ネットショップ担当者フォーラム

実はネット通販の初心者だらけだった? ネット消費率17%からみるECビジネスの今後 | 竹内謙礼の一筆啓上

8 years 3ヶ月 ago

みなさんは「ネットライフ1万人調査」という調査をご存じでしょうか。全国の16歳~80歳の男女1万人にアンケートを実施し、毎年10月中旬に『日経MJ』で公表されているデータのことです。今年も10月18日に調査結果が公表されました。今回で6回目を迎える調査ですが、過去のネット消費率を比較したら面白いトレンドが発見できるのではないかと思い、2013年頃からの集計結果を引っ張り出して、検証してみることにしました。

私は仕事柄、この「ネットライフ1万人調査」の調査結果を毎年ウォッチングしており、中でも特に、1年間の個人消費のうちネット経由で消費された金額を示す「ネット消費率」に注目しています。理由は、インターネットで買い物する消費の割合を知ることで、ネット通販が私たちの生活にどのくらい入り込んでいるのか把握できるからです。

下の表は、個人が1年間の消費に使った「平均消費総額」と、ネット経由で買い物やサービスを利用した「平均ネット消費額」、そして、消費総額における「ネット消費率」の3点について、2013年から2017年までの推移を示したものです。

 平均総消費額平均ネット消費額ネット消費率
2013調査1,415,100円215,600円15%
2014調査1,256,200円179,200円14%
2015調査1,300,100円210,400円16%
2016調査1,261,700円197,000円16%
2017調査1,266,600円212,500円17%
『日経MJ』のデータを元に筆者作成
※ 2012年の第1回のネットライフ1万人調査は、ネット消費額が年間ではなく月単位で調査されていたため、今回は検証からは除外した

この数値を見て最初に驚かされたのは、総消費額全体に占めるネット消費率が、5年前と比較しても“ほぼ横ばい”という点です。14%~17%と数値の変動がほとんどありません。

経済産業省が2016年に行った電子商取引に関する市場調査によると、2013年のBtoC市場が11兆1660億円で、2016年には15兆1358億円となっており、5年間で市場規模は約1.35倍になっています。

にも関わらず、ネット消費率にさほど変動がないのはどういうことなのでしょうか? そこで、私は改めてネットライフ1万人調査のデータを検証してみることにしました。調べていくうちに、調査段階で“誤差”が生じやすい事情があることがわかりました。

1年間にネットで使った金額、覚える?

まず、1つの大きな問題は「ネットで1年間買い物をした金額を正確に答えられる人はいない」という点です。アマゾンや楽天市場、さらには書籍や動画、チケット購入など、今の時代、ネットで商品やサービスを利用する機会が増加しています。さらに、スマホによるネット通販の利用により、気が付かないうちにネットサービスを利用しているケースも増えていると思います。

そうなると、消費者側は何にお金を使ったのか細かく覚えていない可能性が高く、ましてや年間使用額となると、かなりアバウトな金額しか答えられないのではないでしょうか。何にお金を使ったのか覚えていない人も多いと考えられますし、ネットで使った金額を回答する際、ほぼ毎年、同じ金額を答えてしまっている可能性もあります。

しかし、その誤差を考慮したとしても、EC市場が1.35倍に成長している中で、ネットの消費額の比率が「ほぼ変わらない」というのは まだ納得できないところがあります。たとえアンケートにアバウトな金額を回答したとしても、私たちの生活の中で、ネット経由で購入しているサービスや商品はもう少し多いように思えます。

「ネットに不慣れな人」を見過ごしてはいけない

そこで私は、1つ仮説を立てみることにしました。それは、「ネット通販二極化説」です。

ネット通販やネットビジネスに関わる私たちにとっては、ネットを通じて頻繁に商品を購入することは当たり前です。しかし、ネットにさほど関わっていない一般の消費者は、私たちが想像するよりもずっと、ネット通販に対して距離を置いているのではないかと思います。

総務省の調査では、2年前の時点で「全年代で7割以上の人がネットショッピングの経験者」と発表されていますが、ネットショッピングを「したことがある」のと「よくしている」とでは、状況が大きく変わってきます。つまり、EC市場1.35倍の成長率の中には、ネット通販のヘビーユーザーが買い物した数よりも、年に数回しかネット通販を利用しない不慣れな人の数の方が圧倒的に多く存在しているとも考えられるのです。

事実、ネットライフ1万人調査では年齢の人口分布にあわせて調査を行っているため、比較的ネットに不慣れな高齢者に調査結果が偏ってしまうところがあります。その結果が15%前後という低いネット消費率につながっていると考えられます。しかし、見方を変えれば、ネット通販に不慣れな人は、世の中にまだまだ多く存在しているとも言えます。

「新しいお客様」のためのショップ作りを

Eコマースでは、私たちネットショップ運営者が想像している以上に、たくさんの初心者のユーザーが買い物をしているのではないでしょうか

検索キーワードから商品を探したり、カード決済で商品を購入したりできるのは、我々がネットショップ運営者という特殊な仕事に携わっているからであって、これだけネットが普及した今の時代でも、一般の人にとっては、ネット通販で商品を購入するというのは、非常にハードルの高いことなのかもしれません。この業界に携わる人は、こうした一般の人とネットに対する考え方に大きな開きがあることを、もっともっと強く自覚する必要があると思います。

日頃からわかりやすい導線のホーム―ページ作りを心がけ、ネット通販初心者の不安を解消するコンテンツ制作を行っていく必要があります

ネット通販初心者への施策は「もうこれで十分」ということはありません。新しいお客様が毎日ネットショップにやって来ることを想定し、ページや戦略の改善を繰り返していかなくてはいけません。

◇◇◇

自分たちがネットビジネスにどっぷりとつかってしまうと、初心者の気持ちをついつい忘れてしまうこともあり、いつの間にかページ作りが乱雑になってしまった……そんなネットショップも少なくありません。そういった事情を考慮すると、ネット消費率「14%~17%」という低さも、納得できる結果と言えるのではないでしょうか。

竹内 謙礼

有限会社いろは 代表取締役

竹内 謙礼(たけうち・けんれい)

1970年生まれ。大学卒業後、出版社に勤めた後に観光牧場に転職。企画広報担当を経て2004年に経営コンサルタントとして独立。楽天市場、ビッダーズ等で多くのネットビジネスの受賞履歴あり。また、千葉文学賞等の小説、エッセイでも数々の受賞暦を持つ。

大企業、中小企業のコンサルティングはもちろん、サイドビジネスや起業に対しての販促、営業、人材教育のアドバイスを行い、特に実店舗のキャッチコピー制作とネットビジネスへのコンサルティングには定評がある。また、低価格の会員制コンサルティング「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、180社近いコンサルティング指導を日々行っている。

販促、企画、会計、投資の書籍執筆の他、新聞や雑誌等でも連載を持っており、ラジオのパーソナリティとしても活躍。商工会議所や企業での講演、企業での人材教育等、経営コンサルタントとして精力的に活動している。NPO法人ドロップシッピング・コモンズ理事長。著書多数(詳しくはこちら

竹内 謙礼

枕で1日6000万円の売上、中国「独身の日」で日本製寝具が人気

8 years 3ヶ月 ago

枕をはじめとする寝具のECを手がける、まくらは11月20日、中国最大のネット通販の祭典「独身の日(11月11日)」における売上高が6000万円を超えたと発表した。日本製寝具の中でも特に枕の人気が高かったという。

まくらは2017年7月に中国向け越境ECサイト「天猫国際」に「王様OSAMASERIES海外旗艦店」などを出店。日本で人気の枕製品「王様の夢枕」「王様の抱き枕」を中国の消費者に販売している。

今後、商品の拡充や生産体制の見直しを図り、2018年の「独身の日」は売上高9000万円をめざす。

まくらが「天猫国際」に構えた「王様OSAMASERIES海外旗艦店」

「天猫国際」に構えた「王様OSAMASERIES海外旗艦店」

まくらの創業は2004年。枕を中心とした寝具のEC、オリジナル商品の企画開発、卸、OEM受託開発、インターネットメディアの開発・運営なども手がけている。運営しているネットショップは18店舗。

「独身の日」(W11、ダブルイレブン)が行われていた中国で、中国EC最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)が11月11日に記録した取扱高(GMV)は、過去最高となる1682億元(日本円で約2兆8594億円、1元17円換算)だった。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ECのレジェンドも読んでいた伝説のインターネット専門誌が1号限りの復活!【3名さまにプレゼント】

8 years 3ヶ月 ago

『iNTERNET magazine(インターネットマガジン)』は日本でインターネットが本格的に商用化された1994年に創刊された月刊誌です。インターネットに接続するだけでも大変だった時代、「インターネットを楽しみたい」という人から「インターネットをビジネスに利用したい、新しいビジネスを始めたい」という人たちまで、幅広く読まれた雑誌でした。当時からネット関連のお仕事をしていた方なら「読んでたなー、懐かしいなあ」という方も多いのではないでしょうか?

あのレジェンドも読んでいた!

1996年8月号の通販特集には、先日発売されたムック『EC物流最前線 送料値上げ時代を勝ち抜くためのヒント20選』にもご登場いただいた、“ECのレジェント”こと岸本栄司氏の「岸本屋(現、プロショップ京都EASY)」が掲載されています(ちなみに岸本氏はこの掲載の反響を受け「この仕事で生きていこう」と決めたそうです!)。

岸本屋 親切対応がうれしいTシャツ専門店
インターネットマガジン1996年8月号より。こちらのページでバックナンバーのPDFを公開していますので、あわせてご覧ください

『iNTERNET magazine』は2006年まで136号発行され、そのDNAは「Web担当者Forum」や「データセンター完全ガイド(現、クラウド&データセンター完全ガイド)」に受け継がれました。この「ネットショップ担当者フォーラム」はWeb担当者Forumから生まれたメディアですので、『iNTERNET magazine』はおじいさんのような存在なのです。

『iNTERNET magazine Reboot』とは?

