ネットショップ担当者フォーラム

実店舗とECの“併用顧客”拡大に向けOMO戦略を推進する青山商事。EC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」導入で顧客とのコミュニケーションを深めるECサイトへ

4 years 3ヶ月 ago
実店舗とECを相互利用する“併用顧客”の拡大に向けて、ZETAが提供するEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入した青山商事のケーススタディを解説
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青山商事は、ブランドパーパスに掲げる「ビジネスのパフォーマンスを上げるパーツを提供する会社になる」という取り組みの一環としてOMO戦略を推進、実店舗とECを相互利用する“併用顧客”の拡大を進めている。主力商品のスーツは、消費者とのコミュニケーションが重要になるため、ECサイトでは単なる商品の羅列だけではなく、ライフスタイルの提案やシーンを創出する役割も担わなければならない。そのようななか、検索機能が重要なカギになると捉え、ECサイト「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」の双方でZETAの提供するEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」を導入した。“検索結果の最適化”にとどまらない検索機能の活用と今後の展望について、青山商事とZETAに取材した。 写真◎渡 徳博(wit)

「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」両ECサイトでツールを共通化

「洋服の青山」と「THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)」を主力ブランドとして展開している青山商事。

「洋服の青山」は幅広いターゲットに向けて47都道府県全てに実店舗を出店しており、店舗数は700店超。「ザ・スーツカンパニー」は20~30代の若者層をターゲットとして、都市部を中心に約50店舗を出店している。

「ザ・スーツカンパニー」から派生する形で、セレクトショップの「UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサル ランゲージ)」、女性向けオフィスウェアの「WHITE THE SUIT COMPANY(ホワイト ザ・スーツカンパニー)」、カスタムオーダースーツの「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S(ユニバーサル ランゲージ メジャーズ)」も展開。商品、接客、価格帯など、多様な消費者ニーズに応えるブランドを扱っている。

「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」はそれぞれECサイトを展開しているが、運営部署はそれぞれ異なる。「EC事業部」が「洋服の青山」を、「TSC営業部」が「ザ・スーツカンパニー」を担当する

「ザ・スーツカンパニー」はブランドが開業した2000年当初から、実店舗を補完する役割として業界のなかでもいち早くECを取り入れた。2009年頃には「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」の両ブランドとも、本格的にECに力を入れ始めている。

コロナ禍以前までECを使ったことがない顧客が大半だった「洋服の青山」

「洋服の青山」では2016年から、独自開発したECと実店舗の融合システム「デジタル・ラボ」の展開をスタート。導入店舗内の、大型サイネージやタブレット端末から全国の店舗在庫とECサイトの在庫の中から好みの商品を選ぶことができる。店舗だからこそ販売員の接客が受けられるほか、サイズや着心地の確認、採寸もした上で購入できる安心感と、商品が自宅に届く利便性を実現している。

OMO戦略を推進する青山商事 「デジタル・ラボ」の接客イメージ
「デジタル・ラボ」の接客イメージ

主力商材のスーツは、販売する上で特に消費者とのコミュニケーションが重要となる。「洋服の青山」が強みとしている現場での接客力をさらに強化するため、“消費者とよりコミュニケーションが取れる手段”としてECの強化を図っているところだ。

コロナ禍以降、「洋服の青山」でもEC需要は一気に高まった。しかし、40~50代がメインの客層のため、既存顧客の大半が実はこれまでECで買い物をしたことがなかったと判明。こうした消費者にECと店舗の双方を使ってもらい、“併用顧客”をいかに創出するかがテーマとなった。そこで、OMO戦略の推進とEC活用のさらなる強化に努めている。

OMO戦略を推進する青山商事 「洋服の青山オンラインストア」トップページ
「洋服の青山オンラインストア」トップページ

たとえば、ECでも接客や問い合わせがしやすいようにチャットサービスなども展開し、そこで集積したお客さまの声を新たなサービスに生かす取り組みを繰り返している。

スーツ以外にも取り扱う商品が幅広い「ザ・スーツカンパニー」

社会人生活に慣れてきて経済的な余裕も出始める年代をターゲットとしている「ザ・スーツカンパニー」は、2万900円(税込)、3万800円(税込)のツープライスのスーツが手軽に購入でき、スーツでおしゃれを楽しめるという商品を軸とした訴求が特徴のブランドだ。

OMO戦略を推進する青山商事 「THE SUIT COMPANY UNIVERSAL LANGUAGE Onlineshop」のトップページ
「THE SUIT COMPANY UNIVERSAL LANGUAGE Onlineshop」のトップページ

派生するブランドが増えるにつれ、ECサイトでもスーツだけでなくカジュアルウエアなども広く取り扱うようになった。当初は店舗を補完する役割としてECを開始していたが、現在は着こなしやライフスタイルなども提案・訴求をするための役割も持つ。

単に商品を並べて販売するだけの時代は終わったと思う。いかに商品を着こなし、どういうシーンに着て行くかなど、ライフスタイルに応じた訴求やシーンを創出できるような提案をめざし、ECサイトの改善を進めている。ネットとリアルが連動しながらそういった訴求や提案をしていくことがOMOの推進につながっていくと考えている。(青山商事 関氏)

OMO戦略を推進する青山商事 青山商事株式会社 TSC事業本部 TSC営業部 副部長 関昌稔氏
青山商事株式会社 TSC事業本部 TSC営業部 副部長 関昌稔氏

ツール選定のポイントは「お客さま目線」「自社目線」「操作性とサポート体制」

「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」のECサイトは以前、それぞれ別の通販パッケージを利用していたが、2021年3月に共通化。そのタイミングでEC関連ツールも共通化に向けて見直しを進めた。

そして、ECサイトの買い物体験向上などを目的に、両サイトの検索エンジンはZETAの提供する「ZETA SEARCH」を導入している。

ツール選定で重視したポイントは、以下の3点だった。

  1. ツールを導入した後の、消費者目線によるメリット/デメリット
  2. ツールを導入した後の、自社目線によるメリット/デメリット
  3. 運用時の操作性やサポート体制

ツールを導入するにあたっては、1と2を特に重視。ZETAから他社の導入事例や具体的な効果などを聞き、実際に導入しているECサイトを消費者目線で触りながら検索機能の有効性も確認した

OMO戦略を推進する青山商事 ZETAソリューションを導入している主な取引先企業
ZETAソリューションを導入している主な取引先企業

また、青山商事のECサイトの運用を担う部署はもともと実店舗の販売員だったメンバーばかりで構成されているため、3も欠かせないポイントだった

それはなぜか? 多額の費用をかけて良いツールを導入しても、現場のスタッフが使いこなせなければツール導入の意味がなくなってしまう。青山商事では過去にそうした苦い経験を味わっており、ECに特化した専門スキルがなくても操作しやすいのか、いつでもベンダーに相談できるのか、サポート体制は充実しているのか、といった点を重要視したという。

「ZETA SEARCH」の導入以前に両サイトが抱えていた検索の課題

2020年11月に「洋服の青山」が「ZETA SEARCH」を導入し、2021年3月には「ザ・スーツカンパニー」も実装を完了した。それまでは別々の検索エンジンを利用しており、それぞれに異なる課題を抱えていたという。

OMO戦略を推進する青山商事 青山商事が導入したEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」の概要
青山商事が導入したEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」の概要

商品データベースを直接参照していたため、小回りが利きにくかった「洋服の青山」

「ZETA SEARCH」を導入する前までの「洋服の青山」の検索エンジンは、商品データベースを直接参照する形式だったため、大きく3つの課題があった。

  1. 検索窓で「スーツ」と入力すると、スーツではない商品までヒットしてしまう
    たとえば、ズボンの紹介文で「こういうスーツに似合います」などと書いていると、紹介文のなかの「スーツ」というワードも拾ってしまい、スーツではない商品が検索結果に表示されてしまう。
  2. 課題解決にはデータベースの追加作業が発生し負担が大きくなる
    こうした事象を改善するために商品の絞り込み項目を増やそうとしても、データベース自体を触ることになり、テーブルを1列追加するだけでも作業負担が大きくなる。仮に「割引率で絞り込めるようにしたい」と議題にあがっても、割引率という列を追加しなければならなくなるため、工数を考えると実現が難しい。
  3. おすすめ順のコントロールに苦戦していた
    「洋服の青山」のECサイトでは、約5000~6000品番を扱っているが、商品データベースを直接参照する形式では、商品一つ一つに個別の背番号を付けるような仕組みになってしまう。たとえば、夏から秋へとシーズンが変わるときには、新作の秋冬商品を上位に表示し、次いで昨年売れ残った秋冬商品を表示、夏物は全て後ろに下げなければならないケース。新作の秋冬商品と昨年の秋冬商品を価格帯、ブランド、在庫数などを見ながら背番号を付け替えておすすめ順に並びを変更しなければならないため、労力のかかる作業が必要となっていた。

「洋服の青山」は商品数が多くカテゴリー構造が複雑だったという。季節の移り変わり、バーゲン期などで年間を通して何度もおすすめ順を変更するなど、人の手による作業は限界に達していた。

また、検索結果の1ページ目に並ぶ商品が最も買われやすいものだが、気付いたらバーゲン期なのに高額なハイグレード商品が1ページ目に表示されている――といった事象が起きることもあったという。

商品1つひとつに背番号を付ける形式では、検索機能の精度を高める上で限界があり、不具合が起きやすいと、ZETAの出張氏は次のように指摘する。

私がよくたとえるのが「牛乳」と「ウニ」の検索です。スーパーマーケットなどでは一般的にウニより牛乳の方が売れるので、「牛乳」の背番号を上に付けて、「ウニ」の背番号を下に付けています。しかし、平仮名で「うに」と検索したときに、「ぎゅうにゅう」のなかの「う」「に」に反応して牛乳もヒットしてしまう。背番号は「ウニ」より「牛乳」の方が上なので、「うに」と検索したのに牛乳が上位表示されるような不具合が結構起きやすいのです。(ZETA 出張氏)

OMO戦略を推進する青山商事 ZETA株式会社 執行役員副社長 博士(情報科学) 出張純也氏
ZETA株式会社 執行役員副社長 博士(情報科学)出張純也氏

 

「どういうシーンで」の検索にも対応したい「ザ・スーツカンパニー」

一方の「ザ・スーツカンパニー」は、以前利用していた通販パッケージに標準搭載されていた検索機能を使っていた。

「ザ・スーツカンパニー」のECサイトは、「ザ・スーツカンパニー」「ユニバーサル ランゲージ」「ホワイト ザ・スーツカンパニー」の3ブランドを扱う(「ユニバーサル ランゲージ メジャーズ」はオーダーメイドのため、実店舗のみで展開)。そのため、ブランドとメンズ/レディースの掛け合わせなどさまざまな検索が行われているが、以前は思うような検索結果が出ずに試行錯誤しながら改修していたという。

加えてスマホ経由の閲覧・購入が一般化している今、最適な検索結果表示によるUI/UXの向上がより一層求められている

「洋服の青山」も「ザ・スーツカンパニー」も、商品数が非常に多い。ネクタイだけでも、ネクタイ専門店にも引けを取らない数のため、お客さまが商品を選ぶ際の手法として検索は重要になる。検索が不十分だと、ただ単に商品数が多いだけで何を選んでいいか分からないサイトになってしまうので、検索は常に課題に思っていなければならない。特にスーツは、黒、グレー、紺の色味が多いため、機能性や素材などに違いがあっても「どれも同じだ」と思われると見る気が損なわれてしまうので、検索を使ってより絞り込みやすいようにしたいと考えました。(青山商事 関氏)

検索結果の最適化に加え、商品名だけでなく「どういうシーンで」などの検索で、消費者のニーズに合った検索結果が表示されるような、柔軟な対応が可能なツールを模索していたという。

シーンによる提案は、冠婚葬祭のように形式に決まりのあるフォーマルなスタイルはまだしも、多様なスタイルが考えられるアイテムでは難しさがある。同じジャケットでも、なかにワイシャツを着てネクタイを締めればきっちりとした仕上がりになり、なかにカットソーを着てデニムを履けばカジュアルに仕上がる――といった具合に、組み合わせ次第であらゆるシーンに当てはまる服装について「このアイテムはどういうシーンを想定しているのか」を考え、検索でヒットさせることが求められていた。

この難題に対してZETAは、レビューや実店舗の販売員の声を活用した解決方法を提案している。

レビューに若干のてこ入れが必要になるが、お客さまがどういうシーンでその商品を使っているかなどのレビューを収集して商品ページに紐づけたり、販売員からの「この商品は就職活動用に購入された」といった情報を商品ページに紐づけたりすることで、シーンによる提案や、シーンを創出する検索結果の実現に近づけると考えています。(ZETA 市川氏)

OMO戦略を推進する青山商事 ZETA株式会社 セールスグループ マネージャー 市川敬貴氏
ZETA株式会社 セールスグループ マネージャー 市川敬貴氏

 

導入までの流れと導入後の運用・効果に魅力を感じ、「ZETA SEARCH」を選定

検索エンジンを複数のベンダーの中から選定する際、当然、大手ECの導入実績が豊富なZETAの名前もあがっていた。だが、前述の通り、販売員だったメンバーばかりで構成されるEC運用部署がツールを使いこなせるか不安も感じていたという。

しかし、ZETAから話を聞いてみると導入までの流れと導入後の運用や効果までが想像しやすく、問い合わせに対しても細かなところまで親身な対応を受けることができた。要件定義でも、課題を解決に導くための提案を積極的に行ってくれるといったZETAの姿勢・体制を踏まえ、「ZETA SEARCH」の導入を決めた

