ネットショップ担当者フォーラム

6~24時までの時間帯配送を実現、ロコンドが再配達ゼロめざす「ファーストクラス便」

8 years 4ヶ月 ago

靴やファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドは1月22日、午前6時から24時まで、1~2時間単位で配達時間帯を指定できる配送サービス「ファーストクラス便」を開始した。

2017年9月に導入した、夜間(21~24時)や早朝(6~9時)に商品を届ける配送サービス「当日・夜間早朝便」をバージョンアップし、名称を「ファーストクラス便」に変更した。

「当日・夜間早朝便」は、14時までの注文は当日の「21~22時」「22~23時」「23~24時」と、翌日の「6~7時」「7~8時」「8~9時」で配達時間を指定することができた。

「当日・夜間早朝便」の利用者の満足度が高く、再配達件数が非常に少なく推移したことから、サービスを拡充し、9~21時も配達時間帯を指定できるようにした。

送料は従来の490円から390円に変更。買い物1回あたりの金額が5400円以上なら390ポイントが還元されるため、実質無料になる。

ロコンドは午前6時から24時まで、1~2時間単位で配達時間帯を指定できる配送サービス「ファーストクラス便」を開始

ロコンドは「ファーストクラス便」で再配達の削減をめざす(画像は編集部がキャプチャ)

「ファーストクラス便」は、ソフトバンクグループの配送ベンチャーMagicalMove社が提供する「Scatch!」を利用している。配送中のトラックの位置情報をアプリなどで見る場合、従来は「Scatch!」の会員登録が必要だったが、「ファーストクラス便」では会員登録不要でマイページから閲覧できる。

ロコンドは「当日夜間・早朝便」の利用状況について、2017年9~11月期(第3四半期)の決算説明会で「時間帯およびサービス提供地域を限定しているため、現時点では(利用率は)1%未満」と説明。「ファーストクラス便」へと変更することで新たなニーズを掘り起こすとしている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

音声ショッピング時代の到来前に知っておくべきこと[Amazon Alexaの検索対策有] | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

8 years 4ヶ月 ago

音声検索を使った買い物の時代がすぐそこまでやってきています。小売事業者やブランドにとって難しいのは、音声検索による買い物にはどんなコンテンツが役立つのかを見極め、自社ECサイトのコンテンツをカスタマイズしていくことです。

音声検索はここ数年のトレンド

もうすぐ2歳になるアダムは、英語と自己流の幼児語を話します。夜になると、両親が大きな絵と文字が描かれた絵本を読みます。アダムは読み聞かせをしてもらうことで、動物や色などの名前を覚えていきます。そう、彼は毎日、言語への自信を深めているのです。

最近、アダムの家族は、彼がスマートフォンに話しかけていることに気づきました。絵本で見た牛を検索するために、「モー」とスマホに向かって言うのです。鳥が見たいときは「カーカー」と言い、羊を探すときは「メーメー」と言います。誰に教えてもらったわけでもなく、自発的にやり始めたのです。

興味深いのは、アダムがタイピングを覚える前に、音声を使ったテクノロジーを駆使していること。同時に彼は、言葉の使い方も学んでいます。言語とテクノロジーは、彼の頭の中では対になっているのです。アダムの話は、また後ほど言及しましょう。

最近、音声アシスタントが大きな話題になっています。使い方はとてもシンプルで、幼児でも利用できます。将来的に、Google(グーグル)の検索から、声で質問する検索に変わった場合、どのような変化が起きるのでしょうか?

その流れが、買い物の仕方まで変えることになったら? すでにデジタル化の波に乗り遅れている小売事業者やブランドは、この変化に対応するにはどうしたら良いのでしょうか?

音声検索の最適化は、ここ数年のトレンドとなっています。2014年にグーグルが発表した資料によると、10代の55%、成人の41%が毎日1回以上、音声検索を使っています。利用用途は主に、電話する時、行き先を探す時、テキスト入力の代替、宿題に関する質問などに音声検索機能を使っています。

10代の55%、成人の41%が毎日1回以上、音声検索を使ってい(編集部が画像を追加、出典はGoogleの発表資料
音声検索の利用用途について(画像の出典はGoogleの発表資料
  • 10代
    • 電話をするとき……43%
    • 行き先を探すとき……38%
    • 宿題に関する質問……31%
    • 音楽を聴くとき……30%
    • 映画の時間を見つけるとき……20%
    • 時間をチェックするとき……13%
  • 成人
    • 行き先を探すとき……40%
    • テキストの代替……39%
    • 電話をするとき……31%
    • 時間をチェックするとき……11%
    • 音楽を聴くとき……11%
    • 映画の時間を見つけるとき……9%

今までスマホなどに利用されていたこのテクノロジーを、自宅や家電に応用することが、グーグルとAmazon(アマゾン)の最重要課題です。

最近発表されたアマゾンの第3四半期の収支報告書内で、最も登場した単語がAlexa(アレクサ、編注:アマゾンが提供するクラウドベースの音声認識サービス)でした。私たちは、クリスマスシーズンにアレクサ関連のプロモーションを数多く目の当たりにしていますよね。

「Amazon Echo」(アマゾン エコー、編注:クラウドベースの音声認識サービス「Amazon Alexa」に対応したデジタルアシスタント)のデバイスが自宅に届けられ、さまざまな家電とつながる時、家庭内が“音声革命”の主戦場になります。すでに音声アシスタント時代に突入している今、音声認識を活用した買い物が、ビジネスの次の開拓地になるわけです。

音声認識サービス「Amazon Alexa」対応の音声アシスタント「Amazon Echo」
「Amazon Alexa」搭載の「Echo」

音声検索はビジネスシーンを急速に変える?

小売事業者やブランドが取り組まなければいけないのは、消費者が音声テクノロジーを使う際、どのようにして自然に彼らへアプローチできるのかを考え、そのための戦略を立てることです。

Webの検索結果で上位に食い込むためにブランドや小売事業者が実行できる対策は、ユニークなコンテンツを作る、価格を下げる、素敵な画像を用意する、ディスプレイ広告を行うといった施策でした。これらを音声アシスタントでどのように実現できるかは、模索状態が続いています。

位置情報サービス支援のYext社で業界分析部門の副社長を務めるデュアン・フォレスター氏は自著「音声検索が全てを変える」で次のように指摘しています。

「これまでの10年がキーワードの関連性を競う競争だったとしたら、次の10年は文脈の関連性を競う競争になるでしょう。音声認識の台頭は、ビジネスシーンを急速に変えています

そう、文脈が重要なキーワードになるのです。デュアン氏は自著で、「個人が体験している文脈を瞬間ごとに捉え、意味を考えられるかどうかが、音声検索でどれくらい成功できるかどうかのカギになります」と指摘。つまり、スマホに話しかけて検索する時と、文字をタイピングして検索する時は異なる言葉を使うため、文脈にも変化が起きるということなのです。

音声検索をリードする「Amazon Alexa」

音声検索を活用した買い物は始まったばかりです。しかし、アマゾンが市場に投入している投資額を考えると急速に広がると予想できます。小売事業者やブランドにとって難しいのは、どんなコンテンツが音声認識による買い物に役立つのかを見極め、自社コンテンツをカスタマイズしていくことです。

音声を活用した買い物が最も利用されるのは、自宅ですぐに欲しいものが発生した時です。洗濯用洗剤、乾電池、おむつなどがその良い例でしょう。これらの商品では、知名度の高い有名ブランドが有利となります。消費者は、「アレクサ、乾電池をお願い」「アレクサ、洗濯用洗剤を注文して」といった内容で話しかけます。

アレクサでの検索結果に名前を出すために、小売事業者やブランドが実行できる対策があります。しかし、それらの対策について事前に知っておくべきことが2つあります。すべての小売事業者やブランドがそれらの対策を採らなければいけなくなること、そして、それらの対策は長期的に見れば大きな戦略のなかの一部でしかないことです。

アレクサの検索結果に出る方法

Amazon.comで展開されている、Amazon Alexa対応デバイス向けの機能で、特定の基準を満たす製品をAmazonが認定する「Amazon's Choice」
Amazon.comで「Amazon's Choice」を獲得している商品(画像は編集部がキャプチャ)
  • Amazon's Choice badge(アマゾンのチョイスバッジ、編注:一般的な日常的なアイテムを探すときに時間と労力を節約できるようにする機能。Amazon Alexa対応デバイス向けの機能で、特定の基準を満たす製品をAmazonが認定するもの。対象商品はAmazonプライムと考えられるという)を獲得する → アレクサの検索結果に出てくる59%のブランドは、チョイスバッジを保有している
  • プライムに対応にすること。そして、売り上げを伸ばし、良いレビューを集め、評価の高い販売者に商品を売ってもらうこと
  • ベストセラー第1位を獲得すること → アレクサの検索結果では、25%のブランドがベストセラー第1位を獲得している
  • 消費者の購買履歴に残るようにする → アレクサは他の商品をすすめる際、購買履歴のデータを使っている

すでに知られている上記の基本的な項目以外では、アレクサに連携しているすべての商品リストやソーシャルメディアのプロフィール、製品パッケージなどに「(Alexaに)Ask for Us(私たちを尋ねてください)」と追加するのも良いでしょう。どのような効果があるか実際に見てみましょう。

最後に

Gartner社は、2020年までに検索の3分の1は音声で行われるようになると予測しています。

検索の半分は2020年に音声検索へ――米国の専門家が語るEC企業の音声ショッピング戦略
調査会社ComScore社では、「音声検索は2020年までにすべてのインターネット検索の半分を占めるようになる」と予測。図はセグメント別ヴァーチャルデジタルアシスタントのユニーク・アクティブ・ユーザー数 (出典はTracticaの公表資料)
青:一般ユーザー
赤:企業ユーザー
縦軸:百万人

その頃、アダムは5歳になっており、きちんと話しができるようになっているでしょう。クレジットカードやビットコインの決済方法はまだわからないかも知れませんが、正確にモバイルデバイスを使いこなし、幼稚園生らしく変わった楽しい質問を投げかけていることでしょう。

今までとは異なる考え方ができ、テクノロジーを最優先事項に置き、そして開発にリソースを割く覚悟がある小売事業者やブランドであれば、音声検索の時代がやってきても将来は明るいでしょう。

ソーシャルメディアができた時、それにどんな意味があるのかわからなかったのと同じことです。大切なのは、すべての可能性を受け入れていくことです。なぜなら今の段階では、ほとんどすべてが可能だからです。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

ECの「セール利用率」トップは京都、最も低いのは佐賀【JADMA調査】

8 years 4ヶ月 ago

通販利用者のうち、ネット通販のセールの利用率が最も高いのは京都府民――。

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)が1月15日に公表した「ジャドマ県民通販第調査2017」から、ECのセールの利用に関する地域性の違いが浮かび上がった。

