ネットショップ担当者フォーラム

【メタバース利用調査】関連サービスの認知は36%、利用経験は8%。年間課金額は平均12万円で買い物体験などにも利用

3 years 3ヶ月 ago

博報堂DYホールディングスが実施したメタバースの生活者意識や動向を把握する「メタバース生活者意識調査」によると、メタバース関連のサービスを認知している人は全体の36.2%、推計約2980万人だった。

また、メタバース関連のサービスを利用したことがあるのは全体の8.3%、推計約680万人が「利用経験がある(2-3カ月以上での利用)」と回答した。

博報堂DYホールディングスが実施したメタバースの生活者意識や動向を把握する「メタバース生活者意識調査」
メタバース関連のサービスを認知している人

メタバース利用層の平均年齢は33.4歳。男性が多く、最多は20代男性で19.0%だった。メタバース利用層の世帯年収は691万円(回答者全体607万円)と平均より高く、ライフステージは未婚男性が最も多い。

メタバース利用層によるメタバースサービスへの年間課金額は平均12万3782円で、月に1万円以上課金している計算になる。

メタバース利用層は仮想通貨やゲーム(利用経験71.9%、年間課金額1万1767円)のほか、買い物体験(利用経験56.9%、年間課金額1万5517円)、旅行体験(利用経験56.9%、年間支出額1万4674円)、飲み会参加(利用経験50.2%、年間支出額1万3888円)といった日常的なジャンルにも課金。平均支出額はゲームよりも高い。

メタバースサービスの重視点はゲーム要素、アバター要素。加えて、「友人・知人もやっている(メタバ―ス利用層14.9%、全体差分6ポイント)」「リアルと連動して楽しめる(メタバ―ス利用層15.9%、全体差分6ポイント)」が利用層のスコアが全体よりも高い。

現状、メタバース利用層はゲームや漫画、動画コンテンツ好きな比較的世帯年収の高い未婚男性層が多く、まず「ゲーム」が先行。1人で世界に浸るだけではなく、知人や家族といった現実世界の人々と「みんなでできる」ことも重視しており、みんなで盛り上がれるイベントコンテンツに今後の課金意向があると見られる。

総務省が発表したメタバース市場の予測(令和4年版 情報通信白書)では、メタバースの世界市場は2021年に4兆2640億円だったものが、2030年には78兆8705億円まで拡大すると予想。関連する領域もメディアやエンターテインメントにとどまらず、教育、小売りなど様々な領域に拡張すると活用が期待されている。

石居 岳

商品・サービス購入前の情報探索は「検索エンジン」が46%。購入の意思決定で重視は「店頭」が2割で「検索エンジン」が15%

3 years 3ヶ月 ago

アライドアーキテクツが実施した調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」によると、「店頭」「検索エンジン」「SNSやネット上に発信される一般人からのクチコミや情報」が、生活者の購買行動において重要な情報源となっている。

「新しい商品やサービス、お店・施設を知るきっかけ」を聞いたところ、最も多かったのは「テレビCM・番組」で56.8%。「店頭」で54.9%、「検索エンジン」が31.0%、「家族や友人の話」が26.1%、「Web広告」が26.0%で続いた。

アライドアーキテクツが実施した調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 新しい商品やサービス、お店・施設を知るきっかけ
新しい商品やサービス、お店・施設を知るきっかけ

特に40代から60代以上は、「テレビCM・番組」と「店頭」によるきっかけが多い。若年層では、他の世代に比べて「SNSやネット上に発信される一般人からのクチコミや情報」「有名人インフルエンサー」の割合が高く、SNSが身近な世代の購買行動を示している。

アライドアーキテクツが実施した調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」新しい商品やサービス、お店・施設を知るきっかけ(年代別)
新しい商品やサービス、お店・施設を知るきっかけ(年代別)

「商品・サービス購入前やお店・施設への来店前に情報を探す場所」は、「検索エンジン」が46.6%でトップ。「店頭」は26.8%、「テレビCN・番組」は24.2%、「SNSやネット上に発信される一般人からのクチコミや情報」は20.6%、「ブランドの公式サイト」は20.4%。

アライドアーキテクツが実施した調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 商品・サービス購入前やお店・施設への来店前に情報を探す場所
商品・サービス購入前やお店・施設への来店前に情報を探す場所

「検索エンジン」「ブランドの公式サイト」は40代~60代以上で多く利用されており、「一般人のクチコミ」「有名人インフルエンサー」は15~19代での利用が目立つ。

アライドアーキテクツが実施した調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」商品・サービス購入前やお店・施設への来店前に情報を探す場所
商品・サービス購入前やお店・施設への来店前に情報を探す場所(年代別)

「購入や来店の意思決定の際に、最も重要視する情報」については、「店頭」が最も多く20.0%。「検索エンジン」が15.8%、「SNSやネット上に発信される一般人からのクチコミや情報」が10.2%で続いた。

「店頭」「検索エンジン」「SNSやネット上に発信される一般人からのクチコミや情報」の3つは、「知るきっかけ」「情報検索」「意思決定」の全フェーズで多くの回答を集めており、生活者の購買行動において重要な情報源となっている。

アライドアーキテクツが実施した調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 購入や来店の意思決定の際に、最も重要視する情報
購入や来店の意思決定の際に、最も重要視する情報
石居 岳

サステナビリティの消費者ニーズとトレンドに対応したECサイトを作る方法は?米国企業に学ぶサステナブル対策 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

3 years 3ヶ月 ago
米国の家具・インテリアのネット通販会社「Wayfair」はサステナブルな商品を検索するユーザーの増加に対応するため、サイト内検索機能を刷新しました

米国の家具・インテリアのネット通販会社「Wayfair」のECサイトでは、非毒性、無農薬など50種類のサステナブル認証を取得した商品をフィルタリングできるようにしました。Wayfairのデレック・オリバー氏(企業責任担当グローバルヘッド)が、新しいカスタマーエクスペリエンス機能について詳しく語ります。

記事のポイント
  • 消費者がサステナブル商品を求めてサイト内を検索していることに気づいた
  • 検索機能をバージョンアップし、新しい機能を追加して再ローンチした
  • 販売している商品のうち、サステナブル認証を取得しているものは1%未満

WayfairはECサイトに、Green Squared(編注:北米タイル協議会TCNAが定めた、セラミックタイル、ガラスタイル、イル施工材料などに関するサステナビリティ基準)やLEED v4(編注:米国グリーンビルディング協会が開発し、グリーンビルディング認定協会が運用しているグリーンビルディングの認証システム)などのサステナビリティ認証を受けた商品を検索できる新たなフィルターオプションを搭載しました

第三者機関が認証した50種類のサステナブルな商品を検索することが可能。節水型、無毒、無農薬、フェアトレードなどの項目で分類できます。

消費者がある商品を検索すると、ECサイトの左側に商品単価や素材商品のスタイルなど、十数種類のフィルターを表示。このセクションに、「Shop Sustainably」フィルターと、その商品カテゴリーに関連する属性が表示されるようになりました。

サステナビリティの消費者ニーズとトレンドに対応したECサイトを作る方法は?米国企業に学ぶサステナブル対策
「Wayfair.com」のサイトフィルタリングセクションに、「Shop Sustainably」フィルターとその商品カテゴリーに関連する属性を表示するようにした(赤枠内が該当か所)

Wayfairは商品がある認証を取得した際、バックエンドそのタグを追加するようサプライヤーに通知しています。

サステナブルなキーワードでの流入増加に対応

検索エンジン最適化を手がけるマーケティングチームは、サステナブルな特定キーワードがECサイトのトラフィック促進に寄与していることに気づき、今回の新しい検索機能を追加しました。そして、ECサイトにアクセスしてきた消費者は、検索バーにさまざまなサステナブル関連のキーワードを入力していたのです。

小売業では、従業員1人ひとりが消費者でもあります。ですので、従業員が何を求めているかを知ることから始めました。(オリバー氏)

1つのサステナビリティの関連カテゴリーで認証された商品は1万2000点。「Wayfair.com」全体のSKU数ら見ると微々たる点数ですが、今後はサステナビリティ認証の商品を増やしたいとオリバー氏は説明します。

最近、商品数の公表を控えていますが、以前は1400万点以上のSKUを有していました。この数字から計算すると、Wayfairが扱う商品全体の1%未満しかサステナビリティ関連商品を販売していないことになります。

消費者に最高の価値とカスタマーエクスペリエンスを提供するには、適切なツールを実装する必要があるとオリバー氏は考えていました。

Wayfairは2020年にサステナビリティ検索機能の初期バージョンを搭載。方向転換し、2022年10月に刷新したバージョンをリリースしました。

フィルターのオプションとその名称について、より明確に、より透明性を高め、より良いものにしました。私たちは、消費者の商品の捜し方で間違った認識をしていました。たとえば、消費者がGreen Guard認証商品(米国の第三者安全科学機関であるUL社が実施する、室内空間における化学物質排出に関する環境認証制度)を探していると思っていましたが、そうではありませんでした。非毒性の商品を求めていたのです。(オリバー氏)

Wayfairは、新しいフィルターに消費者がどう反応したか、セールスファネルに何らかの変化があったかなど、サイト内検索の「他の機能」と同じようにフィルターの成功を評価するそうですが、オリバーは具体的な指標は明らかにしていません。

また、これらのフィルタリングオプションを使用する消費者についてのデータも公開していません。

米国のEC専門誌「Digital Commerce 360」と調査会社のBizrate Insightsが2022年10月にオンライン通販利用者1107人を実施した調査によると、こうしたフィルタリングオプションは約4分の1の消費者にとって重要であることがわかっています。

調査では、消費者の23%がオーガニックコットンなど探している商品に特化した精度の高い検索オプションが、機能的でデザイン性の高いショッピング体験を提供するために重要であると回答しています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

韓国コスメの販売・展示を行う「楽天市場」のO2O店舗「Kulture Market Supported by Rakuten(カルチャーマーケット)」とは

3 years 3ヶ月 ago

楽天グループとシーズマーケットは12月1日、韓国発の商品の魅力、トレンドを発信する「楽天市場」のO2O店舗「Kulture Market Supported by Rakuten(カルチャーマーケット)」を、東京都渋谷区にある「ラフォーレ原宿」の1階にオープンした。

「楽天市場」のO2O店舗「Kulture Market Supported by Rakuten」とは

「カルチャーマーケット」では、「楽天市場」出店店舗が取り扱う韓国発商品の展示、販売を行う。来店したユーザーは店頭で実際に商品を試し、比較・検討して購入できる。また、店内にあるQRコードを読み取ると「楽天市場」の各店舗の商品ページに遷移し、商品情報の詳細を確認したり、オンラインで購入したりできる。

楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示
「楽天市場」のO2O店舗「Kulture Market Supported by Rakuten」
楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示 QRコード読み込み
店頭のQRコードを読み込むと「楽天市場」で商品詳細ページの閲覧、購入ができる

2022年12月1日~2023年3月31日までを第一弾として、「TIRTIR(ティルティル)」「CLIO(クリオ)」「goodal(グーダル)」「COSRX(コスアールエックス)」など韓国コスメのブランド公式店舗の商品を中心に、「ACBF(エイシービーエフ)」「P-31(ピー31)」などのアパレルブランドを含む計10店舗15ブランドの商品を100点以上販売する。

全商品のうち10~15%ほどは「カルチャーマーケット」でのみ扱っている商品で、展示ブランド・商品は約4か月ごとに入れ替える。

楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示 TIRTIR ファンデーション
「2022 年楽天ベストコスメ」の韓国コスメ メイクアップ部門で1位を獲得した「TIRTIR」のファンデーション
楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示 COSRX
COSRXの商品
楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示 アパレル ACBF P-31
韓国のアパレルブランドの商品

また、インフルエンサーのオススメ商品をセットにしたコラボレーションボックスを店頭で販売する。

楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示 インフルエンサーのオススメ商品とセットにしたコラボレーションボックス
インフルエンサーのオススメ商品が入ったコラボレーションボックス
楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示 CLIO
「カルチャーマーケット」で扱っている商品の一部
楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示
楽天 楽天市場 O2O店舗 Kulture Market Supported by Rakuten シーズマーケット 韓国コスメの販売・展示

