜69歳が27.3%から68.9%に急上昇している。70〜79歳でも2013年には48.9%となり、ほぼ半数がネットを利用している。

図表4 世代別インターネット利用率の推移 ※出典:総務省「通信利用動向調査」
図表4 世代別インターネット利用率の推移

以上の調査から、「シニアはネットを使わない」と考えるのは誤りであることが分かるだろう。現時点でネットリテラシーの高い40代は、当然のことながら20年以内に「アラカン」となる。それまでネットを駆使していた人たちが、60歳になったからと言ってこの便利なツールを手放すはずがない。あと10年もすれば、インターネットを利用して買い物をするシニアが珍しくなくなる時代がやってくるはずだ。

こうした状況に合わせて、ネットを前提とした商品のラインナップやプロモーションの進め方、コミュニケーションの取り方などを検討することは、必須である。

さらに、タブレットの普及がシニアのネット環境を大きく変えることが予測できる。総務省がタブレット端末による統合的なサービス、機能に対するニーズや利用意向について高齢者限定で行った「スマートフォン及びタブレットPCの利用に関する実態及び意向に関する調査研究」からは、タブレットの持つ可能性が見えてくる。

図表5 タブレット端末で統合的に提供されるサービスの利用意向 ※出典:総務省「スマートフォン及びタブレットPCの利用に関する実態及び意向に関する調査研究」(平成24年)
図表5 タブレット端末で統合的に提供されるサービスの利用意向

タブレット端末にいくつかのサービスが提供された場合の利用意向を質問したところ、すべての項目において利用意向があるとの回答が50%を超えた。とくに、「災害時の自動対応」や「血圧・歩数などの健康管理」というサービスについては、無料ではなくある程度の金額を払ってでも利用したいという人が少なくなかった。

タブレットは、スマホや携帯電話より画面が大きく、その分、字も大きく見やすい。また、指で触れるだけで大抵の操作が可能である点は、パソコンに不慣れなシニアでも手に取りやすい要素となる。

携帯電話のようにすぐに使えて、面倒な設定が不要であることや、ウイルスの心配が少ないこと、パソコンのようにフリーズなどを起こさず動作が安定していることなども、タブレット端末が使いやすい理由である。

図表6 タブレット端末の統合的な機能の有用さ ※出典:総務省「スマートフォン及びタブレットPCの利用に関する実態及び意向に関する調査研究」(平成24年)
図表6 タブレット端末の統合的な機能の有用さ

今後、パソコンに縁のなかった人でも、タブレット利用者になる可能性が高まる。携帯電話は持っていてもパソコンはあまり使わないといったこだわりの大人女性は、その対象となりやすいのではないだろうか。

IT分野の調査を行うアメリカのガートナー社によれば、2014年のIT機器の出荷台数は従来型パソコン(デスクトップ、ノートパソコン)で前年比6.6%減、一方でタブレットは前年比38.6%増で2億7070万台になると予測されている。日本でも、タブレットを駆使するシニアが急増する状況は十分に考えられる。

こだわりの大人女性に向けたネット通販へ

インターネットは、通信販売における申し込み手段や利用広告媒体として、すでに存在感が高まっている。

公益社団法人日本通信販売協会の調べによると、2013年の1年間で通信販売を利用した人の申し込み手段として、50〜59歳の女性では「パソコンによるインターネット」が57.4%で最も多い。「携帯電話」も11.3%が利用したと答えている。60〜69歳では「固定電話」が68.5%と最も多かったが、「パソコンによるインターネット」も「郵便」の36.9%に次ぐ33.1%、「携帯電話」も10.0%で、ネットの利用が決して少なくない。

図表7 40代以上女性の年齢別通信販売の申し込み手段 ※出典:公益社団法人日本通信販売協会 「第21回全国通信販売利用実態調査報告書」(平成26年)
図表7 40代以上女性の年齢別通信販売の申し込み手段

また、同じ調査では、2013年の1年間で通信販売を利用した人のうち利用した広告媒体として、50〜59歳の女性で「パソコンによるインターネット」がトップで57.7%。60〜69歳では「ダイレクトメール・郵便」の37.7%、「新聞広告」の36.9%に次いで、「パソコンによるインターネット」が3位につけており、その割合も36.2%と大差はなくなっている。

図表8 40代以上女性の通信販売での利用広告媒体 ※出典:公益社団法人日本通信販売協会 「第21回全国通信販売利用実態調査報告書」(平成26年)
図表8 40代以上女性の通信販売での利用広告媒体

通信販売で今後利用したい広告媒体についても、50〜59歳の女性では、「パソコンによるインターネット」が56.6%。「国内カタログ」の56.6%と並んでトップになっている。60〜69歳では、「ダイレクトメール・郵便」が41.5%と最も多いが、「パソコンによるインタターット」も30.9%と「新聞広告」の34.0%と大きな差はなくなっている。

図表9 40代以上女性が今後利用したい通信販売の広告媒体 ※出典:公益社団法人日本通信販売協会 「第21回全国通信販売利用実態調査報告書」(平成26年)
図表9 40代以上女性が今後利用したい通信販売の広告媒体

さらに、インターネットの利用頻度別の通信販売申し込み手段を見てみると、通常は「パソコンでのネットをあまり利用しない」という人でも、64.4%が通信販売の申し込みにはネットを利用している。また、「携帯電話・スマホでネットをあまり利用しない」という人でも、56.1%が通信販売の申し込みにはネットを利用している。