直近1年間に通販を利用者した消費者に、「ネット通販のセールをどの程度利用しますか?」と質問。「通販セール利用率」の1位は京都府で40%。

2位以下は熊本県(39.0%)、茨城県(38.5%)、大阪府(37.0%)、岡山県(36.0%)と続いた。

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)公表の「ジャドマ県民通販第調査2017」

全国平均は31.2%。最も低いのは佐賀県の25.0%だった。

選択肢として「セールでないと通販サイトを利用しない」「セールがあれば必ず商品を買う」「セールを頻繁に利用する」「セールはたまに利用する」「セールはほとんど利用しない」「セールは全く利用しない」を提示し、「セールでないと通販サイトを利用しない」「セールがあれば必ず商品を買う」「セールを頻繁に利用する」を選んだ回答者の割合を合算して「通販セール利用率」を算出した。

ランキングは次の通り。

  • 1位 → 京都府(40.0%)
  • 2位 → 熊本県(39.0%)
  • 3位 → 茨城県(38.5%)
  • 4位 → 大阪府(37.0%)
  • 5位 → 岡山県(36.0%)
  • 6位 → 徳島県(35.5%)
  • 7位 → 千葉県(35.3%)
  • 8位 → 大分県(35.0%)
  • 9位 → 静岡県(34.5%)
  • 9位 → 鹿児島県(34.5%)
  • 11位 → 神奈川県(34.0%)
  • 12位 → 群馬県(33.5%)
  • 13位 → 岩手県(33.0%)
  • 13位 → 秋田県(33.0%)
  • 13位 → 東京都(33.0%)
  • 16位 → 愛知県(32.7%)
  • 17位 → 福島県(32.5%)
  • 18位 → 香川県(32.0%)
  • 19位 → 宮城県(31.5%)
  • 19位 → 石川県(31.5%)
  • 19位 → 沖縄県(31.5%)
  • 22位 → 山形県(31.0%)
  • 23位 → 山梨県(30.5%)
  • 23位 → 岐阜県(30.5%)
  • 23位 → 福岡県(30.5%)
  • 26位 → 埼玉県(30.3%)
  • 27位 → 栃木県(30.0%)
  • 27位 → 富山県(30.0%)
  • 27位 → 三重県(30.0%)
  • 27位 → 奈良県(30.0%)
  • 31位 → 福井県(29.5%)
  • 31位 → 兵庫県(29.5%)
  • 33位 → 滋賀県(29.0%)
  • 33位 → 広島県(29.0%)
  • 35位 → 北海道)28.5%)
  • 35位 → 島根県(28.5%)
  • 37位 → 新潟県(28.0%)
  • 37位 → 長崎県(28.0%)
  • 39位 → 青森県(27.5%)
  • 39位 → 高知県(27.5%)
  • 41位 → 山口県(27.0%)
  • 41位 → 愛媛県(27.0%)
  • 43位 → 長野県(26.5%)
  • 43位 → 和歌山県(26.5%)
  • 43位 → 宮崎県(26.5%)
  • 46位 → 鳥取県(25.5%)
  • 47位 → 佐賀県(25.0%)

ネットオークション・フリマ利用率の1位も京都

また、「これまでにネットオークション・フリマを利用したことがありますか? その頻度はどのくらいですか?」という質問も実施。「週3回以上」「週2回程度」「週1回程度」「月に2~3回程度」「月に1回程度」「2~3か月に1回程度」「半年に1回程度」「1年に1回程度」「それ以下」のなかから1つを選択してもらい、ネットオークション・フリマ利用率を算出した。

その結果、利用率が高い都道府県のベスト3は京都府(53.0%)、岡山県(51.0%)、福島県(50.5%)だった。

県民性データアナリストの久保哲朗氏は、「ネット通販セール利用率」と「ネットオークション・フリマ利用率」が全国1位だった京都について、「大学生の数が全国1位。非正規雇用率が3位と、通販でかしこく買い物をして、家計を上手にやりくりしている模様」などと分析している。

調査概要

  • 調査名:ジャドマ県民通販大調査
  • 実施時期:2017年9月4日から9月8日
  • 調査手法:インターネット調査
  • 調査対象:全国の20代から60代、および直近1年で通販を利用したことがある男女1万人(各県200人ずつ、一部人口が多い都道府県は300人)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

健食・美容の広告担当者は必見! 「医薬品等適正広告基準」改定のポイントまとめ【全部で14点】 | 健康・美容業界の今を知る!

8 years 4ヶ月 ago

「医薬品等適正広告基準」が改定されたのは2017年9月。医療品や化粧品などの広告表現において徐々に浸透してきている印象ですが、今一度、どのような変更がされたのか振り返ってみましょう。

今回「医薬品等適正広告基準」が改定されたきっかけは、2016年6月2日に閣議決定された「規制改革実施計画」です。この中で下記の点が問題視されました。

  1. 国として推進したい「セルフメディケーション」を広める上で、メディアの活用が不可欠
  2. 「医薬品等適正広告基準」自体が古くて現状にそぐわず、行政の指導内容に地域差が出てきている

「医薬品等適正広告基準」自体が古いとありますが、旧広告基準の全面改正が行われたのは1980年10月。当時の薬事法の施行に合わせての改正でしたが、次に一部改正が行われたのは2002年3月。実に15年ぶりの改定なのです。

改正にあたり重要視されたポイントは、「不適正な広告表現に関する基準」です。

不適切な広告表現に関する基準

  • 効能効果等を誤認させるもの
  • 過量消費・乱用助長につながるもの
  • 品位を損なう内容のもの
  • 科学的根拠に乏しいもの

これは2016年に設置された「医薬品等の広告監視の適正化を図るための研究班」(厚生労働科学研究費補助金による研究班)が策定したものです。

今回の改正は規制改革の一環なので、上記4点を禁止する内容のものは変更されず、基準に沿わないものや足りないものについては強化されることになりました。

研究班では2016年度の1年間を使って検討を行い、2017年5月に厚労省に報告。厚労省では、この報告書を受けて基準を改正し、9月29日に即時施行されました。

理念・概念を含む基準本体は「医薬品等適正広告基準の改正について」(通称「局長通知」と呼ばれています)にまとめられています。

それぞれの具体的な事例の紹介や解説は「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項について」(通称「課長通知」)として発表されています。

医薬品等適正広告基準の改定のポイント

「医薬品等適正広告基準の改定」において、覚えておきたい14の変更を下記にまとめます。特に重要な点には[重要]マークを付けましたので、ここだけも覚えておいてください。

① アルファベットの名称併記も可能に

名称について、これまでは漢字の名称はひらがな、カタカナで読み仮名をふる必要がありましたが、インバウンドを意識し、アルファベットも認められることになりました。

② 医薬品・再生医療等製品の愛称は不可に

医薬品や化粧品等において、届け出た販売名とは別のキャッチーな愛称を使って販売する場合、これまでは、一定の条件を満たせば認められていましたが、そもそも医薬品については愛称を認める必要性が乏しい点や、医療現場での取り違えのリスクを加味し、医薬品・再生医療等製品については愛称を用いる事が不可となりました。

ただし、消費者に誤認を与えない限り、ブランド名の使用は認められます(販売名の併記が必要にはなります)。医薬品・再生医療等製品以外の指定医薬部外品・医薬部外品・化粧品・医療機器は、従来通り愛称を使用できますが、他の製品と誤認をさせるような名称、製品としての同一性に誤認を与えるような名称、販売名に使用できない名称は、そもそも使用できないことに変更ありません。

③ 効能効果を1つだけ表示することが可能に[重要]

専門薬的表現の制限について、従来は複数の効能効果を有する場合、少なくとも2つ以上の効能効果を表示する必要がありましたが、専門薬的表現を行っても消費者に不利益を与えるものではないとの観点から規定自体が削除され、1つだけの表示が可能となりました。

例えば「月経痛(生理痛)・頭痛・腰痛・肩こり痛・筋肉痛・関節痛……」と複数の効能を持つ製品の場合、従来は「生理痛」だけを表示することは「専門薬的な表現となるため不可」とされていましたが、今回の改定により差し支えないと判断されるようになりました。

④ しばりの表現の省略は漢方のみ可能に

医薬品、化粧品、医療機器等では、「この範囲でしか効果がありません」という条件付けをして承認を与えるケースがあります。これを「しばり表現」といいますが、これまでこの「しばり表現」は「“原則として”省略不可」とされていました。この“原則として”という言葉は含みのある表現であり、解釈の違いによって行政の指導内容に差が出てしまうため、削除扱いとなりました。

その代わりに除外規定が明確に規定されました。省略が認められるのは「しばり表現」が非常に長い傾向にある漢方のみで、中でもテレビ、ラジオにおけるものと限られます。

⑤ 併用表現の除外規定が明確に[重要]

併用に関する表現が認められないことは従来通りですが、「原則として認められない」ではなく、除外規定が明確にされることとなりました。

化粧品基準及び医薬部外品の製造販売承認申請に関する質疑応答集(Q&A)について」のQ31とQ32に基づき、

  • 併用を承認されているもの
  • 「使用時に混合して用いる用法」の化粧品であり、製造販売業者の責任のもとに安全性が担保されているもの

であれば「混ぜて使用する」といった併用の表現が認められます。「化粧水の次に乳液を使い、その次に美容液を使う」というように、順次使用することを示す表現は差し支えありません。

⑥ 特定の年齢性別が表示可能に[重要]

従来は、医薬品等の適正年齢や性別に制限がある場合を除き、特定の年齢性別の使用表現を不可としていました。

しかし、どの年齢、性別でも使えるものを、「ある特定の年齢や性別にのみ使える」としたところで、消費者に不利益を与えるものではないため、他社誹謗や優位性の強調にならない限り可能となりました。ただし、

  • 「小児専門薬」「婦人専門薬」は承認名称の場合を除き不可
  • 「小児用」「婦人用」は用法用量から判断して特定の年齢層、 性別等が対象だと推定できる医薬品等の場合は可

としています。

⑦ 使用前後のイラストや写真が可能に[重要]

これまで、使用前・使用後の写真は医薬品等の効能効果、あるいは安全性の保証表現となるため不可とされていました。しかし、「使用前・使用後のものは不可」という点が重視されるあまり、「使用中」や「使用方法」のイメージを使用することによって保証表現につながっているケースについて、行政として指導ができないという矛盾が生じていました。よって、今回の改正では、