「楽天市場」における韓国関連商品の流通総額、3年間で約2.8倍に

「カルチャーマーケット」オープンの背景について、楽天の阿部愛美氏(コマースカンパニー マーケットプレイス事業 海外営業戦略部 韓国事業課 マネージャー)は、コロナ禍における第4次韓流ブームをあげた。

巣ごもりによるEC市場の成長、韓国エンターテインメントの浸透で「韓流」「Kカルチャー」が一過性ではなく大きなトレンドになったこと、韓国商品が「おしゃれ」と認識されつつあることが大きな要因だという。

2022年11月時点で「楽天市場」における韓国関連商品数は約170万点にのぼり、特にコスメ、ファッション、食品が人気を集めているという。また、流通総額は2018年から2021年までの3年間で約2.8倍に拡大している。

楽天 楽天市場 韓国関連商品の流通総額
「楽天市場」における関連商品の流通総額(2018年1月1日~12月31日と2021年1月1日~12月31日時点の比較)

コスメ輸入額が2020年に500億円を突破

国内の韓国コスメ需要拡大に伴い韓国からの輸入金額が大幅に上昇、2020年に500億円を突破した。輸入金額は2016年頃から急上昇しており、2021年の輸入金額ランキングでは1位のフランスに次いで2位となった。

楽天 楽天市場 化粧品の主な輸入先国 韓国コスメ
化粧品の主な輸入先国

「楽天市場」においても韓国コスメの流通額は伸長しており、2018年から2021年の3年間で約6倍に拡大した。2022年11月17日時点で韓国コスメの商品数は6万点となり、韓国コスメブランド公式店舗数は2018年11月から2022年11月の4年間で約1.5倍に増加した。

楽天 楽天市場における韓国コスメの流通額推移
「楽天市場」における韓国コスメの流通額推移

実店舗におけるタッチポイントを作ることで、韓国発の商品の認知を広めるとともに、若年層を中心として「楽天市場」におけるユーザー獲得を図りたい。(阿部氏)

楽天グループ コマースカンパニー マーケットプレイス事業 海外営業戦略部 韓国事業課 マネージャーの阿部愛美氏
コマースカンパニー マーケットプレイス事業 海外営業戦略部 韓国事業課 マネージャーの阿部愛美氏

「体験」と「コミュニケーション」がコンセプト

楽天と協業するシーズマーケットは、韓国コスメブランドの広告・PR事業、店舗運営事業を展開している。2022年1月から伊勢丹新宿店で韓国コスメのセレクトオフライン店舗「Yep's by SEEDA MARKET」を運営している。

代表取締役の福元雄一氏(代表取締役)は「『体験できる』『(消費者と)コミュニケーションできる』が『カルチャーマーケット』の大きなコンセプト」だと話す。

「カルチャーマーケット」では日本未上陸のブランドや見たことがない商品を展開していく。ただの店舗ではなく、お客さまが体験できる、コミュニケーションをとれるといった体験を提供する場所にしていきたい。たとえば、韓国好きな人が集まるコミュニティイベントや、韓国留学した人を集めたイベントなど、韓国コンテンツに関するイベントを企画していきたい。そういった人達のライブ配信も考えている。(福元氏)

シーズマーケット 代表取締役の福元雄一氏
シーズマーケット 代表取締役の福元雄一氏
藤田遥

「オンラインセミナー」に関するアンケートにご協力お願いします【Amazonギフトカード500円プレゼント】

3 years 3ヶ月 ago
【抽選で200名、5分で回答可能】Web担・ネッ担のオンラインセミナーをより良いものにするために、あなたの意見を教えてください。
5分で回答! アンケートはこちらから

Web担・ネッ担編集部では、より多くの方に満足していただけるイベント作りをしていくために、オンラインセミナーに関するあなたの意見をお聞きしたいです。編集部もイベントチームも、あなたのこと、あなたが感じていることを知れるのを楽しみにしています! ご協力よろしくお願いいたします。

概要

Web担当者Forum、ネットショップ担当者フォーラムでも、毎年「読者とリアルで繋がる場」「リアルに情報を伝える場」としてオフラインのイベントを企画開催してきましたが、昨年からオンライン開催に切り替えております。

読者・協賛企業の皆さまの執務環境の状況や実際にオンラインのイベントに参加(視聴)、協賛されて感じていることを状況を媒体として把握するためアンケート調査を実施いたします。

いただいた回答、アンケート情報は、個人を特定する情報としては使用いたしません。

プライバシーポリシー:https://www.impress.co.jp/privacy.html

特典

アンケート協力のお礼として、抽選で200名様にAmazonギフトカード 500円分をメールでプレゼントいたします(1月中のメール送付を予定しております)。

  • キャンペーン主催:株式会社インプレス・Web担当者Forum編集部
  • AmazonはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

回答期限

2022年12月23日(金)23:59

ご注意

  • 本アンケートで指す「オンラインセミナー」は、無料で参加できるものを対象としています。
  • 回答は、お一人につき1回でお願いいたします。
  • アンケートは5分ほどで完了します。

オリジナル記事はこちら:「オンラインセミナー」に関するアンケートにご協力お願いします【Amazonギフトカード500円プレゼント】(2022/12/07)

ネットショップ担当者フォーラム編集部

「コンサル要らずに」「1社に1冊はほしい」「ここまで書いていいの?」と業界人が絶賛した「いちばんやさしいEC担当者の教本」の著者に見どころを聞いてみた

3 years 3ヶ月 ago
インプレス発行の「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」の著者、ネクトラス中島さん、FRACTA南茂さんにインタビューした

インプレスは、「絶対に挫折しない」をコンセプトとした実用書が「いちばんやさしい教本」シリーズからEC担当者向けの新刊を出版した。書籍名は「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」(以下、「いちばんやさしいEC担当者の教本」)。「業務上、どうしても基礎を学ばなければならない」といったEC担当者に向け、知っておいてほしい実務と知識を網羅。もちろん、上司が部下にEC業務全体の理解・把握のために読んでもらったり、責任者の知識・知見向上といったことにも活用できる。執筆者の中島郁氏(ネクトラス 代表取締役)、南茂理恵氏(FRACTA 取締役)に見どころなどを聞いた。
※記事の最後に、「いちばんやさしいEC担当者の教本」を5名さまにプレゼンする企画ページのリンクを記載しています。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」
「いちばんやさしいEC担当者の教本」の著者・中島郁氏と南茂理恵氏

知識のインプットだけではなく、「考え方」が身に付く

――「いちばんやさしいEC担当者の教本」の見どころを教えてください。

南茂理恵氏(以下、南茂)EC担当者に知っておいてほしい実務と知識が網羅的にまとまっているところですね。EC関連の書籍は“すぐ売れる”などのテクニック本が多いですが、「いちばんやさしいEC担当者の教本」では、ECの成り立ちから、実務、そして難しいこともあえて記載しています。端的に言うと、EC担当者としての基礎力が身につく内容ですね。「すぐ痩せる」といった要素はありませんが、「痩せる体質を作る」といったEC仕事の基礎体力が身につくところが私の推しポイントです。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」 FRACTA 取締役の南茂 理恵氏
FRACTA 取締役の南茂 理恵氏。FRACTAの創業期にジョインし、デジタルとアナログを問わず、制作全体のディレクション、プロジェクト推進に従事するOne by One局の統括担当。OMOを前提としたブランドの高速立ち上げを共に並走し具現化する

中島郁氏(以下、中島氏):実は予定よりも40ページ多くなり、全296ページ構成。こんなボリュームのある「いちやさ」シリーズの書籍は初めてじゃないですか? 知識だけをインプットするのではなく、「考え方」が身に付くようにしています。スポーツでたとえると、テクニカルなことではなく、体幹を鍛えて体を的確に動かせるようにするための考え方、ECの仕事をする上で必要なこと、身に付けるべきことを「網羅的」にまとめた一冊です。

「EC事業者視点」で実務と知識を網羅的にまとめていることも特徴ですね。支援事業者視点でのEC本が多いなか、トイザらス、ジュピターショップチャンネルのマーケティングやEC立上げ、三越伊勢丹のWeb事業部長などの経験を生かし、EC事業者視点で執筆をしました。コンサルタントが指南するようなことが、事業者視点でそれも物事を判断するための「基本的な考え方」が網羅的にまとめられていることから、通販・アパレル・雑貨小売などで活躍したスマイルエックス合同会社代表・大西理さんからは「コンサルタント要らずになる本ですね」とのメッセージをいただきました。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」 ネクトラス 代表取締役の中島郁氏
ネクトラス 代表取締役の中島郁氏。立ち上げと成長の専門家。ベンチャー、トイザらスのマーケティング部門やEC法人の立ち上げ、ジュピターショップチャンネル執行役員本部長、GSI Commerce(eBay Enterprise)VP/APAC代表/日本法人社長、三越伊勢丹役員事業部長を歴任。豊富なEC 責任者経験を持つ。新規事業、戦略、マーケティング、EC、リアル・デジタル領域を実務視点で支援中
▼冊子の目次(主な内容を抜粋)
  • Chapter 1 はじめに知っておきたいEC事業の基礎
    ECがカバーする分野/売買形態/事業者タイプ/市場規模/歴史/トッププレイヤー/顧客体験/タッチポイント/新規ビジネスと専業ECの違い/ECでも使えるネットビジネスのフレームワーク/EC部門の組織化
  • Chapter 2 EC事業を構成する業務と組織の全体像
    EC業務全体の流れ/事業戦略/商品担当(MD)/マーケティング/制作/ささげ/受注処理/出荷処理/CS/物流/システム・インフラ/プロダクトマネジメント/各担当者がどのポジションで、どんな役割を担うのか/EC組織の全体像
  • Chapter 3 事業戦略とマーケティング戦略の基本
    EC事業のすべての起点となる事業戦略/コンセプト策定/事業戦略の流れ/価格設定/ペルソナ/カスタマージャーニー/販売計画/KPIの設定/検証と分析/ECモールの併用法
  • Chapter 4 企画・集客・プロモーションの基本
    ECにおける企画の立て方・実施方法/顧客育成/キャンペーン/販促イベント等/集客計画/集客手段/集客施策/インターネット広告の種類と活用方法/SNS運用/A/Bテスト/クーポン・ポイント/メールマーケティング
  • Chapter 5 ECサイトの企画・構築・店作り
    ECサイトの役割、構築時の考え方/プラットフォーム選定/基幹連携/商品の見せ方/売り場の作り方/オンライン接客/サービスの改善/ランディングページ制作/SEO対策/法規/セキュリティ
  • Chapter 6 ECの運用:バックエンドの業務
    ECビジネスと運用の周期/商品周りの業務/受注処理/出荷処理/フルフィルメントの流れ/CSの考え方/オペレーションの改善/「EC担当者の1日」スケジュール3パターン
  • Chapter 7 さまざまな販売手段とEC担当者のあり方
    越境対応/オムニチャネル/OMO/単品通販系EC/ポップアップストア/リアル店舗との共創/コラボレーション/新施策へのチャレンジ/これからのEC担当者の人材像/EC担当者あるある/よくある悩み相談
インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」この本をAmazonで注文する

上司が読んでなかったら部下との知識が逆転、先輩の手助けもできる一冊

――どんな人に読んでもらいたい一冊ですか?

