ネットショップ担当者フォーラム

カスタマーサクセスの効果を感じた層の7割で「売上が向上した」【カスタマーサクセスに関する実態調査】

2 years 8ヶ月 ago

企業と顧客の接点に関するコンサルティングとアウトソーシングサービスを提供するバーチャレクス・コンサルティングが「カスタマーサクセスに関する実態調査」を実施した。調査対象は全国の20歳~65歳の有職者2万9237人、期間は2023年3月17日~3月22日。

カスタマーサクセスの効果を感じている層の43.5%が「タッチモデルを構築」

カスタマーサクセスの「効果を感じている層」と「感じていない/どちらとも言えない層」のそれぞれに、カスタマーサクセスの運用について質問。「効果を感じている層」の43.5%が「タッチモデルを構築している」と回答し、2022年調査の38.1%から5.4ポイントアップした。

タッチモデルの構築について(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
タッチモデルの構築について(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果を感じている層の47.8%が「フェーズ分け運用」を実施

「サクセスロードマップに応じた運用プロセス・ルールは定めているか」について、「効果を感じている層」の47.8%がフェーズを分けた運用を実施。33.3%がフェーズ分けの試験運用を始めているという。

一方、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」でフェーズ分け運用をしているのは7.0%。

ロードマップに応じた運用プロセス・ルールについて(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
ロードマップに応じた運用プロセス・ルールについて(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

「フェーズ分け運用を行っている」と回答したユーザーに、「どのようなクライテリア(意思決定、判断)でサクセスロードマップをフェーズ分けしているか」と聞いたところ、いずれの層も「ヘルススコア(複合)とその閾値を定めている」が最多。「効果を感じている層」では224人中47.3%、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」は47人中の51.1%だった。

「ヘルススコア(単体)とその閾値を定めている」は、「効果を感じている層」が42.4%、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」が21.3%だった。

サクセスロードマップはどのようなクライテリアでフェーズを分けているか(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
サクセスロードマップはどのようなクライテリアでフェーズを分けているか(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果を感じている層の54.7%が「継続率・数・額」をKPIに設定

成果指標として定めているKPIは、「効果を感じている層」の54.7%が「継続率・数・額」をあげており、2022年から2.5ポイント上昇した。

「解約率・数・額」は2022年から1.4ポイント減少の39.1%、「アップセル率・数・額」は34.8%で、2022年より2.4ポイント上昇した。2022年と比べて多少の増減はあるものの、「効果を感じている層」は特にこれらの指標を重視していることがわかる。

対して、「効果を感じていない/どちらとも言えない層」では、2022年同様半数以上が成果指標として定めているKPIは「特にない」という結果だった。一番回答が多い指標「解約率・数・額」についても、設定しているのは4分の1のみだった。

カスタマーサクセスの成果指標として定めているKPI(複数回答可、有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスの成果指標として定めているKPI(複数回答可、有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果を感じている層の77.2%が「売上高が向上したと感じている」

「カスタマーサクセスの取り組み前後で各指標がどのように変化をしたか」を聞いたところ、「効果を感じている層」と「感じていない/どちらとも言えない層」では大きな差が浮き彫りとなった。

効果を感じている層で「売上高が向上したと感じる」と回答したユーザーは77.2%で、2022年より2.6ポイント増となった。その他の指標でも半数以上から7割が向上したと感じており、カスタマーサクセスの効果がはっきりと出ているようすが伺える。

一方、「感じていない/どちらとも言えない層」においては、いずれの指標においても向上したと感じている人は3割に満たない。また、効果を感じている層と比べて、各指標を「把握していない」という回答が多かった。

カスタマーサクセス取り組み前後での各指標の変化(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセス取り組み前後での各指標の変化(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

カスタマーサクセスツールの利用割合が高いほど、効果を感じている

前述の「タッチモデル構築」と「フェーズ分け運用」は、カスタマーサクセスの取り組みにおいて「サイエンス」の部分を担う重要な要素となる。これらの設定によってどう結果に影響を与えるかを調べた。

次の2つのグラフは、「タッチモデルを採用している層」「していない層」別のカスタマーサクセスツールの利用状況と効果体感を示している。「タッチモデルを採用している層」におけるカスタマーサクセスツールの利用割合は高く、大半が「カスタマーサクセスの効果を感じている」と回答した。

カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデル(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデルを採用している(有効回答:136人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

「タッチモデルを採用していない層」のカスタマーサクセスツール利用状況は、約半数がツールを利用していないことに加え、採用している層と比べて、効果を感じている人の割合が少なかった。

カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデルを採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:タッチモデルを採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

フェーズ分け運用を行っていない層の7割強は、カスタマーツールを利用していない

「サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(導入/活用・定着/更新/関係深化など)」を行っている層、行っていない層別に、カスタマーサクセスツールの利用状況と効果体感を調べた。

それぞれのツール導入率に対して、フェーズ分け運用を行っている層が「カスタマーサクセスの効果を感じている」割合が高いことがわかる。

カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしている(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしている(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

また、フェーズ分け運用を行っていない層の7割強は、カスタマーツールを利用していない。これらのことから、ツールの活用においても、ただ導入するだけではなくその活用に伴うルール作り、つまり「サイエンス」が非常に重要であることがわかる。

カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしていない(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
カスタマーサクセスツール利用状況:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用をしていない(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

タッチモデル採用、フェーズ分け運用をしている層の約70%が業況指標の向上・増加を体感

タッチモデル採用の有無、フェーズ分け運用の有無で、業況に関する指標に差があるかを見た。直近一年の売上高、利益率、新規契約数、継続率、アップセル率すべての指標において、タッチモデルを採用している層の多くが「向上した/増加した」と回答している。

直近一年の業況指標変化:タッチモデル採用(有効回答:500人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:タッチモデルを採用している(有効回答:136人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

一方、タッチモデルを採用していない層では、各指標に対して「変化なし」の回答が多く、カスタマーサクセスに取り組んでいるものの、指標に変化が見られないことで「効果の有無はどちらとも言えない」と感じていることが推察される。

近一年の業況指標変化:タッチモデル採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:タッチモデルを採用していない(有効回答:364人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

また、「サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用」を行っている層においても、各指標において直近一年で「向上した/増加した」という回答が多く、効果を体感している人が多いことがわかる。

直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:271人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

フェーズ分け運用を行っていない層においては、「変化なし」の割合が多く、効果についても「どちらとも言えない」と感じている人が多い結果となった。

直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)
直近一年の業況指標変化:サクセスロードマップに応じたフェーズ分け運用(有効回答:229人、出典:バーチャレクス・コンサルティング)

効果につながった取り組みは「正しい顧客への販売」が最多

カスタマーサクセスの取り組みを行っているすべてのユーザーに「効果につながったと思われる取り組み」について聞いたところ、最多は「正しい顧客への販売」(34.2%)で、次いで「顧客の離脱防止策の実施」「カスタマーヘルスの把握・管理」(いずれも26.4%)だった。

カスタマーサクセスの取り組みとして効果につながったと思われること(有効回答:500、複数回答)
カスタマーサクセスの取り組みとして効果につながったと思われること(有効回答:500、複数回答)

成果が出た要因、半数が「カスタマーサクセスの概念が社内に浸透していること」

カスタマーサクセスの「効果を感じている層」に成果が出た要因を聞いたところ、半数以上が「カスタマーサクセスの概念がメンバーや社内に浸透したこと」をあげた。「ソフトウェアを導入し、有効活用できたこと」「会社がカスタマーサクセスへの予算を確保/拡大したこと」「カスタマーサクセスの取り組みを継続したこと」が続いた。

全社レベルの取り組みと、継続的な金銭的・時間的投資、また「テクノロジーの活用」が効果創出につながったと感じている人が多いことがわかった。

カスタマーサクセスの成果が出た要因(有効回答:カスタマーサクセスの効果を感じている276人、複数回答)
カスタマーサクセスの成果が出た要因(有効回答:カスタマーサクセスの効果を感じている276人、複数回答)

今回の調査結果から、バーチャレクス・コンサルティングは次のようにコメントした。

いわゆるカスタマーサポートの施策を行うことだけが成果につながったのではなく、カスタマーサクセスの原則を社員が共通認識として理解した上で仕組み化・指標化をはかったこと、まさに「アート」と「サイエンス」のかけ算がうまく機能したからこそというのがよくわかる。

2016年に米国で発表された「カスタマーサクセスの10原則」は、現在アップデートされ「新・カスタマーサクセスの10原則」とされているが、日本国内ではカスタマーサクセスに取り組んでいるものの、「基本のき」が行えていない企業がまだまだ多いなか、その基本原則を押さえていくことで少しずつ結果が出てきている。

効果を感じている層の多くはタッチモデルの構築やフェーズ分け運用、成果指標の設定などを行った上でテクノロジーツールを活用しているなど、「サイエンス」部分をしっかり固めた上で取り組みを行うことで業況的にも結果が出ている。まずは「原則」を見直してみることが成功への近道といえるだろう。