  • 効能効果を逸脱するもの
  • 発現時間、効果持続時間の保証
  • 安全性の保証表現

にあたらない限り、使用前・使用後の写真やイラストの使用は可能となりました。

「使用中」に留める必要なし。「使用前」「使用後」もOK
シワやクマを消すことは効果効能の逸脱になるため不可。「1か月」という期間を示すことも不可

⑧ 使用感を過剰に強調する表現は不可

医薬品等の使用目的を誤らせるおそれがあるため、使用感をことさら強調する広告は不可とされました。

例えば目薬の広告において、「爽快感が非常に気持ち良いので眠気覚ましに使っています!」というように、使用感を過剰に強調すると、目薬本来の使用目的を誤認させるおそれがあるため、たとえ使用感の説明だとしても不可と判断されます。

⑨ 炎症部分の炎症が消える場面の表現について[重要]

医薬品等の使用により、炎症等の症状や病原菌などが完全に消えるかのような印象を与えることは不可とされていましたが、消費者の視点では「完全に消失するか否かのみをもって、ただちに誤認を与えるものではない」という判断に基づき、改正後は、「効能効果の保証にあたらないように留意すること」のみが求められるようになりました。

ただし、事実であるかどうかを問う景品表示法については、別途確認が必要です。

⑩「眠くなりにくい」「低刺激」は表示可能に

化粧品については「低刺激」の表現を認めていましたが、化粧品に限定する必要がないため、化粧品以外のものに対しても「低刺激」や「眠くなりにくい」といった表現が可能となりました。ただし、根拠があり、かつ安全性の強調にならない場合に限ります。

⑪ 医薬品で「売上No.1」が不可に[重要]

医薬品や指定医薬部外品、再生医療等製品で認められない表現として「売上No.1」が追加されました。医薬品の場合「売上No.1」が消費者個人にとってもっとも良い製品であるとは限らず、誤った製品選択につながる可能性があるためです。

医薬部外品、薬用化粧品や化粧品などは、合理的根拠があれば従来通り「売上No.1」の表現は認められますが、同じ最大級表現でも、効能効果や安全性の保証にあたるものは不可と判断されますので、今まで同様に注意が必要です。

医薬品や指定医薬部外品、再生医療等製品の場合は、事実かつ出典情報を記載していたとしても、「売上No.1」といった表記は不可

⑫「新発売」「新しい」は12か月使用可能に[重要]

今までは「新発売」「新しい」などの表現は、「製品発売後6か月を目安」とされてきましたが、「製品発売後12か月間を目安」に使用できるようになりました。

⑬ 医薬品の過量購入を促す表現は不可[重要]

医薬品について、「2個買うと通常よりもお値引きします」「沢山の金額を買っていただくと、お値引きします」などの表現は、消費者に不必要な購入を促すおそれがあるため不可となりました。対象は医薬品のみであり、化粧品や医薬部外品等は従来通り可能です。

なお、製品1つの値段に対する値引きは、医薬品であっても従来通り認められます。

⑭ 「薬局」「学会」の推薦も不可

医薬関係者の推薦について、薬局や学会による推せんについても適切ではないため、例示に「薬局」「学会」の言葉が追加されました。

◇◇◇

化粧品や薬用化粧品の広告作成の現場では、⑦の使用前・使用後の図面や写真についての変更が特に大きいと思います。わざわざ「使用方法の説明に基づき、使用中の画像をもって構成する」という配慮をしなくても良いためです。ルールをしっかりと把握し、より魅力的な広告を作成しましょう。

稲留 万希子

薬事法広告研究所 副代表

東京理科大学卒業後、大手医薬品卸会社にて医療従事者向けポータルサイトの企画運営に従事。東洋医学に興味を抱いたことをきっかけに、中医学専門学校にて3年間薬膳料理や漢方について学ぶ。その間、ヘルスケア分野でのビジネス展開には薬事法を避けて通れない事から、薬事法と広告についても並行して学び、その後、国際中医専門員、漢方薬膳療術師、反射療法士、薬事法管理者、コスメ薬事法管理者の資格を取得し独立。2008年3月、薬事法広告研究所の設立に参画。

稲留 万希子

ECサイトの売上UPに役立つ「パーソナライズ」を実現する方法と基礎知識

8 years 4ヶ月 ago

消費行動の多様化で、消費者が購入したいと思う商品を「適切な消費者に」「適切なタイミングで」「適切な提案を」といったマーケティング活動がEC事業者に求められるようになっている。消費者の行動や興味・関心に合わせて「パーソナライゼーション」を実現するには、どのようなツールを使い、どういった施策を打てばよいのか? データ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)ベンダーのシーセンス・江川亮一社長が、ECサイトのコンバージョン率アップや顧客のエンゲージメント強化につながる「パーソナライゼーション」の方法と最新事例を解説した。写真◎Lab

パーソナライゼーションを成功させるデータ活用のポイント

パーソナライゼーションのメリットは、ユーザーエクスペリエンス、ECサイトのコンバージョン率の向上、リピーターの増加、そして、売上拡大につながることだ。(江川社長)

ECサイトにおけるパーソナライゼーションの効果についてこう説明する江川社長。近年、ECサイトの商品レコメンドをユーザーごとにカスタマイズしたり、Web接客ツールを使って顧客ごとに最適なプロモーションを行ったりするEC事業が増えていることに触れ、「パーソナライゼーションに投資をしている企業の業績は伸びている」と強調する。

シーセンス株式会社 代表取締役社長CEO 江川 亮一 氏

江川社長は、約16億ユニークユーザーのデータを蓄積しているDMP「Cxense DMP」の事例を踏まえ、パーソナライゼーションの具体的な方法を紹介した。

ユーザーデータを蓄積する方法とDMPの仕組み

ユーザー属性などに応じたECサイトにおける表示内容の出し分け、顧客の購買履歴などに合わせて異なるクーポンを提供するには、ユーザー1人ひとりの属性情報や興味・関心を把握する必要がある。

それらのデータを溜める方法の1つとしてあげられるのが、会員登録によって年齢や性別といったデモグラフィックデータを集めること。そしてもう1つが、ECサイトを訪れたユーザーの行動を追跡し、購買履歴や検索履歴、サイト閲覧などの行動情報から興味や関心を把握していく方法だ。

シーセンスが提供している「Cxense DMP」は、ECサイトなどにJavaScriptを埋め込み、そのサイトにアクセスしたユーザーの行動を追跡。そして、ユーザーの購買履歴や検索履歴、サイト閲覧履歴などを蓄積し、会員情報などと紐付けてユーザーのプロファイルを作成していく仕組みだ。

全てのユーザのプロファイル情報をリアルタイムに構築 リアルタイムDMP テクノロジーを利用した 1:1のユーザプロファイルを構築
全てのデバイス、マルチサイトを横断してユーザデータを蓄積
サイトのコンテンツを意味解析し、ユーザの興味関心をより良く理解 ・short term intent(短期間の興味関心) ・long term interest(長期の興味関心)
サイトにおけるユーザの全てのイベントを計測 ・ページビュー ・インプレッション ・クリック ・インビュー ・コンバージョン などを計測可能
会員データや購買履歴など顧客データを連携可能
ユーザの興味関心やデモグラ情報を活用してオーディエンスセグメントを作成。作成したオーディエンスセグメントを
利用したオーディエンス拡張機能も提供
検索する感覚で条件を繰り返し変更することでリアルタイムに新しいセグメントの検証が可能また、即時にセグメントを有効化してターゲティングやレポート活用が可能
さまざまなデータから会員の属性情報や興味関心を分析する

ユーザーデータを収集する際のポイントについて江川社長は、「最新の行動情報を常に蓄積し続け、『現在の興味関心』を把握することが重要になる」と強調する。消費者のニーズは刻々と変化するため、たとえば数週間前の購入履歴に基づいて商品をレコメンドしても、すでにユーザーのニーズが変化している可能性があるためだ。

また、近年は1人のユーザーが複数のデバイスを利用することも多い。そのため、「パソコンやスマートフォン、タブレット端末などデバイスを横断してユーザーデータを蓄積することも欠かせない」(江川社長)

そして、蓄積したユーザーデータを属性や興味関心に応じていくつものグループに分類し、パーソナライゼーションに必要なデータベースを構築する。

セグメントの条件には「ページ閲覧回数」「サイト訪問回数」「会員・非会員」「会員種別」「年齢」「性別」「特定アイテムの閲覧履歴」「特定カテゴリの閲覧履歴」「検索における特定キーワードの利用の有無」「アクセス地域」「一定期間のアクセスの有無」などがある。

「パーソナライゼーション」で集客アップやコンバージョン率向上を実現する方法

ECサイトの「パーソナライゼーション」によって、どのようなマーケティング施策を打つことができるようになるのだろうか。

江川社長は、①サイトの表示内容やキャンペーンを顧客ごとに変えてコンバージョン率を改善する②セグメント広告で広告費を最適化する③需要予測にもとづくタイムリーな販促を行う④アップセルにつなげるレコメンド─ といった施策の方法を解説した。

江川社長は「パーソナライズ」で売上UPを実現するための4手法を紹介

【CVR向上】サイトの表示内容やキャンペーンなどを顧客ごとに変える

ユーザーの興味関心や購買履歴などに基づいてカスタマイズされたキャンペーン、クーポンなどを配信することは、会員登録の促進やコンバージョン率の改善に直結する。

たとえば、ゲストユーザーには会員登録キャンペーンを表示。会員登録して間もないユーザーには会員限定クーポンを配信してリピート注文を促す。ECサイトを離脱しそうなユーザーには、ブラウザを閉じようとした瞬間にキャンペーン情報をポップアップして離脱を防ぐ。また、一度閲覧されたバナーは削除し、別のバナーを表示するなど、動的なサイトを作るとより効果が高まるという。

ユーザーが会員なのかゲストなのかだけでなく、「過去に会員だった」といった細かい情報まで踏まえてECサイトの表示内容やキャンペーン内容などを変えることで、より高い効果を得ることができる。(江川社長)

コンバージョン率の向上:: 3) リッチフォーマットによる効果的なメッセージ配信
ポップアップ形式やモーダル形式などのリッチフォーマットにて、特集バナーやレコメンド商品などをユーザ毎に出し分けが可能。既存枠に捉われることなく、ユーザー毎にパーソナライズされた情報を訴求することにより、UXを向上させ効率的なCVの獲得を支援。
ポップアップ形式 バナー表示 ポップアップ形式 レコメンド表示
ポップアップ形式やモーダル形式などのコンテンツで表示内容を顧客ごとに最適化

【集客】データを活用して広告費を最適化する

ECサイト内のユーザーの行動履歴や会員データを活用してセグメントを作成し、そのセグメント情報をDSP(Demand-Side Platform)やGoogleまた、Facebook、LineといったSNS広告で「狙った顧客に最適な広告を配信し、広告効果を高めことできる」(江川社長)。