南茂ECビジネスに関わる人は全員に読んでもらいたいです。「いちばんやさしいEC担当者の教本」の制作に携わり感じたのが、ECビジネスのなかでEC担当者は一部の人や業務にしか携わっていないケースが多すぎるということ。そのため、ECの業務全体を理解している担当者は少ないと思うんです。「いちばんやさしいEC担当者の教本」を読めば、「隣の席のスタッフはこんな仕事をしているので、私はこのタスクをこうすれば業務がうまく進む」といった考え方が身に付くはずです。

レベル感的に、まったく「MDや販売の業務について」わからない人が読むと、難しくてすぐには“わからない”かも(笑)。しかし、用語もきちんと説明しているので、ECに新しく携わる人は、基礎が身に付くぴったりの教本と言えるのではないでしょうか。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」 FRACTA 取締役の南茂 理恵氏

中島:新卒の担当者やECに初めて携わる社会人経験者は、ECビジネス全体を理解するために頑張って読破してほしいですね。ECは、物流、マーケティング、カスタマーサポート、マーチャンダイジング(MD)などさまざまな業務があります。こうした全体の業務を俯瞰できるようになるので、大きな組織であれば部署異動してきた新任スタッフなどにも適した教本と言えます。「自分がやってきたことの確認」「他の部署がやっていることの確認」など、経験者が読んでも共感できたり、責任者レベルの自身の学び直しに役立つと思います。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」
豊富な図解で解説、必要なところだけ拾い読みもできます

南茂:私はブランディング視点でのECサイト構築に携わってきました。ブランドとコミュニケーションを踏まえたECの構築という経験を書籍に盛り込んでいます。私の仕事の役割の多くがディレクションなのですが、ブランド側にはECやデジタルに詳しくない人は少なくありません。実店舗出身者などとのやり取りといった経験も踏まえて、「リアルでやっていることをオンラインで再現することの重要性」などを記載しています。仕事では「どうすれば理解してもらえるのか」といった視点で取り組んでいたので、その視点を書籍にも入れています。つまり、「わからない人にもわかるように」という視点です。

読者プレゼント

【5名さまにプレゼント】『いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識』

インプレスの人気シリーズ「いちばんやさしい」からEC担当者の教本が出版されました。『いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識』を5名さまにプレゼントします
9:00110

中島:“デジタルデジタル”していないですよね。書籍の制作にあたり、「考え方」「ツールを入れる際の判断基準」などに触れた書籍がないという話になりました。ツールやソリューションを導入する際、業務の本来の意味合いを理解していなければ「このツールは何のために導入するのか」という問いに答えるのは難しい。こうした判断基準を身に付けられるようにしたいよねという視点も入っています

ECの業務の1個1個はさほどレベルは高くなくてもなんとかなります。しかし、やること、業務の種類が本当に多い。1個1個を追及していくと体がいくつあってももちません。何をどこまでやるかという取捨選択、優先順位の付け方といった視点も「いちばんやさしいEC担当者の教本」を読むことで身に付けることができるはずです。

南茂:EC担当者にとってその視点はとても重要ですよね。こうした視点を「いちばんやさしいEC担当者の教本」で身に付けてほしいです。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」 ネクトラス 代表取締役の中島郁氏

――2022年11月16日の発売です。周囲からどんな声がありましたか。

南茂:ECにある程度詳しい方から好評いただいています。タイトルと違って「やさしくない」と。でも、「やさしくないからこそ社内スタッフに読ませたい」と言ってくださる方が多いです。「共感できる」といった責任者の声も多いです。FRACTA社長の河野貴伸からは「ここまで書いていいの?」「EC担当者大変って思われない?」と言われました。社内でよく言っているのは「ECは総合格闘技」。総合格闘技はキック、ボクシング、締め技などさまざまな格闘技の出身者が自身の強みを出して戦うフィールドです。ECも一緒で、それぞれ業務に充たるスタッフが自身の強みを発揮していくことで、事業が回っていきます。「いちばんやさしいEC担当者の教本」はスタッフ1人ひとりの基礎力向上、軸を鍛えるために役立つ一冊です

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」
新任1年目の必須知識がぜんぶ入っているという

中島:「1社に一冊はほしいよね」という声をいただきました。あとは、「先輩担当者がいなくてもこの一冊をとりあえず読んでもらって理解してもらえれば業務はできるようになる」といった声もありました。知り合いのコンサルタントには「中身が濃い」と。経験者には「やさしい」「便利な」一冊ですが、小売経験などがなくゼロからECに携わる人にとっては“やさしくない”(笑)。でも役に立つはずです。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」 「いちばんやさしいEC担当者の教本」の著者である中島郁氏(ネクトラス 代表取締役)、南茂理恵氏(FRACTA 取締役)

南茂:最初から「やさしい」と、そのスタッフは成長しないですよね。その意味で最初は厳しいけど「やさしい」本と言えます

中島:EC業界は今、人材不足の声があがっています。その状況を踏まえて、「下手なOJTやるよりもこの本を読んで社内育成できる」といった声もいただきました。良いEC経験者が転職市場に現れるのはごく一部なので、内部育成は必須です。販売やMD経験者たちをECの人材として育成した方が圧倒的に効率的で効果も高くなるでしょう。そうしたECに携わっていない販売員、MD、マーケ担当者などに読んでもらうことで自己育成につながるはずです。

南茂:業務全体を俯瞰的に見ることができるようになるので、先輩の手助けもできるようになりますよね。

中島:それはありますね。もっと言うと、部下が読み上司が読んでなかったら、知識が逆転します。なので、新任担当者だけではなく、先輩担当者や責任者レベルの方もぜひ読んでほしいです。

インプレスが発行した「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」
「いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識」のプレゼント企画はこちらをクリック
読者プレゼント

【5名さまにプレゼント】『いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識』

インプレスの人気シリーズ「いちばんやさしい」からEC担当者の教本が出版されました。『いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識』を5名さまにプレゼントします
9:00110
吉田 浩章
ネットショップ担当者フォーラム編集部

【UGC影響度】通販・ECでUGCをチェックするは約9割、企業よりも購入者からの情報を重視するユーザーは約5割

3 years 3ヶ月 ago

アライドアーキテクツが実施した購買行動におけるUGC(生活者による口コミやレビュー)の影響度を把握する調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」によると、インターネットで商品を購入する際、口コミやレビューをチェックする割合は回答者全体の88.5%に達した。

9月に実施した「生活者のUGCに対する意識調査」では全体の64.6%が「購買の際にUGCを信頼する」と回答。「ネット通販や定期通販」にフォーカスした今回調査では、9月調査を24ポイント上回っており、ECではよりUGCが重要視されている。

アライドアーキテクツが実施した購買行動におけるUGC(生活者による口コミやレビュー)の影響度を把握する調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 「ネット通販や定期通販」で商品を検討する際のUGCチェック状況
「ネット通販や定期通販」で商品を検討する際のUGCチェック状況

小売店で商品の購入を検討する際は、UGCをチェック「する」は70.0%、「しない」は30.0%。「お店や施設に来店する」と回答したユーザーに対して、「お店や施設への来店を検討する際のUGCのチェック状況」を聞いたところ、店頭で商品を実際に手に取って購買を検討するときも全体の7割がUGCをチェックしている。

アライドアーキテクツが実施した購買行動におけるUGC(生活者による口コミやレビュー)の影響度を把握する調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 「小売店」で商品を検討する際のUGCチェック状況
「小売店」で商品を検討する際のUGCチェック状況
アライドアーキテクツが実施した購買行動におけるUGC(生活者による口コミやレビュー)の影響度を把握する調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 「お店や施設」への来店を検討する際のUGCチェック状況
「お店や施設」への来店を検討する際のUGCチェック状況
アライドアーキテクツが実施した購買行動におけるUGC(生活者による口コミやレビュー)の影響度を把握する調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 「お店や施設」への来店を検討する際のUGCチェック状況
「お店や施設」への来店を検討する際のUGCチェック状況(店舗業態ごと)

「商品・サービスの購入や、お店・施設への来店の際にUGCをチェックする」と回答したユーザーに対して、「UGCを探すタイミング」について聞いたところ、「購入や来店のために、広く情報収集をしている段階」(56.4%)、「購入や来店の候補を絞る段階」(54.7%)でチェックしている。

情報収集や検討のタイミングだけでなく、4人に1人は購入を検討する直前にもUGCをチェックしていることから、企業はユーザーが商品を購入する場所にもUGCを置くことで、顧客の離脱防止や購入の後押しが期待できそうだ。

アライドアーキテクツが実施した購買行動におけるUGC(生活者による口コミやレビュー)の影響度を把握する調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 UGCを探すタイミングは「広く情報収集をしている段階」「候補を絞る段階」
UGCを探すタイミングは「広く情報収集をしている段階」「候補を絞る段階」

「商品・サービスの購入や、お店・施設への来店の際にUGCをチェックする」と回答したユーザーに対して、「UGCを探すタイミング」について聞いたところ、「購入や来店のために、広く情報収集をしている段階」(56.4%)、「購入や来店の候補を絞る段階」(54.7%)でチェックされている。

「商品を購入する際に重要視する情報」については、全世代共通して「商品を購入した方から発信される情報」が多い。企業は商品購入した生活者の発信コンテンツ(UGC)を上手く生成することで販促効果を高めることができると考えられる。

アライドアーキテクツが実施した購買行動におけるUGC(生活者による口コミやレビュー)の影響度を把握する調査「生活者の購買行動におけるUGC影響度調査 2022」 商品購入時は、企業発信の情報よりも「商品を購入した方から発信される情報」が重要視される
商品購入時は、企業発信の情報よりも「商品を購入した方から発信される情報」が重要視される

調査概要

  • 調査期間:2022年10月27日~11月7日
  • 調査方法:Fastaskによるオンラインアンケート調査
  • 調査対象:10代から60代の男女、1083人
石居 岳

「ボタニスト」のI-neが挑むD2C人材育成。責任者が語る「育成戦略」と「脱属人化」【連載第1回】 | 「ボタニスト」のI-neが挑む、D2C人材育成戦略の全ぼう

3 years 3ヶ月 ago
「ボタニスト」「サロニア」などのD2Cブランドを手がけるI-ne。D2C経営人材の育成戦略についての取り組みを聞く連載企画の第1回は育成プログラムの全ぼうを解説します

顧客との距離感が近く、高い収益性を狙いやすいD2C。その特徴から、D2Cはコロナ禍のEC業界で市場参入が激化している。一方で、D2Cブランドが成功するための知識やノウハウは社内で属人化しやすいという課題が伴う。本連載では次世代のD2C人材の育成戦略に乗り出したI-neの取り組みをひもとく。第1回はプロジェクト責任者の伊藤翔哉氏に戦略の概要を聞いた。

  1. 「ボタニスト」のI-neが挑むD2C人材育成。責任者が語る「育成戦略」と「脱属人化」【連載第1回】

※本連載の第2回・第3回では、伊藤氏とグロースXの担当者の対談を配信。第2回は、I-neが日本一優秀なダイレクトマーケターの育成をめざすための仕組みを2人が明かします。

「ボタニスト」の立役者が人材育成のキーパーソンに

D2Cのボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST(ボタニスト)」を一大ブランドに成長させたI-ne。美容家電ブランド「SALONIA(サロニア)」、ナイトケアビューティーブランド「YOLU(ヨル)」など、I-neが市場に送り出すD2Cブランドは現在もヒットを生み続けている。

足元で、「ヨル」は「日経トレンディ」(日経BP出版)2022年12月号「2022年ヒット商品ベスト30」に選出され、第19位に選ばれた

I-neの伊藤翔哉執行役員は、「ボタニスト」を世に送り出した立役者の1人だ。I-neが2022年1月に設置した「ダイレクトマーケティング本部」の本部長たる伊藤氏は、D2Cを企画・運用できる経営人材の育成プロジェクトの責任者を務めるキーパーソンだ。

ダイレクトマーケティング本部では、D2Cブランドを経営できるダイレクトマーケターを育成するための社内プログラム「Master of Direct Marketing(M.D.M)」を開発し、2022年3月18日から運用開始。「D2Cブランドの経営人材」を「ダイレクトマーケター」と定義し、その育成に取り組んでいる。運用から約8か月が経過した2022年11月現在、伊藤氏は取り組みの手応えを次のように話す。

育成プログラムの参加者には「F2転換率」「CVR」といったダイレクトマーケティングの共通言語の意味が伝わるようになり、社内でコミュニケーションがスムーズになった。従来は、分かりやすくかみ砕いた言葉に置き換えて説明していた。自社ECとECモール出店店舗の運用のポイントや違いなど、テクニカルな部分の理解も深まってきた。今後は育成プログラム受講者による、ブランド運用の実践を視野にしていく。(伊藤氏)

執行役員ダイレクトマーケティング本部本部長の伊藤翔哉氏

なぜ「M.D.M」がI-neに必要なのか?