そんな『iNTERNET magazine』が、インプレスグループ25周年記念事業として1号限りの復活を遂げました。

iNTERNET magazine Reboot
『iNTERNET magazine Reboot』
企画・編集:インプレスR&D/」発行:インプレス
ページ数:208 価格:1,750円(税抜) ISBN:978-4295002628

昔を知ってる人なら感涙ものの「プロバイダー接続マップ」や創刊号の復刻版、また、この25年のイノベーションが傍観できる「インターネットキーワード進化マップ」が付録として付いています(この付録は電子版には付いていません)。

もちろん懐かしいだけじゃありません。「いまiNTERNET magazineがあったら何を伝えただろう?」という視点で、これから拡大する「インターネット新世紀」とも言える新しいトレンドを、技術・社会・ビジネスの観点から解説しています。

昔を知っている人にも知らない人にも、日本のインターネットの今を知りたい方にぜひ読んでいただきたい『iNTERNET magazine Reboot』を、ネッ担読者3名さまにプレゼントします。下記のフォームにご記入のうえ、ご応募ください(明日にでも読みたいという方はAmazonでご購入ください!)。

応募要項

  • 応募締切:2017年12月1日(金)23:59
  • 当選者数:3名様
  • 応募方法:下記応募フォームに必要事項をご記入して応募をお願いします。当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。
四谷 志穂

「Wowma!」がテレビCM放映をスタート。集客力と認知度の向上を実現

8 years 3ヶ月 ago

KDDIとKDDIコマースフォワードは11月24日から、総合ショッピングモール「Wowma!(ワウマ)」の認知度や集客力アップなどを目的に、テレビCMの放映を開始する。

大阪エリアで放映を開始。その後順次、放送エリアを拡大する。

CMキャラクターとしてインスタグラマーの菅野結以さんと星玲奈さんを起用。同日より開始される日替わりイベント「毎日がWow!」と、「アプリを使ってみよう!! キャンペーン」を訴求する。

「Wowma!」では2018年3月期中にテレビCMとデジタルを活用した大量集客を計画。2017年度の戦略について、KDDIコマースフォワードの八津川博史社長は2017年の戦略説明会で、次のようにコメントしていた。

(テレビCMの活用によって)認知を上げるだけでなく、(デジタルを使って)細やかなアプローチを実現し、購入までの効果を最大化させる。

11月24日から放送される「Wowma!(ワウマ)」のTVCM
11月24日から放送される「Wowma!(ワウマ)」のTVCM

日替わりイベント「毎日がWow!」

日替わりイベント「毎日がWow!」は、「疲れた脳に 禁断のスイーツ」「給料日前に嬉しい プチプラ」「今すぐ使える服 冬コレ2018」「忙しい年末 ママ全力応援」「冬こそキレイになる 本気でビューティー」「ぬくぬく生きよう 暖コレ」など、生活に寄り添ったテーマを日替わりで更新するイベント。

「アプリを使ってみよう!!キャンペーン」

「Wowma!」アプリ新規入会登録者を対象に、2,000円以上の買い物で利用できる1,000円OFFクーポンや、通常ポイントにプラスして1%還元する「お買い物応援特典」をプレゼントする。

  • 提供開始日:2017年11月24日より
  • クーポン取得期間:2017年11月24日6:00~2017年12月11日9:59
  • クーポン利用期間:2017年11月24日6:00~2017年12月31日23:59
  • auユーザーにはWALLETポイント、auユーザー以外にはWowma!ポイントを還元
uchiya-m

楽天もブラックフライデーキャンペーンを開始、「楽天市場」「Rebates」で消費喚起

8 years 3ヶ月 ago

楽天は11月24日、「楽天市場」でブラックフライデーに関するキャンペーン「楽天市場のブラックフライデー ポイント最大36倍!ポイントザクザクの3日間!」を始めた。

期間は11月27日 9時59分までで、「バルミューダ炊飯器」「のどぐろ」など、黒に関連する目玉商品を用意。購入金額に応じたポイントアップ、クーポンの配布などを行う。

楽天は11月24日、「楽天市場」でブラックフライデーに関するキャンペーン「楽天市場のブラックフライデー ポイント最大36倍!ポイントザクザクの3日間!」を開始

ブラックフライデーキャンペーンで11月の消費を喚起(画像は編集部がキャプチャ)

ブラックフライデーは、米国の感謝祭(11月第4木曜日)の翌日に行われるショッピングに関する催し。多くの小売業者が値引き販売を行い、消費が急増することから米国の小売業界が1年で最も盛りあがる日といわれている。2017年のブラックフライデーは11月24日。

日本でも近年、11月に消費を喚起する目的などで大手流通企業などが実施。2017年はイオンがショッピングモールで「イオン ブラックフライデー」を行うなど、“11月商戦”が徐々に盛り上がりつつある。

あわせて、オンライン・ポイントバック・サイト「Rebates(リーベイツ)」でもブラックフライデーキャンペーンを行う。名称は「ブラックフライデー・サイバーマンデー」キャンペーン。同企画は2016年も実施している。

米国老舗百貨店「Macy's(メイシーズ)」、レディースファッションブランドの「Rebecca Minkoff(レベッカミンコフ)」など海外のみで展開するECサイト、アパレルブランド「GAP(ギャップ)」など国内でも展開する人気ブランドサイトにおいて、「Rebates」経由で商品購入すると最大20%の「楽天スーパーポイント」還元を受けることができるようにする。

オンライン・ポイントバック・サイト「Rebates(リーベイツ)」でもブラックフライデーキャンペーンを実施

「ブラックフライデー・サイバーマンデー」キャンペーンは2016年も実施(画像は編集部がキャプチャ)

「Rebates」は、楽天が2014年9月に買収した米国で会員制アフィリエイトモールを展開する米イーベイツ社の事業モデルを日本に持ち込んだもの。

楽天会員IDで「Rebates」にログインし各社サイトに移動して商品購入すると、購入金額に対して各サイトが設定した還元率に応じた「楽天スーパーポイント」がユーザーに還元される仕組みを採用している。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

「ozie」の柳田社長が解説するコンパージョンアップの秘けつ【今週のネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

8 years 3ヶ月 ago

ワイシャツ、ネクタイ専門店「ozie(オジエ)」の柳田社長が漫画に登場。AmazonPayの伝道師として丁寧に解説しています。

  1. あのECサイトはなぜ儲かっている? 人気繁盛店「ozie」の社長が解説する「売れるショップの共通点」

    tweet8はてなブックマークに追加

    コンバージョンUP、新規会員獲得を簡単に実現する方法を人気ECサイト「ozie」の柳田社長が徹底解説

    2017/11/21
  2. ブラックフライデー知ってる? 海外EC利用者の4割「知らない」

    tweet9はてなブックマークに追加

    ブラックフライデーにちなんだ海外のセールを利用をしたことがあるユーザーは9%

    2017/11/17
  3. RIZAPが「楽天市場」に出店。“結果にコミットする”シェイプアッププログラムを販売

    tweet19はてなブックマークに追加

    RIZAPが実店舗以外でシェイプアッププログラムを販売するのは今回が初めてという

    2017/11/21
  4. アマゾンの「サイバーマンデーセール」は12/8から3日間。渋谷で期間限定店も出店

    プライム会員は割引率の引き上げなどで優遇する

    2017/11/22
  5. ECサイト内で荷物の受取場所や時間を変更できる機能、ヤマト運輸がAPIを公開

    クロネコメンバーズと連携すると、自社のWebサイトやアプリに、荷物の受取場所や受取時間を変更する機能を実装できる

    2017/11/21
  6. 宅配問題の運賃値上げで「反対だから利用を減らす」はわずか8%

    全国の女性1119人を対象に行った宅配の利用に関するアンケート調査

    2017/11/22
  7. ヤマト運輸とオイシックスドット大地がタッグ、農産品物流の課題解決へ共同研究

    共同研究の呼称は「ベジネコ」プロジェクト、農産品の鮮度を保ちながら効率的に配送する物流体制の構築をめざす

    2017/11/20
  8. LINE@経由で売上を伸ばすにはどうすればいい?【伊藤久右衛門×ネバーセイネバー×メガネスーパー対談】(導入・KPI設定編)

    LINE@のEC活用で押さえておきたい「導入理由」「導入時の不安」「KPI設定」を、EC事業者3社が対談で解説【ある日突然、上司に「LINE@やって」と言われました。の番外編】

    2017/11/22
  9. 「SHOPLIST」が購入3か月後に支払いOKの「超あと払い」スタート

    「超あと払い」のシステムを提供しているのは、オンライン決済サービス「Paidy」を手がけるエクスチェンジコーポレーション

    2017/11/20
  10. 楽天の「ジャンル戦略」、リテールジャンル初の「楽天おもちゃ大賞 2017」を開催

    「フード」ジャンル以外でのジャンルに特化したアワード開催は初めて

    2017/11/17

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m

    京都府も中国ECに参入、大手モール「天猫(Tmall)」などで伝統工芸品を販売

    8 years 3ヶ月 ago

    京都府は11月21日、中国のECサイト「天猫(Tmall)」に京都旗艦店を出店すると発表した。京漆器や京焼、清水焼など、京都の伝統工芸品を中国の富裕層に販売する。

    ECサイトのオープンは11月24日。京都の企業16社が約200品目を出品する予定。

    また、越境ECサイト「天猫国際(Tmall global)」において、三越伊勢丹のショップ内に京都特別サイトを開設する。インテリアや美容用品、和雑貨、服飾といった京都産品を販売するという。開設時は11社が約100品目を販売する。

    京都府は11月21日、中国の大手ECサイト「天猫(Tmall)」に京都旗艦店を出店すると発表

    伝統工芸品などを中国の消費者に販売する(画像は編集部がキャプチャ)

    京都府は2017年1月、中国のアリババグループと京都の経済活性化などに関する協定を締結した。

    (1)京都文化の発信に関すること(2)京都産品の中国での販売促進に関すること(3)中国から京都府内への観光誘客の推進に関すること――の3事項について連携と協力を進めている。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    メルマガの効果があがらない! そんな時に押さえておきたい売上UPにつながる7ポイント | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    8 years 3ヶ月 ago

    ECなど小売事業のマーケティング担当者は、メルマガ登録者に嫌がられないようにブランドや商品を宣伝しなければなりません。

    毎月、1人の登録者に何通のメルマガを配信するのかを決めるのは難題です。どんな業界でも、マーケティング担当者は、ブランドや商品を宣伝しながら、メルマガ登録者の登録解除を回避するといった、バランスを保つ必要があります。

    メルマガの適切な配信頻度は?