「Cxense DMP」は導入企業が独自に構築した「プライベートDMP」と、外部の企業などが持つ「パブリックDMP」を連携し、データを掛け合わせることが可能だ。よりデータの精度を上げ、ターゲットとなる見込み客にアプローチできるようになる。

集客の効率化(新規顧客・リピータ獲得):: 2) Paid広告、Display広告、SNS広告の効率化 自社サイト内でセグメント化したユーザに対して、FacebookやLINE広告でリターゲティングを行うことで、サイト外でもユーザへのリーチが可能 貴社サイト セグメント作成例:1ヶ月以内に訪問履歴がある非会員ユーザ
カスタムピクセルによるセグメント連携
Facebookビジネスマネージャで、Cxense DMPで作成したセグメントを条件にし、カスタムオーディエンスを作成し、広告を配信
ターゲティング
FacebookやInstagramなどのWebやアプリでターゲティング広告を配信可能
FreakOut社のDSP(Red)とセグメント連携することで、LINEのタイムライン、LINE News、MoreTabへのターゲティング配信が可能
外部のアドネットワークやSNS広告を活用してターゲティングする

アップセルを促すレコメンド

ショッピングカート画面や購入確認画面などで、関連商品や、その商品を買った他の顧客がよく買う商品をレコメンドし、併せ買いを促す。また、1回あたりの購入金額が送料無料の金額を超えるように商品を提案するのも有効。

需要予測に基づくタイムリーなプロモーション

「Cxense DMP」のリアルタイムトラッキング機能を使うと、1分単位で購入数を調査することで、年齢層や性別、職業、居住地域といった属性ごとに「よく売れる時間帯」を特定することができるようになる。

ユーザーのプロファイルと購買データを掛け合わせることで、たとえば「正社員の30代女性は午前8時台にメルマガを開封しやすい」といったマーケティングに役立つ情報を得ることができる。

ユーザーごとに最適化した情報発信と、需要予測を組み合わせることで、売上UPにつながるさまざまな施策の実行という可能性が広がるのではないか。(江川社長)

【集客】検索クエリを分析し、SEOに強い特集ページを作る

ユーザーが検索エンジンでよく使うキーワードを特定し、そのキーワードをベースとした特集ページを作り、検索エンジンからの流入増加を狙うこともできる。

ユーザーが検索で使うブランド名やカテゴリ名、素材名などを使ったコンテンツページを自動生成する機能を搭載。この機能を活用し、キーワードに関連する新着の商品情報や、キーワードを含む商材の週間ランキングを毎日自動で更新することで、「SEOに強いサイトを作ることができる」(江川社長)と言う。

集客の効率化(新規顧客獲得):: 1) オーガニック流入の促進
検索エンジンからの流入増加
ブランドやメーカー名などのユーザが興味も持っている狙ったキーワードをベースとした特集ページを自動生成し、それらのキーワードで検索しているユーザの流入を増加
トピック一覧ページ
以下のようなSEO対策を行いたいキーワードをタグ化
アパレル系:ブランド名 (例:Prada, Paul Smith…)
素材 (例:綿100%, デニム, …)
カテゴリ名 (例: トップス、スカート、靴、….)
流行キーワード
家電系:メーカー名 (例:日立, NEC, Sony ….)
カテゴリ名 (例: 冷蔵庫、エアコン、….)
機能(例:)
流行キーワード
トピックページ
トピックページは、各タグ毎に、毎日バッチで、CxenseのAPIを利用して、最新の情報に更新した静的なHTMLを作成。
商品ページ
関連タグウィジェット チュニック、ヒップアップ
関連タグが表示されるウィジェットを配置。
検索エンジンから、ページの更新頻度があり、被リンク数も多いページとして見えるので、SEOに効果的。
検索クエリをベースに、SEOに強い特集ページを作ることも可能

オンラインゲーム会社やコンビニ大手の成功事例

続いて江川社長は、「Cxense DMP」を導入してサイトのパーソナライゼーションに取り組み、コンバージョン率向上などにつながった企業の成功事例を紹介した。

動画配信やオンラインゲームなどを手がける企業では、サイト訪問者の属性やサービス利用履歴に応じてサイトの表示内容を変えている。

たとえば、「会員登録しているが、クレジットカードは登録していない」「動画を頻繁に視聴するが、ゲームは利用していない」といった条件でユーザーを分類。それぞれのグループに条件に適したバナーやキャンペーンを表示する。パーソナライゼーションの施策によってコンバージョン率が導入前の約10倍に上昇したケースもあるという。

コンビニ大手の某社では、ユーザーの購入履歴や商品閲覧履歴に応じてECサイトのレコメンド商品やキャンペーンのポップアップなどを自動で切り替えるようにした。

その結果、「サイト上の商品の露出数」「レコメンドによるクリック数」「サイト全体のコンバージョン率」「新規顧客の獲得率」「定期購入への引上げ率」などがすべて向上したという。

コンビニ大手の導入効果

  • 自動化による商品露出数の拡大:商品露出数203%up
  • レコメンドによるクリック数:導入前比較で約5倍
  • 全体コンバージョン率:導入前比較で150%up
  • 初回購入引上げ率:従来手法比較で約5倍
  • 定期購入引上げ率:従来手法比較で約2倍

累計16億UUのデータを蓄積する「Cxense」

シーセンスが提供するデータソリューション「Cxense」シリーズは広告レコメンデーション、検索、ウェブサイト分析、DMPなど5つの製品で構成されている。2010年の設立以来、導入企業はメディア企業やEC事業者、銀行、通信事業者など累計350社を超えた。

江川社長は、「Cxense DMP」を導入している多くの企業が業績改善に成功していることに触れ、パーソナライゼーションの有効性を次のように強調した。

パーソナライゼーションを続けていると、効果が高い施策と低い施策がはっきりわかるようになる。続ければ続けるほどデータがたまり、施策の精度が上がる。効果が高い施策に絞り込んでいくことで、コンバージョン率やクリック率(CTR)は改善していく。(江川社長)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ECなどのWeb接客市場は拡大、「商用サイトで急速に浸透していく」

8 years 4ヶ月 ago

ITコンサルティングや市場調査などを手がけるアイ・ティ・アール(ITR)は1月23日、Web接客ツールに関する市場調査レポートを公表、ベンダーの売上金額を対象とした市場規模は、2016年度は前年度比142.9%増の17億円だった。

調査対象のWeb接客ツールは、主にチャット機能を利用してWebサイトやECサイトで顧客へのサポートを行う製品。

新規参入ベンダーの増加などに伴い、2017年度以降の市場規模は39億円、50億円、60億円、68億円、75億円と拡大を続けると予想している。

Web接客ツールに関する市場調査レポート

サイト訪問者の「離脱防止」や「コンバージョン向上」などを目的とし、チャット機能などで個別応対を行うWeb接客に注目が集まっているという。

ITRのシニア・アナリスト・三浦竜樹氏は次のようにコメントしている。

企業とのコミュニケーション・チャネルとして、メールや電話、問い合わせフォームなどではなく、チャットを望む顧客が世代を超えて増えています。リアルタイムに近いコミュニケーションを手軽に取れることが、大きなメリットとなっています。提供側としても、オペレーターが同時に応対できる顧客が増えることで、業務効率の向上が期待できます。さらに、閲覧中のページや閲覧履歴、会員情報などを確認しながらコミュニケーションが取れるため、より適切な応対が可能となります。また、夜間の応対を可能とするチャットボットやAIとの連携を可能とした製品なども登場しています。こうした背景から、Web接客は商用サイトで急速に浸透していくでしょう。

今回の調査内容は、ITRが発行する市場調査レポート「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2018」に詳細を掲載してる。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

大雪でネット通販の荷物の配送に遅延、EC事業者は「しばらく物流の混乱が続く」

8 years 4ヶ月 ago

1月22日の降雪によって、EC事業者から「しばらく物流の混乱が続きそう」という声があがっている。

1月23日午前10時30分現在、都内の首都高速、各ジャンクションの多くで通行止めが続いている。23日の深夜以降、気温は氷点下になる見通しで、溶けた雪が再凍結することによる交通の混乱が続くと考えられる。

日本道路交通情報センターによると首都高速などで通行止め

黒塗りの道路で通行止めが続いている(画像は日本道路交通情報センターのHPを編集部がキャプチャ)

ヤマト運輸では1月23日、「大雪による高速道路等の交通規制の影響で、関東甲信地方を中心に、全国的に荷物のお届けに遅れが生じています」と発表。

佐川急便も同日、「関東地方を中心に1月22日から降り続いた大雪の影響により、関東甲信越地方発・着のお荷物に1日以上の遅れが発生する見込みです」と公表した。

日本郵便は1月22日、「関東・甲信地方を中心に引受または配達となる郵便物・ゆうパックなどのお届けに遅れが発生する場合がございます」と発表している。

ヤマト運輸も荷物のお届けに遅延が生じていると公表

ヤマト運輸は配送に遅延が生じていると公表(画像は編集部がキャプチャ)

通販サイトに配送遅延のお知らせを掲示するECサイトも増えている。「LOHACO」(運営はアスクル)では1月22日、「天候状況によっては本日及び明日以降のお届けに遅れが生じる可能性がございます。お届けは天候状況や道路事情の回復次第、順次のお届けとなります」と公表。

「ZOZOTOWN」では「1月23日より即日配送、ならびに日時指定の受付を一時停止させていただきます」とECサイトで告知。天候と交通状況が回復次第、サイトでの受付を開始するとしている。

「ZOZOTOWN」は即日配送などの受付を一時停止

「ZOZOTOWN」は即日配送などの受付を一時停止

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

アスクルが年間1000億円の出荷能力を持つ物流センターを2月に全面稼働へ

8 years 4ヶ月 ago

アスクルは同社最大となる物流センター「ASKUL Value Center関西(AVC関西)」を2月から全面稼働する。

アスクルの物流拠点としては8か所目。法人向け通販「ASKUL」と、一般消費者向けECサイト「LOHACO」の物流を担う基幹センターとして展開する。

EC市場が拡大を続けるなか、品ぞろえやスピード配送のニーズに対応する。

「AVC関西」は4階建で延床面積は約5万坪。出荷能力は最大で年間1000億円規模。アスクルによると、流通業における1 社単独の物流施設としては関西最大級という。

ASKUL Value Center関西(AVC関西)を2018年2月に全面稼働

AVC関西について(画像はアスクルのIR資料から編集部がキャプチャ)

「人が歩かない物流センター」というコンセプトに基づき、ピッキングロボットや3D搬送ロボットを2018年秋に導入する予定。業務の自動化や省人化により、24時間365日フル稼働する物流センターの実現をめざす。

神奈川県内にある物流センター「ASKUL Logi PARK横浜」では、すでにピッキングロボットなどが稼働している。「AVC関西」は「ASKUL Logi PARK横浜」の10倍以上の規模で自動化設備を導入するという。