調査概要

  • 調査タイトル:カスタマーサクセスに関する調査 2023年版第四弾
  • 調査方法:インターネットアンケート
  • 調査実施期間:2023年3月17日~2023年3月22日
  • 対象地域:全国
  • 対象者:20歳から 65歳の有職者(契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、個人事業主・フリーランス、専業主婦・主夫、家事手伝い、学生を除く)2万9237人
大村 マリ

「商品デザイン」「広告コピー」などEC現場で広がる生成AI活用+効果+課題とは【米国EC企業の事例】 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

2 years 8ヶ月 ago
生成AIはテキストだけでなく、商品デザインなどのクリエーティブにおいても事業者は活用の幅を広げています。米国EC企業の事例をまとめて紹介します

米OpenAI(オープン)AI社が開発した「Chat GPT」などの生成AIを、メルマガや文章作成、接客といったシーンで活用するEC事業者が増えています。オンラインでジュエリーを販売する米J'evarは、ジュエリーの新商品をデザインするために独自のAIを開発しています。生成AIの活用はEC事業者の商品デザインにどのような影響を与えるのでしょうか。その可能性を見ていきます。

生成AIが宝飾品のデザイン画像を出力

人工的に作られた合成ダイヤモンドを活用したジュエリーを取り扱うJ'evarは、新商品をデザインするために、独自のAIアプリケーションの開発を決めました。そのAIアプリケーションは、J'evarのジュエリーデザイナーが商品の素材や仕様に関する情報を入力すると、生成AIがその商品の画像を出力します。「このツールによってJ'evarは、商品デザインに関する作業時間を何週間も省くことができる」とJ’evarの創設者兼CEOであるアミッシュ・シャー氏は説明します。

ジュエリーを販売するJ'evarのECサイト(画像は編集部がサイトからキャプチャ)
ジュエリーを販売するJ'evarのECサイト(画像は編集部がサイトからキャプチャ)

J'evarが商品デザインの作成に生成AIを使用したのは2022年。これまでに、AIのナレッジバンク(金や銀の重さなどの重要な詳細情報を含むテキスト、画像、素材の測定基準などのデータベース)に測定基準と画像を蓄積。シャー氏は冗談交じりに、そのナレッジバンクを「JevarGPT 1.0 」や「AI for Jewelry 1.0」と呼んでいます。

たとえば、留め具のないブレスレットであるバングルを製造したい場合。生成AIにテキストプロンプトを入力し、その作品の金の重さ、薄さや幅、デザインスタイルを指定すると、入力した1つのプロンプトで50の商品イメージを生成します。生成されたイメージのなかからすぐに商品化が可能なデザインが上がってくることもあります。

また、生成AIのデザインによっては、J’evarのデザイナーが商品化できるクオリティーになるまで修正することもあります。

AIが生成するすべてのデザインを生産できない大きな理由の1つは、AIが生成するデザインの形状にダイヤモンドをカットすることができないからです。しかし、この難点さえも、新しい機械によって間もなく克服されるでしょう。(シャー氏)

J'evarの開発者たちはAIに対してここ数年、データ分析だけでなく、文章、画像、動画、音声を生成するよう訓練してきました。

これは「ジェネレーティブAI(生成AI)」と呼ばれており、多くのEC事業者はすでにこの新しい技術を活用。新商品をデザインしたり、既存商品の新しいバリエーションを作り出したりしています。

生成AIが生み出したデザインを商品化することもあるJ'evar
生成AIが生み出したデザインを商品化することもあるJ'evar

J’evarは、生成AIの活用による業務の最適化、効率化、スピードアップを検討しました。同時にアウトプットの観点から、精度の向上とより高いレベルの創造性も追求しています。(シャー氏)

生成AIを使えば、小売事業者はわずか数分で複数の商品アイデアを作成し、テストをすることができます。

J'evarや、骨伝導ヘッドフォンを販売するデンマークの事業者Auricle Technologyなどのオンライン通販事業者は、生成AIの活用方法を学び、プロダクトデザイナーを支援することで、商品デザインの工程をより効率化しています。

ただ、生成AI技術はまだ未熟なため、できることには限界があるようです。

Auricle Technologyが企画・開発・販売を手がける骨伝導イヤフォン(画像はAuricle Technologyのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
Auricle Technologyが企画・開発・販売を手がける骨伝導イヤフォン(画像はAuricle Technologyのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