正直なところ、「ZETA SEARCH」は安価な検索エンジンではないと思います。しかし、運用担当者が2~3人必要となる安価な検索エンジンを導入すると、その分の人件費が発生してしまうため、「ZETA SEARCH」の方が費用面だけでなく効果面でも勝ると考えています。商品販売のプロである青山商事さまのEC運用部署と、検索エンジンのプロである当社が協力することで、ユーザーに向けてより価値の高いサービスが届けられると思います。(ZETA 出張氏)

ZETAではエンジニアも直接の企業担当として就くため、スピーディーな対応が可能

ZETAは各クライアント企業に対し、営業担当者とともにエンジニアも直接の担当者として就けるため、課題解決に向けた詳細な提案とスピーディーな対応を可能にしている。

ツールを導入するEC事業者にとっては、検索エンジンの管理画面だけを渡されても、常に張り付いて監視しながら「最近このキーワードが多いからこの商品を上位表示しよう」といった作業ばかりに時間をさけない。

その点、「ZETA SEARCH」の導入企業は、ZETAが専門的に分析しながら「今月の人気キーワードは××で、検索結果がこうなっているので改善したいと思いますが、いかがですか?」というところまで提案を受けられる。さらに、提案を受けた上で「もっとこうしたい」という要望にも柔軟に対応しているため、効率的に改善が続けられるのだ。

青山商事は、こうしたZETAの充実したサポート体制も高く評価している。

提案ポイントを改善すると、確実に検索結果が良くなっています。キーワードに関しても、類義語登録などを細かく教えてもらうことができ、「こういう風にすると一般ユーザーの方々が検索しやすくなる」という、自分たちには分からなかったことまで発見できるため、とても助かっています。(青山商事 濁川氏)

OMO戦略を推進する青山商事 青山商事株式会社 TSC事業本部 TSC営業部 ECコンテンツデザイングループ マネジャー 濁川小百合氏
青山商事株式会社 TSC事業本部 TSC営業部 ECコンテンツデザイングループ マネジャー 濁川小百合氏

「ZETA SEARCH」の利用で現れたさまざまなメリットと効果

検索する際に直接データベースを参照する形式だった「洋服の青山」は、「ZETA SEARCH」の導入によってサイト検索に掛けていた作業が大幅に自動化されたため、並び替えのコントロールといった運用業務が削減できたという。

一方で、以前の完全背番号制では、より細かな項目まで手が入れられていたので、自社が売り出したい商品を前面に打ち出すことも可能だった。検索アルゴリズムによって検索結果の表示が自動化されても、お客さまニーズの高い商品と合わせて自社が売りたい商品もしっかりと売り出せる“ハイブリッド”な仕組みをめざして運用改善を続けている。

OMO戦略を推進する青山商事 「洋服の青山」では、商品・サイト内・店舗からの検索が可能
「洋服の青山」では、商品・サイト内・店舗からの検索が可能

検索窓で検索したユーザーのコンバージョン率は伸長

「洋服の青山」は2020年に発売した「抗ウイルス加工マスク」が大ヒットし、一時は抽選販売となるほどだった。当選者はマスクを買うという目的があってサイトに訪問するため、マスクのコンバージョン率はほぼ100%の状態。そのため、2020年のコンバージョン率は非常に高い数値となり、必然的に前年を超えることが難しくなってしまう。

しかし、検索窓で検索したユーザーと、検索していないユーザーのコンバージョン率を比較すると、検索していないユーザーは前年比で下がり傾向で、検索したユーザーは2021年も伸び続けているという。ここに「ZETA SEARCH」を導入した最大の効果が表れており、青山商事のメンバーは、買いやすい売り場作りに貢献するツールだと実感している

また、ECサイトに来訪したユーザーの平均PV数を見ると、従来の8~9ページから、現在は6~7ページに下がっている。この場合の平均PV数の減少は、決して悪いことではないという。

サイト内検索を使用したユーザーのコンバージョン率は伸び続けているため、選びやすさと欲しい商品へのたどり着きやすさの向上に検索の改善が寄与していると分析。ストレスのない買い物体験に役立っているようだ。

OMO戦略を推進する青山商事 「ザ・スーツカンパニー」のサイト内検索では商品のほか、記事コンテンツ(お役立ち情報など)も検索結果に表示
「ザ・スーツカンパニー」のサイト内検索では商品のほか、記事コンテンツ(お役立ち情報など)も検索結果に表示

アルゴリズムの可視化など、難しい要望にも対応できる体制

検索のさらなる改善につなげるため、検索エンジンの専門知識がなくても、自社のサイトで検索結果を表示するアルゴリズムを深く理解したい

こんな青山商事からの要望に応えるため、どのように商品を表示しているのかがわかるように、ZETAはアルゴリズムを可視化する作業に着手している

通常で考えるとかなり難しいオーダーのように聞こえるが、営業担当者とエンジニアの両部門が直接企業の担当に就くZETAだからこそ成せる対応だ。

日々のやり取りのなかで青山商事さまと関係が築けているので、ご相談も含めたコミュニケーションがいつも活発に行われている。「無理かもしれないけど」と思うことまで気軽にご相談いただける状況は、担当として一番うれしいことだと思っています。(ZETA 大橋氏)

OMO戦略を推進する青山商事 ZETA株式会社 エンジニアリングG ユニット長 大橋勘太郎氏
ZETA株式会社 エンジニアリングG ユニット長 大橋勘太郎氏

ブランドパーパス「ビジネスのパフォーマンスを上げるパーツを提供する会社になる」を実現

「ZETA SEARCH」の導入から、間もなく1年が経つ「洋服の青山」。これまでに消費者がどういう検索をして、どういう検索結果が表示され、どの商品をクリックしたのか――などのデータが豊富に蓄積されてきたため、今からはこれらを検索結果に反映するタイミングだと考えている

消費者が当該商品を見ている数と、自社のおすすめ度のそれぞれを、アルゴリズムを作る上での指標として“ハイブリッド”な検索結果の実現をめざす方針だ。

また、検索で蓄積したデータの活用は、ユーザビリティーの向上に直結するとZETAは話す。実際、「ZETA SEARCH」の導入後は再検索率が低減し、一度の検索で目当ての商品にたどり着きやすくなっているという。

検索しても思うような商品が表示されず、キーワードを変えて再度検索したという経験を多くの人が持っていると思います。これはつまり、最初に入力したキーワードの方が、直感的に「これだ」と思われていることを意味しています。「ユーザーは、このキーワードでヒットしてほしかったから改善しましょう」といった提案を今後もより強化して、ユーザビリティーの向上に貢献していきたいです。(ZETA 出張氏)

今は「ビジカジ(ビジネスカジュアル)」という言葉があるように、ファッションの幅はどんどん拡大しており、それに伴いお客さまの悩みや困りごとも増えているという。そういった悩みに対して、最適な答えを出せるサイトにするため、青山商事は「ZETA SEARCH」の活用を促進したいと考えている。

お客さまの悩みや困りごとは、洋服だけに限らないかもしれない。さまざまな声を収集しながら、当社がブランドパーパスに掲げる「ビジネスのパフォーマンスを上げるパーツを提供する会社になる」を実現するサイトに進化していくことが一番大きな目標です。(青山商事 岡本氏)

OMO戦略を推進する青山商事 青山商事株式会社 EC事業本部長 岡本博氏
青山商事株式会社 EC事業部長 岡本博氏

また、「ザ・スーツカンパニー」は、唯一無二のプラットフォームを構築し、「さまざまなライフステージに“フィット するかっこいいスタイルを提供し、人の心を豊かにするファッションブランド」としての存在意義をより高めていきたい考えだ。

そのためには、何気ない瞬間でもお客さまのライフステージに寄り添った提案ができなければならない。今後もZETAとの連携で「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」にしかできない独自の仕組みを作り上げていきたいとしている。

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朝比美帆
朝比美帆

やずやの矢頭社長や加藤公一レオ氏など登壇のD2Cイベント「D2C SUMMIT 2022 九州 CRAM CAMP」【2022/2/17・18開催】

4 years 3ヶ月 ago

にっぽんD2C応援委員会は、「D2C SUMMIT 2022 九州 CRAM CAMP」を2022年2月17日(木)・18日(金)に福岡で開催する。

イベントは、「D2Cが生み出すベネフィット」をテーマに合宿形式で実施。国内外の事例をもとにDtoCビジネスの本質や、海外市場で日本型DtoCモデルを成功させるために必要なことを学べる講演を実施。

売れるネット広告社 代表取締役社長 CEOの加藤公一レオ氏、やずや 代表取締役社長の矢頭徹氏などがキーノートセッションに登壇する。

こんな方にオススメ

  • D2Cビジネスの本質を学びたい人
  • 海外市場において日本型DtoCモデルを成功させる方法について学びたい人
  • D2C、EC、リテール企業の経営者、マーケッター、商品企画・開発担当者

セミナー開催概要

  • 日時:2022年2月17日(木)・ 2月18日(金)
  • 会場:福岡アイランドシティフォーラム
  • 参加費:D2C・通販事業者は無料(申し込み後、審査制)
  • 主催:にっぽんD2C応援委員会
  • 詳細と申し込みhttps://d2c-summit.com/
藤田遥
藤田遥

アマゾンの「Amazonブラックフライデー」は11/26から。昨年比7倍の中小企業が参加

4 years 3ヶ月 ago

アマゾンジャパンは11月26日(金)から12月2日(木)まで、「Amazonブラックフライデー」を開催する。参加事業者も大幅に増えており、2020年比で7倍もの中小規模販売事業者が参加するという。

アマゾンジャパンが実施した調査によると、2021年は例年と比べてさまざまなことを「我慢した」と約80%が回答。そのうちの約70%が「年末に自分自身へご褒美を買いたい」と答えている。

こうした消費者の意向を踏まえ、「自分へのご褒美」として人気の高かったファッション、食品、美容グッズなど、毎日の生活を豊かにする“プチ贅沢”を味わえる商品を「Amazonブラックフライデー」に用意。Amazon デバイス、家電、ホーム・オフィス用品、パソコン周辺機器など数十万種類の商品を特別価格で提供する。

中小規模の販売事業者の参加が増えていることから、11月19日(金)から2022年1月6日(木)まで、「日本の中小企業を応援 ギフト特集」を開設。クリスマスや年末年始のホリデーシーズン向けのギフト商品、Amazon ECサミット2021で「Amazon.co.jp出品者アワード2021」受賞販売事業者の商品などを紹介する。

販促施策として、最大1万ポイントを還元するポイントアップキャンペーンや、Amazonプライムの対象サービスを利用してスタンプを集めることで応募できるスタンプラリーキャンペーンなども行う。

瀧川 正実
瀧川 正実

Apple Maps(iPhoneのマップ)のビジネス活用法とは? 使い方・機能・集客活用のメリット・Googleとの違いを解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

4 years 3ヶ月 ago
Apple Mapsとは、Appleが提供する地図アプリ。Apple Mapsの特徴や機能、集客に活用するメリットについて解説します

Apple Mapsとは、Appleが提供する地図アプリです。iPhoneをはじめとしたiOS端末では「マップ」という名称で、標準搭載されています。

Apple MapsにはGoogle マップのようにルート検索以外にもさまざまな機能を有しており、店舗集客においても重要な要素になります。

本記事では、Apple Mapsの特徴や機能、集客に活用するメリットについて解説します。

Apple Mapsとは?

Apple Mapsは、iPhoneなどiOS端末に搭載されているマップのことを指します。

リリースされた当初では地名の誤植などさまざまな不具合が確認されたものの、アップデートを重ね、利便性の高い地図アプリとして成長を遂げています。

ここでは、Apple Mapsについての基本情報を詳しく解説します。

Apple Mapsの特徴

Apple Mapの特徴として挙げられるのが、Apple製品との連携です。

ユーザーの検索履歴やよく使う項目の登録などの情報が、Apple WatchやiPadといったほかのデバイスからも確認することができます。

Apple Watchでマップを利用すると、曲がるタイミングで手首をタップして案内する機能などもあります。

また、Apple Mapsには、Google マップのストリートビューのような「Look around」機能や、3Dビューで上空から一部都市を眺めることができる「Flyover」機能などの機能も搭載されています。

Apple Mapsに店舗を登録できる「Apple Maps Connect」とは

Apple Maps Connectとは、Apple Mapsに店舗やビジネス情報を無料で掲載する手続きができるページです。Google マップで言うと、Googleマイビジネス(Google ビジネスプロフィール)がこれにあたります。

登録するには、Apple IDが必要になります。サインインし、名称、住所などの店舗の基本情報を入力、後に審査を経ると登録できます。

Googleマップとの違いは?