アスクルが展開しているピッキングロボット

ロボットなどで庫内作業を自動化(画像はアスクルのIR資料から編集部がキャプチャ)

物流のプラットフォーム化を推進

アスクルが進めている物流・マーケティングのプラットフォーム事業「Open Platform by ASKUL(OPA)」を、「AVC関西」を拠点として推進する。「AVC関西」では「LOHACO」のマーケットプレイスの出店企業と、在庫の共有化や商品の同梱配送などを行う方針。

2017年12月には、OPAを「ASKUL」と「LOHACO」に続く第3の収益の柱に育てるため、CEO直轄の組織として「フューチャープラットフォームアーキテクチャ」を設立した。ビッグデータやAI、ロボティクスなど最新テクノロジーを活用し、調達、物流、配送、CSなどの高度自動化を推進している。

アスクルのAVC関西の外観

AVC関西の外観

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

メガネスーパーを8期連続赤字から脱出させた星崎流・企業再生のレシピ【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

8 years 4ヶ月 ago

メガネスーパーを再生させた星崎社長のインタビュー記事は必読です。どんどん現場に入って自分の考えを伝えて行動する。会議も徹底的に議論してその場で決断。このエネルギーはスゴイです。

誰かを動かすには自分から

会議はノンストップ10時間 休憩時間なし | PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/24219

本気だよ。君らの給料を業界トップにする | PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/24221

まとめると、

  • 無駄は徹底的に省いて、そのうえでコストをかけるべきところにしっかりお金を使う。それが「コスト感覚」の本質
  • 関係する社員がいてもいなくても、構わずに議論は進める。決めるべきことを決めてしまう。絶対に待たない
  • 業界の潮流はどうなっているのか、経営を担う組織のストロングポイント、ウィークポイントは何なのかなどをじっくり見極める

その組織のこと、業界のことは一朝一夕に把握できない。現場のスタッフは何に悩んでいるのか、社内のどこにボトルネックが存在しているのか。そういったことは、最低でも3カ月、できれば半年から1年くらいかけて、じっくりと見ていなければ、掴めるわけがない。「アイケアカンパニー宣言」も、現場に積極的に触れて、よく見て、よく考えることを重ねながら到達したビジョンにほかならない。

メガネスーパーが8年連続赤字から脱出するまでの取り組みが詳細に書かれています。徹底しているのは、何が起こっているかを自分の目と耳で把握し、問題点をスピーディに解決していくこと。経営者向けの記事ではありますが、ネッ担の皆さんに読んでおいてほしい記事です。

昨年あたりから世の中が変わってきて、今年はガラッと変わるかも。

あなたは気づいているか?2018年マーケターが捉えなければならない5つの潮流 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/27718

まとめると、

  • その商品を買う理由(=生活者が抱えているジョブ)を解明する必要がある
  • モノで括られた市場規模という指標は意味をなさなくなりつつある
  • 煩わしさを解消するために購買体験やその後の利用体験を最高のものに磨き上げる必要がある
  • 所有や意志決定の煩わしさがないため、サブスクリプションが増えている
  • ソーシャルメディアで好きと表明したくなるブランドの価値が上がっている

人は一度に高額な費用を支払う決断をしたくない。さらにそれが何度もその都度発生するのは苦痛でしかない。購入するよりサブスクリプションを活用することで、費用や所有した場合の維持、決断にかかる回数や時間、それらを考えるストレスなど、あらゆる負担を軽減できる。

ネットショップにもっとも関係ありそうな、サブスクリプションについての引用です。「うちの商品はリピート性が低いから……」と決めつけず、ユーザーに精神的な負担をかけることなく、継続的に接点を維持するにはどうすればいいのかを考えましょう。リピート施策にコストをかけるよりも、効率が良くなるかもしれません。どのように進めるかはこちらの記事を参考に。

通販協会の2018年の展望

送料値上げは今後も発生する――通販協会トップが語った業界の展望と2017年の振り返り | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5067

まとめると、

  • 料値上げは2017年だけの特別な現象ではなく、今後も継続的に発生する事案
  • アパレル通販、BtoB通販、シェアリングサービスなどが売上高を大きく伸ばしている一方、カタログ通販など伝統的な通販では苦戦する企業が出てきている
  • 規制が厳しくなれば健全な企業の活動を萎縮させてしまうことになる。優先すべきは悪質な事業者の排除

宅配ボックス、無人運転といった技術革新とともに将来的には解決していく問題であろう。しかし、当面、技術革新などによって解決されるまでは、継続されていく大きな問題であると認識している。

送料問題はショップ側にはつらいものですが、社会全体で解決していくべき課題です。これからも値上げがあるとなると、その場限りの対応ではなく、ちょっと先を見越した利益確保策を考えておかないといけません。上の記事にあるサブスクリプションなどもその1つ。

EC全般

年商2000億円超えが見えた“2代目”ジャパネットたかた、好調の理由は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5066

設置やメンテナンスのサービスも充実してきて、単なるテレビショッピングではなくなっています。

楽天SEOのこれからは「お見合い」に学べ!2018最新アルゴリズム対応 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/180115-rseotocome/

楽天SEOもGoogleのSEOに近付きつつあるようです。

「70億円男」CASH光本代表が語る“ノールック買取り”ビジネス最前線 | BUSINESS INSIDER JAPAN
https://www.businessinsider.jp/post-160049

「買取り価格については、将来的には株価のように随時変動させたいと考えている」。これはとってもわかりやすいですね。

現金不要、iPhoneにバーコード表示するだけ―お店でカンタン支払いできる「d払い」 | インターネットコム
https://internetcom.jp/204074/d-payment

決済をよりシームレスにする、GMO-PG『PGマルチペイメントサービス』へGoogle Pay APIの追加決定 | ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/ecnews/17597/

コンバージョンUP、新規客の増加、使い勝手の向上――「Amazon Pay」の導入効果を「ozie」の柳田社長が解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5022

決済系を3つまとめて。PCサイトにQRコードを掲載してスマホで……ってのも良さそう。

ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google ウェブマスター向け公式ブログ
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html

「ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響」。読み込みに10秒も20秒もかかるページがダメということです。

Google ショッピングの商品画像ガイドラインに違反する商品画像例上位 3 例のご紹介 | Google 広告主コミュニティ
https://www.ja.advertisercommunity.com/t5/...

楽天などと同じ画像を使っている場合などに引っかかりやすそうです。枠付きの画像もダメです。

今週の名言

「10年後、20年後の未来を見据える」などという話をすると、「未来を予測することなどできない!」と反論する人が必ず出てきますが、それは正確ではありません。厳密に言うなら、未来において「予測できること」と「できないこと」があるのです。

USJ再建の森岡毅が語る、マーケティング下手な企業に足りない3つの視点 | ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/156025

予測できることは選択肢を準備しておくことができますよね。未来へ進むための地ならしを。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

LINEショッピングの利用ユーザー8割が女性、年齢は25~34歳が最多

8 years 4ヶ月 ago

LINEが運営する「LINEショッピング」の利用者(登録会員)は25~34歳が最も多く、男女別では女性が約8割を占めている。LINEは1月22日、サービス開始から6か月後(2017年12月15日時点)での、会員属性や掲載商品数を公表した。

会員数は1400万人を突破。掲載商品数は3000万点を超え、サービス開始時点の約4倍に増えている。会員の男女比は女性が78%、男性が22%で女性ユーザーが圧倒的に多い。

LINEショッピングの会員属性

LINEショッピングユーザーの男女比(2017年12月15日時点)

世代別の内訳は「25~34歳」が35%で最多。次いで「35~44歳」が30%、「18~24歳」が17%となっており、44歳以下が82%を占めた。

「45~54歳」は14%、「45~54歳」は3%、「65歳以上」は1%。

LINEショッピングを利用するユーザーの年齢層

LINEショッピングを利用するユーザーの年齢層(2017年12月15日)

「LINEショッピング」はLINEが提供するポイントサイト。ユーザーは「LINEショッピング」を経由して、掲載されたECサイトで買い物をすると、購入金額に応じて1~20%の「LINEポイント」を得ることができる。

「LINEポイント」はLINEの電子マネー「LINE Pay」で1ポイント=1円相当で使用できるほか、提携企業のポイントや商品と交換することが可能。

2017年10月3日には、サービス開始から110日で会員数が1000万人を超え、参加企業・ブランドは約200店舗になっていた。

LINEは2018年度における「LINEショッピング」の流通総額の計画を1000億円に設定。新たな店舗の追加や、サービスの機能改善、コンテンツの拡充を積極的に実施するとしている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

スマホ時代の新しいEC売上施策、ブラウザプッシュ通知ができるEC向けツールが登場

8 years 4ヶ月 ago

Web接客ツールやEC支援事業などを手がけるムーヴは1月22日、スマホやパソコンのブラウザにプッシュ通知を配信する「ブラウザプッシュファクトリー(Browser Push Factory)」の提供を開始した。

ユーザーの行動履歴などに応じてプッシュ通知を送信。メッセージの開封率や、メッセージ経由の販売動向などを分析することもできる。

「ブラウザプッシュファクトリー」は、アプリを使わずにプッシュ通知を配信するツール。ブラウザを閉じた状態のスマホ画面にもメッセージを表示することが可能だ。

ムーヴが開発した「ブラウザプッシュファクトリー(Browser Push Factory)」

「ブラウザプッシュファクトリー」のイメージ

ユーザーのサイト閲覧履歴や購買履歴などに応じて配信条件を設定し、キャンペーン情報の配信や、カートに入れた状態でサイトを離脱(カゴ落ち)したユーザーにリマインドメッセージを送るなど、購買促進の施策に活用できる。

プッシュ通知の許可(オプトイン)を得て、メッセージを配信。効果検証を行う一連の流れが1つのツールで完結するため、スムーズにPDCAを回せるという。

「ブラウザプッシュファクトリー」のフロー

「ブラウザプッシュファクトリー」のフローイメージ

リリース前に「ブラウザプッシュファクトリー」を導入した大手ECサイトの運用実績(平均値)では、ECサイトへの誘導率は12.5~33.3%で、Eメールの10倍以上だったという。通知経由のコンバージョン率は2~3%だった。

対応OSはAndroidとMac、Windows。ブラウザはChromeとFirefox。料金プランは成果報酬型または月額制。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ナノ・ユニバースがアプリを刷新した理由&実装した機能と施策まとめ | 通販新聞ダイジェスト

8 years 4ヶ月 ago

TSIホールディングス子会社でセレクトショップ運営のナノ・ユニバースは12月11日、スマホアプリをリニューアルした。購入に至るまでの表示速度にこだわったECアプリに改修したほか、実店舗への送客につながる新機能を搭載するなど、リアルとネットの併用を促す仕掛けを本格化する。