J’evarは生成AIで商品デザインをスピードアップ

通常、ジュエリーデザインの製作には、数週間から1か月以上の長い時間がかかります。顧客から依頼されたデザインの場合、J'evarのデザイナーは、まず顧客がどのような商品を望んでいるのかを理解してからデザイン作業に入ります。

バングルをデザインするとき、デザイナーはまず、顧客が「幅の広いカフを望んでいるのか」「重ね付けできるものを望んでいるのか」「軽いものを望んでいるのか」「重いモノを望んでいるのか」「厚いものを望んでいるのか」「薄いものを望んでいるのか」「ダイヤモンドが欲しいのか」「宝石が欲しいのか」などを判断しなければなりません。

その後、デザイナーは顧客の要望を正しく理解するために最初のモックアップ(原寸模型)を作成。この工程は、顧客にデザインを見せ、それに合わせてスケッチをするというもので、通常1週間から3週間かかります。

あるケースでは、顧客から「気に入った」と言われるまで、シャー氏と彼のチームは55のバリエーションを検討したということです。その後、設計で使う業務用ソフトウエアのCADに移行し、そこからレンダリング(完成予想図)に進みます。

AIを使うことで、そのプロセスを数時間、場合によっては数分で終わらせることができます。(シャー氏)

さらに手作業の場合、デザイナーはダイヤモンドを1つ1つ所定の位置に移動させ、正しい位置にあることを確認しなければなりません。

AIはそのプロセスもスピードアップします。生成AIが出力するデザインは、数ミリの単位でダイヤモンドや宝石を移動させたり、金の重さを上下させたり、幅や厚みを変えたりすることができるのです。

これは、1000人のデザイナーと彼らが行った仕事の種類をナレッジバンクに登録し、システムにそれら1000人のデザインを組み合わせて、抽出した結果を出力させているようなものです。(シャー氏)

J'evarは、数年分の宝飾品データを自社の生成AIプラットフォームに入力。AIが生成したデザインを人間のデザイナーが調整する
J'evarは、数年分の宝飾品データを自社の生成AIプラットフォームに入力。AIが生成したデザインを人間のデザイナーが調整する

独自開発した生成AIプラットフォーム

シャー氏は、自社がジュエリービジネスで90年の歴史を持っていることが、パターンを学習して新しいデータを作成する生成AIを自社開発する上で、他社よりも有利に働くと言います。

長年にわたって宝飾ビジネスを営んでおり、宝飾ビジネスに欠かせない知見やノウハウが蓄積されています。これは外注して一朝一夕に調達できるようなものではありません。(シャー氏)

J'evarは生成AIにテキストと画像を入力し、どのようなものを出力してほしいか指示します。プロンプトを入力する際、J'evarのデザイナーは主にテキストを用いて画像を生成するそうです。

情報はナレッジバンクに蓄積されています。あとはそれを整理して、生成AIが分析できるフォーマットでシステムに送り込み、GPU(画像処理装置)を稼働させて、さまざまなものを組み合わせて抽出した結果をAIに送り出してもらうだけです。(シャー氏)

Auricle Technologyは大規模受注を生成AIで省力化

生成AIが生み出すデザインは、人の手による修正が必要ない事例もあります。生成AIツールを使い、さまざまな商品のロゴや色を入れ替えているAuricle Technologyがその一社です。

創業者のウィリアム・クックシー氏が電子機器用アクセサリーのD2Cブランドを立ち上げたのは、耳にフィットするワイヤレスヘッドフォンを開発するため。彼は米AppleのAirPodsを毎日長時間使用しており、しばらくすると硬いプラスチックが耳を痛めるようになったため、より柔らかく、耳にフィットするシリコン製のAirPodsスキンを開発したのです。

メーカーから送られてきた試作品には、Auricleのロゴが印刷されていました。それがきっかけで、クックシー氏はブランディングの重要性に気づき、ライセンス事業も始めました。

2021年に立ち上げたこのDtoCブランドは現在、AirPodスキン、AirPod充電ケーススキン、スマホケース、ワイヤレス充電器、マウスパッドなどのカスタマイズ商品を製造。ライセンス契約を通じて、メジャーリーグベースボール、ナショナルホッケーリーグ、メジャーリーグサッカーの90以上のチームや約130の大学チームのロゴをカスタマイズ商品にプリントしています。