なぜI-neは人材育成戦略にかじを切ったのか。そして「M.D.M」を採用したのか。その理由は、「アイデアはあるが人がいない」状況を解消するためだった。

D2Cブランドの企画・運営は属人化しやすく、ノウハウを後進に育成しづらい。結果として、D2Cの運営は人手不足に陥りやすい。I-neがD2Cブランドのヒットメーカーであり続けるためには、企画から物流、運用、顧客とのコミュニケーション設計まで一気通貫に対応できる人材の育成が必須だった。

外部からの人材流入にも一役

さらに、伊藤氏は「社外の方から『I-neならD2Cに挑戦できる』。I-neに参画したい」と思ってもらう土壌を作ることも目的の1つだと語る。優秀な人材の獲得につながるからだ。

たとえば、「デジタルマーケティングの知識はあるが物流のノウハウに自信がない」という理由でD2Cブランドの立ち上げに二の足を踏んでいる人は、I-neの一員になれば不安要素を解消して自身の力を試せる。

「I-neに参画すればD2Cブランドの立ち上げに挑戦できる」という気風も狙う

個々のスキルを可視化、長所を伸ばす

現在、育成プログラムには約20人が参加している。「M.D.M」は、人材育成サービスを手掛けるGrowthX(グロースX)が提供する「マーケティングスキルトラッカー」をベースにカスタマイズを加え、I-neが自社開発した。

「マーケティングスキルトラッカー」および、これを昇華した「M.D.M」は、個々のスキルを可視化して評価できる点が特徴だ。企画、CRM、広告運用、SNS、物流など、D2Cのマーケティングに必要な各項目について、それぞれの実力や特性、キャリアプランに適した育成につなげることができている。

受講者のスキルは、受講者自身の自己評価と、他者からの評価を照らし合わせる。自己評価と他者評価には必ずギャップがある。受講者には現状の得意、不得意を認識してもらいながら、育成プログラムを通じてギャップを埋めていく。(伊藤氏) 

プログラムを通じた受講者のスキル育成について説明する伊藤氏

受講者は、月に1度社内講座を実施。講座には、社内のマーケターや、外部から招いた識者が登壇し、D2Cブランド運営のノウハウや事例を教える。受講者は講座の受講、知識を深めるための学習コンテンツ、自学を通じて主体的に学びを深めていく。

受講者には隔週で上席との1on1を実施。取り組みの振り返りや、伸ばしていく強みなどを確認する。

I-neではこのほか、IR資料を読み解く力の醸成や、受講者のレベルよりも上位層の社内会議に参加してもらうなど、日々の業務のなかでも成長の場を設けている。

ブランディングと販売力のバランスがとれる経営人材をめざして

セールやキャンペーンの乱発は、販売の訴求力はあるものの薄利多売に陥りやすい。I-neがめざすのは、ブランディングと販売力のバランス感覚に長けた経営人材の育成だ。

ブランディングの追求と販売力のバランス感覚をもつ人材の育成をめざす

一般的に、人材育成を行うとき、育成される側の人間は2:6:2の種別に分かれていくという。種別の内訳は、上位層の2割が意欲的で優秀なタイプ、中間層の6割は指示されたことを堅実に対応するタイプ、下位層の2割はあまり意欲的ではないタイプだ。 

この種別に当てはめると、I-neの受講者は4:4:2の割合に分かれているように感じる。下位層の2割は、意欲に欠けるというよりも『マーケターよりも別の業務に適正があることがわかった』という表現のほうが正しい。今後は上位層の4割を軸にアップデートを重ねていく形で、優秀なダイレクトマーケターの育成に磨きをかけていく。(伊藤氏) 

伊藤氏はI-ne発の優秀なダイレクトマーケターの育成を計画している
高野 真維

メルカリがクレカ「メルカード」の新CMシリーズを放映。堺雅人さん、長澤まさみさんを起用し利用拡大を図る

3 years 3ヶ月 ago

メルカリは12月2日、新CMクリエイティブの放映を始めた。クレジットカード「メルカード」の認知や利用拡大を促す内容となっている。

「メルカード」のCMは今回が第1弾の位置付け。俳優の堺雅人さん、長澤まさみさんが出演する。

メルカリは12月2日からクレジットカード「メルカード」を放映開始した
メルカリは12月2日からクレジットカード「メルカード」を放映開始した

著名俳優を起用したCMシリーズを放映開始

「メルカード」のCMは、「メルとも」シリーズとして「還元率が止まらない」篇、「メーっちゃおトクっ...!」篇、「10,000ポイント!?」篇――の3篇を12月2日から全国(一部地域を除く)で放映している。

堺氏が演じる「メルカリ」が大好きな「メルオ」さんと、長澤氏が演じるおトクが大好きな「トクコ」さんが登場。第1弾のCMは、2人が日常の中で「メルカード」をきっかけに出会い、さまざまな場面でおトクを通じてつながっていくというもの。

「メルカリ」利用拡大をめざして

メルカリは現在、メルカリグループ国内事業内をMarketplace・Fintechの2つのドメインでくくり、横軸の事業連携を強化するなど、シナジーの創出や事業効率化を推進している。

今回の新CMシリーズにおいても両ドメインのサービスを共通で発信していくことで、「メルカリ」での使わなくなったモノの売買や「メルペイ」での決済など、「メルカリ」を利用することのさまざまな良さが伝わっていくことを期待しているという。

CM発表会にメルペイ執行役員と堺雅人氏が登壇

12月1日に実施したメディア向けの新CM発表会には、メルペイ執行役員VP of Growth Fintechの永沢岳志氏が登壇。「メルカード」がもつ4つの特徴の説明などを行った。

4つの特徴は以下の通り。

  • 「メルカリ」アプリから1分で申し込み可能
  • 「メルカード」を利用後「メルカリ」アプリから即時支払い通知や、利用履歴などを確認可能
  • 支払いのタイミングや方法を選べる(「メルカリ」の売上金も利用可能)
  • 独自与信を採用。年齢や職業などの属性情報にかたよらず誰でも利用しやすい

このほか、同発表会にはゲストとして堺雅人氏が登壇。堺氏は、壇上で「メルカード」を使った決済のデモ体験を行ってみせた。

堺雅人氏はメディア向け発表会の壇上で「メルカード」を使った決済のデモ体験やトークセッションを行った
堺雅人氏はメディア向け発表会の壇上で「メルカード」を使った決済のデモ体験やトークセッションを行った
3篇のCMを「メルとも/還元率が止まらない」篇から順に放映している
3篇のCMを「メルとも/還元率が止まらない」篇から順に放映している

CMに出演した堺さんと長澤さんは次のようにコメントを発表している。

あるようでない、メルカリならではの世界と、いるようでいないキャラクター、この新しい世界が始まったというワクワク感を楽しんでいただきたい。(堺雅人さん)

メルオさんとトクコさんのアドリブのようなやりとり、テンポのある展開が見どころ。ぜひお楽しみください。(長澤まさみさん)

高野 真維

ECの家具ブランド「ZINUS」が3年半で商品レビュー1万件突破、5段階評価は平均4.25点を獲得

3 years 3ヶ月 ago

ECでマットレスやベッドフレームを中心に家具を販売し、世界20か国の市場で家具ブランド「ZINUS(ジヌス)」を展開しているZINUS JAPAN(ジヌスジャパン)は、日本国内における商品レビューの件数が1万件を突破した。

出店するECモール店において、商品レビュー数は合計1万832件、5段階評価で平均4.25点を獲得しているという(2022年10月時点)。

Amazon中心にレビュー数と評価は好推移

ZINUSは、グローバル規模で毎日約300件のカスタマーレビューが寄せられているという。日本では2019年7月にECを開始した。

日本における商品レビュー数と各ECサイトでの評価内訳

  • 商品レビュー数の合計:1万832件、5段階評価(平均):4.25/5.00点

内訳

  • Amazon(2019年7月~):8552件/4.20点
  • 楽天市場(2021年6月~):807件/4.33点
  • Qoo10(2021年10月~):1091件/4.54点
  • Yahoo!ショッピング(2022年1月~):360件/4.48点
  • au PAYマーケット(2022年2月~):22件/4.54点

主力商品はマットレスやベッドフレーム 

ZINUSで人気の商品は次の通り(一部抜粋)。

GreenTea マットレス ウレタンフォーム 低反発 15cm

緑茶や木炭成分配合により抗菌・脱臭・湿度調整などマットレスを清潔な状態に保つ。凹凸のある波型形状が快適な睡眠のための空気循環を促進させるという。

GreenTea マットレス ウレタンフォーム
GreenTea マットレス ウレタンフォーム
  • サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
  • メーカー希望小売価格:シングル 9990円 (税込)/セミダブル 1万3490円 (同)/ダブル 1万3490円 (同)

SmartBase ベッドフレーム

安定性と耐久性、防音性を兼ね備えており、組み立てが簡単だという。ブラック・ホワイトの2色を展開している。

SmartBase ベッドフレーム
SmartBase ベッドフレーム
  • サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
  • メーカー希望小売価格:シングル 1万2800円 (税込)/セミダブル 1万4800円 (同)/ダブル 1万1760円 (同)
高野 真維

電話受注の際の「アップセル」「クロスセル」を規制へ。消費者庁が「電話勧誘販売」の範囲を拡大

3 years 3ヶ月 ago

消費者庁は11月30日、電話受注の際に行う通販の「アップセル」「クロスセル」の販売手法を規制する特定商取引法施行令の改正案を公表した。

通販事業者などが電話で勧誘を行い、申し込みを受ける商取引は「電話勧誘販売」と言われ、特定商取引法の規制対象となっている。

電話勧誘販売に該当する販売手法として消費者から「電話をかけさせる方法」(電話注文を促す広告など)を政令で限定していたが、特定商取引法施行令の改正案ではその範囲の拡大を検討。公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)は次のようにコメントを発表している。

従来は適正な商慣習であり通信販売の一環として扱われていた、電話受注の際のアップセル・クロスセルによる販売手法が、電話勧誘販売規制の適用を受けるようになる。

消費者庁は11月30日、電話受注の際に行う通販の「アップセル」「クロスセル」の販売手法を規制する特定商取引法施行令の改正案を公表
JADMAからのお知らせ(JADMAのHPから編集部がキャプチャ)

「電話をかけさせる方法」を定めた特定商取引法施行令第2条第1号に、「又は広告を新聞、雑誌その他の刊行物に掲載し、若しくはラジオ放送、テレビジョン放送若しくはウェブページ等(インターネットを利用した情報の閲覧の用に供される電磁的記録で主務省令で定めるもの又はその集合物をいう。第十九条において同じ。)を利用して」という文言を追加。電話勧誘販売に該当する行為の範囲を拡大する。

消費者庁は11月30日、電話受注の際に行う通販の「アップセル」「クロスセル」の販売手法を規制する特定商取引法施行令の改正案を公表
「電話をかけさせる方法」の範囲を広げる(画像はJADMAのHPから編集部がキャプチャ)

新聞、雑誌、ラジオ、テレビショッピング、ECといった広告を通じて注文する消費者に対して、電話受注においてそのらの広告に掲載していない商品購入を勧めると電話勧誘販売規制の適用を受ける。そのため、クーリングオフ制度の対象になるといった制約を受けるようになる。

消費者庁は改正案に関するパブリックコメントの募集をスタート。公益社団法人日本通信販売協会は、関連する事業者に対して「本改正内容をご確認いただき、意見提出をご検討いただきますようお願いいたします」とコメントを発している。

瀧川 正実

「ガガミラノ」創業者が手がけるスマートウォッチウェアブランド「ハンブルリッチ」、12月15日に国内ECで販売開始

3 years 3ヶ月 ago

時計ECのウエニ貿易は12月15日、時計ブランド「ガガミラノ」の創業者が手がけるイタリア発のスマートウォッチウェアブランド「HUMBLE RICH (ハンブルリッチ)」の販売を始める。価格は税込7万7000円~同14万3000円で、商品数は全42型。

日本では12月15日からウエニ貿易の公式ECサイトで発売するスマートウォッチウェアブランド「ハンブルリッチ」
ウエニ貿易のECサイトで発売するスマートウォッチウェアブランド「ハンブルリッチ」