同社では今回、ブラウザを介して動作する一般的なウェブアプリから、スマホ端末の処理で動くスピーディーな表示を実現したネイティブアプリに刷新した。

従来から同社アプリは特集などのコンテンツ制作に力を注いでおり、アクセス数も順調に伸びていたが、消費者が欲しいと思ってもアプリ内でウェブが立ち上ってスピーディーに購入できなかったため、ネイティブアプリ化することでストレスなく買い物ができるようにした。

速度の面では、4G携帯で商品検索などを行う場合、「ナノ・ユニバース」のスマホサイト(ウェブブラウザ)では結果が表示されるまでに3秒程度かかるが、新アプリは2秒以下と速く、閲覧ページ数の多いECでは大きな差が生じるという。

また、今回の改修に合わせてチャットの利便性も高めた。新アプリでは各商品ページに問い合わせボタンを配置ユーザーがどの商品を見ながらボタンを押したかを運営側は把握できるため、利用者は気になる商品の説明をすぐに受けられる。

まだチャット利用の母数は少ないものの、「接客できる利点がある」(越智将平経営企画本部WEB戦略部長)ことから、問い合わせボタンを押したユーザーの購入率はサイト全体の平均値よりも10倍程度高いという。

ナノ・ユニバースはスマホアプリを、スマホ端末の処理で動くスピーディーな表示を実現したネイティブアプリに刷新
スマホ端末の処理で動くスピーディーな表示を実現したネイティブアプリに刷新

今後はチャット利用者の増加に合わせて人材の確保を検討。将来的には社内ルールを整備した上で、店頭スタッフのアイドルタイムを有効活用してチャット対応を強化し、人事評価に反映できるようにしたい意向だ。

一方、新アプリには実店舗の売り上げに貢献できる機能も実装した。アプリではお気に入り店舗(マイストア)を1店舗設定でき、当該店に行く前にマイストアボタンを押すと、過去にお気に入り登録した商品のうち、同店に在庫のあるアイテムだけが一覧表示される

店舗在庫は以前から通販サイトでも確認できるが、各商品の詳細ページからそれぞれ確認する仕組みで、アプリではマイストアボタンで一気に閲覧できるため手間がかからない

加えて、スマホのGPS機能を活用し、ユーザーがマイストアボタンを押さなくてもお気に入り登録した商品がマイストアにあれば、利用者が当該店の近くに来たタイミングでプッシュ通知を行うことで来店を促す。

通知には「○○店にあなたのお気に入り商品があります」とシンプルに表示し、これを開くと在庫のあるお気に入り商品が一覧で確認できる仕組みで、現状は店舗から200メートル以内に近づくと知らせる設定のほか、利用者にストレスを与えないため、同じ内容の通知は1週間以内には送らないという。

さらに、新アプリでは実店舗への送客効果が見込める割引クーポンも発行する。通常、通販サイトで発行するクーポンはクーポンコードで制御し、利用者がカートでコードを入力すると安くなるが、実店舗では使用できない。同社はECだけでなく、店舗も含めた顧客購買情報に基づくさまざまなクーポンを発行。店頭でクーポンを使う場合は対象のバーコードを表示し、販売スタッフが読み込むことで使用できる。

ナノ・ユニバース 越智将平経営企画本部WEB戦略部長
ナノ・ユニバース 越智将平経営企画本部WEB戦略部長

人口減少に伴う国内ファッション産業の縮小は避けられず、アパレルEC市場は伸びているものの、ナノ・ユニバースはすでにEC化率が約4割に達し、ECの成長で店舗の減少分を補う他のアパレル企業とは状況が異なるため、「既存顧客のロイヤルカスタマー化が間違いなく大事になる」(越智部長)とする。同社ではスマホで事前に下調べをしてから店舗に来店した顧客は店頭購入率が大幅に上昇することが分かっており、とくに店頭とECの併用客を増やすことで成長をとめない体制を築く。

この数年は店頭からECへの誘導を重視してきたが、店舗起点でECを利用するようになった顧客をもう一度店舗に送客することが“伸びしろ”になると判断。新アプリで後押しする考え。

通販新聞

ECシステムの刷新で失敗しないための3つのポイントとは? コマース21が解説

8 years 4ヶ月 ago

ECサイトの売り上げが伸びると、事業規模に合わせたECシステムが必要になる。その際、「どのECシステムベンダーに依頼するべきか」と悩むEC事業者は少なくない。ECシステムのリニューアルを成功させるために注意すべきポイントは何か? ECサイト構築一筋18年の老舗ECベンダー、コマースニジュウイチの田村信博マネージャーが、システム選びで陥りがちな失敗例を踏まえ、システムベンダー選びのポイントを解説した。写真◎Lab

失敗しないECベンダー選びの3つのポイント

田村氏はコマースニジュウイチに転職する前は、大規模ECサイトを運営する企業に勤務。その際に経験したシステムのリニューアルを踏まえ、次のように説明する。

以前、勤めていたEC企業でシステムの大規模な入れ替えプロジェクトを担当し、2回の失敗で億単位の損失を出してしまったことがある。その経験も踏まえて、ECシステムベンダーの選定で失敗しないための方法をお伝えしたい。(田村氏)

株式会社コマースニジュウイチ セールス&マーケティング部 マネージャー 田村信博氏
株式会社コマースニジュウイチ セールス&マーケティング部 マネージャー 田村信博氏

田村氏は、システムベンダーの選定がうまくいかないと莫大な損失が発生してしまう可能性があることを強調。自身の失敗経験と、コマースニジュウイチが培ってきた知見を基に、EC年商10億円程度以上の事業者がECシステムベンダーを選ぶ際のポイントを解説した。

田村氏があげるシステムベンダー選びのポイントは次の3つ。

  1. 見積もり前の商談で聞かれる「ベンダーからの質問内容」で、信頼できるベンダーか否かを判断する
  2. ベンダーに、自社と同じ業界(商品ジャンル)でシステム開発の実績があるか、また、「失敗経験」を持っているか聞く
  3. 優先順位を決めて必要な機能をリストアップし、要件定義を行う。その際、システム開発の初期費用と導入後の改修費用に余裕を持たせる。

見積もり前のヒアリングの品質から、信頼できるベンダーか判断する

ECシステムベンダーに見積もりを依頼した際、ベンダー側からの質問内容によって、そのベンダーが信頼に値するかどうか、ある程度判断できるという。

ECシステムを導入する場合、基幹システムや倉庫、コールセンター、ECモールなどと連携が必要になる。開発に着手してから連携がうまくいかないことが判明すれば、仕様が変更となるため追加費用が発生する場合もある。そうならないためには、事前にクライアントのEC事業を俯瞰的に調査し、必要な機能をリストアップして開発に着手することが望ましいという。

商品、ターゲット、事業規模などが異なるように、1社1社ビジネスモデルは異なる。だからこそ、ECベンダーは、受発注業務や物流などECサイトの「裏側」で起きている事象やシステムの設計などを理解しておく必要がある。こうしたことを踏まえ、開発前のヒアリング内容がベンダーの信頼性を図る目安になると田村氏は指摘する。

田村氏が「必須のヒアリング内容」としてあげたのは次の項目。

  • 現状のシステムの課題
  • システムを入れ替える目的
  • 各種数字(アクセス数、商品数、SKU数、会員数、受注件数、目標数字)
  • システム開発の前提条件
  • 希望する開発スケジュール
  • 機能要件(機能一覧)
  • 非機能要件(インフラ要件、セキュリティ、保守)
  • 希望する納品物

最低でも、これらの情報をきちんと質問してくれるベンダーを選ぶべき。(田村氏)

さらに、自身の経験などを踏まえ、次の3つの情報をベンダー側が質問した場合はより信頼できると田村氏は言う。

  • 連携先システムとベンダーが記載されたシステム構成図
  • 機能一覧への優先順位付け(既存、必須、コスト次第、など)
  • 追加機能や改善について参考としたい他サイトの情報

ECの売り上げ規模が10億円程度を超えてくると、必要な機能や開発要件が企業ごとに大きく違ってくる。標準機能だけで対応しきれないことも増えるので、開発前に突っ込んだ話ができるベンダーを選んだ方がいい。(田村氏)

田村氏はベンダーとの商談をスムーズに進めるポイントとして、「ベンダーから質問を受ける前に、システム構成図を起こしておくと、質疑応答の質が上がってくる」とアドバイス。また、「複数ベンダーに見積を依頼する際は、一番細かい内容で質問をしてきたベンダーを基準として、他ベンダーにも同内容で見積を取ると、より全社の見積もりの精度が上がる」と言う。

一般的にECパッケージの標準機能ではカバーできない要望例( ≒ カスタマイズ案件)以下のいずれか、または、複数該当するご要望がございましたら、ぜひコマース21にお声掛けください
標準機能では難しい要望例 補足既存ベンダー対応に不満がある以下のような特殊なカスタマイズの機能追加の対応スピードや断れている事への不満が多い大規模EC(年商50億超) トランザクション数が多く、瞬間的なアクセス増等への特別な配慮が必要となる事が多い取扱い商品数が数万点規模書籍(数千万アイテム)、ホームセンター(数百万アイテム)、家電(数十万アイテム)等、一般的なECシステムではサイト表示や他システムとのデータ連携に支障が出る複数拠点からの出荷がある複数倉庫・実店舗・メーカー直送・取寄せ等、出荷元や出荷日に合わせてデータ連携が必要データ加工を伴うシステム連携要件がある出荷店舗や仕入れ業者により、お届け可能日を自動計算したい、等、基幹SYSで保有するデータをECシステムで加工して欲しい等の要望がある通常販売品と予約販売商品の同時決済決済オーソリのタイミングが受注単位ではできない複数倉庫やメーカー直送品等の一括受注ECシステムで倉庫別受注数キャップ管理や受注データ連携先制御等があるBTO商材販売EC 選択可能商品の組合せルールが複雑で作り込み難易度が高い業務委託が伴う商材販売EC 注文エリアや商品により選択可能な業者や納品リードタイムやデータ連携先等の制御が必要こだわりのCRM要件商品カテゴリーと顧客ランクにより、同梱物・オプション・料金・インセンティブポイント等の複雑な制御が必要BtoB EC 取引先により、販売商品・与信枠・決済手段・物流手段・FAX送信等の複雑な制御が必要 モール型EC マーケットプレイス型事業のECシステムで店子別に管理画面制御や手数料請求データ作成等が必要
中大規模のECサイトを開発する場合、カスタマイズ案件にも対応できるベンダーを選ぶことがポイントになる