このロゴデザインは、デザイナーがチームごとに手作業で色やロゴを変更するのではなく、「生成AIをデザインプロセスに組み込んでいる」(クックシー氏)。

ただ、J'evarとは異なり、Auricleには新しい生成AIエンジンを開発する予算も社内技術もありませんでした。そこで協力企業を模索し、英国と米国に拠点を持つメディアGoals Media Groupと協業、その生成AIを使用しています。

Goals Media Groupは「Microsoft for Startupsが提供するテクノロジーを利用」(創業者でCEOのオーブリー・フリン氏)しており、Auricleは「Microsoft for Startups」が提供するAIテクノロジーなどにアクセスできるようになっています。

なお、Microsoftは、テキストベースの生成AIである「ChatGPT」と画像ベースの「DALL-E」を開発したOpenAIに100億ドルを投資すると発表しています。

Goals Media Groupのトップページ(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
Goals Media Groupのトップページ(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

クックシー氏によると、「リードデザイナーとフリン氏は、生成AIが商品をデザインすることは、大きなコストをかけることなく、短期間で何百もの商品を新たにデザインする方法である」と判断。Auricleは、Goals Media Groupと「Microsoft for Startups」が提供する生成AIを使用し、異なるスタジアムで異なるスポーツチームの商品を紹介するソーシャルメディア用の画像など、マーケティング素材を生成AIで開発しています。

生成AIは、Auricleのブランディング、スポーツチームのブランディング、必要なコピーを含む画像を作成することができます。

中小企業は資本金が多くないケースがほとんど。生成AIを活用して、多くの予算を割くことなく、質の高い画像を中小企業に提供できることは、とても有意義です。(クックシー氏)

リーグと取引する場合、顧客は全チームを同時に立ち上げられることを望みますが、Auricleの人的リソースではそれを実現できる余裕はなかったと言います。AIが大きな役割を果たしました。

生成AIがもたらすマーケティング効果、課題、可能性

Goals Media Groupの顧客は約650社で、その半数近くがEC事業者だといいます。

生成AIが制作したソーシャルメディアマーケティングのクリエーティブは、通常のクリエーティブと比較して、広告に対する消費者のインタラクションを35%以上増加させることができます。(フリン氏)

フリン氏が話している「生成AIを制作したクリエーティブ」は、完全にAIのみが生成したクリエーティブや、すでに存在するビジュアルをAIが補強したもの、生成AIがそれらのビジュアルのために開発したコピーなどが含まれています。

フリン氏によると、AIを活用したクリエーティブは、商品のクリック単価を30%~40%下げるほど優れた成果を上げているそうです。

Auricleのようなブランドは、大企業が持つような資本、リソース、インフラなどを備えているわけではないため、生成AIのような最新技術をできるだけ早く取り入れる必要があるでしょう。(フリン氏)

生成AIは一過性のトレンド?

シャー氏、クックシー氏、ウィッチャー氏、フリン氏は4人とも、生成AIの商品開発への応用を期待しています。生成AIは一過性のトレンドに過ぎないと言う人もいるかも知れませんが、ウィッチャー氏は「この技術が他のブームと異なるのは、企業がすでに社員にAIを使わせ、理解させ、実験させていること」だと指摘しています。

生成AIの位置付けはクラウドソーシングのようなものです。生成AIの特筆すべき点は、非常に簡単に活用でき、ほとんど誰にでも使えるということです。(ウィッチャー氏)

AIが生成できるものはまだ限定的で、不完全な場合もあります。しかし、オンライン通販事業者は生成AIによる画像処理を使って、ゼロから新商品をデザインしたり、既存商品をカスタマイズしたり、マーケティングコンテンツを開発したりしています。

一度に複数のパターンを開発したり、AIが生成するデザインを、納得するまで同じ画像を何度も改善し続けることが可能です。その後、人が手作業で微調整を加えます。こうすることで、新商品のデザイン改良に必要な人的リソースを節約することができるのです。

生成AIの課題は「空間理解能力には限界がある」

米国の調査会社Forresterのブレンダン・ウィッチャー氏(バイスプレジデント兼主席アナリスト)によると、生成AIは大量のデータを学習・処理するのに優れているものの、空間理解能力には限界があるそうです。

エンジニアリングや構造要素、物理的な実行可能性については未知数で、生成AIはまだその段階にはありません。しかし、「いずれ可能になる」とウィッチャー氏は付け加えます。

靴をデザインするとしましょう。靴はそれを履いて、走ることができて初めて靴の役割を果たします。現在の大きな課題は、物体が物理的な空間のなかで行う動作を理解させるための膨大な作業を生成AIに投入する必要があるということと、商業的なバランスを保ってそれを実行できるかどうかということです。(ウィッチャー氏)