日本では12月中旬からEC開始

「ハンブルリッチ」は、イタリア生まれのスマートウォッチブランド。スマートウォッチの機能性を損なうことなく、手に入れる喜びや装う楽しみを提案するという。

12月15日に公式サイトで発売開始した後、12月26日~31日は伊勢丹新宿店・大阪髙島屋、ジェイアール名古屋タカシマヤでポップアップストアを展開する。

12月30日には、東京明治神宮前交差点に直営の特設店舗をオープンする。特性店舗は期間限定で、終了時期は未定。

「ガガミラノ」創業者が手掛ける

ブランド「ハンブルリッチ」を手がけるのは、時計ブランド「ガガミラノ」の創業者であり、デザイナーのルーベン・トメッラ氏。

メディア向けの発表会にルーベン氏が登壇し、「ハンブルリッチ」の機能性やこだわりなどを紹介した。

ブランド発表会に登壇した「ハンブルリッチ」創業者のルーベン・トメッラ氏
ブランド発表会に登壇した「ハンブルリッチ」創業者のルーベン・トメッラ氏

デザイン性、装着の簡便さ、環境配慮に強み

「ハンブルリッチ」の商品詳細は次の通り。

  1. ルーベン氏による高いデザイン性
    著名なイタリア人デザイナーであるルーベン氏が手がけた、デザイン性と機能性を兼ね揃えたデザイン。オリジナル文字盤も展開する。
  2. 工具不要かつ簡便な装着
    Apple Watch・ベルト交換システム「plug & rich (プラグ&リッチ)」を採用。ケースはワンタッチで開け閉めができ、工具不要で気軽に着替えることができる。ベルトもワンタッチで脱着可能だ。
  3. サスティナブルを考慮した商品企画
    環境負荷を極力減らすことをめざしている。製品やパッケージに使う素材や生産工程にも配慮しており、再生ステンレス、再生アルミニウム、再生ファブリック、再生カーボン、グリーンセラミックを使用している。
ケースの開閉やベルトの着脱は工具なしでできる。デザイン性と環境への配慮を両立した
ケースの開閉やベルトの着脱は工具なしでできる。デザイン性と環境への配慮を両立した

3つのシリーズを展開

「ハンブルリッチ」の商品展開は「クラシックシリーズ」「スポーツシリーズ」「エシカルシリーズ」の大きく3種類に分かれる。各シリーズの詳細は次の通り。

■クラシック シリーズ
ステンレススチール製ケースとシリコンにレザーを貼り合わせたストラップが特徴。高級感と着け心地の良さを両立する。

高級感と着け心地を追求する「クラシックシリーズ」
高級感と着け心地を追求する「クラシックシリーズ」

■スポーツシリーズ 
ブラックIP加工のマットなケースに、鮮やかなベゼルが特徴。再生ファブリック+再生シリコンのベルトを採用。

鮮やかな色彩の「スポーツシリーズ」
鮮やかな色彩の「スポーツシリーズ」
「スポーツシリーズ」は金箔や蓄光塗料を練りこんだモデルも展開する
「スポーツシリーズ」は金箔や蓄光塗料を練りこんだモデルも展開する

■エシカルシリーズ
リサイクルステンレスのケースに艶のあるグリーンセラミックのベゼルを合わせたモデル。
ベルトは再生シリコン製で、ハンブルリッチのロゴを刻印している。

再生シリコン製のベルトを採用している「エシカル」シリーズ
再生シリコン製のベルトを採用している「エシカル」シリーズ

ブランドの概要

  • ブランド名:ハンブルリッチ
  • 内容:スマートウォッチウェア
  • 価格:7万7000円(税込)~14万3000円(同)
  • 商品数:全42型
  • シリーズ:3シリーズ(クラシック/スポーツ/エシカル)
  • 互換性:アップルウォッチ シリーズ7・8に対応。
  • サイズ:45mm、41mm の2サイズ展開(※一部モデルを除く)
  • 発売日:12月15日 
高野 真維

BFCM期間中「Shopify POS」を活用した店頭売り上げが日本で増加! 中小ECもOMOが当たり前の時代に【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

3 years 3ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年11月28日~12月4日のニュース

OMOやオムニチャネルは大手がやることだと思っていたら、いつの間にか中小ECでも当たり前になってきています。そうすると、データの集約、電子決済、CRMが重要になってきます。

「デジタルがわからない」は許されなくなります

グローバルで、Shopifyマーチャント(事業者)の「ブラックフライデー・サイバーマンデー」流通総額は過去最高の75億ドル(約10,401億円)を突破 | Shopify Japan
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000034630.html

2022年11月25日(金)から11月28日(月)までの、ブラックフライデー・サイバーマンデー(以下、BFCM)の期間中、グローバルで、Shopifyマーチャント(事業者)の売上高が75億ドル(約10,401億円)にのぼり、昨年までの同期間中と比較して過去最高額を記録したことを発表しました。これは、2021年のBFCM4日期間の流通総額63億ドル(約8,733億円)と比較して、19%の増加となります(固定為替レートベースでは21%)。

ブラックフライデー・サイバーマンデーの期間で「Shopify」では1兆円ほどの流通額がありました。さらっと書いてありますが、4日間でこの金額なのですごい額です。利用者も増えていますし、それに伴って流通額が増えていることもわかります。

日本では、POS(店頭売上)が前年比59%増となったことが特徴的です。これは、BFCMの期間中、セールやキャンペーン情報を見つけた消費者がオンラインとオフラインの両方で買い物をするケースが増えていることを示しています。ShopifyはオンラインECプラットフォームとして広く知られていますが、店頭販売との連携によって、マーチャントは消費者が希望する場所で、シームレスに販売することが可能です。

注目すべきはここ。日本では「Shopify POS」経由の売り上げが前年比で59%増加しています。おそらく以下のような流れではないかと考えられます。

コロナの影響で、実店舗を持っている人たちが「Shopify」を使ってECサイトを立ち上げる

コロナ期間中にECサイト運営に慣れ、ユーザーもECサイトで買うことが当たり前になる

コロナが収束の気配を見せてユーザーが実店舗に来るようになる

店舗側はECサイトと同じように購入情報をデータとして蓄積したい、できれば一元管理したい

「Shopify」に購買データがあるからそこに集約しよう

つまり、OMOという言葉を意識せずに自然とその流れになっているということ。実店舗主体の時代→EC主体の時代→店舗+ECが当たり前の時代、に移り変わったということです。

2023年は「旅行」「貯金」「外食」が人気! トレンド予測記事から自社の打ち手を考えよう【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10378

外出が当たり前になりつつあるので、店舗で買い物をしたい人が増えています。ネットで事前に情報を収集して、最後の見極めは店舗で。荷物になる場合は家に配送してもらう。オムニチャネル的な行動が当たり前になっていますので、ネットとリアルの接点を作って連動させておきましょう。これからは特にリアル接点が大切になってきます。

先週のまとめでこのようなコメントを書きました。まさにこの動きが数字となって表れたのが今回の「ブラックフライデー・サイバーマンデー」です。今後はリアルにシフトしていきつつも大筋の流れは変わることはないでしょう。

前述のように店舗+ECが当たり前になるとデータをどこに集めて、どう活用するかがポイントになってきます。そして、蓄積したデータをCRM的に活用していくことも求められます。今までは大手の企業がやっていたようなことを、中小ネットショップでも求められるのです。

2023年は意識改革が必要な年になりそうですね。

関連記事
通販サイトと実店舗の使い分けに関する調査 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/27456

今週の要チェック記事

Shopifyで起こる”宝の持ち腐れ”を打ち破るロゾパンサンの伴走型運営代行とは | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/original_news/37184/

「Shopify」はどんどん進化していきますね。ECサイト運営者はキャッチアップの時間がないので外部パートナーにお任せするのがベスト。

3年で売上5倍!Francfrancが考える自社EC成長の秘訣!? Shopify Plus事例【2022年版】 | Shopify Japan
https://www.shopify.com/jp/blog/plus-casestudy-francfranc

「Shopify」は「スケーリングに限界がない」ので、成長をめざす企業には向いています。自分たちのめざすものに合わせたカートを。

Google Analytics 4 | Shopify Help Center
https://help.shopify.com/en/manual/reports-and-analytics/google-analytics/google-analytics-4

「Shopify」にも待望のGA4が。

最高で月商が200万円アップ。信頼して見守るのが、Google 広告とのいい距離感 | BASE U
https://baseu.jp/27443

人が色々触るよりも、Google任せの方が結果が出る。これが現実。

「楽天市場」で支持されたコスメ・ビューティーアイテムは?【2022年の楽天ベストコスメ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10374

この3年で韓国コスメ関連は流通額6倍になっています。

PayPayフリマ、2022年に「PayPayフリマ」で検索数が急上昇したキーワードランキング | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/27464

ファッションブランド部門の5位が「SHEIN」。ECサイトの名称が今ではブランド名に。

ふるさと納税にNFTアートの導入が増加 3分で“即完売”自治体も【WBS】テレ東BIZ | Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e85aed1b38b4c03a1558afc508e5ca5e094b14b9

「NFTアートの所有者にワインの優先購入権で現実世界のユーティリティー(有用性)を付与する取り組み」。こうした合わせ技が伸びた理由。

ふるさと納税4位の町が贅を凝らす返礼品の中身 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/635667

こちらは「LINE」で寄付者の声を集めて改善。参考になる事例です。

今週の名言

“無人販売所”で万引き横行の最中、なぜ『餃子の雪松』は“性善説”を貫けるのか? 4年で430店舗&不採算店ゼロの躍進 | ORICON NEWS
https://www.oricon.co.jp/special/61410/

本当に盗まれて仕方がなかったら、次の日から有人にすればいいわけだし、小さい会社なので、それくらいラフに、とりあえず試してみたかったんです

リスクを考えすぎる前にやってみる。やってみてダメなら改善点も明確になりますし、撤退するにしても納得できます。

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ギフトEC「TANP」がアプリ刷新でUI・UXを改善。記念日や新着アイテムの表示が見やすい仕様に

3 years 3ヶ月 ago

Gracia(グラシア)は、ギフトEC「TANP(タンプ)」の公式iOSアプリをアップデートし、より見やすく、使いやすいレイアウトにUI・UXを改善した。より使いやすく、贈りたいギフトを見つけやすいアプリに刷新したという。

トップ画面で「記念日」や「クーポン対象商品」を確認しやすい仕様に

アプリのリニューアルはバージョン3.0.0以降に適用。リニューアルの大きなポイントは4点で、概要は次の通り。

リニューアルのポイント

①「記念日」を、アプリのトップ画面で表示。従来はメールやプッシュ通知でユーザーに「記念日」を知らせていた。

※「記念日」はTANP会員機能「記念日登録(リマインダー)」に登録された記念日

アプリのトップ画面で、ユーザーがあらかじめ登録しておいた「記念日」を知らせることができるようになった
アプリのトップ画面で、ユーザーがあらかじめ登録しておいた「記念日」を知らせることができるようになった

② デイリーやウィークリーで定期的に更新するコンテンツを新たに開始。問い合わせの多いギフト相談への回答や、シーズンイベントに関する内容などを配信する。

③ ユーザーが取得しているクーポンと連動した「クーポン対象商品」をトップ画面に表示。ユーザーは「マイページ」を経由せず、クーポン対象商品を確認できるようになる。

④ 各種「おすすめ・ピックアップ商品」と、新着商品をトップ画面に表示

新着商品、クーポン対象商品をトップ画面でわかりやすく表示
新着商品、クーポン対象商品をトップ画面でわかりやすく表示

「オンラインレター」も刷新&種類拡張

TANPの「eギフト」では、ギフトを受け取るユーザーが自ら、受け取り住所を指定できる。この時、住所入力用の専用フォームと合わせて「オンラインレター」を贈ることも可能。

アップデートでは、テンプレートデザインもリニューアル。種類も約40種類に増やした。

eギフトと合わせて贈ることができる「オンラインレター」のデザインを刷新、種類も増やした
eギフトと合わせて贈ることができる「オンラインレター」のデザインを刷新、種類も増やした
高野 真維

オリックスに株式を売却するDHC吉田会長が通販・EC会社を新設。手がけるのは“高速総合通販事業”で、500億円の増資を計画 | 通販新聞ダイジェスト

3 years 3ヶ月 ago
ディーエイチシー(DHC)の吉田喜明会長兼社長は、通販事業を行う新会社を設立した。2023年5月に本会社への移行を予定しており、移行時は500億円の増資を計画している