同業種での開発経験と、失敗経験の有無を聞く

田村氏は2つ目のポイントとして、依頼主と同業種でシステム開発の経験があるベンダーを選ぶと、失敗の確率は下がると指摘する。

同業種での開発経験と、それを実現するために行ったことを聞くといい。また、できれば「どんな失敗をしてきたか?」という失敗経験の有無や内容を質問してほしい。その質問の答えがベンダーの信頼性の判断材料になる。(田村氏)

綿密な見積もりと、余裕を持った予算組みを意識する

3つ目は、限られた開発予算の中で最適なシステムを構築するため、必要な機能の優先順位を決めることが必要だと田村氏は指摘する。見積もりを依頼する際は、自社ECサイトとECモールで発生している業務内容を一覧化しておきたい。また、データ登録や帳票出力といった「自動化を希望する業務」をベンダーに情報提供することで、見積りの精度が格段に向上するという。

そして、ECシステムの導入後はトライ&エラーを繰り返してシステムを改善することも多いため、「導入後のシステム改修に備えて、予算に余裕を持たせておくことも、長期的に見てECシステムの入れ替えを成功させるポイントになる」(田村氏)と言う。

ECシステムの入れ替えで陥りがちな失敗例と解決策

株式会社コマースニジュウイチ セールス&マーケティング部 マネージャー 田村信博氏
EC担当者視点によるベンダー選びを披露した田村氏は、大規模ECサイトを運営する企業のEC担当者だった

近年のECシステムに関する開発プロジェクトでは、開発の大規模化や複雑化により、プロジェクトの途中で開発費用が大幅に膨らむケースが増えているという。田村氏は、多くのEC事業者が陥りがちな失敗例と、その解決策について説明した。

【失敗例1】関係部署間やベンダー間の役割が曖昧

ECは販促チーム、システムチーム、物流チーム、購買チームなど複数のチームによって構成されている。また、社内のシステムを複数のベンダーで開発していることも少なくない。関係部署間やベンダー間で情報共有や連携がうまくいかないと、追加開発が発生する原因になりやすい

【解決策】

全ての責任と権限を持つチーム横断型の主幹部門を設置し、すべてのベンダーをコントロールできる社内の責任者、もしくは外部の専門家を置く

【失敗例2】開発着手後に「ついで」の追加要件が頻発

システム開発を進めていくと、追加の機能開発の要望が出てくることが多い。すべて追加しようとした結果、想定外の費用が発生し、プロジェクトが頓挫してしまう。

【解決策】

追加する場合の明確な判断基準と優先順位を事前に設定する。プロジェクト開始後に発生する全ての要望を実現しようとするとコストが膨らんでしまうため、事業と予算を考慮した上で優先順位をつけ取捨選択できる責任者を置き、現場のオペレーションメンバーと予算責任を持つ役員との情報共有を徹底する。

【失敗例3】決裁者不在による作業の延長

システム開発を進めていく中で、会社として意思決定や決裁が必要なケースが頻繁に発生する。その際、決裁者が多忙や出張などで不在が続くなど、決定が遅れることで開発がストップしてしまう。

【対応策】

決裁権限委譲の基準値を設定する。大きなシステムを入れ替えるプロジェクトの場合、毎週のように決裁が必要になる。決裁者が不在の場合に備えて、対応できる意思決定者を置く。

【失敗例4】見積もり時点での未決事項の顕在化

見積もりの段階で、機能の細部が決まっていなかったために、開発着手後に追加開発が発生する。

【対応策】

商品・受注・会員管理の画面構成図、コンテンツ一覧のサイトマップ、自動配信メールの実サンプル、帳票サンプル、インターフェース一覧・インターフェース定義書、連携データサンプルなど、ドキュメントと合わせて実サンプルを事前に提示するのが費用の増加を抑えるための有効な手段となる。しかし、ここまでやるのは大変なので、バランスを考えて予算に余裕を見ておくといい。

見積依頼時に確認すべき業務一覧一般的なEC運営で発生する業務一覧です。自社EC、モールECで発生している業務内容を一覧化し、データ登録や帳票出力等の自動化を希望する業務について、ベンダーに情報提供する事で見積りの精度が格段に向上します顧客系顧客管理(個人情報、ポイント)CS対応商品系商品管理(基本情報)(ささげ情報)商品カテゴリ管理在庫管理キャンペーン管理注文系販売管理出荷管理返品・返金管理精算業務(消込業務)CS代理注文物流系物流管理コンテンツ系コンテンツ更新管理販促系データ分析メール販促SEO広告(フィード、効果測定)販促ページ管理(制作、更新)
見積もりの精度を高めるには、必要な情報を漏れなくベンダーに提供することが重要

コマースニジュウイチが提供するパッケージとは?

ここからは、コマースニジュウイチが提供するECパッケージ「Commerce21 Sell-Side Solution」の特徴を紹介する。

「Commerce21 Sell-Side Solution」はセミスクラッチ型のECパッケージで、導入企業は300社以上、システムが処理する年間流通総額は3200億円以上。

主な顧客はEC年商規模が10億円程度を超える大中規模のEC事業者。「ECの売り上げが増えるにつれ、受注出荷処理業務等を手作業で行うことに限界を感じてシステムの入れ替えを検討するEC事業者が多い」(田村氏)と言う。

導入企業の商品ジャンルはアパレルや家電、日用品、食品など幅広い。一般的なECサイトだけでなく、コメ兵の中古品買取販売サイト、青山商事の店頭受取サービス、ジョンマスターオーガニックのBtoBサイトなど、多様な販売形態やサービスにも対応している。

ECの年商が100億円を超えるような大規模サイトや、取扱商品数が数百万点に及ぶECサイトもカバー。さらに、「通常販売品と予約販売商品の同時購入」「複数倉庫やメーカー直送品などの一括受注」といった、企業ごとの複雑な要望にはカスタマイズで対応する。

セミスクラッチ型のため、標準機能をベースに、オリジナリティの高いシステムを構築できる。(田村氏)

EC事業をサポートするトータルソリューション
数百億円規模のECサイトでも対応可能
カスタマイズに優れた製品
デザインの自由度が高い製品
数百万点規模の商品点数でも対応可能
複数ショップ構築可能
ソースコード開示可能
一般的なパッケージとは異なり、柔軟な拡張性で導入企業様のビジネス展開に合わせてカスタマイズが可能
コマース21が提供する主なサービスと開発可能な機能

システムとコンサルティングをセットで提供

「Commerce21 Sell-Side Solution」は企業の基幹システムや倉庫、コールセンターといったバックオフィスシステムとの連携も可能。業務の自動化によってオペレーションコストを圧縮し、余裕ができた人員をよりクリエイティブな業務に割けるようになる副次的なメリットもある。

自社ECサイトとECモールの多店舗展開も、もちろん可能だ。また、EC事業の成長にあわせてシステムを拡張する柔軟性を持つ。

そして、ECシステムを提供するだけでなく、ECのノウハウやコンサルティングをセットで提供することも、多くのEC事業者から支持される理由の1つとなっているという。

大中規模EC構築の経験豊富なエンジニアとプロジェクトマネージャーが多数在籍するコマースニジュウイチ。EC事業者の長期的なパートナーとしてサービスを提案できるというバックボーンや知見、リソースを保有している点は、EC事業者にとって心強いサービスベンダーだろう。

渡辺 裕子

フリーライター・エディター

渡辺 裕子(わたなべ・ゆうこ)
フリーライター・エディター

出版社での音楽雑誌編集を経てフリーに。音楽や旅など趣味実用系の雑誌・書籍、ECショップのコラム、企業HPコンテンツ制作、タイアップ記事など、幅広い媒体で編集者兼ライターとして活動中。

趣味はピアノ、クラシック中心の音楽会の企画、マラソン。東京都在住。

渡辺 裕子

スマホでよく使うネット通販は「Amazon」が約8割、楽天は約5割、ヤフーは約3割

8 years 4ヶ月 ago

スマホユーザーがよく利用するECサイト・アプリのトップは「Amazon」で利用率は約8割、楽天は約5割――。

MMDLaboとコロプラが共同で実施した「2017年版:スマートフォン利用者実態調査」から、スマホユーザーによるEC利用実態の一端が明らかになった。MMDlaboが1月16日に調査結果の一部を公表した。

よく利用するECサイト・アプリのトップは「Amazon」

ネットショッピング経験者(サンプル数2577人)を対象に、「よく利用するネットショッピングサイト・アプリ」を複数回答で質問したところ、「Amazon」が77.7%で最も多かった。

2位以下は「楽天」(53.1%)、「Yahoo!ショッピング」(29.3%)、「メルカリ」(12.8%)、「価格.com」(9.6%)。

年代別の利用率では、「Amazon」は10~50代の全年代が8割前後。「楽天」は10代が25.8%にとどまった一方、30~50代は5割を超えている。

「Yahoo!ショッピング」は年代が上がるにつれて利用率が上昇。「メルカリ」は20~30代の利用率が比較的高い。

2015年の調査と比較すると、「Yahoo!ショッピング」の利用率が7ポイント増の29.3%、「メルカリ」の8.7%から12.8%へと向上している。

よく利用するECサイト・アプリのトップは「Amazon」【「2017年版:スマートフォン利用者実態調査」】

よく利用するECサイト・アプリ(複数回答)

ECを使うときによく利用するデバイス

スマホ所有者(サンプル数は2780人)にネット通販を使うときによく利用するデバイスを聞いたところ(複数回答可)、「スマートフォン」が最も高く74.7%。「PC」38.6%、「タブレット」10.6%と続いた。

2015年調査と比較すると、「PC」を使う割合が大きく減少しており、8.7ポイント減の38.6%となっている。

ECを使うときによく利用するデバイス【「2017年版:スマートフォン利用者実態調査」】

ECを使うときによく利用するデバイス(複数回答)

動画視聴デバイスのトップは「スマホ」約8割

「動画を視聴する際によく利用するデバイス」に関する質問(n=2780)では、「スマートフォン」が76.5%で圧倒的に多い。2位以下は「PC」(38.8%)、「タブレット」(21.9%)、「テレビ」(10.9%)。

2015年の調査と比べると、「PC」は44.9%から38.8%へと低下。「テレビ」は8.7%から10.9%に増加している。

動画を視聴する際によく利用するデバイス(複数回答)

調査概要

  • 調査期間:2017年12月20日~12月21日
  • 有効回答:2780人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:スマートフォンを所有する15歳から59歳の男女
  • 設問数:43問

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ANAとLiveArtsが伝統工芸品のECをスタート、ロジスティクスはTokyo Otaku Modeが支援