Google マップはGoogleが提供している地図情報サービスで、地図アプリとしてApple Mapsと似たような機能を有していますが、Apple Mapsと異なるものもいくつか見られます。

たとえば口コミです。Google マップではGoogle マップの店舗情報に対して5段階の評価と口コミを投稿できますが、Apple Mapsでは口コミの情報はグルメサイトなどの口コミサイトからの引用になります。

※ただし2021年4月、投稿者自身のみが閲覧できるレビュー機能が追加されました。また店舗によってはこのレビューが表示されている場合があるようで、Appleからの公式の発表はないためテストの可能性もありますが、今後口コミ・レビュー機能を拡大させていく可能性が考えられます。

また、Googleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)ではキャンペーン情報などを発信できる「投稿」機能がありますが、Apple Maps Connectでは実装されていません。

Apple Mapsの基本的な使い方・機能

ここでは、AppleMapsの基本的な使い方を紹介します。

1. 場所・ルートの検索

Apple Mapsを使って場所を検索するには、虫眼鏡のアイコンがある「マップで検索」に目的地を入力します。

たとえば、渋谷で検索した場合、以下のような画面が表示されます。

ルート検索は「経路」をタップすると、現在地から目的地までのルート案内が開始されます。

Apple Mapsのルート検索画面:編集部スクリーンショット
▲Apple Mapsのルート検索画面:編集部スクリーンショット
現在地だけでなく、青字の「現在地」をタップすると、経路の変更もできます。
Apple Mapsのルート検索画面
▲Apple Mapsのルート検索画面:編集部スクリーンショット
移動手段には車、徒歩、公共交通機関、一部地域で自転車、配車サービスと連携した検索結果が表示されます。

「出発」ボタンをタップするとルート案内が開始されます。

Apple Mapsのルート検索画面
▲Apple Mapsのルート検索画面:編集部スクリーンショット

2. よく使う項目・ガイドの保存

Apple Mapsでは、自宅や勤務先など、よく利用する項目を地図上に登録できる機能があります。たとえば、自宅を登録しておくと、自宅から目的地の場所までのルート検索ができるようになります。

自宅や勤務先以外にも「+」ボタンでよく使う項目をカスタマイズすることも可能です。

「マイガイド」は旅行先の目的地など、地図上の場所を保存・整理できる機能です。

複数の場所を保存したガイドをほかのユーザーと共有することもできます。

Apple Mapsのよく使う項目の登録
▲Apple Mapsのよく使う項目の登録画面:編集部スクリーンショット

3. お店の情報の表示

Apple Mapsでは、営業時間や住所、Webサイトといったビジネス情報を登録できます。

基本情報のほかにも、無料Wi-Fi、子供歓迎、大人数可能、クレジットカード利用可といった店舗タイプも設定できます。

こうした情報はユーザーが事前に店舗について調べる際の重要な判断要素となるため、タイプの設定や情報の更新には注意が必要です。

Apple Mapsに表示されるビジネス情報
▲Apple Mapsに表示されるビジネス情報:編集部スクリーンショット

4. 各口コミサイトからの口コミが掲載

Apple Mapsの評価には、Apple Maps上に直接評価するパターンと、口コミサイトからの評価が掲載されるパターンの2種類があります。

掲載される口コミには、食べログ、トリップアドバイザー、Yelp、Foursquare、じゃらん、Booking.comなどがあります。

口コミが掲載されている店舗の例
▲口コミが掲載されている店舗の例:編集部スクリーンショット

5. レビュー・写真投稿

レビュー・写真投稿は今年4月に新しく加わった機能です。レビューではカテゴリ別に「いいね」「よくないね」の2段階で評価をすることができます。

たとえば、飲食店の評価項目には「全体」「料理・ドリンク」「カスタマーサービス」などがあります。

先述の通り、この機能は投稿者自身のみが閲覧できるものとして追加されましたが、店舗によってはこのレビューが表示されている場合があるようです。

Appleからの公式発表はないものの、今後、Apple Maps独自の口コミ機能が整備されていくことが予想されます。

Apple Mapsの評価画面
▲Apple Mapsの評価画面:編集部スクリーンショット
評価されている店舗の例
▲評価されている店舗の例:編集部スクリーンショット

6. Apple Maps版ストリートビュー「Look around」

Apple Mapsには、Googleのストリートビューのような「Look around」機能があります。

マップ画面の右上に表示されている双眼鏡のボタンをタップすると、指定した地点の周辺の景色を確認できます。

Appleマップのlook around機能
▲AppleマップのLook around機能:編集部スクリーンショット
Appleマップのlook around機能
▲Apple MapsのLook around機能:編集部スクリーンショット

7. 3Dマップ機能「Flyover」

Apple Mapsの「Flyover」は、上空から都市を眺めることができる機能です。

iPhoneを持ちながら見たい方向に動かしたり、傾けたりすることで、都市の様子を眺められます。

日本では東京、函館、大阪、那覇などが登録されており、上空から観光名所を巡る都市のツアーも楽しめます。

Apple MapsのFlyover機能
▲Apple MapsのFlyover機能:編集部スクリーンショット
Apple MapsのFlyover機能
▲Apple MapsのFlyover機能:編集部スクリーンショット

8. iOS15版でARナビが登場、詳細な交通情報も

2021年9月27日に発表されたアップデートでは、ルート検索の際に、AR技術を活用して画面上に矢印が表示される機能が追加されました。
AppleMapsのAR技術によるルート案内
▲AR技術によるルート案内:Apple Newsroom

そのほかにも、3Dビューで建物の様子が確認できる機能や、車道が重なり合っているインターチェンジの3D表示化、バス専用といった詳細な車線の情報などの詳細も追加されています。

さらには、交通機関とのリアルタイムでの更新もされており、ルート案内の際、降車が近づくとApple Watchから通知される機能も新たに加わっています。

3Dビューによるルート案内
▲3Dビューによるルート案内:Apple Newsroom
Apple Mapsの3Dビュー
▲Apple Mapsの3Dビュー:Apple Newsroom

こうした機能は、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークなど、一部都市で利用できます。

Apple Mapsを集客に活用するメリット

Apple Mapsのメリットには、iPhoneユーザーに対する集客が挙げられます。

StatCounterが発表する資料によると、日本のスマートフォン市場でiOSデバイスが占める割合は約68.6%(2021年10月時点)といわれています。

iPhoneにはマップが必ず搭載されており、音声検索の「shiri」でもApple Mapsの情報が提案されるなど、iPhoneユーザーから多くの利用者が見込めます。

機能が充実しつつあるApple Maps、Googleマップとの併用も

Apple Mapsでは、度重なるアップデートがされており、3DマップやARマップといった利便性の高いさまざまな機能が加わっています。

その利用者の多さからiPhoneユーザーに向けた店舗集客としても活用されます。

Apple Mapsでは他の口コミサイトの口コミが表示されるため、連携している口コミサイト上での口コミを増やすことも重要です。

Googleマップの整備に合わせて、Apple Mapsにも登録するなど、ユーザーの検索行動を網羅することで、より多くのユーザーに対するアプローチが可能になるでしょう。

この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

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RPA導入で1日平均6時間の通販・EC業務をロボットが自動化

4 years 3ヶ月 ago

EC特化型クラウドRPA「FULLTIME(フルタイム)」の開発・販売を行うアスニカは、導入企業におけるRPAロボットの稼働時間に関する調査を実施した。

調査の結果、現在導入している合計479台のRPAロボットの稼働時間は、1社あたり1日平均6時間。1日平均6時間の業務をRPAロボットが自動化している。

アンケートでは、削減された時間を活用して、「販促やカスタマーサクセスなどの業務に取り組んでいる」「人員配置を見直し、新規採用コストを圧縮できた」などの声があがった。

RPAロボットの稼働時間に関する調査
RPAの導入効果

導入企業の約80%は「定期通販」や「単品リピート通販」と呼ばれる定期購入(サブスクリプション)形式での販売。「定期通販」は、商品数を絞ってLTVで収益を上げていくビジネスモデルのため、管理コストを抑えやすく、少人数で運用しやすい。

そのため、より少数精鋭で内部コストを抑えながら、利益の最大化を目指している従業員10人以下の小規模事業者で、特に多くRPAが活用されている。

そのような企業では1人の従業員が複数の職務を兼任していることも多く、より人員配置を最適化し、1人ひとりの生産性を向上するためにRPAを積極的に活用している。

RPAロボットの稼働時間に関する調査
RPA導入企業における従業員数の傾向

MM総研「RPA国内利用動向調査 2021」によるとRPA市場全体では、大手企業での導入率は約37%で、中小企業は約10%にとどまる。

「FULLTIME」は通販・ECビジネスのPC業務を自動化することに特化したRPAツール。受注処理や注文変更などの定型業務をロボットが自動処理することで、EC担当者が「人にしかできない仕事」に注力できる時間と環境を確保する。

調査概要

  • 調査名:RPA導入企業100社での利用実態調査
  • 調査期間:2019年3月~2021年10月
  • 調査対象:EC特化型RPA「FULLTIME」で受注・開発したRPAロボット479台
  • 調査手法:自社データに基づくリサーチ
石居 岳
石居 岳

「一点物の商品販売」「キャラクターコンテンツ」「若年層への認知拡大」――1000年以上の歴史ある京都の寺院「仁和寺」ECサイトの取り組みとは

4 years 3ヶ月 ago
1000年以上の歴史を持ち、将棋の竜王戦の会場としても有名な京都・仁和寺。コロナの影響を受け参拝客が激減するなか、ECサイトを開設。物販だけでなく、仁和寺の認知度を若年層へ拡大する役割も担っています

888年に創建し、1000年以上の歴史を持つ仁和寺。真言宗御室派の総本山という面がある一方、現在は観光寺院としての側面を持っています。しかし、新型コロナの影響を受け、観光や修学旅行で訪れる人が激減。寺院の維持目的だけではなく、若い世代に文化を伝える役割を担うため、ECサイトを開設しました。物販だけではない、歴史ある寺院のECサイトを通じた取り組みを取材しました。

コロナで参拝者数が激減。参拝できない人の一定ニーズも捉えECを開設

――ECサイトを開設した経緯を教えて下さい。

拝観課 書記 倉信隆憬氏(以下、倉信氏):2020年6月に開設しました。ECサイトでは仁和寺オリジナルのお香や御朱印帳などを販売しているのですが、コロナが原因で直接購入できなくなってしまった方が多数いらっしゃいました。以前から「商品を購入したい」というお問い合わせもあり、システム化するためにもECサイトは必要だろう、という判断で開設しました。

仁和寺 自社ECサイト カラーミーショップ 仁和寺のECサイトで販売している商品「7種類香」
仁和寺のECサイトで販売している商品「7種類香」
(画像は「仁和寺 公式オンラインストア」サイトからキャプチャ)

――コロナの影響で参拝者数にどのくらい変化がありましたか?

倉信氏:6~7割減少しました。新幹線の乗車率に比例して変動しましたね。参拝してくださる方が1番多い桜の季節では、2020年は9割ダウン、2021年は緊急事態宣言と被らなかったこともあり少し増えましたが、それでもコロナ前より4割ほど減少しています。

――ECサイトでは仁和寺オリジナルの商品に加えて、高額なもの、一点物が多いかと思いますが、扱う商品の基準などはありますか?

拝観課 課長 金崎義真氏(以下、金崎氏):基準は整理している途中です。ECサイトを運営するにあたり、単価が安いものではなかなか利益につながりにくく、1点あたりのバリューをあげる必要があります。京都の寺院ですので、地域の人たちが制作した京都友禅の御朱印帳など1点でバリューが上がる商品をテスト的に販売しています

戦略としては仁和寺がブランディングした商品を売るのが1番良いのですが、まだ体制が整っていない状態です。

仁和寺 自社ECサイト カラーミーショップ 仁和寺で販売している丹後ちりめん生地を使用した御朱印帳入れ
京都・丹後ちりめんの生地を使用した「御朱印帳入れ 金彩桜巾着 白藍 松皮菱に菊と桜」
(画像提供:仁和寺)
仁和寺 自社ECサイト カラーミーショップ 仁和寺で販売していた一点物の商品の御朱印帳入れ
ECサイトで販売していた一点物の御朱印帳入れ「西陣織 御朱印帳入れ ラピスラズリ」
(画像提供:仁和寺)
仁和寺 自社ECサイト カラーミーショップ 仁和寺のECサイトで販売している一点物の商品
仁和寺のECサイトで販売している、1万円と高額かつ一点物の商品「金彩友禅染御朱印帳袋」
(画像は「仁和寺 公式オンラインストア」からキャプチャ)

――一点物の商品開発の軸は開発者と決めているのでしょうか?

金崎氏:「とりあえず始めてみよう」とECサイトをスタートしたので、まだ明確なガイドラインが定まっていません。情報発信力が必要なので、有名な作家さんたちにご協力いただいた商品を扱っています。

――ECサイトで販売している商品は現地でも購入できるのでしょうか?

倉信氏:ほとんどが購入できます。ECサイト限定は一点物の商品だけです。

――ブランディングや製造の体制を整備している段階とのことですが、整備後にECサイト限定で販売したい商品の構想はありますか?

金崎氏:いくつもの課題をクリアした後にはなりますが、仁和寺を知る人の分母を増やすために、20~30代向けの商品を作りたいと思っています。20代なら20代、30代なら30代に合わせて儒教色を残したアイテムを製造・販売して仏教に触れてもらう。その人たちが50代、60代になったら、少し値は張るけれど必要になる念珠を購入していただくというように、年代ごとに段階を踏むような商品構成を作りたいですね

将来を見据え、仁和寺を知る人の分母を増やしていく

――集客施策はどのようなことを行っていますか?

金崎氏:ECサイトに携われる人員不足ということもあり、まだ実施できていないのですが、考えている施策はあります。

ECサイトへのアクセスを増やすために、仁和寺現地での発信とSNS上で若年層への認知拡大を並行して行うこと。大手のSNSフォロワー数を見ていると、一定の人数で頭打ちになっている傾向がありました。どうやってフォロワー数を増やすかと考えたときに、やはり新規のマーケットを獲得しなければならない。そうすると、仁和寺を知ってから観光などで何度も寺院を参拝できる年数が長い20代、30代の若い方達に絞ってアピールしていくのが必要だな、と。

――仁和寺のTwitterアカウントはありますが、ECサイト専用のアカウント運用の予定はありますか?

金崎氏:SNS運用のスキルを持つ人材が不足しているため、今は実施していません。仁和寺全体での人手は足りており、寺院でチケットを販売するなど現地対応のスタッフはいるのですが、ECサイト関連のタスクに合うスキルを持つ人がいない。

当初、寺院への集客型陣営を計画していたので、切り替えるには時間と手順が必要です。

仁和寺 自社ECサイト カラーミーショップ 金崎義真氏と倉信隆憬氏
仁和寺の金崎義真氏(右)と倉信隆憬氏(左)(画像提供:仁和寺)

お寺がやるべきことはECに注力することなのか?