ディーエイチシー(DHC)の吉田喜明会長兼社長が新会社を立ち上げた。社名は、「株式会社大手総合通販大和心設立準備室」。通販事業を行う。インフラ構築に向けた人材採用を行っており、2023年5月に本会社への移行を予定している。

新設した通販会社は“高速総合通販事業”

新会社は、2022年7月に設立。資本金は10億円。本会社への移行時には、500億円の増資を計画しているようだ。

役員は、代表取締役の吉田会長のほか、吉田こずえ氏(監査役)、長田信也氏(会計監査人)の3人。化粧品やサプリメント、食品、雑貨など幅広い商品のECを行う。

求人サイトによると、在庫を管理する倉庫を自動化・省人化した自動倉庫によるスピード配送を実現した“高速総合通販事業”を行うとしている。

吉田喜明会長兼社長が新設した会社「株式会社 大手総合通販大和心設立準備室」は求人サイトで人材募集を行っている(画像は求人サイトから編集部がキャプチャ)
吉田喜明会長兼社長が新設した会社「株式会社大手総合通販大和心設立準備室」は求人サイトで人材募集を行っている(画像は求人サイトから編集部がキャプチャ)

事業拡大は「スピード重視」か。好待遇で人材募集中

11月時点で、15人の従業員が在籍している。うち一人はエンジニア。「スピード感のある事業拡大」を目標に、サイトや社内管理システムなどITインフラの構築を行う人材の採用を行っている。

ウェブデザイナー(年収680~1020万円)、システムエンジニア(同1105~1785万円)、インフラエンジニア(同850~1190万円)と好待遇で募集している。

DHCは2022年11月、オリックスが吉田会長から過半の株式を取得することにより買収すると発表した。取得価格は、1000億円以上としており、3000億円規模とも言われる。こうした中、吉田会長の今後の動向も関心を集めた。

吉田会長は、これまでDHCサイト上で在日韓国人や、マスメディアの左傾化に対する批判など政治的主張を展開。関連会社のDHCテレビジョンが配信する「真相深入り! 虎ノ門ニュース」は、保守層の受け皿にもなっていた。番組は、オリックスによる買収を受け、終了を発表した。

新会社が入居するビルは、そのDHCテレビジョンから目と鼻の先。住友不動産虎ノ門タワー20階にオフィスを構える。“大和心”のネーミングも、吉田会長の保守思想が強く反映されているようにみえる。

自動倉庫開発にも意欲。人材募集では「最先端技術用いたEC事業」もアピール

求人サイトによると、仕事の魅力は、「社内1人目のインフラエンジニアとして裁量をもって業務を進められること」「自動倉庫の開発を進めており、最先端の技術を用いたEC事業に関われること」「組織づくりや事業づくりにも携われること」。

求める人物像は、「明るくコミュニケーションが取れる方」「理解力があり、自走できる方」「裁量をもって業務を進めたいと考える方」としている。

通販新聞は新会社設立に関する取材を求めたが「控えさせてください」(同社)と応じてもらえなかった。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
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※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

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通販新聞

【通販サイトと実店舗の使い分け調査】ECとリアル店で買う理由は?購入している商品は?

3 years 3ヶ月 ago

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施した。

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 実店舗と通販サイトの利用状況
実店舗と通販サイトの利用状況

通販サイトで購入することのある商品は、「本・雑誌」がトップで81.7%。「衣料品」が66.0%、「美容・化粧品」が64.7%で続いた。

通販で利用することが少ない商品は、「生鮮食品」で9.8%、「食料品」が16.6%、「飲料・酒類」が27.4%。品質が気になる生鮮食品、食料品など消費期限・消費期限のあるジャンルは、他ジャンルと比較して通販利用の割合が少ない。

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 通販サイトで購入することのあるジャンル
通販サイトで購入することのあるジャンル

通販サイトで商品を購入する理由について聞いたところ、「通販サイトで購入することのあるジャンル」として最も多かったTOP3は、「24時間買い物ができるから」が各商品とも最も多く、「実店舗より品ぞろえが豊富だから」「検索などでほしい商品が見つけやすいから」「ポイント還元率が高いから」。

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 通販サイトで商品を購入している理由
通販サイトで商品を購入している理由(「本・雑誌」「衣料品」「美容・化粧品」)
ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 通販サイトで商品を購入している理由
通販サイトで商品を購入している理由(「飲料・酒類」「食料品」「生鮮食品」)

実店舗で多く利用している商品で最も多かったのは「生鮮食品」で90.2%、「食料品」が83.4%、「飲料・酒類」が72.6%。店舗を利用する理由は、「実物を確認しながら購入したいから」「すぐに欲しいから」「目的の商品以外も見たいから」がTOP3だった。

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施
実店舗で商品を購入している理由(「本・雑誌」「衣料品」「美容・化粧品」)
ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 実店舗で商品を購入している理由(「飲料・酒類」「食料品」「生鮮食品」)
実店舗で商品を購入している理由(「飲料・酒類」「食料品」「生鮮食品」)

「実店舗と通販サイトの利用状況」であげた項目の新商品について、認知経路・情報の信頼性・購入のきっかけを聞いた。それによると、「テレビCM」が70.2%で最多。「店舗でのチラシ・POP」が55.7%で続いた。

「テレビCM」は認知・信頼性・きっかけのすべてでTOP、次いで「店頭でのチラシ・POP」。通販サイトの普及により利便性が高まりつつある「ニュースサイト・ニュースアプリ」「インターネット上の広告」「SNS」などといったネット上の情報よりも、店頭の方が認知・信頼性・きっかけという側面で影響力が高い結果が出ている。

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 新商品を知るきっかけ・情報の信頼性・購入きっかけ
新商品を知るきっかけ・情報の信頼性・購入きっかけ

ネットスーパーの利用状況についても聞いた。利用状況は「現在利用している」が17.3%、「現在利用していないが、今後利用したいと思っている」は22.8%、「現在利用していないし、今後利用する予定はない」が59.9%だった。

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 ネットスーパーの利用状況
ネットスーパーの利用状況

ネットスーパーの選定基準は、「現在利用している人」が「商品ラインナップの豊富さ」「価格の安さ」「送料の安さ」がTOP3。「現在利用していないが、今後利用したい人」も「価格の安さ」「送料の安さ」「商品ラインナップの豊富さ」だった。

ネオマーケティングは、「オンラインショッピングと実店舗の使い分け」をテーマとしたインターネット調査を実施 ネットスーパーの選定基準
ネットスーパーの選定基準

調査概要

  • 調査方法:ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式
  • 調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳以上69歳以下の男女でスーパーマーケット(実店舗)とオンラインショッピングを利用することがある人
  • 有効回答数:2406人、5000人を性年代で人口動態に基づいて回収し、このうち、スーパーマーケットと通販サイトを利用することがある人が調査対象
  • 調査実施日:2022年10月20~23日
石居 岳

DearOne、企業公式アプリの開発支援サービスが8000万DL突破。ホームセンターなど各業界から需要急増

3 years 3ヶ月 ago

NTTドコモのマーケティング分野における新規事業型子会社DearOneは、アプリで提供する伴走型アプリ開発サービス「ModuleApps2.0(モジュールアップス2.0 )」が、累計8000万ダウンロードを突破(2022年11月現在)したと発表した。

アプリのリリース後もクライアント企業に伴走、グロースを支援

DearOneは、2011年10月から「ModuleApps」を用いたアプリ開発支援サービスを開始。多くの企業と共同でアプリを開発してきた。2021年9月には、「ModuleApps2.0」にサービスを刷新。クライアント企業と共同開発したアプリのグロースをめざして、アプリのリリース後もクライアント企業と伴走している。

デジタル接点の拡大が需要急増、DL数増加を後押し

ここ数年は、スマートフォンの普及とともにアプリを用いたデジタル会員証が浸透したことが、アプリダウンロード数の増加に大きく寄与したという。

アプリの導入を検討している企業からの問い合わせは急増。2022年に入ってから、3密を避ける対策や、ユーザーとのリアルの接点の代わりとなるデジタル接点を増やしたいという企業のニーズが高まっていることが理由だ。

「ModuleApps2.0」は22年11月に8000万ダウンロードを突破した
「ModuleApps2.0」は22年11月に8000万ダウンロードを突破した

DearOneは、累計アプリダウンロード数が7000万件を突破した2022年3月以降も、大手企業を中心に、多くの企業の公式アプリを共同開発してきた。たとえば、ホームセンター業界、スーパーマーケット業界、大学業界、資格業界、鉄道業界、自動車業界など。

これらの企業に対して「ModuleApps2.0」は、会員証、ポイントカード、プリペイドカードのデジタル化といったユーザー体験の向上、プッシュ通知機能を用いた情報発信によってエンドユーザーの来店頻度の向上をサポートしている。

行動分析ツールの代理店認定を獲得、LTV向上を図る企業を支援

DearOneは米国発祥の行動分析ツール「Amplitude(アンプリチュード)」の日本国内での総合代理店の認定を獲得した。「各種デジタルマーケティングツールを用いて自社製品・サービスのユーザー行動を分析し、ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)の向上を図りたい」という企業が増加しており、この需要に応える目的だ。

これにより、DearOneがアプリ開発を支援した企業は、アプリだけにとどまらず、Webやオフラインでのユーザー行動も一気通貫に把握し分析するサービスを受けることができる。

また、ユーザー行動の可視化を踏まえたUI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上施策提案、売上向上の鍵となる行動指標の特定支援などのサービスを受けることが可能だ。

「ModuleApps2.0」とは
実店舗を運営している企業や自治体を対象にした公式アプリ開発サービス。「モジュール」と呼ばれるあらかじめ開発した豊富なアプリ機能(サンプル・ひな形)から、必要な機能を組み込むことで自社オリジナルの公式アプリを開発できる。一覧にない機能は、オーダーメイドで開発することも可能だ。アプリのリリース後もグロースをめざして、クライアント企業と伴走する。
高野 真維

山田養蜂場の「コロナ予防」表示が景表法に違反した経緯とは。類似事案で処断を避けてきた消費者庁にも落ち度あり? | 通販新聞ダイジェスト

3 years 3ヶ月 ago
山田養蜂場が景品表示法の措置命令を受けた。執行を担う消費者庁にも、表示管理体制の問題を助長した責任の一端があった可能性がある。命令に至る背景には何があったのか、〈上〉〈中〉〈下〉の3本構成で解説【この記事は〈下〉】

「コロナ対策」表示の背景には、山田養蜂場の表示管理体制の問題があったとみられる。だが、これを助長した責任の一端は、執行を担う消費者庁にもあった可能性がある。過去に景品表示法違反の蓋然性が高い事案に触れながら、明確な処断をしてこなかった。

消費者庁は2022年9月、山田養蜂場の「ビタミンD+亜鉛」「1stプロテクト」「2stプロテクト」に措置命令を実施。コロナに関連づけた自社商品のPRが景品表示法違反の対象になった
消費者庁は2022年9月、山田養蜂場の「ビタミンD+亜鉛」「1stプロテクト」「2stプロテクト」に措置命令を実施。コロナに関連づけた自社商品のPRが景品表示法違反の対象になった

顧客応対の均一化のため、山田養蜂場は「機能性マニュアル」を自作した過去も

物的証拠を押さえられたため、処分を免れることは難しいと思っていた」。元社員が振り返るのは、「コロナ対策」を表示した今回の処分ではない。2017年秋頃、耳の健康ケアで訴求する「酵素パワー蜂の子」で、景品表示法に基づく調査を受けた時期にさかのぼる。

消費者庁から景品表示法に基づく調査を受けた「酵素パワー蜂の子」。耳の健康ケアで訴求していた
消費者庁から景品表示法に基づく調査を受けた「酵素パワー蜂の子」。耳の健康ケアで訴求していた

山田養蜂場は、2012年に機能性成分に関する情報を積極的に発信する「宣言」を行ったが、一方で課題も抱えていた。「パートや派遣を含め、コールセンターはさまざまな従業員がいる。品質が安定せず、フリートークで疾病名や効果を伝えてしまう人がいた」(元社員)。