8 years 5ヶ月 ago

全日本空輸(ANA)と、ECサイトの企画・運営を手がけるLiveArtsは共同で、日本の伝統工芸品などを扱うECサイト「WAYO」を1月18日に開設した。

食器や雑貨、家具など300品種、2000点以上を販売している。早期に中国語や英語に対応し、越境ECにも取り組む計画だ。

「WAYO」のECサイト内に、伝統工芸品の著名な制作者などを紹介するコンテンツページ「Story」を開設。日本の伝統工芸に関連する情報発信にも力を入れる。

中国語や英語に対応し、越境ECにも取り組む

「WAYO」のロジスティクス業務は、越境ECなどを展開しているTokyo Otaku Mode(TOM)が手がける。TOMは商品の検品、入庫作業、商品の撮影・採寸、商品説明用の原稿作成、梱包、配送手続きなどを実施するほか、越境ECにも対応する。

ANAは、新規事業創出の一環として地方創生につながるサービスを展開したいという想いから、当事業の構想に着手。投資事業などを手がけるWiLと連携し、LiveArtsを立ち上げ、「WAYO」を事業化した。

WiL WAYOプロジェクトディレクター兼ANAホールディングス事業推進部の冨満康之氏は次のようにコメントしている。

このたび、WiLの持つビジネス構築ノウハウと幅広いネットワークの協力を得て、1つのオープンイノベーションが実現しました。航空利用を通じたANAグループのたくさんのお客様との接点を活かしつつ、専門性を有する社外の力をつなぎ合わせ、航空以外の領域である伝統工芸ビジネスに取り組みます。国内外問わずより多くのお客様の共感に支えられながら、日本の伝統の歴史と未来をつなぐ事業として育てていければと考えております。ANAのWebサイトへお越しの際はぜひ「WAYO」へお立ち寄りください。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ジャパネットたかた好調の理由/EC未経験で起業した社長の成功ストーリー【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

8 years 5ヶ月 ago

年商2000億円超えが見えてきたジャパネットたかた。プロサッカーチームの経営や働き方改革にも注力しています。

  1. 年商2000億円超えが見えた“2代目”ジャパネットたかた、好調の理由は?

    2代目の髙田旭人氏が社長に就任した後、設置サービスなど“商品以外”の提供を強化、リピート増につながったという

    2018/1/16
  2. ネット通販で起業、業界未経験から1年半で社員20人の女性社長に聞く成功ストーリー

    売れるネット広告社の代表取締役社長 加藤公一レオ氏と、株式会社pacrel 代表取締役社長 塩澤美和さんの対談

    2018/1/15
  3. 中国都市部の中間層以上の約7割が越境ECで日本製品を購入、きっかけは訪日旅行が4割

    日本貿易振興機構(ジェトロ) が12月12日に「中国の消費者の日本製品等意識調査」を公表した

    2018/1/15
  4. 2018年に注目すべきEC・デジタルマーケティングのトレンドまとめ[Criteo発表]

    音声ショッピングの台頭、データ活用の必要性の高まりなどをあげている

    2018/1/15
  5. 送料値上げ時代を勝ち抜くための物流対策は? 通販・EC業界のベテランが本音で語る

    スクロール360 高山氏、ティーライフ 須浪氏、ヌーヴ・エイ 大西氏と、元日本通信販売協会理事柿尾氏による対談

    2018/1/17
  6. ユニクロ「想定を超える需要」で通販サイト停止も2018年1QのEC売上は25.6%増

    国内ユニクロ事業におけるEC売上の構成比は7.0%。

    2018/1/18
  7. ご存知ですか? インスタで人気の野菜/109ギャルもGoogle検索【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2018年1月8日~14日のニュース

    2018/1/16
  8. 50代以上の8割がネット通販を利用、費やした金額は年平均11.6万円

    50代以上の消費者に対し、2017年に「お金を費やしたこと」を聞いたところ、ネット通販を利用したと回答した割合は81.9%

    2018/1/12
  9. Instagramの投稿で購買意欲をかき立てられた女性は約7割

    インフルエンサーマッチングプラットフォームを運営するマージェリックが、Instagramが消費行動に与える影響などを公表

    2018/1/12
  10. 送料値上げは今後も発生する――通販協会トップが語った業界の展望と2017年の振り返り

    公益社団法人日本通信販売協会の賀詞交換会に登壇した阿部嘉文会長のあいさつを要約して紹介

    2018/1/16

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m

    ECに力を入れる丸亀製麺、通販子会社が東雲エリアに八百屋カフェオープン

    8 years 5ヶ月 ago

    「丸亀製麺」を運営するトリドールホールディングスの子会社で、食材通販「BallooMe(バルーミー)」のバルーンは1月17日、旬の野菜を店内で販売するカフェ「バルーミーカフェ」を都内でオープンしたと発表した。

    ネットスーパーの利用が多い地域にリアル店舗を持ち、食材通販との相乗効果を狙う。

    東京・江東区の東雲エリアにあるタワーマンション内に出店した。産地直送の野菜のほか、素材にこだわった調味料や自然食品などを販売している。

    今後、「精米したての米の販売」「農家が美味しい野菜の見分け方、食べ方を教える“農ライブ”」といった催しを開く予定。

    トリドールホールディングスの子会社バルーンは、旬の野菜を店内で販売するカフェ「バルーミーカフェ」を都内でオープン

    野菜を店内で販売するカフェ「バルーミーカフェ」

    バルーンによると、東雲駅付近はたくさんのタワーマンションが立ち並ぶ中、食品スーパーが少ないため、多くの世帯がネットスーパーを利用しているという。同エリアに野菜販売店をオープンするすることで、食材通販の販売促進や認知拡大の効果が見込めると判断した。

    トリドールホールディングスは近年、EC事業を強化している。2016年7月にバルーンを設立し、2017年2月に食材のECサイト「バルーミー」を開設。2016年5月には、スキンケア化粧品や食品の通販を手がける「SONOKO」を完全子会社化している。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    「ロジザード物流セミナー2018」開催 東京 5月15日/大阪 3月7日

    8 years 5ヶ月 ago

    ロジザードは2月と3月に「ロジザード物流セミナー」を開催する。2016年に初開催し、今回で3回目の開催となる定期セミナー。

    2016年には275名、2017年には604名の来場があり、今回もすでに事前登録者数が647名に達している人気のセミナー。今回の講演テーマは、2017年11月までの事前登録者約400名を対象に実施したアンケートを元に決定した。

    プログラム

    13:35-14:40 
    営業と物流現場のためのコミュ二ケーション術とは
    (トークロア 代表取締役社長 伊藤 良氏)

    14:50-15:55
    物流現場におけるシステム活用術、運用面の工夫とは
    (インフィニティーオクターバー 代表社員 栗田由菜氏)

    16:05-16:45 
    2018年、業界注目のトピックスとは
    (ロジザード株式会社 代表取締役社長 金澤茂則氏)

    ※伊藤氏、栗田氏は2016年、2017年に引き続き登壇

     

    開催概要

    ●東京会場
    日時:2018年2月15日(木) 13:30-16:45
    会場:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター 2F sola city Hall

    ●大阪会場
    日時:2018年3月7日(水) 13:30-16:45
    会場:梅田スカイビルタワーウエスト 36F スペース36L

    受講料:事前登録で無料(通常5,400円)
    主催:ロジザード株式会社
    詳細・申し込み:https://marketing.logizard.co.jp/public/application/add/225

    ロジザード物流セミナー2017(東京会場)のようす
    ロジザード物流セミナー2017(東京会場)の様子
    uchiya-m

    AbemaTVの動画コマースが2/1に始動、時間帯は23時から

    8 years 5ヶ月 ago

    サイバーエージェントはインターネットテレビ局「AbemaTV(アベマティーヴィー)」で、通販番組の配信を2月1日に開始すると発表した。動画コマースを「AbemaTV」の収益源に育てる。

    番組名は「マジでヤバいモノが手に入る!売れるAbemaTV社」。初回は2月1日の午後11時から、リアルタイムで配信する。

    「マジでヤバいモノが手に入る!売れるAbemaTV社」がスタート

    売れるAbemaTV社が動画コマースを手がける

    タレントの藤森慎吾さん(オリエンタルラジオ)がMCを務め、ダンサーやホスト、実演販売士などがバイヤーとして出演する。

    視聴者は番組の配信中に商品を購入できる。番組で紹介する商品や購入ページなどは、1月17日時点で「近日公開予定」となっている。

    通販番組の運営や販売を手がけるのは「株式会社売れるAbemaTV社」。商品調達などのマーチャンダイジング(DM)も売れるAbemaTV社が担う。

    売れるAbemaTV社はサイバーエージェントとテレビ朝日、ロッピングライフ(テレビ朝日のテレビ通販子会社)の3社による共同出資で、2017年12月1日に設立された。資本金は1億5000万円。出資比率はサイバーエージェントが55%、テレビ朝日が40%、ロッピングライフが5%。代表取締役社長はサイバーエージェントの藤田晋社長が兼務している。

    「AbemaTV」は2016年4月にスタート。アプリのダウンロード数は2017年11月時点で2300万DL。月間アクティブユーザーは849万人(2017年9月実績)。「AbemaTV」を運営している株式会社AbemaTVは、サイバーエージェントとテレビ朝日の合弁会社。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    ユニクロ「想定を超える需要」で通販サイト停止も2018年1QのEC売上は25.6%増

    8 years 5ヶ月 ago

    ファーストリテイリングが1月11日に発表した2017年9~11月期(第1四半期)連結業績によると、国内ユニクロ事業におけるEC売上高は前年同期比25.6%増だった。増収率は2016年9~11月期と比べて14.3ポイント上昇している。

    国内ユニクロ事業におけるEC売上構成比は7.0%。

    11月末に開催した33周年記念セール「誕生感謝祭」の初日には、ECサイトのアクセスが予想以上に集中。システムのパフォーマンスが大きく落ちたため、一旦ECサイトを閉じた。

    サイトを一時閉鎖したことについて、ファーストリテイリングの岡崎健CFOは1月11日の決算説明会で「我々の想定を超える需要があった」と説明。現在は「我々の想定を根本から立て直して、ITの処理キャパシティの拡大を行っている」としている。

    サイトの一時閉鎖に加え、セール中の一部注文の発送が12月にずれ込んだことで、11月のEC売上高の伸び率は前年同月比20%弱にとどまった。ただ、受注ベースでみると11月の販売実績は同40%を超える伸び率だったという。

    想定を超える需要があったことを踏まえ、岡崎CFOは次のように物流面について説明した。

    物流についても同じで、去年のような生産性の低さは改善されているが、一方で「感謝祭」や年末年始についてはピーク時の受注量が非常に高いため、配送のリードタイムが延びてしまった。我々としては、やや不本意な対応となった。物流についても、キャパシティ自体をもっと拡大していかないと、eコマースの拡大する需要に対して十分に応えることができないと考えている。

    2017年8月期における国内ユニクロ事業のEC売上高は、前期比15.6%増の487億5300万円。EC売上構成比は6.0%だった。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章
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