    登録者がメルマガの登録解除をする大きな理由の1つは何でしょうか? それは、企業が送り過ぎてしまうメール、つまりメルマガの配信数です。

    残念ながら、最適な回数は存在しません。ただ、メルマガ登録者がどのような情報を企業に期待しているのかがわかる複数の調査結果があります。

    一般的に、ほとんどのメルマガ読者は月に少なくとも1回は、プロモーション情報が発信されることを期待しています。プロモーション情報なら週1回配信でも、歓迎されることが多いようです。

    企業から送られてくるメールをスパム扱いする理由
    どのような理由でメールをスパム扱いしましたか? 最も多いのは「頻繁に送られてくるメール」。次いで「意図的に申し込んでいないメール」が36.4%(画像はCampaign Monitorから編集部がキャプチャ)

    業界によって配信頻度は異なります。小売事業者では少なくとも週に1回のメルマガ配信、日用品ではない高級商品を扱う企業は月1度しかメルマガを送らないケースもあります

    企業が消費者にメルマガを送る際に採るべき改善策
    メルマガでどのような改善策を採った方がいいですか? 最も多いのが「配信頻度を少なくする」。「有益なコンテンツの提供」「パーソナライズしたメール」が続いている(画像はCampaign Monitorから編集部がキャプチャ)

    頻度だけではなく、さまざまな要因を鑑みて、ECビジネスのメルマガ配信における最適な解を見つける必要があります。

    競合他社を観察しましょう

    業界ごとでメルマガ配信に関するルールが異なります。まずは、競合他社のメルマガを登録・閲覧してみて、何が成功している要因なのか、失敗要因なのかを考えみましょう

    競合他社が配信しているメールの内容や送信頻度を真似しても、意味はありません。ブランドの意志決定には、「訴求している製品」「メールの内容」「配信数」など複数の要因が影響しているますから。

    登録者全員に配信されているメルマガなのか、ターゲットを絞り込んで少人数に配信しているのかを考えると同時に、自社のECサイト運営に役立つメルマガの内容なのかを確認してみましょう。

    メルマガ配信は、競争他社から学び、自社に合ったやり方を選ぶべきなのです。

    タイミングは?

    分析を重ねて、最適なメール配信の時間を確認しましょう。マーケティング統合管理ソフトウェアを提供するHubspotの調査によると、メルマガの送信でもっとも効果が高いのは火曜日で、週末は効果が低くなるようです。

    メルマガ配信で効率的なタイミング
    メルマガ配信で効率的なタイミングは?(画像はHubspotの調査から編集部がキャプチャ)

    配信時間に関しては、午前11時が開封率とクリック率が最も高く、効率的な時間であることが証明されています。全体的には、午前10時から午後12時の間の2時間も効果が高いようです。

    メルマガの開封率の高い時間帯
    開封率の高い時間帯は?(画像はHubspotの調査から編集部がキャプチャ)

    しかし、何らかの理由で火曜日の午前11時にメール配信できなくても大丈夫です。平日の開封率とクリック率にはそれほど大きな差はありません。

    リストを細分化する

    メルマガ登録者に大量のメルマガを配信しなくてもすむようになります。メールマーケティングプラットフォームを利用すれば簡単にリスト分けできますし、多くの利点があります。メルマガのカスタマイズ、頻度のコントロール、メルマガ配信テストもできるようになります。これによって、コンバージョン率を最大208%向上させたECサイトの事例もあります。

    リスト分けの方法は、興味関心、性別、年齢、居住区、買い物頻度など、さまざまな方法で細分化できます。たとえば、メルマガをいつもクリックする読者には、通常通りメールを送り続けても大丈夫でしょう。

    逆に、あまりクリックしていない読者には、メルマガ配信の頻度を下げる検討をした方が良いかもしれません

    メルマガ登録者に聞いてみる

    登録者にメールを何回受信したいか聞いてみてもいいでしょう。登録者の好みを知れば、その情報を最大限に活用することができます。

    登録者がどんなメルマガを受け取りたいかを知れば、メールの配信頻度をコントロールできるようになります。家の修繕グッズを取り扱うThe Old House社が好い事例です。

    メルマガの頻度をコントロールできると同時に、登録者は選択したメルマガだけを確実に受け取れるようになります。開封率、クリック率が向上し、コンバージョン率やROIも向上するでしょう。

    The Old House社は、ジャンルごとに受信できるメルマガの内容を選択できるようにしている
    The Old House社は、ジャンルごとに受信できるメルマガの内容を選択できるようにしている(画像は編集部がキャプチャ)

    重要なのは一貫性

    メール配信の頻度ではなく、一貫性が重要な場合もあります。人は物事に慣れていくものです。週に1度、木曜日午前11時にメルマガを配信しているならば、それを続けてください。今週は木曜日、来週は金曜日など、バラバラに送信すると、登録者はいつメルマガが届くのかわからなくなってしまいます。

    同じ曜日(複数曜日の場合も)、ほぼ同じ時間に送信することで、登録者はいつメルマガが届くかわかり、よりメールを開いてくれるようになります

    メルマガの自動化

    ほとんどのメール配信サービスは、メルマガキャンペーンを自動化する機能を提供しています。自動化すれば、メール送信頻度を整理し、トラッキングすることができるようになります。

    また、A/Bテスト技術を使用して誰に何回メールを送るか意思決定できるようになります。また、人工知能(AI)もメールマーケティングに活用され始めていますので、効率的なメルマガキャンペーンを提供できる環境になっています。

    メール配信の自動プログラムを利用すれば、新規登録者向けのウェルカムメール、サイトで購入した顧客へのサンクスメールを自動で送信することも可能。繰り返しますが、メールの頻度ではなく、カスタマイズされたメールを関連性の高い人に、適切なタイミングで送ることが重要なのです。

    まとめ

    メール送信の頻度にこだわるのではなく、今ある情報をどのように生かすかを考えましょう。メール配信の頻度を検討する際は、内容と対象顧客を考えてください。毎日のメールに反応してくれるメルマガ登録者もいれば、無視する人もいます。

    フレキシブルに対応できるようにしましょう。登録者リストをグループ分けし、グループごとにメールの中身を調整してください。関連性の高いパーソナルなコンテンツにしましょう。

    特別な手法は存在しません。そして、単純なことではありません。しかし、メルマガ配信で効果を出すことはそれほど複雑なものではないのです。

    Internet RETAILER

    世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

    Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

    Internet RETAILER

    スタートトゥデイのPBは「ZOZO」、サイズ課題を解決するボディースーツも展開

    8 years 3ヶ月 ago

    ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは11月22日、初となるプライベートブランドを11月末に発売すると発表した。

    全身のサイズを採寸できるボディースーツを消費者に無料で配布。データを活用して消費者の体に合った服を販売する。

    プライベートブランド(PB)の名称は「ZOZO」。PBのコンセプトについて、専用サイトで「ロゴの◯△□のように人の姿かたちはそれぞれ けどよーく見てみると◯△□の面積はすべて同じ みんな違うけど、みんな一緒 世界中のすべての尊い個性がファッションで繋がる未来を目指して ブランド『ZOZO』はじまります」と記載している。

    ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが展開するプライベートブランド(PB)の名称は「ZOZO」

    「ZOZO」のブランドコンセプト(画像は編集部がキャプチャ)

    PBのコンセプトについてスタートトゥデイは、10月30日に開催した2018年3月期の決算説明会で、「世界共通課題を解決するような商品となり、仮に成功した場合は、世界中のアパレル企業を超えていけるような規模感で展開できる」と説明していた。

    160か国でボディースーツを無料配布

    身体を採寸するボディースーツの名称は「ZOZOSUIT」。上下セットで、体にぴったりフィットする伸縮素材でできている。全身に伸縮センサーが張り巡らされており、ユーザーは着るだけで肩幅や胸囲、腹囲などを計測できる。

    「ZOZOTOWN」のアプリを立ち上げ、ボディースーツのセンサー部分にスマホをかざすと身体のサイズがデータ化される。同日、世界160か国で「ZOZOSUIT」の注文受付を開始した。

    身体を採寸するボディースーツの名称は「ZOZOSUIT」。全身のサイズを採寸できるボディースーツを消費者に無料で配布。データを活用して消費者の体に合った服を販売

    全身のサイズを採寸できるボディースーツを消費者に無料で配布(画像は編集部がキャプチャ)

    前澤友作社長は11月22日にTwitterで、「採寸ボディースーツ『ZOZOSUIT』を無料配布します。ZOZOTOWNにて予約開始。一瞬であなたの体型を採寸できます。プライベートブランドでの活用はもちろん、ZOZOTOWNでのお買い物も圧倒的に便利に。川上から川下まで、ボディーデータ利用でファッション産業を新次元に導きます」とツイートしている。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    KDDIが中国向けECに進出、「Wowma!」出店者の越境ECをインアゴーラとの協業で支援

    8 years 3ヶ月 ago

    越境ECプラットフォーム「ワンドウ」を展開するInagora(インアゴーラ)は11月22日、KDDIと資本・業務提携を締結したと発表した。KDDIグループのECモール「Wowma!(ワウマ)」の越境ECなどで協業する。

    インアゴーラは中国大手のECプラットフォーム「淘宝」「小紅書(RED)」「考拉(Kaola)」など、他社のチャネルと連携。複数のプラットフォームを通じて日本製品を中国の消費者に販売している。

    KDDIが中国向けECに進出、インアゴーラと資本提携で「Wowma!」出店者の越境ECを支援

    「ワンドウ」の仕組み

    今回の協業の柱は主に2つ。

    「Wowma!」出店者の中国向け越境ECを支援

    インアゴーラとKDDIは共同で、中国市場と日本国内市場への同時進出を可能とする「中国越境・国内EC ワンストップソリューション」を、「Wowma!」「ワンドウ」の出店者に提供する。

    インアゴーラが越境ECで培ったノウハウを生かし、「Wowma!」出店者に商品情報の制作・翻訳、物流、決済、マーケティング、顧客対応、多チャンネル展開など越境ECに必要な作業をサポートする。

    「Wowma!」出店者はインアゴーラの日本国内倉庫に商品を配送するだけで、手軽に中国市場へ出店することが可能になる。

    「ワンドウ」出店者が「Wowma!」に出店

    「ワンドウ」出店者は、「Wowma!」内に作る「WONDERFULL」ストアを通じ、国内ECでの展開が可能になる。「Wowma!」は出店者、商品の拡充を実現する。