――現地対応している方をECサイト担当へ少しずつシフトさせることは考えていらっしゃるのでしょうか?

金崎氏:そのためには教育をしないといけない。ジョブチェンジをするということは、組織体制を変えることです。

教育費をかけて、教材を入れてインフラも整えて現地の人達にトレーニングする時間や価値を考えると、現状は外注してプロにお任せした方が良い。

ECサイトを運営する以上、最低限のガイドラインや仕組みを整えて、それを担当者は知るべきだとは思いますが、システム面などまですべて内部職員で成立させる必要はないのではないか、と私は考えています。

ECサイトを運営するとなれば、マーケットを拡大することを念頭に置いて取り組まなければなりません。しかし、それに注力するには組織体制を変えることにもなりますから「はたしてそれはお寺がやるべきことなのか?」と二の足を踏んでいます。

――文化や歴史を伝える役目をもつお寺が、ECサイトをメインに運用することは、将来的な費用対効果を考えてどうなんだろうか、というお考えなんですね。

金崎氏:リスクが高ければそれだけ可能性としては高いんです。ただ、それをめざすとなれば運もありますし、体制をきちんと整えるために時間と費用が必要になります。

整備事業から生まれたキャラクターをNFTアート作品に

――「OMURO88」というコンテンツがありますが、そのなかでキャラクターのクリアファイルを見かけました。こちらをECサイトで販売する予定はありますか?

金崎氏:「御室ムスメ」ですね。仁和寺の裏にある成就山に88箇所の霊場がありまして、その整備費用を捻出するために制作したキャラクターです。イラストレーターさんとの間にプロデューサーを入れて、88人違う方にイラストを描いていただいています。

キャラクターコンテンツが好きな客層の人たちに成就山まで来ていただき、88社の現状を見ていただくことをテーマに制作していたので、グッズは現地での販売のみにしていました。

ただ、コロナ禍でストップしてしまい「京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)」でNFTアート(仮想通貨のブロックチェーン技術をデジタルアートと組み合わせたもの)として販売します。広義ではECサイトでの取り扱いに含まれるのではないでしょうか。

仁和寺 自社ECサイト カラーミーショップ OMURO88 御室ムスメ
「OMURO88」にあるお堂のキャラクターコンテンツ「御室ムスメ」
(画像は「御室ムスメ」サイトからキャプチャ)

18歳以下の参拝料を無料にし、若年層への間口を広げる

――今後取り組んでいきたい施策について教えて下さい。

金崎氏:「これは仁和寺の商品だな」と思ってもらえる、仁和寺というジャンル化された商品を作らないといけないなと考えています。さらに、先ほどもお伝えしたとおり、20代、30代に届くものであれば必然的にECサイトへのアクセスも増えるのではないかと。

――若い世代の認知を広げたいとのことですが、若年層のECサイト利用者はあまり多くないのでしょうか?

金崎氏:50代~60代が多い。そのため、現地の施策と連動し、思い切って18歳以下の方の参拝料を無料にする施策を行っています。今だと1年間に大体2万人~5万人が無料対象になる人数なんです。これが2年、3年と積み重なっていって、そのうちの何割かは大人になってからまた仁和寺を参拝したりしてくれるという考えです。

中長期的な計画なので、まだ結果の測定はできていませんが、18歳以下を無料にすることで、仁和寺の層は若干若返ってくると予想しています

――18歳以下無料の施策はいつから実施しているのでしょうか?

金崎氏:2年くらい前から段階を踏んで、最初は宝物館や特別展示だけ無料にしていて、完全に無料になったのは2021年6月19日です。京都のタクシー運転手さんが無料条件を知っているので、18歳以下の方を連れてきてくれるようになりましたね。駐車場の利用台数も施策に比例して増えてきています。

仁和寺 自社ECサイト カラーミーショップ 拝観料金表
拝観料金表。高校生以下は無料になっている(画像は仁和寺サイトからキャプチャ)

――間口を広げた後、ECサイトにつなげる施策は行っていますか?

金崎氏:すぐにではないですが、仁和寺を訪れた若い子達がその魅力をわかってくれると思っています。その人達が20代、30代になった時に「購入してみようかな」と思ってもらえる仏教と関連した商品を今のうちに制作しておいて、ECサイトで販売したい。

倉信氏:仁和寺の持つ雰囲気に合うような、たとえば仁和寺は「御室桜(おむろざくら)」が有名なので桜をモチーフにした商品や、ECサイトをきっかけに仁和寺に足を運んでもらえるような、きっかけを作れる商品を扱っていきたいと思っています。

金崎氏:先ほどのNFTアートなら、オンラインコンテンツなのでマーケットが世界に広がる。日本のアニメはやはり価値が高いと思っています。整備事業の1つとしてコンテンツを制作し、仁和寺が著作権を持つことでいろいろな取り組みができると考えています。アニメというただのコンテンツだけでなく、これをきっかけに仁和寺や成就山に来ていただいたり、ある意味循環型の仕組みが構築できるのではないでしょうか

藤田遥
藤田遥

バニッシュ・スタンダードが新オンライン接客サービス「LINE STAFF START」を本格提供開始

4 years 3ヶ月 ago

バニッシュ・スタンダードは、DXアプリケーションサービス「STAFF START」と、LINEが提供する「LINE公式アカウント」をかけ合わせた新しいオンライン接客サービス「LINE STAFF START」の本格提供を開始した。

「LINE STAFF START」とは

「LINE STAFF START」は、店舗スタッフがLINE公式アカウントを通して友だち追加をしたユーザーに対して、メッセージ配信などができるサービス。商品やコーディネートの紹介、キャンペーンの告知、チャットによるオンライン接客などに活用できる。

LINE STAFF START LINE公式アカウント バニッシュ・スタンダード 接客のイメージ
「LINE STAFF START」を通じた接客のイメージ

「LINE STAFF START」を通じた接客がどの程度購買につながったか、スタッフ個人の売り上げを可視化できるため、本部はスタッフ個人や所属店舗の評価に利用できる。

LINE STAFF START LINE公式アカウント バニッシュ・スタンダード 集客・売り上げの可視化 ランキング
個人の集客・売り上げの可視化、店舗スタッフの売り上げランキングを確認できる
(画像は「STAFF START」サイトからキャプチャ)

LINEを通じたユーザー1人ひとりに商品紹介などが可能に

LINE公式アカウントには、1to1で会話ができる「LINEチャット」、友だち追加したユーザーに一斉にメッセージを送信できる「メッセージ配信」、特定のユーザーとビデオ通話ができる「LINEコール」、リアルタイムに複数に対して配信ができる「LIVE配信」など接客に使えるさまざまな機能があり、これらを活用したオンライン接客ができる。

LINE STAFF START LINE公式アカウント バニッシュ・スタンダード LINEの機能
「LINE STAFF START」で使用できるLINE公式アカウントの機能
(画像は「STAFF START」サイトからキャプチャ)

「LINEコール」で商品を動画で紹介した後、「LINEチャット」で商品ページのリンクを送るというように、機能を組み合わせてよりリッチな1to1オンライン接客が実現可能となる。

通常、LINE公式アカウントでは各料金プランの無料メッセージ通数分を超える配信には通数課金がかかるが、「LINE STAFF START」の配信は通数課金の対象にならない。

紹介したい商品を簡単にレコメンドできる

LINE公式アカウントの管理画面は、企業の商品マスタと連携する「STAFF START」とシステム連携している。そのため、店舗スタッフがユーザーに紹介したい商品を管理画面上で選び、簡単にレコメンドすることができる。

それにより、店舗スタッフは商品を探す工数が削減され、より接客そのものに注力できるようになる。

LINE STAFF START LINE公式アカウント バニッシュ・スタンダード レコメンドの例
商品レコメンドのイメージ画像(画像は「STAFF START」サイトからキャプチャ)

来店検知機能を実装予定

ユーザーが来店したタイミングに合わせて、買い物に役立つ情報を届けたり、LINE公式アカウントで店舗スタッフと友だちになっているユーザーが来店した際、店舗スタッフにプッシュ通知が来たりするような「来店検知機能」の実装を予定している。

LINE STAFF START LINE公式アカウント バニッシュ・スタンダード 来店通知機能
「来店検知機能」のイメージ

アパレル、コスメ、家電量販店などさまざまな業種・業界が利用

「LINE STAFF START」の本格提供開始に伴い、アパレル、コスメ、家電量販店、家具・インテリアなどさまざまな業種・業界の企業、ブランドによるサービス導入、店舗スタッフの活用が決定しているという。

LINE STAFF START LINE公式アカウント バニッシュ・スタンダード 導入企業事例
バロックジャパンリミテッド、パル、ヤマダデンキ、大塚家具などがサービスを導入する
藤田遥
藤田遥

ぐるなびがBtoB-ECに本格参入、飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用のECサイト「ぐるなび仕入モール」を展開

4 years 3ヶ月 ago

ぐるなびは11月17日、飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用ECサイト「ぐるなび仕入モール」を先行オープンした。

飲食店とサプライヤーをつなぐ食材受発注支援事業へ本格参入するための取り組みとして位置付ける。

「ぐるなび仕入モール」は食材や飲料、テイクアウト用の資材など、定番商材から付加価値の高い商材を取りそろえ、価格や生産地などで絞り込みができる仕入れに特化した機能を持つECサイト。

ぐるなびの飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用ECサイト「ぐるなび仕入モール」

まず先行オープンとして、厳選したサプライヤーが約1万3000点を出品。今後は全国のサプライヤーが出品可能となり、2022年4月には2万点超をラインナップし、本格オープンする予定。

プレオープン後、機能や品ぞろえなどの拡充を進める。販促領域のおよそ10倍である5兆円と大きな事業機会を持つ食材発注領域へ本格参⼊する。

飲食店の発注業務は、FAXや電話などのアナログな手法に頼ることが多く、業務コストがかかるのが業界の課題。こうした課題に対して「定期発注サービス」として、発注業務をスマートフォンで簡便に行える「ぐるなび発注」のトライアルを先行して実施。約100店舗の飲食店が利用(2021年11月5日時点)するなど、食材探しや発注業務の省人化・効率化支援に取り組んできた。

ぐるなびの飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用ECサイト「ぐるなび仕入モール」
「ぐるなび仕入モール」の発展性について

さらに、農林水産省からの受託事業として2020年7月から2021年2月まで、飲食店向け国産食材ECサイト「ぐるなびFOODMALL」を期間限定で運営。約1万3000店舗の飲食店と約1000社のサプライヤーネットワークを構築し、食材仕入れに関するニーズや課題の収集を行ってきた。

そこで得た知見やノウハウをもとに、飲食店の発注業務のさらなる効率化や、飲食店・サプライヤーの双方にとって新たな取引先の開拓に役立つ「マッチングサービス」として、「ぐるなびFOODMALL」の機能面をさらに進化させた「ぐるなび仕入モール」を新たにオープン。食材受発注支援事業への本格参入を進めていく。

ぐるなびの飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用ECサイト「ぐるなび仕入モール」
「ぐるなび仕入モール」の特徴など

 

瀧川 正実
瀧川 正実

ショップチャンネルが購入金額に応じた特典を提供する新会員プログラム「ショップスターメンバーシップ」

4 years 3ヶ月 ago

テレビ通販最大手のジュピターショップチャンネル2022年4月から、新しいサービスプログラム「ショップスターメンバーシップ」を始める。

購入金額に応じた3つのステージを設け、各ステージごとに特典を用意。ショップチャンネルならではの特典・サービスを提供する。

2022年以降、毎年4月1日に前年1月1日~12月31日までの購入金額に応じて、「1スター」「3スター」「5スター」の3ステージを適用する。

テレビ通販最大手のジュピターショップチャンネル2022年4月から、新しいサービスプログラム「ショップスターメンバーシップ」を始める
「1スター」「3スター」「5スター」について

各ステージの優良顧客には、限定イベントへの招待、限定商品の販売、バースデイプレゼントなどさまざまな特典を1年を通して提供する。

テレビ通販最大手のジュピターショップチャンネル2022年4月から、新しいサービスプログラム「ショップスターメンバーシップ」を始める
提供する特典について

 

瀧川 正実
瀧川 正実

Amazonの「Key for Business」とは/菓子のサブスク「ICHIGO」成長の秘訣【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years 3ヶ月 ago
2021年11月12日~18日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. マンションのオートロックを配送業者が解除できるAmazonの「Key for Business」、10都道府県800棟以上のマンションに拡大

    10都府県、800棟以上のマンションで「Key for Business」が利用できるようになった。対象地域は、北海道、千葉、埼玉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡

    2021/11/16
  2. 創業6年で越境EC売上40億円、菓子のサブスク「ICHIGO」近本社長に聞く成長の秘訣

    菓子の越境ECサイト「TOKYO TREAT」「Sakuraco」などを運営するICHIGOは、海外向けECの専業企業。創業6年で40億円規模に達する越境EC事業の成長の秘訣(ひけつ)とは?