シニア世代においてもすでに、通信販売においてインターネットは欠かせないものになっているのだ。

押しつけではないネット活用が重要

シニア通販を普及させるにあたって、気をつけなくてはいけないことは何だろうか。

まず大事なのは、「押しつけない」ということだ。これまでも、「シニア向け」と謳った多くの商品やサービスが誕生してきたが、その多くが失敗に終わっている。これは、シニアの購買意欲を刺激する商品開発ができなかったほか、「シニア向け」という押しつけがあったことも大きな原因だろう。 「シニアだからこれはできないはず」「シニアだからこれが好きだろう」という思い込みでシニアビジネスに取り組むのが、最も危険な姿勢だ。とくに、「宣伝文句を鵜呑みにせず疑ってかかる」という特徴を持つ熟練した消費者であるこだわりの大人女性は、「シニアにはこれ」と押し付けるやり方にもっとも反発する。

ネットに関しても、押しつけではなく共感が大切だ。「シニア向けなので使いやすくしました」「シニアに分かりにくい機能は削除しました」などの思考は、押しつけに他ならない。「便利」「手軽」「早い」など、ネットのスタンダードな利点を、ごくフラットに訴求するのがよいだろう。

こだわりの大人女性の共感を獲得するために

その一方で、説明書に書いてあることや、少し調べれば分かることでも、実際に人と話したうえで疑問を解消したいと考えるシニアは多い。そして、この傾向は女性で特に強い。男性と比較して女性は、若い頃から友だち同士のおしゃべりや井戸端会議の体験を多く積んでいる。何気ないコミュニケーションの中から情報を引き出したり、問題を解決することを好むのはそのためだ。

こだわりの大人女性に焦点を絞った通販ビジネスにおいては、彼女たちと同世代のスタッフがいるコールセンターを設置し、単なる売込みではなくコミュニケーションの場として活用できる機能を持たせることは有効だろう。 『ブリアージュ』のグループインタビューでは、「コールセンターが親切だとまた買いたい」というはっきりとした声が上がっている。こだわりの大人女性は、人とのつながりを大切にする傾向や義理堅さが見られる。逆に、コールセンターの対応が悪ければ、「二度と買いたくない」と一刀両断だ。こうなると、商品がどんなに高品質でも話は終わり、ブランドに対する信頼は吹き飛んでしまうので要注意だ。

通信販売にはいろいろな形態があるが、ネットリテラシーの高い女性でも、紙のカタログを好む傾向がある。パラパラとカタログをめくり、ページを行きつ戻りつしながら商品を眺めるのが好きな女性は多い。ネットのサイトにどれだけ見やすい工夫を凝らしても、この点ではカタログに対して勝ち目はないかも知れない。そのため、カタログとネット、両方を準備しておくことも大切だ

テレビもまた、シニアへの情報提供の場として恰好の媒体だ。総務省の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(平成25年)によると、60代は平日に257分、休日に305.7分もテレビをリアルタイムで視聴している。テレビ通販という形態は、こだわりの大人女性を掴むために欠かせない。ただし、今後は一方通行の情報提供だけでなく、テレビとネットを融合した仕組みを考えていく必要もあるだろう。

ネットでは、購入者の好みを自動的にお薦めする「レコメンド機能」が、場合によっては押しつけがましいと感じさせる恐れがある。しかし、何を買おうか迷っている時には、逆に助かる機能でもある。ネット通販では、このようなシステムを、こだわりの大人女性に対していかに押しつけと感じさせずに提供できるかが鍵となるだろう。

いずれにせよ、こだわりの大人女性に対するネット通販はこれからが本番だ。消費意欲旺盛な買い手である彼女たちに注目し、その身体や心の変化を感じ取り、ニーズを先取りすることができれば、大きなチャンスを掴むことができるはずだ。

第1章のまとめ

  • シニア通販を牽引するのは50〜60代の女性
  • 「こだわりの大人女性」に子供だましの宣伝は通用しない
  • 年齢による身体の変化を分析して購買意欲を刺激する
  • ライフイベントを考慮すれば新しいニーズが見えてくる
  • 「シニア=金持ち」ではない
  • 押しつけではないネットの活用が必要

▼ 続きは本で!▼

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「シニア向け」という押しつけは禁物。スタンダードな利点をフラットに訴求しよう | スクロール360の「シニア通販本」 ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.

高山 隆司

株式会社スクロール

高山 隆司(たかやま・りゅうじ)

株式会社スクロール360 取締役

1981年株式会社スクロール(旧社名株式会社ムトウ)に入社後、新規通販事業の立上げ、販売企画、INET戦略策定を経て、2008年に株式会社スクロール360の設立に参画。以来、多くの企業の通販事業の立上げ、EC戦略策定、物流立上げを経験。現在、スクロール360では300社のEC通販企業のサポートを行なっている。

山下 幸弘

株式会社スクロール360

株式会社スクロール360 プロモーション課長

スクロール360設立当初より、通販企業の販促支援を統括。スクロールの通販ノウハウを生かした、コンサルティングから販売促進を含む実務支援において、100社を超える企業の売上拡大支援実績を持つ。

,
確認済み
35 分 30 秒 ago
ネットショップ担当者フォーラム フィード を購読

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る