    大手モールの中国EC進出状況

    楽天では中国直販EC最大手「JD.com」が運営する越境ECモール「JD Worldwide」に旗艦店を2015年に出店。2016年に中国大手ネットサービスであるネットイース子会社が運営する越境ECサイト「Kaola.com」と協業を始めた。

    海外向け流通額は2011年と比べて2016年は5倍に拡大しているという。なお、楽天の海外販売での出荷先ランキングでは中国が1位。

    リクルートライフスタイルは2016年、「ポンパレモール」出店者の商品を「Tmall Global(天猫国際)」で販売する取り組みをスタート。「Tmall Global(天猫国際)」への出店・運用を代行するC2Jジャパンと業務委託契約を締結し実現した。

    KDDIが中国向けECに進出、インアゴーラと資本提携で「Wowma!」出店者の越境ECを支援

    11月22日に会見を行った(写真は翁永飆社長)

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

    瀧川 正実

    アマゾンの「サイバーマンデーセール」は12/8から3日間。渋谷で期間限定店も出店

    8 years 3ヶ月 ago

    アマゾンジャパンは12月8日から11日までの3日間、年末の大型セール「サイバーマンデーセール」を行う。2000万種類を超える商品を特別価格で販売。5分ごとにセール商品が登場する企画なども計画している。

    顧客からの評価が星4つ以上の人気商品を今年最安値で販売する「特選タイムセール」を実施。キッチ用品はル・クルーゼやティファール、家電は日立や東芝、シャープ、LG、マイクロソフト、おもちゃはNintendoなどの製品を販売する。

    アマゾンジャパンは12月8日から11日までの3日間、年末の大型セール「サイバーマンデーセール」を行う

    5分ごとにセール商品が登場する企画なども計画

    5分ごとに2017年の売れ筋商品が登場する「数量限定タイムセール」では、食品や飲料、日用品など幅広いカテゴリーを扱う。Amazonのアプリでタイムセールの情報をプッシュ通知する機能も提供する。

    セール期間中はプライム会員を対象に、「特選タイムセール」の一部商品を一般会員よりも安く販売するほか、多数のファッションアイテムを参考価格から25%割り引く。

    「サイバーマンデーセール」にあわせ、渋谷マルイや渋谷モディに「Amazon Holiday 2017ポップアップストア」を期間限定で出店。タイムセール商品を展示するほか、注文コーナーも開設。「Amazon Echo」や「Amazon Fire TV」などのデバイスを体験できる企画も行う予定。

    アマゾンジャパンは毎年12月、「サイバーマンデーウィーク」と題して、7日間にわたってセール企画を実施してきた。「サイバーマンデーウィーク2016」の特選タイムセールの注文数は、2015年の「サイバーマンデーウィーク」の約7倍だったという。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    LINE@経由で売上を伸ばすにはどうすればいい?【伊藤久右衛門×ネバーセイネバー×メガネスーパー対談】(導入・KPI設定編) | ある日突然、上司に「LINE@やって」と言われました。

    8 years 3ヶ月 ago

    LINE@をネット通販にどのように活用すれば、売上アップやコンバージョンアップにつながるのでしょうか。そもそも、「LINE@ってECの販促に役立つの?」「運用の仕方がわからない」といったEC事業者も多いことでしょう。

    今回、LINE@を上手に活用し、効果的に売上アップにつなげている伊藤久右衛門、ネバーセイネバー、メガネスーパーの責任者が集まり、LINE@の効果的な運用方法などを語りました。全2回にわたって掲載する対談の1回目は、LINE@導入編(導入理由 → 不安 → KPI設定まで)です。

    LINE@導入の理由

    司会役:LINE@事業開発部 岡崎想(以下岡崎) 中小企業向けのLINEのビジネス用アカウント「LINE@」の認証済みアカウントが30万件を突破したことを記念し、LINE@を効果的に活用しているトップレベルユーザー3人で座談会を行います。まず、LINE@導入の理由を教えてください。

    伊藤久右衛門 足立容子氏(以下足立) 最初にLINE@を活用していたのは実店舗で、すごく反応がよかったんです。ずっとECで実施できないかと思っていました。

    その後、ECでもアカウントを開設できるようになった(※2015年に通販サイトへのリンクを掲載することができるようになりました)ことを聞き、すぐに使ってみたというのが始まりですね。ECのリピーターへのアプローチはメルマガが中心で、開封率や集客率もだんだん落ちていました。お客さまにアプローチする新しいツールがないかなと探していたところ、課題を解決するツールとして“ピタッ”と合った感じですね。

    会社の方針として、「とにかくやってみたらいいじゃない」というムード。やってみて、だめだったら閉じてしまえばいい。そんな重荷はなかったです。まだまだ小さな会社ですし、フットワークの軽さが強みでもあります。

    LINE@の対談に参加した伊藤久右衛門 WEB営業部マネージャー 足立容子氏
    伊藤久右衛門 WEB営業部マネージャー 足立容子氏
    営業利益、売上の目標を立てて達成させる事がミッション。伊藤久右衛門は宇治茶のスイーツをメインとした創業180年の京都のお店。楽天市場、yahoo!ショッピングなどのモールにも早くから出店。SNSも力を入れているモール出店は2017年で17年目。楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤーを9回受賞。実店舗は京都に3店舗、台湾に1店舗、11月には京都のJR宇治駅前にも開店予定。LINE@運用歴は約1年半で、累計友だち数は約5万人(10月時点)

    ネバーセイネバー 朴成桓(以下朴) 当社は社長がいきなり来て、「LINE@あるらしいよ、とりあえずやってみたら」となって。どこから情報を仕入れたのかわからないのですが、うちの社長は、情報感度が高く、よく知っていましたね。

    LINE@の対談に参加したネバーセイネバー スタイルデリビジネスマネージャー 朴成桓氏
    ネバーセイネバー スタイルデリビジネスマネージャー 朴成桓氏
    スタイルデリ」のビジネスマネージャー、社外広報・社内広報と人事部、デザイナーやフォトグラファー、ビデオ(動画)クリエイターを抱えたクリエイティブプロモーションPRチームという各ブランドのプロモーションの制作を社内で行う部署、コンシェルジュ(カスタマーサービス)を管掌。ファッションをメインにECを展開、現在はクリエイティブとデザインを使ってファッション以外の事業の展開を検討中。「スタイルデリ」のメインターゲット層は30代女性で、仕事している、子供ありの層。平均客単価は約1万円。LINE@運用歴は約2年で、累計友だち数は約4万5000人(10月時点)

    LINE@ 岡崎 社長さんはどうやって情報収集されてるんですか?

    ネバーセイネバー 朴 会食が多いことと、メディアの記事をすごく読んでいるんです。そこから情報を収集していますね。今は、社内SNSがあり、社長からスタッフまで社内全体で、さまざまな情報を投稿して共有し合っています。そこから施策が始まるということも結構あるんです。LINE@はリターゲティングという意味では効果的な施策なので重宝しています

    メガネスーパー 川添隆氏(以下川添) 私の前職はいわゆるマルキュー系のアパレル会社。「リップサービス」というブランドをメインで展開していたのですが、2010年当時、店頭スタッフは仲良くなったお客さまとメルアドを交換するケースがあると聞いていました。メールのやり取りといった個別の案内を通じてお客さまとコミュニケーションを取っていたんです。それが、LINEの登場によって、やり取りがメルマガからLINEに切り替わっていると聞きました。ただし、当時は個人で利用するLINEはビジネス利用はNG。企業で利用できるアカウントはないかなと思っていました。

    当時はさまざま人からLINE公式アカウントやスタンプの話を聞いていましたが、費用の大きさを考えると手を出すのは難しかった。しばらく待っていたらLINE@のプレスリリースが出て、その時点で「絶対これは開設しよう」と思い、サービスリリース後にすぐ運用をスタートしました。

    当時、友だち数は1万人が上限だったのですが、1か月ですぐに到達。アパレルで最短だったそうです。

    その後、僕はメガネスーパーに移りました。入社当時のメガネスーパーはデジタル推進が進んでおらず、メルマガは約3万件、SNSはユーザー参加型のキャンペーンをスタートしたところでした。コーポレートサイトは更新が追いついていない、そしてECはほぼ赤字という状態。そこで、店舗送客につながるデジタル施策として最初に手を打とうと考えたのがLINE@でした

    前職の経験上、LINE@は登録するのも簡単で年齢も選ばない。いけるんじゃないかと思っていました。友だち登録は、メルマガと比べるとはるかに簡単ですし。当時、社内は「LINEでそんなことできるんですか?」という状態。運用を始めたら売り上げが伸びていったので、その後すぐLINE公式アカウントへとアクセルを踏みました

    メガネスーパー 店舗営業本部 デジタル・コマースグループ ジェネラルマネージャー川添隆氏
    メガネスーパー 店舗営業本部 デジタル・コマースグループ ジェネラルマネージャー川添隆氏
    メガネスーパー以外にも、アパレルなどの他の企業のEC・オムニチャネルのコンサルティングにも従事。「デジタル・コマースグループ」は、eコマース事業とオムニチャネルの推進、デジタルマーケティング、テクノロジーを使った店舗支援が役割。メガネスーパーは11月1日、ビジョナリーホールディングスに移行。アイケアを軸にしながらも今後は五感にまで挑戦していく。LINE@とLINE公式アカウントを運営。川添氏個人ではLINE@がリリースされた当日から利用。メガネスーパーは2013年の8月からLINE@を開始している。友だち数は、メガネスーパー全店のLINE@が約340店舗の合算で4万4000人、通販用のLINE@が1万4000人、コンタクト用のアカウントが2万人、LINE公式アカウントが710万人。用途によって役割、機能を使い分けている。

    導入前の不安は?