    2021/11/12
  3. 1日で約15兆円を売ったアリババ+京東(JD)の中国「独身の日」取扱高まとめ【2021年】

    ECプラットフォーム最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)、「JD.com」運営の直販EC最大手「JD.com」を運営する京東集団のGMV(取扱高)は、両社ともに過去最高を記録した

    2021/11/12
  4. 知名度ゼロのフェイスマスク「LuLuLun(ルルルン)」が全国ブランドに育った軌跡&自社EC強化施策の事例を解説

    フェイスマスクブランド「LuLuLun(ルルルン)」を展開するグライド・エンタープライズ。展開するブランドサイトと自社ECを統合するためECシステムを刷新、選んだパートナーは「ecforce(イーシーフォース)」だった。新たなシステムで「ルルルン」のブランディング強化をめざす取り組みを解説

    2021/11/15
  5. JR東日本と千趣会が協業したディズニーグッズ専門店「Disney Fantasy Shop by BELLE MAISON」が東京駅にオープン

    千趣会はJR東日本との協業サービスの一環として、東京駅に「Disney Fantasy Shop by BELLE MAISON(ディズニーファンタジーショップ バイ ベルメゾン)」を10月29日にオープンした

    2021/11/12
  6. JP楽天ロジスティクス、神奈川県大和市で「楽天フルフィルメントセンター中央林間」を稼働

    JP楽天ロジスティクスは2021年7月、楽天グループの物流事業を承継し、「楽天西友ネットスーパー」の物流センターを除く、物流センターの管理・運営を引き継いでいる

    2021/11/18
  7. アリババ「独身の日」の取扱高は約9.5兆円、過去最高を記録

    「独身の日」(W11、ダブルイレブン)で、中国のECプラットフォーム最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)の2021年における取扱高(GMV)は、前年比8.5%増の5403億人民元で過去最高を記録

    2021/11/12
  8. 2021年の化粧品市場は2.8兆円で3.3%増の予測、コロナ禍の2ケタ減からV字回復

    2021年の国内化粧品市場規模は前年比3.3%増の2兆8415億円になる見通し。「高価格帯化粧品」「中価格帯化粧品」「低価格帯化粧品」「スペシャルケア」の市場動向を解説

    2021/11/12
  9. 自社ECで売上を伸ばす秘訣とは? 成功している5社に聞いた【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年11月8日〜14日のニュース

    2021/11/16
  10. オイシックス・ラ・大地と赤ちゃん本舗、売上100億円めざす協業の検討を開始

    オイシックス・ラ・大地が運営する食品宅配サービス「Oisix」と「アカチャンホンポ」は、子育てファミリー層の顧客を多く抱えており、ビジネスにおける親和性が非常に大きいと判断した

    2021/11/15

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    「世界同時ヒット」がキーになった越境ECは何が売れた?【越境EC世界ヒットランキング2021】

    4 years 3ヶ月 ago

    BEENOSが発表した「BEENOS 越境EC 世界ヒットランキング 2021」によると、趣味嗜好性の高い「エンタメ」「ファッション」関連の需要が増加した。また、コロナ禍を経て、現金だけでないモノの価値が高まり、トレーディングカード、アクセサリー・時計の需要が上昇した。

    日本から海外の消費傾向キーワードは「世界同時消費」

    日本から海外への商品販売ランキングは、BEENOSが運営する越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」の購買データを元に算出。集計期間は2021年1月1日~9月30日まで。「北米」「東南アジア」「東アジア」「ヨーロッパ」の4つのエリアに分け、それぞれの人気商品トップ5をまとめている。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 世界人気トップ5と各エリアの人気商品
    世界人気トップ5と各エリアの人気商品、メインユーザー、伸長ユーザーについて

    各エリアの消費傾向やユーザーについて、Buyeeは次のようにまとめた。

    • 北米:アメリカを含む北米では若いユーザーが多く、人気コンテンツの2位に「ホロライブ」がランクイン。カー用品、高級時計が伸長。
    • 東アジア:世界最大のEC市場である中国を含むエリアで、越境ECへの抵抗感が低い傾向がある。陶磁器などのアンティーク商品が上位に。
    • 東南アジア:経済成長時にECが当たり前だったエリア。日本ブランドへの安心感を持っている。釣具、ゴルフ用品などホビーグッズが人気。
    • ヨーロッパ:EC市場3位のイギリスを含むエリアで、他地域より年齢層が高い傾向がある。趣味嗜好が明確な商材が多く売れており、旧型ゲーム機、楽器などが伸長した。

    Buyeeにおける越境ECで特に人気のあるジャンルが「エンタメ」「ファッション」だった。2019年から2021年の2年間の流通額は、「エンタメ」関連は3.16倍、「ファッション」関連は4.82倍増加した。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 エンタメとファッション関連商品流通額の伸長
    2019年から2021年までのエンタメとファッション関連商品流通額の伸長

    VTuber関連商品が急拡大

    「エンタメ」ジャンルでは特にトレーディングカードが伸長しており、前年同期比で3.44倍流通が拡大した。コロナ禍で価値観が見直され、現金だけではないモノの価値が高まり、投資目的での需要が高まったという。

    流通が急拡大しているのが「ホロライブ」「にじさんじ」などのVTuber関連商品。バイリンガルVTuberに代表されるように、当初から世界市場を狙ったコンテンツが奏功し、VTuber関連商品の流通は前年同期比18.99倍と急拡大した。

    商材としてはTシャツ、キーホルダー、アクリルスタンドなどが人気で、期間限定、誕生日記念、店舗限定など希少性の高い商品が特に売れた。VTuber関連商品が伸長した理由について、Buyeeは「ファンの熱量が購買意欲に結びやすいジャンルのため、越境ECとの相性が良い」と考察している。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 VTuber関連商品
    北米で1位になったおもちゃ、ゲーム

    コンテンツホルダー以外にも、レトロブームを背景に「ファミコン」関連商品も前年同期比2.34倍で伸びている。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 トレーディングカード、VTuber、ファミコン関連の伸長
    トレーディングカード、VTuber、ファミコン関連商品の流通額の伸長(画像は発表会資料からキャプチャ)

    明確なコンセプトを発信するデザイナーズブランドが人気

    「ファッション」ジャンルでは「visvim」などロングテールで人気のあるブランドや、コンセプトを世界に発信しているテイルデザイナーズブランドは上位にランクインした。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 ファッション関連の伸長と人気の日本ブランドトップ5
    ファッション関連商品流通額の伸長(左)と世界で人気の日本ブランドトップ5(右)
    (画像は発表会資料からキャプチャ)

    共通プラットフォームによりヒットの時差が縮まる

    2021年は、Netflixで世界同時配信された番組「イカゲーム」の世界的ヒットなど、コンテンツをきっかけに世界で同時にヒットが生まれた。共通プラットフォームによる世界同時配信やリアルタイムの多言語での翻訳化、ボーダーレスなコミュニティにより、ヒットの時差が縮まり、各国のトレンドと世界のトレンドが相互に影響を与えるようになった。

    2021年話題になった日本のアニメ「呪術廻戦」は、新作アニメを現地放映とほぼ同時に配信している世界最大級のアニメ配信サイト「クランチロール」で配信され、日本との時差を感じさせないタイミングで海外でもヒットした。Buyeeでの関連商品の流通も前年同期比214.55倍に拡大した。

    海外でも「レトロブーム」が広がり、アナログ関連は2.06倍、チェキ関連は1.91倍と伸長した。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 呪術廻戦、アナログ、チェキ関連商品の伸長
    「呪術廻戦」「アナログ」「チェキ」関連商品の流通額の伸長(画像は発表会資料からキャプチャ)

    海外から日本への消費傾向「ソロ活消費」

    海外から日本への商品販売ランキングは、BEENOSグループの海外ショッピングサイト「セカイモン」の売り上げデータを元に算出。集計期間は2021年1月1日~9月30日まで。アメリカ、ドイツ、イギリス、カナダの4つのエリアに分けて、各人気商品トップ5を発表した。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 世界発、日本の売れている商品ランキング
    世界発、日本で売れている商品ランキング2021(画像は発表会資料からキャプチャ)

    コロナに対する密回避として、1人または少人数で楽しめる商品の購入が多かった。室外で楽しむアウトドア系商品や、1人の時間を楽しみながら過ごせる商品の購入傾向が高まったという。また、世界での活躍する日本人スポーツ選手関連の商品が拡大した。

    BEENOS 越境ECヒットランキング2021 世界発、日本で伸長した商品
    世界発、2021年日本で伸長した商品(画像は発表会資料からキャプチャ)
    藤田遥
    藤田遥

    「楽天市場」「楽天ブックス」「Rebates」でブラックフライデーイベント

    4 years 3ヶ月 ago

    楽天グループは11月18日から、「楽天市場」、オンライン・ポイントバックサイト「Rebates(リーベイツ)」、オンライン書店「楽天ブックス」でブラックフライデーのセールイベントを始める。

    ブラックフライデーはアメリカの祝日「感謝祭(11月第4木曜日)」の翌日金曜日を指し、米国最大規模のセール「クリスマスセール(ホリデーシーズン)」の初日にあたる。多くの企業・商店が大型商戦をしかけ、黒字を想起させるためブラックフライデーと呼ばれている。

    日本ではここ数年、ブラックフライデーと称したセールを行う企業が急増。「楽天市場」では初開催の2017年から2020年の3年間で、流通総額は約5倍に広がったという。

    楽天市場

    11月18日(木)から11月23日(火)まで、「楽天市場のブラックフライデー ポイント最大43倍!」を実施。買い物金額に応じたポイント付与率が最大で通常の43倍となる。

    楽天が実施した「ブラックフライデーに関する意識調査」では、期間中に購入したい商品カテゴリーの上位に、「食品・飲料」(57.5%)、「家電」(55.1%)などがあがっている。

    人気の食品や家電などを目玉商品として日替わりでピックアップし、購入金額の最大50%分のポイントを還元する「ブラックフライデー×スーパーDEAL特別企画」を実施。30以上の「楽天市場」出店店舗が家電、コスメ、レディースファッションなどの商品を、リアルタイムで紹介するライブ動画配信企画「Rakuten Ichiba Shopping Channel Black Friday Special LIVE」も開催する予定。

    Rebate

    11月26日(金)から11月30日(火)まで、「年に一度のSpecial Days   BLACK FRIDAY & CYBER MONDAY」として、人気のファッションブランドやスポーツブランドのECサイト、海外の高級ブランドをセレクトしたオンラインセレクトショップ、コスメサイトなど、提携する国内外ECサイトのセール情報を掲載する特集ページを開設する。

    楽天ブックス

    11月18日(木)から11月23日(火)まで、書籍や雑誌、ゲームなどを購入すると、ポイント付与率が通常の3倍となる「楽天ブックス BLACK FRIDAY ポイント3倍キャンペーン」を行う。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    【明日11/19開催】ヤッホーブルーイング、タマチャンショップ、ozie、竹内謙礼氏など登壇の無料ECイベント(締切間近)

    4 years 3ヶ月 ago

    Amazon Payは11月19日、全15講演のオンラインイベント「はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021」を開催する。

    ヤッホーブルーイング、タマチャンショップ、ozie、ネットショップ運営のノウハウなどをまとめた書籍『ネットショップ運営 攻略大全』の著者・竹内謙礼さん、ネットショップ運営に欠かせないカートプロバイダーやEコマースエージェンシー、実際にネットショップを運営する事業者などが登壇する。

    Amazon主催 はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021

    竹内謙礼氏による「ネットショップ運営を改善する5つのポイント」

    売上アップに直結するECサイトのデザイン、キャッチコピー、動画コンテンツ、SNSの使い方などを詳しく解説した『ネットショップ運営 攻略大全』の著者で、ネットショップ業界などで活躍する人気コンサルタントの竹内謙礼氏が、「明日からすぐにできる!カンタンなテクニックでネットショップ運営を改善する5つのポイント」を説明する。

    オープニング基調講演に登壇する竹内謙礼氏
    オープニング基調講演に登壇する竹内氏

    ネットショップの基本的な運営方法をシンプルに解説し、明日からすぐに実践できる具体的な販促手法をわかりやすく紹介。検索対策やネット広告、SNS、動画の活用法なども含めて、ネットショップの集客と販売、サイト改善のポイントをシンプルに伝える。

    Amazon主催 はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021

    ヤッホーブルーイング、タマチャンショップ、ozieが語る人気ECサイトの秘訣

    「よなよなの里」を運営するヤッホーブルーイング、「タマチャンショップ」を運営する九南サービス、「ozie」を運営する柳田織物というネットショップ業界の人気ショップによるパネルディスカッション。「ファンが集まるネットショップに共通する『理念』『共感』『顧客接点』とは」をテーマに、人気ECサイトの秘訣(ひけつ)に迫る。

    ヤッホーブルーイング コンシューマー事業部門 事業統括 望月卓郎氏、九南サービスの田中耕太郎副社長、柳田織物の柳田敏正社長
    (写真左から)ヤッホーブルーイング コンシューマー事業部門 事業統括 望月卓郎氏、九南サービスの田中耕太郎副社長、柳田織物の柳田敏正社長

    テーマは「理念」「共感」「顧客接点」。多くの消費者に支持される「よなよなの里」「タマチャンショップ」「ozie」が、ブランディング、ファン作り、リアル店舗の活用など、ネットショップを成功に導くためのヒントを解説する。