そこで応対品質の均一化を目的に2016年に作られたのが、社内で「機能性マニュアル」と呼ばれる冊子だ。同社は、その存在について「営業施策に関わるためお答えしていない」とする。

元社員の証言によると、中身は、商品に配合する成分・素材について研究成果の内容をまとめたもの。「蜂の子であれば、“難聴や耳鳴りを改善します”といった記載があった」。

このマニュアルがオペレーターに配布され、「“お客さまから効果について聞かれたら自ら判断せずこれを読むように”と、指導された」という。

マニュアル内容は法律違反すれすれ、“ギリギリを責める”トークも         

作成の基本姿勢は、「宣言」で示したように「自社の商品を対象にせず、一般的な健康素材の成分に関する情報である事」。「ただ、機能を整理した上でギリギリを攻めるもので存在自体がグレー。トークでは結果的に商品に結びつくため、薬機法や景表法違反に抵触する可能性があることに変わりはなかった」(元社員)。

「酵素パワー蜂の子」をめぐる消費者庁の景表法調査では、この「機能性マニュアル」も証拠として押さえられ、複数あるコールセンターから回収することになったという。景表法違反となる表示は、紙面だけでなく、Webやセールストークも対象。このため、「処分を免れることは難しい」(同)との認識を持ったという。

景品表示法に違反しない“ギリギリを攻める”セールストークをマニュアルに盛り込んでいた可能性がある(画像はイメージ)
景品表示法に違反しない“ギリギリを攻める”セールストークをマニュアルに盛り込んでいた可能性がある(画像はイメージ)

「葛の花事件」一斉処分ほか、措置命令大幅増加の過去も

当時は、ダイエット関連の機能性表示食品16社に対する一斉処分が行われた「葛の花事件」「打消し表示」の問題提起に向けた大規模調査が行われるなど、消費者庁の強硬姿勢に事業者の反発が高まっていた時期でもある。

景表法の執行を担った表示対策課の課長は、大元慎二氏(2016年6月~2019年7月)。公正取引委員会では談合などに絡み検察への刑事告発も行う「犯則審査」で鳴らし、措置命令件数は前年の27件から過去最高の50件(2017年)と飛躍的に伸びている

通販新聞調べ(当時)で、耳の健康ケアの商品表示に対する調査対象企業は、山田養蜂場だけでなく複数社に渡っていた。行政評価の実績の一つは、執行件数。「葛の花事件」同様、これを一気に増やすことができる格好の事案にもかかわらず、なぜ立ち消えたのか

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通販新聞

【UGC活用】500社超の事例からみえたECサイトを成功に導く「UGCの収集と活用」ポイントとは?

3 years 3ヶ月 ago
UGCの収集施策や、効果的なUGC活用方法とは? 国内トップシェアのUGC活用ツール「visumo」の千林氏が、導入企業の成功事例を交えて解説する。
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SNSがECに大きな影響を与えるようになった今、UGC(ユーザー生成コンテンツ)が他のユーザーの購買を後押しするコンテンツになるとして、UGC活用を重視した企業の取り組みが活発化している。その中で、UGC活用ツールで国内トップシェアの「visumo(ビジュモ)」は、ファッション、コスメ、家具・雑貨、食品など、幅広い業種業態で導入が進んでおり、各社で売上拡大やファン化促進といった効果を生み出している。

UGCをどのように収集し、どう効果的に活用するべきか? こうした疑問に「ネットショップ担当者フォーラム 2022 夏」に登壇したvisumoの千林正太朗氏が、導入各社の成功事例を交えて解説する。

株式会社visumo 執行役員ジェネラルマネージャー 千林 正太朗 氏
株式会社visumo 執行役員ジェネラルマネージャー 千林 正太朗 氏

業種業態を問わず500社以上がUGC活用に使う「visumo」

InstagramやTwitterのユーザー投稿を自社のECサイトに活用できるビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo(ビジュモ)」は、2017年にecbeingの事業部として誕生。2019年に分社化して以降、ecbeingに限らず多くのショッピングカートとの連携も進めてきた。

カート連携に加え、UGCマーケティングへの注目の高まりから導入企業数は500社を突破。第三者機関の調査※1では、Instagram連携のUGC活用ツールとして国内トップシェアと発表されているという。導入企業はファッション、コスメ、雑貨、家具、食品など、取り扱う商材が多様なだけでなく、自動車メーカーやホテル業、観光業、アミューズメント施設など、ECではない業態でも活用が進んでいる状況だ。

※1 出典:日本マーケティング・リサーチ機構調べ/指定領域における実績調査/調査期間:2021年11月期

「visumo」は、主に以下の4つのソリューションを提供している。

  1. visumo social:Instagram上のユーザー投稿をECサイト/オウンドメディアに活用できる
  2. visumo vidio:YouTubeやInstagramライブの動画データなど、自社動画アセットをサイトECサイト/オウンドメディアで簡単に展開できる
  3. visumo snap:スタッフが、商品の写真や情報をスマートフォンから簡単にECサイト/オウンドメディアに投稿できる
  4. visumo comment:専門知識は不要、ノーコードで商品詳細ページを充実させることができる

消費者はUGCを見て購入後の利用シーンをイメージし、購買を検討している

ある調査※2では、消費者の63%が「購入前に商品のUGCを探している」と回答したという。購入前の消費者の行動が「ググる」から「タグる」に変化したと言われるように、商品のスペックなどを検索して検討していたのが、最近ではInstagramやTwitterで商品のハッシュタグ検索をして、実際に商品を使っているユーザーの情報を見て検討する行動が一般化した。

同調査では53%が「UGCが購買に影響を及ぼしている」とも回答しており、企業側がUGCを広告に活用するケースも増えている。

※2 出典:Olapic「Facebook & Instagram Advertising With UGC:A Pactitioner’sGuid」
購入前の情報収集にはUGCが重要視される傾向が強まっている
購入前の情報収集にはUGCが重要視される傾向が強まっている

さらに、2022年7月には米ファスト・カンパニーから、「インフルエンサーの活用は下火に」という内容のレポートが発表された※3。一昔前までは、いわゆるインターネットセレブリティのインフルエンサーを活用して、商品の情報を発信する動きが盛んだったが、最近では無名なクリエイターらのUGCが有効と捉えられ、ブランドマーケッターもUGC活用に重きを置くようになっている。

※3 出典:米ファスト・カンパニー https://www.fastcompany.com/90768656/ugc-influencers-content-marketing

欧米の波はやがて日本にも浸透してくると予測されるため、動向には注視しておかなければいけない。こうした背景を踏まえ、千林氏はUGCの重要性を次のように話す。

消費者は、購入後に自分が利用するイメージが湧かない商品は買わない心理がある。その点、UGCはリアルなユーザーの利用シーンがイメージしやすいため効果的だ。また、一般ユーザーの声は信頼できるコンテンツとして、価値が高いものと言える。(千林氏)

インフルエンサー活用は下火の傾向か
インフルエンサー活用は下火の傾向か

企業にとっても、UGCは「コスト・時間の削減」がメリットに

企業から発信する公式投稿は重要なコンテンツであることには変わりないため、これからも公式投稿がまったく必要なくなることはないと思われる。しかし、クリエイティブを充実しようとすれば、スタジオを借りて、そこに商品を搬入して撮影するといった手間がかかってしまい、特に大型の家具などでは多大なコストと時間を要しがちだ。

このため、クリエイティブとして撮影できるパターンには限界があるだろう。千林氏は「公式投稿を補うためにも、UGCのコンテンツは役立つ」と話す。

クリエイティブが多いほど、消費者が購買を検討する上で参考にできる情報も豊富になる。商品に関するUGCを資産と捉え、それらを有効活用していけば、購入の背中を押すきっかけも増やしていけるということだ。

どのようにUGCを収集し、増やしていけばいいのか?

visumoには、「UGCの重要性は理解できたが、どのようにUGCを収集して増やしていけばいいのか?」といった相談がよく寄せられている。そうした悩みを持つ企業のECサイトやSNSを見ると、消費者からの投稿を促すような工夫やアクションが足りていないケースが多いようだ。UGCを有効活用して成果をあげている企業が、実際に取り組んでいるUGC収集施策を紹介する。

UGC収集事例①ストーリーズを活用する

企業やブランドとして、どういう投稿を求めているのか、どういう写真が評価されているのかが消費者にも伝わるよう、手本となるようなUGCを自社のECサイトでストーリーズとしてしっかりと紹介していくことが重要だという。

ひと言に写真といっても、商品の物撮りや人物と一緒の写真、さらにはさまざまなアングルで撮影されるなど、ユーザーそれぞれにパターンが異なるもの。自社の集めたいクリエイティブにマッチしたUGCを着々と拾い集めて紹介していくことが、先々のUGC収集にもつながっていくようだ。

自社の収集したいクリエイティブの手本となるようなUGCを拾い集めて、しっかりと紹介していく
自社の収集したいクリエイティブの手本となるようなUGCを拾い集めて、しっかりと紹介していく

UGC収集事例②SNSに投稿したくなる仕掛け作り~パッケージデザインを再考する

SNSに投稿したくなる仕掛けの一例が、パッケージデザインや包装物だ。レトルト食品を製造販売するにしき食品は、思わず写真を撮りたくなるようなデザインのパウチで展開し、ギフト用の包装資材のデザインにもこだわって、ユーザーの投稿を促進している。

このほか、ウェルネスプロテインが販売する女性向けのプロテイン「KOREDAKE」は、Instagramの投稿写真が正方形であることを意識した形状で製品パッケージを開発。プロテインというと、従来は男性的なイメージが強かったが、女性が「映え」を感じられるようなデザインやカラーも意識した。広告を一切打たずとも、短期間で「#KOREDAKE」の投稿が7,000件を突破し、自然とオーガニックな投稿が増える状況になっているという。

ユーザーが思わずSNSに投稿したくなるようなパッケージや包装で販売展開するにしき食品とウェルネスプロテイン
ユーザーが思わずSNSに投稿したくなるようなパッケージや包装で販売展開するにしき食品とウェルネスプロテイン

UGC収集事例③SNSに投稿したくなる仕掛け作り~ストアデザインを見直す

パッケージデザインのほか、SNSに投稿したくなる仕掛け作りに店舗を活用している事例もある。ワークマンが展開する「ワークマン女子」の店舗では、入り口にメルヘン調のブランコを設置。柱周りにはマグネットのプロップス(小道具)を貼り付けたり、シューズコーナーの床には映えるように靴の写真が撮れるようなペイントを施したりと、至る所でユーザーが積極的にハッシュタグ投稿をしてくれるような工夫が散りばめられている。

「ワークマン女子」の店舗で実施している、ユーザーのSNS投稿を促す工夫の一例
「ワークマン女子」の店舗で実施している、ユーザーのSNS投稿を促す工夫の一例

UGC収集事例④投稿キャンペーンを継続して行う

UGCを増やすために、フォトキャンペーンなどの投稿を促す施策も有効だ。しかし、こうしたキャンペーンで重要なのは、「定期的に、繰り返し実施すること」だと千林氏は指摘する。初回から思うように投稿数が集まらないことは往々にしてあるにもかかわらず、「一度フォトキャンペーンを実施したが、投稿数があまり集まらなかった」という理由で諦めるケースがよく見受けられるという。

フォトキャンペーンを複数回実施して投稿数を集めた事例として、雑貨販売のAWESOME STORE(オーサムストア)やエスビー食品を挙げる。

AWESOME STOREは「映え弁」やペット、ハロウィーンなど、さまざまなテーマのフォトコンテストを年に数回実施し、投稿数は着実に増加している。2022年9月に実施した、犬・猫好き向けのキャンペーン「わんにゃんバサダー」は、第1期生という形でユーザーを募った。一番の応募条件は「AWESOME STOREのファンの方!」とし、自社製品に愛着を持ったユーザーをアンバサダー認定する方法を取ったことで、多数の応募が集まったという。

エスビー食品も、自社の食品に関するコンテスト形式のキャンペーンを年間通して実施している。たとえば、ユーザーが好きなチューブ調味料を使ったレシピを投稿する「チューブ調味料総選挙」で集まったUGCは、当該商品の商品詳細ページに掲載するなど、購買を後押しするクリエイティブにとして有効活用しているようだ。