    LINE@ 岡崎 皆さん、勢いで開設されてますね(笑)。開始前、「運用はどうするんだ!」「費用対効果はどうなんだ!」といった声はありましたか? 例えば、「1度開設したら、後には引けないじゃないか!」のような……。

    ネバーセイネバー 朴 LINE@はコストが高くないので、トライして後で決めればいいでしょ、という感じでした。

    伊藤久右衛門 足立 社内に関しては特に反対もなかったです。ですが、ネバーセイネバーさん、メガネスーパーさんは問題にならなかったのか気になります。

    ネバーセイネバー 朴 LINE@に関しては気にしてないですね。導入時ではなく運用時の不安はありました。メルマガも同じですが、1回の送信でたくさんの人に送信するので、「送信ボタン」を押す時の怖さはありますね

    LINE@導入に関する不安はなかったという伊藤久右衛門とネバーセイネバー
    LINE@導入前の不安はなかったという。「トライして後で決めればいいでしょ」(伊藤久右衛門)

    LINE@ 岡崎 それはわかります。LINE@のお得なお店を紹介するアカウントは1000万の累計友だちがいますので、僕も送信時は毎回震えていました(笑)。

    伊藤久右衛門 足立 ミスは無かったんですか?

    LINE@ 岡崎 ありました。その時はきちんと謝ることが一番大事だと思っていますミスをしないチェック体制を整備してもミスは起こります。その時どう対処するかは企業にとって非常に重要なポイントになると思っています。

    LINE@ 岡崎 川添さんは、リソースの負担の懸念など含めていかがでしょうか?

    メガネスーパー 川添 最初は僕がLINE@や公式アカウントの配信・ホーム投稿を行っていました。僕は基本的に新しいサービスを使う時は自分でも触ってみるのですが、LINE@の管理画面を見た瞬間に、これは使いやすいと思いました。左カラムがあるいわゆるメルマガの配信ツールなどと似ていて、誰でも使えると思いましたね。

    ただ、これを実際に他のスタッフが運用するとなると話は違いますよね。最初はテキストと絵文字を使ってスタートし、徐々にPRページなども使うようにと指導していました。

    LINE@導入前の不安はなかったという伊藤久右衛門、ネバーセイネバー、メガネスーパーの3社
    LINE@は「メルマガの配信ツールなどと似ていて、誰でも使えると思う」と川添氏

    目標設定・KPIはどう設定する?

    LINE@ 岡崎 目標設定・KPIについて、皆さまどのように設定していますか?いつまでに何人の友だちを集めるか、LINE@経由の売り上げはどのくらいにするか、他のSNSと比べて何を指標にするかなど、どのように考えていますか?

    伊藤久右衛門 足立 最初は1年で1万人の友だちを作るというのが目標でしたが、思ったよりも早い段階で達成できました。今は公式オンラインショップの売上予算の10%をLINE@で作ることを目標にしています。

    ネバーセイネバー 朴 同じです。

    伊藤久右衛門 足立 一緒ですか!なんかうれしい(笑)

    ネバーセイネバー 朴 当社も10%程度をLINE@で作っていこうと考えています

    メガネスーパー 川添 いや、当社も同じなんですよ(笑)。僕がコンサルとして携わっているアパレル企業ではLINE@経由の売り上げは約20%あるメンズブランドでは50%といった事例もあるんです。

    LINE@ 岡崎 売上総予算の10%の考えは、皆さん同じなんですね。他に、友だち数を目標値とするケースも多いと思います。LINE@経由の売上高10%をめざすために、友だち数などを逆算して設定してるのでしょうか?

    伊藤久右衛門 足立 いいえ。まずはもともとのメルマガ会員数から考え、1万人くらいだったらいけるだろうと予測を立てました。最初は深く考えていなかったです。

    ネバーセイネバー 朴 当社は特にそのようなことはしていないですね。ただ、できるだけ友だちは集めたいとは思っていますので、通販サイトで「LINE@をやっています」といった告知を至るところで行っています

    「スタイルデリ」ではスマホ経由売上が90%。スマホページからLINE@にすぐ登録できるといった導線を作っているため、友だち数が増えているのかなと思っています。

    メガネスーパー 川添 最初に導入した時は、スマホのメルマガの登録数を超えることを目標にしていました。大変でしたが、メガネスーパーでは数か月で突破しました。前職ではもっと早かったです。実証できるというよりも、誰でも超えることができる現実的な数字じゃないかなと思います。

    LINE@運用上のKPIは、スマホのメルマガの登録数を超えることを目標にしていたというメガネスーパー
    川添氏は講演などでも「LINE@を販促に活用するべきだ」とEC企業に呼び掛けている

    ネバーセイネバー 朴 指標に関して、当社はWeb広告だけで予算管理をしていました。ただ、LINE@の運用などを始めてから、デジタルコミュニケーション・デジタルマーケティング全体でコストを管理するべきだという考えに至りました。Web広告、LINE、メルマガ、Facebook、Instagramなど、管理する人件費も踏まえて、どれが一番効果的なのかという結果を見ながら、どこに一番お金を使うべきなのか、こうした管理体制に移行しようとしています

    LINE@ 岡崎 運用の人件費も含めて考える、って感じですね。LINE@は費用は高くないですし、人件費も、HTMLメールの運用よりも工数がかからないので優位性はありそうな印象があります。

    伊藤久右衛門 足立 新規向けの広告と、LINE@などのリピーター向け販促は、同じシートでは管理・分析しにくいと思いますが、ネバーセイネバーさんはトータルで管理するということですか?

    ネバーセイネバー 朴 基本的には、新規向けと既存はわけています。LINE@は既存向け販促。会社としてはいま、既存顧客を対象にLINE@などリターゲティングを中心に事業を回しています。

    伊藤久右衛門 足立 売上高の90%がスマホ経由で、しかも平均客単価1万円は、食品を扱う私から見ると想像しにくいですね。

    ネバーセイネバー 朴 当社が扱うブランドの場合です。昔からこうした傾向があったわけではなく、徐々にスマホ比率が増えていきました。一度購入したユーザーは商品の良さを理解してくれるので、リピート客が多くなっています。

    伊藤久右衛門 足立 理想的な形ですよね。

    ネバーセイネバー 朴 LINE@のようにコミュニケーションを図る取り組みという意味では、当社は「Q&A Room」というお客さんからの質問を掲示板形式で受付けるページを用意し、すべての質問に対して社内スタッフが全部答えるようにしています。コンシェルジュデスクというコールセンターのような機能を持つ部署があり、「スタイルデリ」のブランドプロデューサーがQ&Aに答えます。そこから顧客の声を拾い、情報をがっちり掴んでいます。今まではそれで信頼というのを勝ち得ているという状況です。

    伊藤久右衛門 足立 ファッションは他の通販サイトでもいろいろと購入するお客さんが一番多いジャンルといった印象でした。

    ネバーセイネバー 朴 コミュニケーションを通じた信頼って重要なんですよね。

    ※後編は12月6日(水)にアップします。次回は実際の運用方法などについてのお話です。

    なお、このコンテンツは、LINEから提供いただいた記事を編集部が『ネットショップ担当者フォーラム』用に編集したものです。

    LINE@運営チーム

    LINE Business Partners株式会社

    LINE@は、日本国内で月間7100万人が利用(LINE調べ、LINEアプリ月間アクティブユーザー 2017年9月末時点)するLINEのユーザー基盤と高い利用率を生かした、ユーザーへのダイレクトな情報発信やビジネス活用が可能な店舗・企業向けLINEアカウントです。

    LINE@運営チーム

    宅配問題の運賃値上げで「反対だから利用を減らす」はわずか8%

    8 years 3ヶ月 ago

    サンケイリビング新聞社グループのシンクタンクであるリビングくらしHOW研究所は11月21日、全国の女性1119人を対象に行った宅配の利用に関するアンケート調査の結果を公表した。

    全国の女性、物流問題はどう感じている?

    宅配便の運賃の基本値上げについて、「働く人を守ることになるので賛成」と回答したのは36.2%、「反対なので今後は利用を減らしたい」は8.0%だった。「嫌だが仕方がないので(宅配便を)今後も利用する」は55.9%。

    配達時間帯の指定枠の変更は78.5%が「賛成」と回答。再配達受付締切時間の繰り上げも76.9%が「賛成」だった。「反対」はそれぞれ約2%にとどまっている。

    配送業界の人手不足などにより「再配達時間など従来のサービスの維持が困難」といった報道について、「内容まで知っている」と回答した割合は72.3%。

    リビングくらしHOW研究所が実施した宅配の利用に関するアンケート調査。サービス変更や料金値上げに対する態度
    サービス変更や料金値上げに対する態度について

    「報道を受けて自分や周囲で起きた変化」について選択式・複数回答で質問したところ、「到着時刻や再配達時間を以前より気にするようになった」は51.9%、「配達員をねぎらう気持ちが強くなった」は44.5%だった。

    リビングくらしHOW研究所が実施した宅配の利用に関するアンケート調査。再配達問題の報道を受けて、自分や周囲に起きた変化について
    再配達問題の報道を受けて、自分や周囲に起きた変化について

    宅配便の利用状況

    宅配便の利用頻度(受け取る頻度)を3年前と比較すると、「増えた」は24.7%、「やや増えた」は25.6%で約半数を占める。年代別にみると若い世代ほど利用頻度が増えている。

    リビングくらしHOW研究所が実施した宅配の利用に関するアンケート調査。受け取り頻度の増減
    受け取り頻度の増減(3年前との比較)

    宅配便の荷物を受け取るジャンルは「ネット通販」が86.8%で最多。フリマアプリやネットオークションなどの「個人間取引」は15.3%だった。

    リビングくらしHOW研究所が実施した宅配の利用に関するアンケート調査。宅配便でどんなものを受け取るかについて
    宅配便でどんなものを受け取るかについて

    宅配ロッカーの利用経験者は7.0%。利用したことがない回答者の中で「利用したい」と答えたのは45.5%だった。

    リビングくらしHOW研究所が実施した宅配の利用に関するアンケート調査。宅配ロッカーやコンビニでの受け取りサービスの利用意向
    宅配ロッカーやコンビニでの受け取りサービスの利用意向

    調査概要

    • 調査期間:2017年10月4~10月9日
    • 調査方法:サンケイリビング新聞社公式サイト「リビングWeb」「シティリビングWeb」「あんふぁんWeb」でのアンケート
    • 調査対象:全国の女性
    • 有効回答数:1119人(平均年齢:45.0歳)

    回答者プロフィール

    • 専業主婦33.9%、フルタイム36.5%、パート・アルバイト23.3%、その他6.3%
    • 20代以下7.1%、30代28.5%、40代32.0%、50代19.9%、60代以上12.5%
    • 既婚73.1%、独身26.9%
    • 同居している子どもがいる58.3%、いない41.7%