    Amazon主催 はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021

    カートプロバイダー、Eコマースエージェンシー、ネットショップ運営事業者などの13セッション

    アマゾンジャパン合同会社 Amazon Pay事業本部 本部長 井野川 拓也 氏
    株式会社フューチャーショップ 執行役員 セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原 貴之 氏、株式会社クロシェ 室長 村岡 乃里江 氏
    GMOペパボ株式会社 EC事業部 部長 兼 SUZURI事業部 部長 寺井 秀明 氏、株式会社東旗(かわしま屋) 代表取締役 河島 酉里 氏
    おちゃのこネット株式会社 サービス企画 馬頭 正文 氏、株式会社アイケークリエイションズ(ポリッシャー.JP) 代表取締役社長 井上 俊夫 氏
    株式会社SUPER STUDIO business development group account execution unit マネージャー 吉田 光 氏、株式会社メップル 代表取締役CEO 鈴木 友樹 氏
    株式会社PRECS チーフコンサルタント柾 大和 氏、株式会社PRECS 取締役 的場 大昌氏、SIKI株式会社(GALLEIDO)代表取締役 大林 浩氏
    BASE株式会社 上級執行役員COO 山村 兼司 氏、有限会社笠原製菓(センベイブラザーズ) 社長 笠原 健徳 氏
    コマースメディア株式会社 代表取締役 井澤 孝宏 氏
    株式会社フラクタ 代表取締役 河野 貴伸 氏
    GMOメイクショップ株式会社 MakeShop事業部 MakeShopグループ 決済促進チーム 本橋 康明 氏、有限会社ウスザワ(eはなびやさん)web事業部 主任 橋詰 孝徳 氏
    ヘイ株式会社 サクセス本部 シニアマネージャー 大貫 竜平 氏、ヘイ株式会社 サクセス本部 高本 真由美 氏、株式会社HUIS 代表取締役 松下 昌樹 氏
    テモナ株式会社 セールス事業部 グループ長 中田 雅人 氏、株式会社ストークメディエーション COO 近藤 彰吾氏
    Shopify Japan株式会社 コミュニティー&パートナーマーケティング 石田 浩平 氏、ミウラタクヤ商店 Shopify教育パートナー 三浦 卓也 氏、フラッグシップ株式会社 Shopify教育パートナー 塩澤 耕平 氏

    開催概要

    • 名称:はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021 powered by Amazon Pay
    • 会期:2021年11月19日(金)11:00〜18:00
    • 主催:Amazon Pay
    • 形式:Zoomでのオンライン配信
    • 参加費:無料(事前登録制)
    • 参加対象:ECサイト運営責任者、オンライン/デジタルマーケティング担当者
    • 問い合わせ先:はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021 事務局(株式会社インプレス イベント事務局)
      • 受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)
      • E-mail : netshop-expo@impress-online.jp

    Amazon主催 はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021

    瀧川 正実

    Amazonのコンビニや駅などで商品を受け取れる「Amazonロッカー」、全国1800か所に拡大

    4 years 3ヶ月 ago

    アマゾンジャパンは11月15日、コンビニエンスストアや駅の宅配ロッカーなどで商品が受け取れる宅配ロッカー「Amazon Hub ロッカー」のネットワークを大幅に拡大し、東京、埼玉、千葉、大阪を含む全国23都道府県、1800か所以上に設置を増強したと発表した。

    アマゾンジャパンによると、130近い提携企業がロッカーを設置、顧客の多様なライフスタイルに併せて、注文商品を受け取れるようにしたという。

    ネットワーク拡大に加えて、ロッカーの機能を追加・改善した。新しいロッカーはコンパクト化を実現、狭いスペースでも設置できるようにした。また、完全非接触型で、顧客はバーコードの読み取りやタッチスクリーンの代わりに、Bluetoothを使ってロッカーを開けることが可能。さらに、アプリ上の案内も簡素化し、顧客が受け取り場所を見つけやすくした。

    「Amazon Hub ロッカー」は、コンビニエンスストアや駅、スーパーなど、顧客が日常的に利用する場所で商品が受け取れるサービス。Amazonが商品を発送、ロッカーへの配達が完了すると、顧客に受け取り準備完了の通知メールを送信する。メールに記載されている受け取りバーコードをロッカーのスキャナーでスキャン、もしくは6桁の認証キーを入力するとロッカーが開き、商品を受け取れる仕組み。

    「Amazon Hub」のイメージ動画

    「Amazon Hub ロッカー」への配送は、Amazon.co.jpで販売されている数百万点の商品を対象としており、お急ぎ便または通常配送に対応している。プライム会員は、追加料金なしで利用できる。

    アマゾンジャパンは2019年、コンビニエンスストアや駅の宅配ロッカーなどで商品が受け取れる宅配ロッカー「Amazon Hub」を日本に導入。セルフサービスの宅配ロッカー「Amazon Hub ロッカー」、店舗スタッフの受け渡しによる「Amazon Hub カウンター」を展開している。

    石居 岳
    石居 岳

    Amazonの新たなプライム会員獲得策、スポーツ生中継へ進出。第1弾はボクシングミドル級統一戦ゴロフキン選手vs村田諒太選手

    4 years 3ヶ月 ago

    アマゾンジャパンは「Prime Video」で、スポーツのライブ中継を始める。

    第一弾として、ボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者で2012年のロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太選手(帝拳ジム所属)、IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン選手(カザフスタン)とのWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦を、「Prime Video presents Live Boxing」として12月29日にライブ中継する。

    ボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者で2012年のロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太選手(帝拳ジム所属)、IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン選手(カザフスタン)とのWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦

    「Amazonプライム」の会員であれば、「Prime Video」で追加料金なしで視聴可能。国内スポーツの生中継コンテンツの展開で、新たな会員獲得などにつなげる。

    Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏が2021年に株主向けへ宛てた年次書簡で、「Amazonプライム」の会員数がグローバルで2億人を超えたことを公表。また、米国のConsumer Intelligence Research Partners社によると、2021年第2四半期末時点の米国のプライム会員数を1億5300万人と推定している。

    Amazonはアメリカ、フランス、イギリス、ドイツなど各国でスポーツのライブ中継を行っており、「Amazonプライム」会員の獲得につながっていると見られる。アマゾンジャパンは日本の「Prime Video」におけるボクシングのライブ中継は、グローバルで進めているスポーツのライブ中継拡大策の1つとしている。

    ゲンナジー・ゴロフキン選手(通称GGG)は、ボクシング界は最も権威ある雑誌とされている米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)で長らく1位に君臨したことがある、重量級のスーパースターである。

    12月29日は日本のボクシングファンにとって「刺激的で特別な一日になる」(アマゾンジャパン)というプロボクシング最高峰のビッグイベントから、アマゾンジャパンはスポーツのライブ中継へ進出する。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    JP楽天ロジスティクス、神奈川県大和市で「楽天フルフィルメントセンター中央林間」を稼働

    4 years 3ヶ月 ago

    楽天グループと日本郵便の合弁会社であるJP楽天ロジスティクスはこのほど、「楽天市場」出店店舗向けの総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」の物流センターとして、神奈川県大和市の「Rakuten Fulfillment Center Chuorinkan(楽天フルフィルメントセンター中央林間)」を稼働した。

    RSLは「楽天市場」出店店舗の商品の保管から出荷までを一括して受託する総合物流サービス。千葉県市川市、流山市、習志野市、大阪府枚方市、兵庫県尼崎市に設置した物流センターで、RSLを提供している。

    楽天グループと日本郵便の合弁会社であるJP楽天ロジスティクスはこのほど、「楽天市場」出店店舗向けの総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」の物流センターとして、神奈川県大和市の「Rakuten Fulfillment Center Chuorinkan(楽天フルフィルメントセンター中央林間)」を稼働
    楽天フルフィルメントセンター中央林間について(画像はIR資料からキャプチャ)

    「楽天フルフィルメントセンター中央林間」を開設し、RSLのさらなる処理能力向上を図る。

    JP楽天ロジスティクスは2021年7月、楽天グループの物流事業を承継し、「楽天西友ネットスーパー」の物流センターを除く、物流センターの管理・運営を引き継いでいる。

    楽天フルフィルメントセンター中央林間の概要

    • 名称:Rakuten Fulfillment Center Chuorinkan
    • 物件名:ニッセイロジスティクスセンター横浜町田(ダイワコーポレーション横浜町田営業所)
    • 所在地:神奈川県大和市中央林間7丁目12番2号
    • 延床面積:約2万8000坪(約9.5万平方メートル)
    • 賃借面積:約1万2000坪(約4.2万平方メートル)
    • 建物階数:地上5階建
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    「GoogleではなくAmazonで検索」して購入するネット通販ユーザーは約9割【アマゾン消費の最新情報】 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years 3ヶ月 ago
    2021年第3四半期に実施した最新調査では、Amazon利用者の88%が、直近の商品購入時にAmazonしか検討しなかったと回答している(Consumer Intelligence Research Partners社)

    市場調査会社のConsumer Intelligence Research Partners社よると、消費者の88%は直近の買い物でGoogleなどの検索エンジンや競合サイトを使わずに、Amazonで商品を検索し購入しています。この割合は数年前から上昇傾向にあり、コロナ禍の影響もほとんど受けませんでした。

    2年以上のプライム会員、91%が買い物はAmazonしか検討しなかった

    企業の成長が数年間に渡って微増な場合、小売事業者はその数字に興奮することはないでしょう。しかし、数値が一貫して高いレベルの顧客ロイヤルティを示していれば、喜ばなければなりません。

    Amazonを利用したほとんどの消費者が他の店舗をチェックしないことを示す調査結果は、Amazonにとって喜ばしいデータです。

    Consumer Intelligence Research Partners社は2014年以来、Amazonで買い物をしたことがある消費者に、Amazon以外の検索エンジンや競合他社のサイト・店舗を確認したか尋ねています。ここ数年、ほとんどの消費者がAmazonだけで完結していることが、データを通してわかっています。

    2021年第3四半期に実施した最新調査では、消費者の88%が直近の商品購入時にAmazonしか検討しなかったと回答。この割合は、2014年第3四半期の82%から着実に上昇しているとCIRPは説明します。

    コロナ禍はAmazonのロイヤルティにどれほどの影響を与えたのでしょうか? CIRPの共同設立者兼パートナーであるマイケル・R・レビン氏は、「それほど影響はありませんでした。まるでAmazonが今の状況を予測し、ずっと前から準備を始めていたかのようです」と話します。

    検索から購入まで、Amazonのみで買い物を完結させたユーザーの割合
    検索から購入まで、Amazonのみで買い物を完結させたユーザーの割合(単位は%、出典:Consumer Intelligence Research Partners)

    長期間に渡って「Amazonプライム」に入会している会員が、競合する小売企業を検討する可能性はさらに低くなっています。CIRPによると、最新の調査ではプライム会員歴が2年以上の場合、91%が直近の購入時にAmazonしか検討しなかったと回答非会員の場合でもその数字は85%にのぼります

    CIRPは、2021年第2四半期末時点の米国のプライム会員数を1億5300万人と推定し、その数は前年の1億2400万人から大きく増加しています。Amazonは、全世界のプライム会員数が2億人を超えていると報告していますが、米国内の会員数については明らかにしていません。

    米国のAmazonプライム会員数推移
    米国のAmazonプライム会員数推移(単位:100万)※データ不足の四半期(2021年9月時点のデータ)は除外(出典:Consumer Intelligence Research Partners)

    「ショールーミング」するユーザーは減少傾向

    CIRPによると、Amazonを利用する消費者のほとんどは、他の大手小売店でも買い物をしています最新の調査では、約90%が過去12か月間にWalmartとTargetで買い物をしたことがあると回答、80%以上がオンラインマーケットプレイスのeBayで買い物をしたことがあると答えています

    Amazonで買い物をしなかった場合、どこで買い物をするかという質問に対しては、22%が「Walmart」と答え、最も高い数字でした。そして、「Target」「eBay」「Best Buy」が続きました。

    同時に、Amazon利用者の約3分の1は、Amazonで商品が見つからなかった場合、どこでも購入しなかったと答えています

    また、この調査では、Amazon利用者の10人に9人近くが、購入前に実店舗では買い物をしていないことがわかりました。このことから、オンラインストアで商品購入する前に実店舗で商品を見る「ショールーミング」は、消費者がWebサイトでの購入に慣れてきた現在では、以前ほど影響を受けなくなってきていることがわかります

    CIRPが米国の消費者を対象に調査を開始した2013-14年には、約80%の消費者がAmazon利用前に実店舗で買い物をしなかったと回答していたとレビン氏は言います。その後、この割合は着実に増加しており、コロナ禍が起こる前に増加傾向が定着していたそうです。

    CIRPは、Amazonで買い物をしなかった場合、消費者がどこで買い物をしたかについて、いくつかの変化を指摘しています。レビン氏はこう言います。

    Walmartは直近の購入先として少しポイントが上昇し、「Target」「eBay」「Best Buy」はいずれもやや減少しています。この傾向はコロナ禍の前から始まっています。

    Amazonは、オンライン売上高で北米の大手小売事業者をランキングした『Digital Commerce 360』発行「北米EC事業 トップ1000社データベース 2021年版」で第1位、全世界のマーケットプレイス売上高のランキング「オンラインマーケットプレイス トップ100社 2021版」で第3位となっています。

    1000社データベースでは、Walmartが第2位、Best Buyが第5位、Targetが第6位となっています。eBayは、オンラインマーケットプレイスのランキングで5位に入っています。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    楽天グループの国内EC流通総額は約3.4兆円で13.6%増、2021年度の目標は5兆円の突破【2021年3Q】 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

    4 years 3ヶ月 ago
    楽天グループは2021年通期国内EC流通総額について、5兆円の突破を目標としている。2020年度(2020年1~12月期)国内EC流通総額は前期比19.9%増の4兆4510億円だった

    楽天グループの2021年1-9月期(第3四半期累計)連結業績における国内EC流通総額は3兆4558億円で前年同期比13.6%増だった。出店店舗数は2021年9月末から707店舗増の5万5939店舗。

    国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、楽天24(ダイレクト)、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパーなどの流通額を合算した数値。

    2021年7-9月期(第3四半期)の国内EC流通総額は同1兆1781億円で同7.6%増。ショッピングECの流通総額は同8.7%増。ショッピングECは、「楽天市場」、1stパーティー(ファッション、ブックス、楽天24、楽天西友ネットスーパー)、オープンEC(Rebates、楽天ペイ オンライン決済)、ラクマが対象。