フォトコンテストなどのキャンペーンを年に複数回実施してUGCが増加しているAWESOME STOREとエスビー食品
フォトコンテストなどのキャンペーンを年に複数回実施してUGCが増加しているAWESOME STOREとエスビー食品

UGC収集事例⑤アンバサダープログラムの実施

ワークマンでは、ワークマン製品を利用してSNSに投稿しているバイクのライダーやキャンパー、猟師など、各業界のセミプロの人にオファーをかけ、現在約40人をアンバサダーに認定している。アンバサダーとしてオファーする条件は、ワークマン製品への愛着が感じられる人。宣伝色を出さず、なおかつアンバサダーには製品の使いづらい点なども正直かつ自由に発言してもらえるよう、金銭的なインセンティブは一切発生していないという。

このほか、アンバサダーとの製品開発にも力を入れており、現状では約3分の1を共同開発した商品が占めるまでに至っている。売れ行きも好調で、将来的には全商品の半分以上まで拡大したい考えだ。

ワークマンは公式アンバサダーからの情報発信のほか、アンバサダーとの製品開発にも力を入れている
ワークマンは公式アンバサダーからの情報発信のほか、アンバサダーとの製品開発にも力を入れている

UGCをどう有効活用していくべきか? 成功各社の事例を紹介

UGCを収集した次は、UGCを販促に活用して売上につなげていかなければいけない。ここからは、「visumo」を使ってUGCをどのように活用できるのか、導入各社の事例を交えて紹介する。

UGC活用事例①
「UGCループ」により投稿数が増加している平安伸銅工業

突っ張り棒で国内トップシェアを誇る平安伸銅工業は、突っ張り棒ブランドのほか、インテリアのDIYパーツブランド「LABRICO(ラブリコ)」も展開している。

「LABRICO」のECサイトに、「インスタグラムユーザーの使用事例」のコーナーを設置。気になる画像をクリックすると、Instagramに投稿された画像や文章と合わせて、この投稿でユーザーが使用している商品も表示される。ここの商品をクリックすると、当該の商品ページに移動する仕組みで、こうした導線は、「visumo」の管理画面から簡単に設定できるようになっている。

「LABRICO」はECサイトにユーザーのInstagram投稿を掲載。画像をクリックした先から簡単に当該の商品ページに移動できる
「LABRICO」はECサイトにユーザーのInstagram投稿を掲載。画像をクリックした先から簡単に当該の商品ページに移動できる

DIY製品の特性上、ユーザーは作ったインテリアを多くの人に見てもらいたいという思いが強く、Instagramとの親和性は高いようだ。そうした気持ちのユーザーにメーカーから「ECサイトで使用させてください」とオファーが来るため、非常に高い確率で使用許可が得られ、ユーザーにも喜ばれているという。

オファーして掲載させていただいたお客さまは、また別の作品を投稿してくれることが多く、私はこれを「UGCループ」と呼んでいる。一度掲載されたお客さまは「また載りたい」という心理が働き、自然発生的にUGCの投稿数が増えていくようになるため、ECサイト上にUGCのコーナーを設けることは有効だ。UGCループが発生する状況を作れることは、良い流れの1つなのではないかと思っている。(千林氏)

UGC活用事例②
掲載許可を得るメッセージでファン化を促すVAIO

ノートパソコン「VAIO」のオンラインストアでは、「#わたしとVAIO」というコーナーを設置し、VAIOの利用シーンなどをInstagramに投稿したユーザーのコンテンツを並べている。平安伸銅工業と同様の形で、気になる画像をクリックすると、Instagramに投稿された画像や文章、関連商品が表示され、関連商品をクリックすることで当該の商品ページに移動できる仕組みとなっている。

「VAIO」のオンラインストアでは、ノートパソコンの利用シーンを紹介しているユーザー投稿を掲載。関連商品をクリックすると、商品ページに移動できる
「VAIO」のオンラインストアでは、ノートパソコンの利用シーンを紹介しているユーザー投稿を掲載。関連商品をクリックすると、商品ページに移動できる

「visumo」の導入企業は、基本的にはInstagramのコメント欄で「素敵な写真なので、ぜひ使わせてください。許可いただける場合は『#Yes』と付けてくださいね」と許諾を得るためのやり取りを行い、ツールで進捗や許諾の有無などを管理するようにしている。こうした掲載の許諾を得るためのメッセージのやり取りに、VAIOの工夫が見られるという。

VAIOは初めてオファーするユーザーには「はじめまして」から始まり、2回目以降のユーザーには冒頭で「いつも素敵なご投稿ありがとうございます」と添えるなど、メッセージを変えるようにしている。当たり前に思えることだが、ユーザー心理からすると毎回定型文が送られるより、メーカーがいつも投稿を見てくれていると感じられる方がブランドへの愛着が湧きやすく、ファン化には重要なポイントになるといえる。

許諾を取るだけの作業と捉えてしまうと、どうしても苦痛になってしまうもの。ファン化につながるコミュニケーションと考え、1週間に5~10枚程度でも十分なので、自社にマッチしたお客さまの投稿をピックアップしてUGCを増やしていってほしい。(千林氏)

UGC活用事例③
ブランドイメージの表現としてUGCを活用するJ.M. WESTON

数年前までは、高価格帯ファッションブランドでのUGC活用は広がりが鈍く、visumoの導入も進みづらい分野だったそうだが、最近ではラグジュアリーブランドもUGCを活用する動きが活発化しているという。

フランスの老舗シューメーカー「J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)」の日本のオンラインストアでは、ユーザー投稿を紹介する「Icons×J.M. WESTON」というコーナーを設置。ブランドイメージの通り、プロ顔負けの画像が並んでおり、ユーザー投稿を選定する際の強いこだわりが見て取れる。ブランドからの利用申請には、多くのユーザーが喜びの声とともに「#Yes」と返信しているという。

J.M. WESTONも「visumo」を導入。高価格帯のファッションブランドでもUGC活用が進んでいる
J.M. WESTONも「visumo」を導入。高価格帯のファッションブランドでもUGC活用が進んでいる

ブランド名にハッシュタグを付けて投稿している時点で、そのユーザーはファンだと捉えるべきだろう。そうしたファンの投稿は自社の資産になるため、企業側から積極的にメッセージを送ることが重要だと考えている。(千林氏)

簡単にUGC活用が実現できる「visumo」

UGCを収集し、自社で活用していく過程では、多くのユーザーとのやり取りが発生するため、人の手だけでは運用が煩雑になりがちだ。こうした課題を、簡単な3つのステップで運用できる「visumo」が解決し、日々の作業負担を軽減しながら、UGC活用をいっそう促進していけるという。

「visumo」の簡単ステップ①Instagram・Twitterの投稿を収集

まず、「visumo」の管理画面上で「#ブランド名」といったように、InstagramやTwitterの投稿をハッシュタグ検索すると、該当するユーザー投稿が一覧で表示され、その中から自社で使いたいクリエイティブをピックアップする。さらに詳細な絞り込みをしたい場合は、ハッシュタグ検索と検索窓を併用する仕組み。たとえば「#ワークマン」と合わせて、検索窓で「釣り」と検索すると、ワークマンと釣りに関連する投稿が絞り込まれるといった具合だ。

投稿の中に自社で使いたいクリエイティブがあれば「登録」ボタンを押す。ここまでが第1ステップとなる。

「visumo」の簡単ステップ① 自社で使用したいユーザー投稿を探して登録
「visumo」の簡単ステップ① 自社で使用したいユーザー投稿を探して登録

「visumo」の簡単ステップ②利用申請を送る

次は、第1ステップで登録した投稿に、利用申請を送る。申請メッセージは、あらかじめ複数のパターンを用意しておくことができ、その中から文面をコピーして送信することも可能だ。ユーザーから掲載可能を意味する「#Yes」の返信が届くと、管理画面上のフラグは自動的に「掲載可能」に変わる仕組みとなっている。

「visumo」の簡単ステップ② 利用申請を送り「#Yes」の返信が来ると自動的に「掲載可能」フラグに変わる
「visumo」の簡単ステップ② 利用申請を送り「#Yes」の返信が来ると自動的に「掲載可能」フラグに変わる

「visumo」の簡単ステップ③ECサイトに掲載する

管理画面上には、「キャンペーン用」「公式Instagram用」など、用途ごとのコレクションが作れるようになっている。このコレクションの中に掲載許可の取れた投稿を格納することで、ECサイトで展開できるようになる。

「visumo」の簡単ステップ③ 掲載許可の取れた投稿をアルバムに格納して、ECサイトで展開
「visumo」の簡単ステップ③ 掲載許可の取れた投稿をコレクションに格納して、ECサイトで展開

掲載したUGCの効果を分析できる機能や、導入サポートも充実

「visumo」には、掲載したUGCごとのクリック数やコンバージョンなどを計測し、効果を分析できる機能も搭載されている。自社にはどういうクリエイティブがマッチしているのかがわかることで、今後収集に力を入れるべきテイストの写真などが把握できるほか、自社で作るクリエイティブの参考にもなると考えられる。

UGCをしっかりとコンバージョンや売上につなげていただくために、当社はカスタマーサクセス専任の部署を設置し、導入企業を手厚く支援している。利用継続率の高さは、UGC活用の効果が導入各社で表れていることの証拠だ。今後も、導入企業のビジネスの成功に貢献していきたい。(千林氏)

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朝比美帆

フューチャーショップがアライドアーキテクツの運用型UGCソリューション「Letro」と連携を開始

3 years 3ヶ月 ago

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」のフューチャーショップは、アライドアーキテクツが提供する運用型UGCソリューション「Letro(レトロ)」と連携した。

運用型UGCソリューション「Letro」とは

「運用型UGC」とは、訴求、SKU、展開チャネルごとのUGC生成から活用のサイクルを回し続けることで顧客体験を最大化し、売上成果につなげる運用モデル。「Letro」はEC・D2Cの売上向上に特化した運用UGCソリューションで、次のような特徴がある。

① 購入者からUGCを自動的に生成

購入者に対してUGC投稿を促すフローを自動化できる。初回購入時だけではなく、商品・サービス購入の度にUGCの投稿を促すメッセージを送信可能。購入回数に応じて継続的にUGCが生成される機会を創出できるという。

メッセージの内容や送信タイミングはカスタマイズできる。そのため、UGCの投稿テーマをコントロールしたり、購入初期や購入した数か月後など、生成したいUGCに合わせてメッセージの自動送信タイミングを設定したりできる。

フューチャーショップ futureshop アライドアーキテクツ Lertro(レトロ)運用型UGC 連携によるイメージ
「futureshop」との連携イメージ(画像は「futureshop」サイトからキャプチャ)

② サイト掲載後のパターン検証・自動最適化機能

収集したUGCは「Letro」に同期される。「Letro」では、UGCエリアの表示・非表示に加え、表示デザインの複数パターンなど、複数のA/Bテストを自動かつ同時に実施できる。そのため、効果最大化が見込めるパターンを短期間で判断しやすくなる。

フューチャーショップ futureshop アライドアーキテクツ Lertro(レトロ)運用型UGC サイト掲載後のパターン検証・自動最適化機能
パターン検証・自動最適化機能について(画像は「futureshop」サイトからキャプチャ)

③ 経験・実績豊富な専任サポート担当の支援

「Lerto」利用企業には、ノウハウを持った専任のサポート担当がつく。「Instagram投稿とレビューをどう使い分けるか」「どの位置に表示するか」「どんな内容を選ぶか」などの課題に対し、蓄積したノウハウを活用し、サポートを行う。

「Letro」連携オプション利用料金は、初期費用が2万5000円、月額利用料が1万円(それぞれ税抜)。また、「Letro」本体利用料として、初期費用20万円、月額費用11万円(それぞれ税抜)が発生する。

2023年1月末までに「Letro」を申し込んだ企業を対象に、「Letro」本体利用の初期費用が0円になるキャンペーンを行っている。

フューチャーショップ futureshop アライドアーキテクツ Lertro(レトロ)運用型UGC 連携キャンペーンを実施
2023年1月末までに申し込んだ企業限定のキャンペーンを実施
藤田遥
確認済み
32 分 2 秒 ago
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