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    RIZAPが「楽天市場」に出店。“結果にコミットする”シェイプアッププログラムを販売

    8 years 3ヶ月 ago

    「結果にコミットする。」をコンセプトに、パーソナルトレーニングジム「RIZAP(ライザップ)」を展開するRIZAPが、「楽天市場」へ11月21日に出店した。

    店舗名は「RIZAP楽天市場店」。「RIZAP シェイプアッププログラム(16回)」の販売を行う。RIZAPが実店舗以外でシェイプアッププログラムを販売するのは今回が初めという。

    RIZAPグループの夢展望やエンジェリーベといった物販を手がけるグループの一部企業は「楽天市場」に出店しているが、いわゆる“コト消費”のグループ企業のモール出店は初。

    「RIZAP楽天市場店」でシェイプアッププログラムを販売(画像は編集部がキャプチャ)

    「楽天市場」を利用するユーザーは30~40歳代がもっとも多い層。RIZAPのターゲット層とマッチするため、「楽天市場」への出店を決めたとみられる。

    なお、「RIZAP シェイプアッププログラム(16回)」を「楽天市場」経由で申し込むと、楽天ポイントの対象となる。申し込み後、RIZAPとの電話でカウンセリング日を予約、実店舗でのカウンセリングと入会手続きを行う必要がある。

    入会金は5万円(税抜き)で、コース料金は29万8000円(税抜き)。

    楽天では2016年8月にリフォームサービス「らくらく楽天リフォーム」をスタート。リフォーム会社と提携し、リフォーム関連の商品選びを「楽天市場」で行っている。

    「楽天市場」にボディメイク商材が出店するのは初。

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

    瀧川 正実

    クリエイターズマッチ、写真・動画などの制作物管理に特化したオンラインストレージ「AdFlow Library」を提供

    8 years 3ヶ月 ago

    インターネット広告制作サービスのクリエイターズマッチは、写真や動画などのクリエイティブ管理に特化したオンラインストレージサービス「AdFlow Library」を11月14日に提供開始した。

    AdFlow Libraryは、同社の制作プロジェクト管理ツール「AdFlow」シリーズの1つとして、クリエイティブ管理に特化した機能を提供するサービス。ネット広告素材を制作・管理する広告主、広告代理店、クリエイターといった各社制作部門の管理工数の削減、共有などサポートする。

    AdFlow Libraryのストレージに保存されたファイルは見える化(サムネイル表示)され、ファイルごとに情報を付与して管理することもできる。ストレージ上での動画再生、検索、ファイルごとの利用期間設定など、制作に役立つ機能も備える。

    また、ストックフォトサービスのアマナイメージズと提携しており、AdFlow Libraryの利用者は特別価格で素材を購入できる。

    AdFlow Libraryの利用料金は、初期10万円・月額9,800円(税別)、標準1TBのストレージ・10ユーザーまで利用できる。

    クリエイターズマッチ、写真・動画などの制作物管理に特化したオンラインストレージ「AdFlow Library」を提供
    ファイルはサムネイル化されて視覚的に確認できる。サービス開始時点でjpeg/gif/png/pdf/tiff/ai/psd/eps/mp4/movに対応
    ファイル1つひとつに情報を付与して管理できる。
    ikeda-ma

    楽天の「楽びん!」、予約注文の配達エリアを東京都23区へ拡大

    8 years 3ヶ月 ago

    楽天は11月20日、レストランの料理などを宅配するフードデリバリーサービス「楽びん!」の予約注文による配送エリアを東京都23区に拡大した。 これまで都内の6区(渋谷区、目黒区、港区、世田谷区、新宿区、品川区)が対象だった。

    予約注文がユーザーから好評だったほか、加盟店から「配達可能エリアを拡大してほしい」という要望が寄せれていたことから対象地域の拡大を決めた。

    配達日は予約翌日から50日後まで。配達時間帯は30分単位で指定することが可能。予約注文の最低注文金額は5000円。

    予約注文の対象店舗は20日時点で29店舗。対象店舗を随時追加し、2017年末までに100店舗をめざす。

    当日注文の対象地域はこれまで通り都内6区に限定している。

    楽天は、フードデリバリーサービス「楽びん!」の予約注文による配送エリアを東京都23区に拡大

    予約注文の対象エリアを都内23区に拡大(画像は編集部がキャプチャ)

    「楽びん!」を開始したのは2015年8月。コンビニエンスストアやドラッグストアなどで販売されている日用雑貨なども扱っている。注文から最短20分で届けるスピード配送が特徴。

    今後、料亭の弁当や高級牛肉弁当のほか、オフィスでのランチ会議や研修時にも利用しやすいハンバーガー、ホームパーティーなどに活用できるデリカテッセンなども取りそろえる予定。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    モバイル決済比率が90%! 「独身の日」に見る中国のEC事情【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    8 years 3ヶ月 ago

    「独身の日」の取扱高は2.85兆円と、今年もけた違いでした。ネット上のことだけが話題になりますが、実はリアルでのプロモーションもちゃんとやっています。国全体のお祭りですね。

    取扱高はアイスランドやカメルーンのGDP以上!

    【3分でわかる】2017年「独身の日」まとめ | 上海で働く駐在員の中国EC市場リポート | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/4878

    まとめると、

    • 2017年の取扱高は2.85兆円で成長率は139%
    • 注文数は6.57億件から8.12億件に増加
    • モバイル決済比率は2016年の82%から90%に上昇
    2016年と2017年の「独身の日」の取扱高比較(24時間) 調査:エフカフェ

    2016年2017年ともに、最初の2時間で総取扱高のおよそ半分を達成しています。

    最初の2時間に集中する理由は、やはり人気商品が売り切れになるから。欲しい商品は事前にカートに入れておき、まとめて決済するようです。予約商品も1時から支払いが可能になるため、最初に集中します。

    開始直後に売れる理由はここにあったんですね。こういったセールって瞬間的に売り切れるのですが、これなら買う方も安心です。リアルでのプロモーションについては関連記事を読んでみてください。しかし、とんでもない取扱高……。

    関連記事

    売れない理由と解決する方法がわかればあとはやるだけ

    売れるネット広告社は見た! EC売上を上げたいのにできない企業に共通する 7つの「悪しき社内要因」 | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/5170

    課題の解決方法を見つける前に自分には無理と諦める人が多いから「考えるのを止めない人」が頭が良さそうに見えることが多いって話なんじゃないかなーというお話 | フジイユウジ::ドットネット
    http://fujii-yuji.net/2017/11/issue-resolution.html

    まとめると、

    • 「目先の売上だけを見てしまう」「予算がない」「社内稟議が通らない」などの理由で売上が上がらなくなる
    • 短期的対応と、中長期の対応とをしっかりとわけ、運用体制を構築することが大切
    • 複雑に絡んだ紐をゆっくりほどくように、難しい問題もあきらめずに考えること

    もっともっと端的に言えば、安易に課題を解決できる人が自分にはない頭の良さや経験で解決しているという思い込みを止めれば、少なくとも「頭が良くなくても」解決できるような課題を解決するアプローチは見つかるはず思うんですよ。

    ─フジイユウジ::ドットネット

    できない理由なんて探せばいくらでも出てきます。それを解決できるかどうかは頭の良さや能力の問題ではなく、粘り強く真剣に考えたかどうかだけ。「これをやれば売上が上がる」なんてことはないですしね。

    サイト改善はやったほうが良い。でも、他にやることがあるわけで……

    あなたのネットショップが「サイト改善」では売上アップを実感できない本当の理由 | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/5185

    まとめると、

    • サイト改善で売上アップを実感できない一番大きな理由は、ECの月商が中小規模だから
    • 広告はどうしても先行投資になるため、利益を先送りすることになる
    • 中小規模のECは、儲けたいなら売上や受注件数を追いかけるのではなく、粗利を追いかけるべき

    ECを運営していると、売上や受注件数が増えた時に妙な安心感を覚えます。とくにたくさんの注文が入ってきていると「売れている」ことになりますので、錯覚を起こしがちです。私が運営している自社ECもそういう時期が長かったので、気持ちは本当によくわかります。

    しかしここで思い出すべきことは、儲からなければ、ECを運営し続けることはできないということです。

    もうこれは分かりすぎるぐらいわかります。世の中に出回っている大企業の事例は中小規模のショップには当てはまりませんし、売れていてもお金がなくなってしまうショップもたくさんあります。利益を意識して自分たちがやるべきことを考えていきましょう。くれぐれも大企業の真似をしないように。

    EC全般

    楽天の国内EC流通総額は13.7%増の2.1兆円、CtoCは年1000億円規模[17年3Q累計] | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/4881

    独身の日の取扱高と比較しないようにしましょう(苦笑)。

    フリマアプリ「メルカリ」仕様変更のお知らせ | 株式会社メルカリ
    https://about.mercari.com/press/news/article/20171114_update/

    上場を見据えて、ということでしょうか。

    Supership、小売業界向けの郵便番号ターゲティングによる広告配信を開始 | マイナビニュース
    http://news.mynavi.jp/news/2017/11/14/081/

    これはユニークな広告ですね。市区町村よりもさらに細かくできるとは。

    機能性食品、初処分の衝撃、大量処分に動揺広がる | 通販新聞
    http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2017/11/post-3030.html

    「制度は成長戦略の一環として始まったものだが、信頼を揺るがす事態に発展している」。今後どうなるのでしょうか……。

    宅配買い取りサービスのトラブルが増加しています!─段ボールひと箱分でも数十円!?「手軽に高額査定」のはずが…─ | 国民生活センター
    http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20171109_1.html

    こういったトラブルが業界全体のイメージダウンになってしまいますよね。

    ECの歳末セールを利用予定の3割が、「それまで購入を控える」【ジャストシステム調査】| ECzine
    https://eczine.jp/news/detail/5202

    Amazon Dash Button利用率、月間購入金額などもわかるとっても便利な定点調査。

    大手小売のEC連動施策――ユニクロ、イケア、ジーユー、青山商事の4事例 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/4875

    いわゆる「大企業の事例」ですが、詳しく見ていくと中小企業でもできることはあるはず。

    今週の名言

    品質への理解が低い市場は、必ずと言っていいほど衰退するんです。

    「テクニックは語りません」竹洞先生に聞く、本気のWebパフォーマンス道 | HTML5Experts.jp
    https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/24420/

    売れればいいというものではないですよね。

    森野 誠之

    運営堂

    運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

    森野 誠之

    あのECサイトはなぜ儲かっている? 人気繁盛店「ozie」の社長が解説する「売れるショップの共通点」

    8 years 3ヶ月 ago

    売上を伸ばしたいけど「何をすればいいのかわからない」……こんなことに悩んでいませんか? 重要なのは「買いやすいサイト」作り。そのためにはどんなことをやればいいのでしょうか?