    楽天グループ 四半期ベースの国内EC流通総額推移
    四半期ベースの国内EC流通総額推移(画像はIR資料からキャプチャ)
    楽天市場のショッピングECの流通総額、ショッピングEC流通総額
    ショッピングECの流通総額など(画像はIR資料からキャプチャ)

    「楽天市場」で2021年4-6月期(第2四半期)に購入したユーザーが7-9月期(第3四半期)に商品購入した割合は75%。2020年を通して利用を開始した新規・復活ユーザーが定着し、購入者増加とユーザーあたりの購入頻度も継続的に拡大したとしている。

    クロスユースも順調に拡大。 「楽天市場」「Rakuten Fashion」を利用したユーザーは前年同期比30.2%増、 「楽天市場」「楽天西友ネットスーパー」を利用したユーザーは同37.1%増。

     「楽天市場」「Rakuten Fashion」を利用したユーザー、 「楽天市場」「楽天西友ネットスーパー」を利用したユーザー
    クロスユースについて(画像はIR資料からキャプチャ)

    楽天グループは2021年通期国内EC流通総額について、5兆円の突破を目標としている。2020年度(2020年1~12月期)国内EC流通総額は前期比19.9%増の4兆4510億円だった。

    楽天グループの国内EC流通総額の推移
    国内EC流通総額の推移(画像はIR資料からキャプチャ)

     

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    EC化率35%をめざす資生堂のDX&EC戦略と「ワタシプラス」改善事例

    4 years 3ヶ月 ago
    資生堂のケーススタディを解説。「ワタシプラス」での満足度の高い買い物体験の実現に向け、ZETAが提供するEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」導入による課題解決事例
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    新たな時代を迎えたビューティー体験。リアルとデジタルが分業するのではなく、融合に向けた事業モデルへとシフトし、変化する顧客ニーズに応える企業が増えている。資生堂は、数々の化粧品ブランドを展開し、店舗からECまで流通の幅が広いメーカーとしてどのように顧客体験を向上させていくのか――。その1つの施策に、デジタルにおける「検索機能」の改善があげられる。資生堂のUI/UX改善を通じた顧客体験の価値を高める取り組みを取材した。

    資生堂のUI/UX改善を通じた顧客体験の価値を高める取り組みを取材

    デジタル通じた化粧品のCX向上がより重要になる

    資生堂は2023年までの中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」のなかで、EC(得意先Eコマース、Eコマース専門サイト、自社Eコマースサイトを含む)の売上比率35%の達成を掲げている

    図 資生堂のDXにおけるロードマップ
    資生堂のDXにおけるロードマップ

    2020年に、①メディア戦略部 ②オムニエクスペリエンス推進部 ③デジタル戦略部 ④EC事業部――の4つの部署で構成するデジタルオフィスを新設。各部署が協力、連携しながらデジタル時代における顧客体験のさらなる価値向上に取り組んでいる。

    ARを活用したバーチャルメイクでは消費者がデジタル上で疑似的にメイクを再現できたり、肌測定アプリ「肌パシャ」ではスマホのカメラで撮影した肌の画像をもとに肌の状態の測定と美肌作りのサポートをしたりと、さまざまなデジタルコンテンツを活用したコミュニケーションを推進。オンラインカウンセリングやデジタル接客も取り入れ、利便性を高めている。

    そして、新型コロナウイルス感染症拡大によって、デジタル活用やEC利用への期待が一気に拡大する。

    やはり、化粧体験のベースは「リアル」にある。そこにデジタルでどう情報提供をしてCXを向上させられるかが今後より重要になってくる。特にコロナ禍においては、店頭でテスト品を扱うことに抵抗がある人が増えたため、商品を使用した感触を想像していただくためにどうやって情報を伝えればいいのか、試行錯誤している。

    ビューティーコンサルタント(BC)によるライブ配信やZoomによるオンラインカウンセリングの機会を増やすなどして、デジタルでも的確に情報を伝えられるような工夫を施しているところだ。(資生堂ジャパン 山本氏)

    資生堂ジャパン株式会社EC事業部 ブランド施策推進グループ グループマネージャー 山本雅文氏
    資生堂ジャパン株式会社EC事業部 ブランド施策推進グループ グループマネージャー 山本雅文氏

    「WIN 2023 and Beyond」におけるEC部署の役割と戦略

    資生堂ジャパンが運営する総合美容サイト「ワタシプラス by SHISEIDO」は、EC機能に加えて、美容に役立つ情報・デジタル上での美容体験コンテンツを提供。「生活者とブランドをつなぐ美のプラットフォーム」を追求している。

    単に商品を並べた一般的なECサイトではなく情報コンテンツも豊富に取り揃えるほか、肌測定機能やARなども駆使し、店頭で体験できるサービスをデジタル上で再現するための施策を充実させて他のECサイトとの差別化を図っている。

    「ワタシプラス by SHISEIDO」のトップページ
    「ワタシプラス by SHISEIDO」のトップページ

    「WIN 2023 and Beyond」では、店舗とオンラインが融合したオムニチャネル化により、小売りにおける新たな仕組み作りを推進する事業モデルへの転換を打ち出した。「ワタシプラス」など、これまでもデジタルの活用やオムニチャネルの取り組みを進めてきていたが、山本氏は「まだまだ推進させる余地があることは間違いない」と話す。

    現に、「ワタシプラス」はECサイトという印象がまだ強く持たれていると認識しており、リアルの体験に限りなく近づくためのコミュニケーションのブラッシュアップに重点的に取り組んでいるという。またメディアやSNSからの情報発信も、より充実した内容を届けるとともに、よりインタラクティブ(双方向)なコミュニケーションにしていきたいと考えている。

    コロナ禍を機に、他社もお客さまとのコミュニケーションの改善に力を入れ始めるようになり、従来のままではコモディティ化してしまう恐れがあった。当社としてはもう一歩先に行くような顧客体験を設計し、コミュニケーションを進化させるために日々取り組んでいる。(資生堂ジャパン 山本氏)

    お客さまの興味を広げながら利便性も確保したUI/UXをめざす

    メーカーが運営する総合美容サイトとして、他のサイトと差別化を図る「ワタシプラス」が重視しているのは「購入の際、事前にどういう情報に触れていただき、どんな期待感を持っていただくか」だ。

    ワタシプラス by SHISEIDO
    「ワタシプラス by SHISEIDO」には、資生堂ブランドを扱う店舗を探す「お店ナビ」、美容情報を発信するコンテンツなどがある

    購買環境を用意するだけでなく、商品に興味を持ってサイトに訪れてくれた生活者の期待にしっかりと応えられる商品情報やコンテンツなどの提供は必須という。

    そのため、単純に購入までのフローをシンプルにするといったユーザビリティを突き詰めるだけではなく、情報をたくさん見てもらい、気になる情報を回遊できる――こんな視点でUI/UXを組み立てている。それが結果的にコンバージョン率の向上やアップセル、クロスセルなどにつながれば、メーカーが運営するサイトとして理想だという。

    提供する情報をパーソナライズ化したり、気になる商品があれば関連する商品や情報をクロスでつなぐことで、お客さまの興味を広げながら使いやすさも融合したUI/UXをめざしている。

    ワタシプラスのUXとしては、求められるものが大きく2つあると考えている。1つ目は、目的を持ってサイトを訪れたお客さまが、目的とする商品や情報に素早くたどり着ける仕組みを作ること。これは、ECの基本機能として大前提と捉えている。

    2つ目は、「インサイト」を捉えた情報提供による新しい出会いの創出だ。適切なタイミング・場所でお客さまのインサイトに寄り添った付加情報を提供することで、「こういう商品・情報欲しかった!」という出会いを創出していくことも、追及していきたいと考えている。(資生堂インタラクティブビューティー 宇井氏)

    資生堂インタラクティブビューティー株式会社 DX本部 オムニエクスペリエンス推進部 CRM運営G 宇井ありさ氏

    ストレスを感じさせないサイト作りは絶対条件だが、一直線の導線だけを求めてしまうとセレンディピティ(偶然の出会いや幸運な発見)が起こりにくくなる。化粧品専門店やデパートの売り場などで新商品や知らないブランドを見つけたときに興味やワクワク感が沸き起こるように、複数のブランドを取り扱う「ワタシプラス」でも、そういう瞬間を創出したいという。

    満足度の高い買い物体験の実現に向けた課題の解決

    「ワタシプラス」は2012年のサイト開設当初から、スクラッチ開発で構築したサイト内検索を利用していた。そのため、検索結果の順位や表示場所を変更するだけでも一定の手間とコスト、時間がかかっていた。また、商品やコンテンツが拡大するにつれ、売れ筋順や肌悩み別、商品の機能別などさまざまな軸や順序で絞り込めるような消費者の選びやすさを考慮したより柔軟性の高い検索機能の必要性が増してきた。そこで、サイト改修の際に検索機能の改善にも着手することとなった。

    再度スクラッチで構築する選択肢もあったが、検索機能を随時ブラッシュアップしPDCAサイクルをスピーディーに回していく上でも、検索は検索として機能分離した方が有効と判断。資生堂のデータベースに蓄積した豊富なデータの中から、APIによってデータの入出力を行い、検索結果を柔軟に改善できる検索エンジンを検討した。その結果、ZETAが提供するEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」の導入を決めた

    EC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」の概要

    スクラッチ開発で運用していた検索機能では、「化粧水が先に表示されて、次に乳液を表示して……」といった形で、カタログのように順序が固定的だったが、売れ筋順や価格帯などさまざまな軸でソートできる柔軟性を持たせたいと思っていた。また、それぞれの商品の売り上げ情報やお客さまの購買情報なども考慮して、検索結果や順序に反映することが理想の検索だと考えていた。(資生堂ジャパン 山本氏)

    「ワタシプラス」に導入した「ZETA SEARCH」は、ZETAが提供する導入実績多数のEC商品検索 ・サイト内検索エンジン、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン、OMO・ DXソリューションを含む「ZETA CXシリーズ」(https://zetacx.com/)の1サービス

    化粧品ならではの検索課題に柔軟に対応

    検索機能を構築する上で、化粧品の構造はかなり特殊な部類だ。一例に、色の違いがある。1つの商品で同じ価格でも、複数の色が存在するものを検索結果にどう表示するかを考えなければならない。サイトによっては1色1色を全て別ジャンルとして扱い検索結果に表示するケースが見られるが、たとえば「マキアージュのこのラインのルージュが欲しい」というお客さまには、全8色あれば8色あることがわかるようにすることがベストなため、商品のコード体系も複雑になっている。

    ほかにも、「クレンジング」「洗顔」といった商品カテゴリで検索するお客さまもいれば、「シミ」「しわ」のような肌悩みで検索するお客さまも存在する。商品が持つ情報とお客さまの要望を複雑な条件で組み合わせて検索結果を最適化したいという要望に対し、全ての要望を受けきれるほど柔軟な検索エンジンは当時それほど見当たらなかったという。山本氏は、カスタマイズによって「ワタシプラス」が実現したいあらゆる要望に柔軟な対応をしてくれたとZETAを評価する

    資生堂ジャパンさまは「こういう探し方ができるようにしたい」という考えが確立されており、そのためのデータの持ち方がしっかりされていていた。相談を受けるなかで、「この探し方はできません」とならないように、そして要望の取りこぼしがないように、今まで蓄積・管理されてきたデータを検索機能に生かし切ろうと意識して機能に反映してきた。(ZETA 出張氏)

    ZETA株式会社 執行役員副社長 博士(情報科学) 出張純也氏

    ZETAはお客さまの検索行動を考えたとき、ナビゲーションを開いて検索をしていくお客さまは減っていくと想定。特にスマートフォン経由の閲覧・購入が増えている今、キーワードによる検索をスムーズかつ充実させることが重要と捉え、「ワタシプラス」がこれまでに作り上げてきた検索軸をキーワード検索に生かす工夫も施したという。

    お客さま目線で便利でわかりやすい絞り込みや検索結果表示ができるようにしたかった。たとえば、カテゴリの絞り込みにおいては「スキンケア」の中に化粧水や乳液、美容液など複数の美類が存在する中で、どの美類を上位に表示すればお客さまにとってより探しやすく使いやすいサイトだと感じられるか――こういったユーザビリティは常に課題だった。

    商品情報、検索履歴、購買情報などの膨大なデータを読み込んで随時対応できる仕組みになったことで、大幅に改善できたと思う。(資生堂インタラクティブビューティー 宇井氏)

    絞り込み検索のイメージ
    絞り込み検索のイメージ

    「ZETA SEARCH」で検索機能が向上、絞り込み経由のCVRもアップ

    「ワタシプラス」は2019年にサイトの大規模改修を実施。検索だけでなく、商品詳細ページに至るまでの全体的な改修を実施した。改修に向け、2018年からZETAとともに検索機能の改善に向けた取り組みを始め、2019年7月には「ZETA SEARCH」を実装した。

    キーワード検索の表記ゆれ調整や、サジェスト機能(検索キーワード入力途中に関連するキーワードを予測して表示する機能)で期間限定商品の表示にも対応。このほか、商品名だけでなく「シミ」「しわ」といった化粧品特有の悩みを軸としたキーワードによる検索結果表示も実現した。絞り込み検索では、在庫の有無、キャンペーン商品、限定品などを表示したほか、各パーツから悩み別でも絞り込めるようにした。

    また、新商品の上位表示、お気に入り登録しているブランドの優先表示にも対応し、ユーザビリティを高めている。

    「ワタシプラス」では、多数の商品から目的に合った商品を絞りやすいように「絞り込みモジュール」を導入している。オンラインショップ内のブランド検索では、下の画像の左側にある絞り込み機能のフロント部分を「ZETA SEARCH」で対応。絞り込み経由のコンバージョン率が従来に比べて大幅に向上するなどの効果をもたらしている