    ※マンガをクリックすると次のページに移動します。

    ここからスタート
何故
売り上げが
伸びない…
ECサイト担当者
小島 サトシ
この1年間
広告費も増やし
色々トライ
してきた
が
なかなか
成果は出ない
最新マーケ手法
新しい
集客チャネル
メシでも
食うか…
せっかく
お金をかけて
訪問客を
増やしても
全然購入に
つながらないん
だよなあ…
かといって
他の会社の
ECは
伸びてるし…
ECサイトを始めて
売り上げが伸びた
Ozie社長
ECサイトで大成功!
    ここからスタート
一体
どうやって
コンバージョン
アップ
したらいいんだ!
危ない!
素敵なシャツが
汚れるところ
でした…
あ…
あなたは
もしかして…
『オジエ』の
柳田社長!?
柳田社長
    ここからスタート
失礼ながら
今の話を聞いて
しまいました
ECサイトを
運用されて
いるんですね
は…
はい!
私の経験から
いうと
大切なのは
「買いやすい
サイト」です!
例えば私が働く
アパレル業界では
最近では
複合キーワードや
ニッチキーワードで
検索するお客様が
増えているんです
「オジエ」では
トップページよりも
カテゴリーページの方が
検索で上位表示
されやすく
なっています
カテゴリーページに訪れた
ユーザーは購入意欲が
比較的高いお客様。
だから訪れたページで
さまざまな切り口で商品を
選べるようにしておけば
お客様にとっては買いやすい
サイトになりますよね
そこで私は
素材・襟・色・柄から
商品を選べる
アプローチを
採用しています
他にもこれまで
様々な工夫を
してきたんですよ
■お客様と定期的に接触
お客様属性でセグメントしてメルマガ配信すれば
適切な頻度でコミュニケーションができる
■お客様に役立つコンテンツを準備
有益な情報を発信し続けることで認知度も向上!
信頼を得ることで読者が顧客になり、
リピーターとなる可能性がある
週2~3回
か!
ポケットチーフ
について
毎日は
うっとう
しいなあ…
ベルトの
サイズ調整の
仕方
例えば、ポケットチーフの着用の仕方など、
直接商売に繋がらない情報も!
    ここからスタート
そして
お客様にとって
一番「買いやすいサイト」は
「情報を入力する
手間が極力少ないサイト」
なんです
えっ?
やっぱり
個人情報を
いちいち
入力したくないし
ましてや
登録している
IDをやみくもに
増やしたくない
そういった
ユーザーが
とても
増えているんです
でも
情報を入力
してもらわないで
どうやって…?
そこで私が
オススメするのが
Amazon Pay
です!
    ここからスタート
聞いたことは
あるけど…
先ほど話したように
ほしい商品があっても
面倒くさい会員登録や
情報入力でお客様は
嫌気がさしてしまう
特に初めて
利用する
サイトの場合、
個人情報を
入力するのは
とても手間!
いわゆる
「カゴ落ち」
が起きる
わけですね
しかし
Amazon Payを
導入していれば
自社ECサイトでも
アマゾンの
アカウント情報を使って
簡単にログイン!
初めてのサイトでも
新たに住所や
クレジットカード情報を
入力する必要が
ありません!
実際
新規顧客の獲得にも
大きな効果があると
されています
    ここからスタート
アマゾンの
仕組みで
決済する
ってことは
うちは
顧客情報を
把握できない
ってことですよね?
リピート施策も
したいし
それは困るなあ……
いいえ
それは誤解です!
メールアドレスといった
お客様の個人情報は
マーケティングに
活用できる資産として
きちんと
導入した企業に
提供されるんですよ
※
クレジットカード
情報は導入側には
伝わらないので
安心!
クレジットカード
情報
導入企業
購入者
Amazon Pay
メールアドレス
住所・TEL
※購入者の同意がある場合に限られます
メールアドレス
住所・TEL
ちなみに
それって
セキュリティは?
アマゾンの
テクノロジーを
駆使して
アカウントや
カードの
不正利用を
24時間
365日監視!
危ない
クレジットカード
の利用が
検出されたら
迅速に取引を中止
できるよう
チェックできます!
か…監視!?
じゃあ
うちのヒット商品とか
売れ筋情報まで
アマゾンに筒抜けに……!?
Amazonが
見ているのは
「いつ・どこで・
いくらAmazon Pay
を利用して
購入されたのか」
といった決済情報
のみ!
    ここからスタート
ちなみに簡単に
導入できるもの
なんですか?
ASPを
使っていれば
簡単に導入
できますし
パッケージ
などでも
OKです
Amazon Payの公式認定制度「グローバルパートナープログラム」で認定された
ASPや開発支援事業者なら安心して導入できる
Premier Partners
<ASP型>
FutureShop2
MakeShop
カラーミーショップ
<パッケージ/スクラッチ型>
ecbeing
BBF
iplogic(EC-CUBEプラグイン)
Certified Partners
<ASP型>
CARTSTAR
aishipR
侍カート
売れるネット広告つくーる
PRECS/リピスト
SSL買い物カゴ2.0
<パッケージ/スクラッチ型>
FRACTA NODE
Commerce21
NIPPON PAY
Ebisumart
五反田電子商事
このほかにも・・・
ショップサーブ、Shopify、Salesforsce Commerce Cloud、楽楽リピート、カゴラボなど続々対応
導入する際のコストは
初期費用・
月額利用料ゼロ円!※
※カート経由で利用する場合は カート会社での月額費用が発生する場合があります。
決済手数料として
物販・サービスの場合は
4.0%
デジタルコンテンツの場合は
4.5%が必要です
え!
クレカ決済とかだと
3%台だよな…
ちょっと
高くない?
いいえ!
決済手数料の違い
だけでは見えない
大きな効果が
あるんですよ
見透か
されてる!
処理料0円
決済手数料4%
(デジタル商材4.5%)
初期費用0円
月額費用0円
    ここからスタート
利便性が上がり
簡単に買えるように
なればそれだけ
購入客が増える!
新規顧客の登録率は従前の2割から、4~5割にUPしました※
※月平均(ozie調べ)。カゴ落ちの改善率は、「Amazon Pay」の決済画面に移動後のカゴ落ちを含む全体の数値。
そして保証も
あるので
導入も安心です!
Amazon Payでの
購入については
最高30万円まで
Amazon
マーケットプレイス保証
が適用!!
Amazon
マーケットプレイス保証
お客さまも安心!
なるほど…!
確かに
手数料率の違いじゃ
見えないことが
たくさんある…!
…もちろん
買いやすいだけでなく
何より中身がないと
いけないので
オジエでは
素材感・サイズを
体感する場として
ショールームを
開設しているんです
ECとリアル店舗の融合
お客様が素材などを直接
体験することによる
ユーザーエクスペリエンスの
向上の場として展開
そこに来た
お客さまが
商品を購入するとき
用意した
PCサイトの画面で
購入手続きを
してもらっているんです
へえ!
どうして
そんなことを?
※2 サービスやデジタル商品等、一定の商品や状況にはAmazonマーケットプレイス保証は適用されません。
    ここからスタート
いわゆる
実店舗で見て
ネットで買うという
ショールーミングです
目の前で見ていると
やっぱり多くの人が
決済画面での
入力作業に
つまずくんですよ
そこで私は
こうアドバイス
するんです!
決済は
Amazon Payが
オススメです!
と!
Amazon Pay
導入から2か月後
お前の
言う通り
導入して
みたが…
ECサイトの
コンバージョン率
随分伸びたな!
    高嶋 巌

    ECサイト内で荷物の受取場所や時間を変更できる機能、ヤマト運輸がAPIを公開

    8 years 3ヶ月 ago

    ヤマト運輸は11月20日、会員サービス「クロネコメンバーズ」のAPIをEC事業者向けに公開した。

    API連携したECサイトを使うクロネコメンバーズの会員は、サイト上で荷物の受取場所や受取時間を変更できるようになる。

    同日、ファッションレンタルサービス「airCloset」が初めて連携した。

    クロネコメンバーズのAPI公開、連携イメージ

    クロネコメンバーズ連携イメージ(画像は編集部がキャプチャ)

    クロネコメンバーズは2007年11月に始まった会員制サービス。配達予定日時の事前通知や、不在通知のメール送信などのサービスを提供している。

    受取場所や配達時間を変更するには、ヤマト運輸のWebサイトやアプリなどを利用する必要がある。そのため、多くの会員からECサイト内で完結できるようにしてほしいとの要望が寄せられていたという。

    ECサイトがクロネコメンバーズと連携すると、荷物の受取場所や受取時間を変更する機能をECサイトやアプリに実装できるようになる。

    ユーザーの利便性が向上するほか、EC事業者側のメリットとして配送に関する問い合わせを減らす効果も期待できる。

    クロネコメンバーズに登録していないユーザーは、ECサイト側の登録情報を利用することで簡単に新規登録できるという。APIの利用は無料。ヤマト運輸では、APIなどを用意した開発者向けのWebページをオープンした。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    オムニチャネルの成功には何が必要? 奥谷氏講演、小売の事例にみる今後のオムニ戦略 | 通販新聞ダイジェスト

    8 years 3ヶ月 ago

    「オムニチャネル」という言葉が話題に上るようになって久しいが、有店舗小売企業にとって、ネット販売と実店舗とのスムーズな連携は喫緊の課題となっている。今回は、新たな取り組みに乗り出した有力企業の取り組みを紹介する。ヒマラヤでは店頭にタブレットを配置、店員が通販サイトに消費者を誘導する。ジンズでは店舗で利用できるスマートフォンアプリを導入した。また、オイシックスドット大地の奥谷孝司COCOが、小売企業に求められる今後のオムニチャネル戦略を語った。

    ヒマラヤ、タブレット導入で取り寄せ日数削減

    スポーツ用品販売のヒマラヤでは9月25日から、店頭に設置したタブレットを使い、自社通販サイトへ誘導する取り組みを始めた。これまで消費者が欲しい商品が店舗に在庫がない場合は、他店舗やメーカーの在庫を確認してから取り寄せるため、消費者の手元に届くまで1週間程度かかっていた。今回、新システムを導入し、他店の在庫がタブレットから確認できるようになった。その場で注文し、最短で翌日には該当店舗や消費者の住所に届けることができる

    ヒマラヤでは、店頭に設置したタブレットを使い、自社通販サイトへ誘導する取り組みを開始
    タブレット端末を使うことで、他店の在庫がタブレットから確認できるようにした

    ヒマラヤでは2010年頃、ネット販売事業に参入した。楽天の「楽天市場」を中心に、ヤフーの「ヤフーショッピング」、アマゾンの「アマゾンマーケットプレイス」で売り上げを順調に拡大、2017年8月期のネット販売売上高は全社売上高の10%を超えてきた。消費者の購買行動が多様化する中で、成長分野となっているわけだ。

    同社販売チャネル統括部販売チャネル統括チームの木村久和チーフマネージャーは「人的・資金的にリソースを投入できるようになったため」と急激な成長の理由を説明する。一昨年には自社サイトを立ち上げた。ただ、ネット販売の売り上げに占める比率はまだ数%。自社サイト強化が課題となっていた。

    今回導入した新サービスは、タブレットを使い店頭で自社サイトから商品を注文してもらうというもの。木村チーフマネージャーは「これまで『サイズ違いが店舗にない』というような場合、店員による発注作業が必要なので、顧客の手元に届くまで1週間は見込んでいた。しかし、最近は『届くのが遅すぎる』という不満が聞かれるようになっていた」と話す。

    届けるまでの期間を短縮しなければ機会損失を生みかねない。そこで、店頭でタブレットから他店の在庫が簡単に確認できる仕組みを導入した。

    もともと、同社のネット販売は、注文した消費者の住所に近い店舗から商品を発送する仕組み。新サービスは、タブレットから商品を検索し、店頭在庫がない商品でも、他店に在庫があれば店員が注文する。同社ではネットから申し込む「ヒマラヤメンバーズ」という会員制度があり、クーポンなどの特典が付与される。タブレットから購入する際は、ゲスト注文も可能にしているものの「会員になってから購入する人が大半」(木村チーフマネージャー)という。個人情報については、消費者が入力する。

    商品の配達先は、店舗もしくは消費者の自宅。以前は商品が入荷してから店員が電話をしていたが、新サービスでは注文時に届く日を伝える。最短では翌日だ。また、タブレットにはウェブカタログの役割もある。木村チーフマネージャーは「消費者から『このサイズないの?』と聞かれて、在庫を確認しにいく手間が省けたし、消費者が欲しいブランド・サイズの商品を検索し、タブレットを見せながら接客することもできる。『接客の効率が良くなった』と店員からの評判も良い」と喜ぶ。消費者が「このサイズのシューズを全部持ってきてほしい」と店員に頼むのは良く見る光景だが、シューズを持ってくるまでに10~15分程度はかかってしまう。タブレットを活用することで、店員・消費者双方にメリットが生まれるわけだ。

    店頭受け取りサービスについても、タブレットと同時に導入した。購入金額によらず、送料無料で受け取れるというもので「20~30%が利用しており、想定以上。また、店舗への馴染みが薄い顧客が多い楽天市場店でも約10%が利用している」(木村チーフマネージャー)。同社の場合、出荷は店舗から行っているため、10月からの運賃上昇を考えると、店頭受け取りの増加は経費削減にもつながっている。

    「消費者の利便性を高めるために、ネットとリアルを時と場合にあわせて選べるチャネルにしていきたい」(同)。同社ではこうした取り組みを踏まえて、自社通販サイトのネット販売売上高に占める比率も10~20%まで伸ばしたい考えだ。

    ジンズ、アプリで顧客データ収集

    眼鏡ブランド「JINS(ジンズ)」を展開するジンズもオムニチャネル化に向けて舵を切り始めた。これまでセキュリティーの観点から実店舗では顧客情報を一切保持しておらず、結果的に100万人以上にのぼる通販サイトの会員情報が店頭の消費動向と紐づくことはなかった。しかし11月から国内の全店舗でオリジナルアプリの利用を促す。アプリ上で顧客データを登録してもらい、通販サイトとの連携を進める。今後はリアルとネットを融合して顧客基盤を有効活用していく狙いだ。

    眼鏡ブランド「JINS(ジンズ)」を展開するジンズもオムニチャネル化に向けて舵を切り始めた
    11月から国内の全店舗でオリジナルアプリの利用を促している

    そもそもジンズでは度付き眼鏡だけでなく、パソコン用眼鏡などパッケージ商品を販売しており、こうした度数の調整が不要な商品はネット販売の成長をけん引する役割を担ってきた。しかしそれが徐々に変化している。

    現在、店頭で度付き眼鏡の販売割合は7~8割程度だが、自社通販サイト「JINSオンラインショッピング」でもほぼ同じ程度の割合で度付き眼鏡が売れているという。

    同社では店舗での購入時に渡す保証書の購入番号を通販サイトに打ち込むと度数情報が表示されるといった仕組みを構築。これが通販サイトで度付き眼鏡を買う際のハードルを下げている。加えて、店頭購入時にサイトで使える割引クーポンを配布し、ネット販売を後押ししている。

    このように国内323店(8月末時点)の店舗網をECに活かす取り組みを以前から実施していた。この動きをさらに推進し、店舗網と自社通販サイトを融合する切り札となるのがアプリだ。

    これまでジンズの実店舗では個人情報を持たないという考えのもと、名前や度数情報などの顧客データはすべてその場で破棄していた。そのためリアル拠点でのCRMの体制が整っておらず、通販サイトの会員情報を店頭と紐づけることができなかった。

    提供するアプリではユーザーの生年月日や性別、住んでいる都道府県など販促に使えるデータを収集できる。そうなると今後はECと店頭の顧客情報を同じデータベースで管理できるようになるというわけだ。同社デジタルコミュニケーション室マネジャーの向殿文雄氏は「当社はCRMでは後塵を拝してきた」とする。その一方で、「顧客データはこれから貯まっていく」と期待を寄せる。

    ジンズの店舗とネットの連動を推進する切り札がアプリ
    アプリで顧客データを収集するジンズ

    ユーザー側はアプリを通じて眼鏡の保証書や度数情報を管理できるほか、眼鏡の試着やAIによる似合い度判定、商品検索やお気に入り保存、さらには現在地の近くの店舗を検索して在庫状況を確認することも可能になる。

    ユーザーはアプリに自身のデータを残しておくことでリピート購入時に店頭で改めて度数を調べる必要がなくなるため、店舗での再購入がスムーズになる。通販サイトでの購入もこれまではユーザーが保証書に記載されているデータを自分で打ち込んでいたが、アプリ内の保証書のデータを使うと同じ度数の商品を通販サイトで簡単に購入できる。アプリをフックにリアルもネットも購入がより便利になるのだ。

    各店舗でも従業員に教育を行い、アプリの利用を促進することの全社的なメリットを説明。社内で目的を共有し、モチベーションを落とさずに店舗オペレーションを進めていくのが目的だ。

    同社ではオムニ化を進め、今期(2018年8月期)EC売上高で前期比9.5%増の13億円を指す考えだ。

    オイシックスドット大地・奥谷COCOが語る「オムニチャネルの可能性」

    オムニチャネルでは『顧客体験』を深めていく接客が必要になる。それにより、今後はECも店頭も成長する可能性があると考えている」。オイシックスドット大地でオムニチャネル施策を統括する執行役員総合マーケティング部部長COCO(チーフオムニチャネルオフィサー)の奥谷孝司氏はオムニチャネルの可能性についてこう話す。アプライド・プレディクティブ・テクノロジーズ(APT)が10月4日に開催したメディアセミナーに登壇しオムニチャネルをテーマに語った。

    オイシックスドット大地でオムニチャネル施策を統括する執行役員総合マーケティング部部長COCO(チーフオムニチャネルオフィサー)の奥谷孝司氏
    オイシックスドット大地の奥谷孝司氏

    奥谷氏によれば、オムニチャネル化に伴って、「お客様がブランドとつながりたいと思うかが問われていく」という。商品の検討から購入、使用、消費までの「カスタマージャーニー」は一過性のものと考えるのではなく、繰り返し使ってもらうことでブランディングにつながるとされてきた。その中で、アプリが事業者と顧客をつなぐ役割を果たしてきた。アプリを使ってもらうには「企業が用意するブランドや、顧客の口コミ、ファン同士のつながり、購入後にどう感じるかまで、包括的な顧客体験を考える必要がある」と指摘する。

    オムニチャネルの将来像を予想する上で、米国のビジネスモデルが参考になる。例えばファーストフード店「ザ・メルト」ではネットで注文し、店頭受け取りと配達サービスを展開。ユーザーは自分で生成したQRコードを使って店頭でクレジットカード決済が可能となる。奥谷氏は「購入と検討をアプリで完了させて、お客様の食べる時間を増やした。お客様にとっては消費がもっとも重要。オムニチャネルではITを通じて便利な消費体験を提供できる」と話す。

    また、アパレルの自動定期購入サービスを行う「ステッチ・フィックス」は毎月複数の衣料品を提供。顧客は毎月届く衣料品の中から購入する商品を選び、自由に返却が可能だ。奥谷氏は「お客様とITでつながることで顧客体験のうちの『使用』『消費』のデータを収集し分析ができる。精度を高めれば満足度向上につながる」と見る。

    さらに、奥谷氏は米国で実際にオムニチャネルを体験したという。男性向け衣料品「ボノボス」では、2人の店員とiPad、試着用サンプルが設置されており、試着したアイテムをタブレット端末で注文すると翌日に届いたという。「店員は洋服をたたむ作業やレジ業務がなくなり、接客を真剣にやる。IT化で店員の仕事が減るといわれるが、そんなことはない」(奥谷氏)と話す。このほか、米国アマゾンが運営する実店舗「アマゾンブックス」にも訪れた。「アマゾンの世界感を説明する店舗。本は売らず『アマゾンエコー』などプライム会員のメリットを体験できる場所になっている」(同)とした。

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