    絞り込みモジュール(赤枠)
    絞り込みモジュール(赤枠)

    オンラインショップでは、検索メニューの「ブランド検索」と「カテゴリ検索」のそれぞれで表示結果のパターンの組み合わせを決めており、以下の画像の通り、絞り込みをした先のページで項目が変わるような仕様にしている。

    「化粧品」「シミ」のキーワードで検索した場合
    「化粧品」「シミ」のキーワードで検索した場合、画像のように「カテゴリ」「ブランド」で絞り込みできる

    「ワタシプラス」では、ECサイトの商品検索に加え、「お店ナビ」や「美容の情報」の情報検索も強化。オンラインショップで販売していない商品・ブランドについて検索するお客さまも多くいるため、そういった場合に「どこで買えるのか」「どんな商品なのか」など、商品・ブランドにたどり着きやすい導線を充実させ、“資生堂全体としての愛用者育成”につなげている

    店舗が探せる「お店ナビ」の検索機能も充実
    店舗が探せる「お店ナビ」の検索機能も充実

    継続的な運用改善でCX向上をサポート

    ZETAは導入前の打ち合わせ段階から、自社で気付けていなかった課題までレポートしてくれた。それがより良い改善につながった」と振り返る山本氏。

    たとえば、「メイク」と検索した際、古い記事が上位に表示されていたため改善の提案をするなど、細かな箇所にまで目を行き渡らせた提案型のサポートや専任エンジニアがデータ最適化やロジックチューニングなどを行う充実の運用支援がZETAの特徴のようだ。

    実際に「ZETA SEARCH」の実装が始まってからも、従来のスクラッチ開発で構築していた検索システムに比べて柔軟性が大幅に拡大。顧客体験が向上しているだけでなく、必要なリソースやメンテナンスなどの作業負荷を増さずに運用できている点に大きなメリットを感じている。

    また、「ZETA SEARCH」の検索ログやお客さまの行動履歴データにより、PDCAサイクルをスピーディーに回して顧客体験向上に向けたブラッシュアップがよりしやすくなったという。

    サポート、開発に携わったZETA株式会社 セールスグループ マネージャー 市川敬貴氏(写真左)とエンジニアリングG ユニット長 大橋勘太郎氏(写真右)

    「検索」の領域を超えた顧客体験の提供に期待

    今後はさらに検索機能を活用したアクションやコンテンツ検索にも力を入れていきたいと考えている。

    コンテンツも含めたサイト全体の検索機能の拡充にも着手する計画だ。

    たとえば、「エリクシール」と検索したときに、エリクシールの商品が検索結果に表示されるだけでなく、エリクシールに関連するコンテンツなどもそれぞれのお客さまに合った形で表示される状態を目指している。現状、コンテンツは検索項目のリストになっていない状態だが、これを整理してリスト化すればデータベースの活用の幅も広がると考えられる。

    このほか、これまでに多数制作してきたLPに掲載している特典を効果的に消費者に伝えていくためにも、情報の検索性を高めていきたいとしている。

    単純に「検索エンジン」としてだけを考えれば、「ZETA SEARCH」以外にもツールはたくさんある。しかし、さまざまな情報を整理したリストを作成し、そこから欲しい情報を引っ張ってこられるところに「ZETA SEARCH」の魅力があった

    UI/UXの観点で考えると、1つの回答だけを提示するのではなく、リストを並べて提示することが最適な場合もあるだろう。検索エンジンは、何かの情報を投げて、それに対しての回答が返すものだが、これは決して純粋な検索機能としての活用幅だけではないと思っている。お客さまのアクションに対して満足度の高い反応を返すことをめざす上でも、柔軟なツールの使い方ができるのではないかと期待している。(資生堂ジャパン 山本氏)

    検索機能を使いやすくする取り組みは当然重視しつつも、「検索」の領域を超えたサービス向上を実現。顧客体験を高めていく取り組みで、ZETAとの協力を深めていく

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    朝比美帆
    朝比美帆

    「Shopify Plus」でしか実現できない4つの機能。大規模ECサイトを立ち上げたい企業は必見 | デジタルコマース注目TOPIX presented by 電通デジタル

    4 years 3ヶ月 ago
    「Shopify」の最上位プラン「Shopify Plus」は何が違うのか? 大規模ECに欠かせない機能を紹介(連載6回)

    コロナ禍をきっかけに導入数が増えている「Shopify」。今回は「Shopify」の上位版である「Shopify Plus」について解説します。自社のEC事業やECサイトに「Shopify Plus」がフィットしているのかどうかわからないという声も多く耳にします。「Shopify Plus」の提案や構築をしている立場から、どのような要件、機能を求めている場合に「Shopify Plus」を選ぶべきかを解説します。

    「Shopify」には「Basic」「Standard」「Premium」「Shopify Plus」という4つのプランがあります。まず知っていただきたいのは、以下の機能はどのプランでも実装しているという点です。

    • 商品管理機能
    • 注文管理機能
    • 顧客管理機能
    • テンプレート編集機能
    • カート機能

    「Shopify」にはユーザーがECサイトを使うための機能と、EC担当者がECサイトを運営するための機能がすべて備わっており、契約するとすぐにすべてを使用できます。

    もちろんプランごとの違いもあります。プラン選びの際にポイントとなる項目と月額料金を表にまとめました。

    Shopifyの4プラン比較表
    月額費用スタッフアカウント構築可能なサイト数ロケーション
    Basic29ドル2アカウント1サイトのみ4か所の倉庫/店舗まで
    Standard79ドル5アカウント1サイトのみ5か所の倉庫/店舗まで
    Premium299ドル15アカウント1サイトのみ8か所の倉庫/店舗まで
    Shopify Plus2,000ドル(※1無制限10サイトまで(※220か所の倉庫/店舗まで
    ※1 「Shopify Plus」のライセンス料は月商80万ドル以上の場合は売上の0.25%
    ※2 1つのライセンス内でのサイトの追加構築は、同一ブランドや同一サイトなどでの多言語展開やB2Bの場合のみ

    月額費用などのコストも大切ですが、ECサイト運用の際には担当者の人数、EC事業の目標や将来的な拡大計画、在庫を保管する倉庫の数、店頭受け取りのための店舗数というような、事業の仕組みや運用を含めた総合的な観点からプランを選ぶことが重要です。

    大規模ECサイト構築には欠かせない4つのポイント

    4つのプランのうち「Shopify Plus」は他のプランと比べて使える機能が多くなり、ECサイトの拡張性が高まります。そのため、特に大規模ECサイトの構築を検討する企業から注目されています。

    ここからは「Shopify Plus」導入の決め手となる重要な機能とサービスを、4つに絞って解説します。ここで取りあげる機能は「Shopify Plus」でしか実現できない機能のため、1つでも実装したい機能として当てはまった場合は「Shopify Plus」の導入をおすすめします

    1. SSO(シングルサインオン)が実装できる

    「Shopify Plus」導入の一番の決め手と言っても過言ではないのが「SSO(シングルサインオン)」です。SSOとは1つのIDとパスワードを入力して、複数のWebサービスやアプリケーションに追加認証なしでログインできる仕組みです。

    「Shopify Plus」では「Multipass API」というSSOを実現するためのAPIの使用が許可されています。この機能を使うことで、既存のECサイトやサービスで運用している会員のアカウントを使って、Shopifyで新しく立ち上げたECサイトにログインできたり、TwitterやLINEアカウントを使ったソーシャルログイン機能を取り入れたりすることが可能となります。SSOを取り入れることで享受できるメリットとしては、

    • サイトごとでの新規会員登録やパスワード管理の手間が不要なため、ユーザー体験の向上が見込める
    • 顧客IDの統合により、より精度の高いデータマーケティングが実現できる
    • 会員情報の一元管理によって、会員情報の管理業務に関する運用業務を軽減できる

    といったものがあげられます。

    なお、SSOにおいてよく見落としがちなポイントとして「Shopify Plus」には会員情報の管理や認証するための基盤はないため、別途調達しなければならないという点です。会員管理や認証するための基盤がすでにある場合は、連携することでSSOの仕組みを追加できますが、それらがない場合はツールの導入や開発が必要ですのでご注意ください。

    2. チェックアウトページをカスタマイズできる

    「Shopify Plus」では配送先住所や決済情報を入力し、購入を完了させるために重要な「チェックアウトページ」のカスタマイズが可能です。また、住所入力や決済設定以外のコンテンツをチェックアウトページに自由に追加できます。たとえば、下記のようなカスタマイズが可能です。

    • 名前のカナ項目やアンケートなど、独自の入力項目の追加
    • クロスセルやアップセルを目的としたレコメンド商品の表示
    • 商品受取までのフローなど、利用方法に関するコンテンツの追加

    ただし、チェックアウトページは個人情報やクレジットカード情報を扱う大変重要なページです。また、年に数回アップデートがあり、その際にカスタマイズに影響が出てしまう場合もあるため、高度なカスタマイズは推奨されていません。カスタマイズは最小限にとどめておいた方が良いでしょう。

    3. 20か所のロケーションが登録できる

    「Shopify」では在庫を保管する倉庫や商品を受け取る店舗を「ロケーション」として登録する機能があります。「Shopify Plus」ではこのロケーションを20か所まで登録できます。通常のユーザーへの直送の場合、倉庫が20か所もあることはほとんどありませんが、恩恵を受けるのが店頭受取を実施している場合です。

    「Shopify」では倉庫からユーザー宅への直送だけではなく、店頭受取の手配も基本機能で実現できます。もちろん1店舗でも店頭受取でビジネスを立ち上げることもできますが、複数店舗を持つマーチャントの場合、ユーザーが商品を受け取りやすい店舗を自分自身で選べるため、買い物の利便性を向上させることができます。

    この仕組みを使うことで、例えば、多店舗展開の飲食店が限定ランチBOXの予約販売をShopify上で行い、ユーザーが家から一番近くの店舗に取りに行く、というようなユースケースも考えられるでしょう。

    このロケーション数ですが「Shopify Plus」では最大20か所までという上限がありますが、外部にロケーションマスタを保持することで倉庫数や店舗数を増やすことも可能ですので、20か所では足りないという方は、ぜひこの方法で検討してみてください。

    4. 充実したサポートを受けられる

    こちらは機能とは関係ありませんが、ECサイトの立ち上げや運用を行っていく上で大変有り難いのがサポート制度です。「Shopify Plus」ではストアの公開前と公開後のそれぞれのフェーズに合わせてShopifyからマーチャント専属のサポートメンバーをアサインできます。特に、ストア構築時にはローンチエンジニアがアサインされるため、技術的な質問や悩みを一緒に解決してくれる強い味方となってくれます(一定条件あり)。

    また、英語のみの対応ではあるのですが、通常のShopifyサポートとは別に「Shopify Plus」の専用のサポート窓口もあり、24時間365日問い合わせを受け付けてくれるのもとても安心です。

    解説した4つのポイントはユーザー体験の向上やECサイト立ち上げ後のデータの利活用といった、EC事業での売上向上のための仕組み作りに必要な機能であり、大規模ECサイト構築には欠かせません。4つのポイント以外にも、

    • 1ライセンスで10ストアまで追加可能(多言語サイトやB2Bサイト等、同一ストアもしくは同一ブランドでの展開に限る)
    • Shopify Plus専用アプリ
    • B2B専用の販売チャネル
    • 各種APIの上限値の向上と高速化

    といった「Shopipy Plus」専用の機能がありますので、ビジネスモデルやサイト上で実現したい機能や要件に合わせてカスタマイズが可能です。

    「Shopify Plus」導入時の意外な注意点

    ここからは「Shopify Plus」の導入を決めた場合の注意点を紹介します。検討されているマーチャントは比較的規模の大きなEC事業である場合が多いため、それに伴い事前に検討すべきポイントがあります。

    1. 外部サーバーを使ったアプリの導入

    Shopify自体のセキュリティはとても厳重なもので安心して利用できますが、機能をアドオンするアプリには少し注意が必要です。Shopifyアプリはインストールだけで簡単に機能をアドオンできて大変便利なのですが、アプリのほとんどは外部サーバーにアプリケーションを置き、そこと通信をしながら機能を実現しています。アプリによっては外部にデータベースを持ち、そこにエンドユーザーの個人情報を保存しているものもあります。

    自社のセキュリティ方針によっては、使用するインフラやアプリケーションのすべてがセキュリティチェックの対象となる場合があるかと思います。それを踏まえるとアプリ導入ができず、開発コストがかさんでしまうという事態に直面する可能性がありますので、この点はぜひ事前に検討することをおすすめします。

    2. ページ公開時の承認機能がない

    Shopifyおよび「Shopify Plus」にはページ公開における承認機能がありません。そのため、もし他のCMS(コンテンツ管理システム)などで組織内での承認フローを採用しており、Shopifyを使ったECサイトでも同じフローを実現したい場合は、この点において運用方法の検討が必要となります。

    ただし、Shopifyおよび「Shopify Plus」ではページや商品情報のプレビュー機能が基本機能として備えられていますので、プレビュー機能を事前確認に利用する使い方も可能です。

    ◇◇◇

    「Shopify Plus」には「Shopify Plus」でしか使えない専用の機能が多くあります。それらを使うことでECサイトやバックオフィスの拡張性が高まり、既存のツールやシステムと組み合わせることによって、大規模ECサイトの立ち上げも実現可能です。また、ECサイトの立ち上げだけではなく、立ち上げ後のマーケティング施策やEC運用の効率化に役立つ機能もあるため、「Shopify Plus」はEC事業の拡大に寄与すると言えるでしょう。

    この記事が「Shopify Plus」の導入を検討中の方のヒントになれば幸いです。

    金本 珠枝
    金本 珠枝
    確認済み
    48 分 15 秒 ago
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