人間の可能性を広げる

ウィッチャー氏は、生成AIの価値は過去の学習から生まれると指摘します。人間は訓練で得た知識に基づいて仕事をしていますが、ウィッチャー氏は「AIも同じようなもの」だと考えています。

生成AIは今よりも一段上の段階に進み、人間が処理できる以上のデータを取り込み、その後の最適なフローを評価するようになります。また、AIツールができるような情報処理は人間の頭脳ではできないため、人間が思いつかなかった、あるいは思いつかないようなアイデアを生成できます。

膨大なデータを吸収して、そこからアイデアを抽出することは、人間には不可能なことです。今まで考えつかなかったことをイメージできることには、生成AIを活用する人にとって新たな可能性を生み出すでしょう。(ウィッチャー氏)

ウィッチャー氏は、生成AIの価値は生産スピードだけでなく、意表をついた作品を生み出すことにまで及ぶと言います。「多くの人がAIを使ってイメージを生成できることに注目していますが、私にとって最も重要な生成AIのメリットは、気に入ったものができるまで何度も何度もイメージの生成を繰り返すことができる能力です」(ウィッチャー氏)

生成AIはツールとして使われるべき

生成AIは、商品デザインの段階で人間の代わりができるわけではありません。「特に宝飾業界ではそのようなことはあり得ない」とシャー氏は考えています。

人間の知性はAIを凌駕(りょうが)します。少なくともジュエリーに関してはそう断言できます。生成AIはむしろ、人間のデザイナーのアシスタントのようなものです。(シャー氏)

デザインが完成したときに、商品化に向けた最終判断を下すのは人間です。米国ソフトウェア事業者のAdobeやCorelがデザイナーの役に立つグラフィックソフトウエアツールを提供しているのと同じで、生成AIはあくまでもデザインツールであって、人間の代わりではありません。生成AIの活用については「AIから最初のデータ出力が得られたら、それを生産可能なレベルまで人間が修正していくべきです」とシャー氏はアドバイスします。

同様に、Forresterのウィッチャー氏は「AIはクリエーティブな個人の代わりではなく、ツールとして使われるべき」だと考えています。

すべての人が生成AIを使うようになると、生成AIを使う以外のクリエーティブの手法を学ぶ人はいなくなります。時の流れとともにクリエーティブレベルが未熟な人が専門知識を身に着けなくなり、誰も高いレベルに到達できなくなってしまうでしょう。(ウィッチャー氏)

ウィッチャー氏は「AIの活用で大切なのは、AIに頼り切らないこと」だと付け加えています。「AIは『アシストインテリジェンス』の略で、私たちが現在行っている仕事の生産性を高めるために使うもの」(ウィッチャー氏)だと話しています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

イーベイの「Qoo10」がZ世代に支持される理由とは? 「失敗したくない」「高いコスト意識」を捉えるマーケティング施策 | 通販新聞ダイジェスト

2 years 8ヶ月 ago
イーベイジャパンが運営する、若い女性に人気の仮想モール「Qoo10」。顧客のZ世代を捉えた分析、セールでの施策、K-POPを切り口とした認知拡大など、最新動向を取りまとめる

イーベイジャパンが運営する仮想モールの「Qoo10」では、メイン顧客が20代~30代の女性となっており、必然的に競合の仮想モールと比べるとZ世代を強く意識した売り場構成となっている。トレンドに敏感で消費意欲が旺盛な一方、“コスパ”に対する強い意識も持ち合わせているとされるZ世代。Qoo10での取り組みを例に、彼らを取り込む有効な打ち手を見てみる。

韓国関連商品を展開、若い女性から支持

同モールはもともと、2018年に米eBayに買収される以前に韓国とつながりの強いECとして始まった経緯もあり、韓国の定番コスメやファッション、K-POP関連グッズなどを多く取り扱っていた。また、モバイルアプリもいち早く展開していた背景もあり、品ぞろえの効果と合わせて日本の若い女性たちをメイン顧客層として抱えていくようになったという。

eBay傘下となった現在についても、商品ラインアップの内容は大きく変わらず、モールの商品カテゴリーの内、ビューティー、ファッションで半分以上を構成。近年は、韓国グルメを軸とした食品や、美容家電などのデジタル商材も伸長している。

Z世代の特徴は「失敗したくない」「高いコスト意識」

消費者としてのZ世代の印象については「彼女たちがしたくないことは何よりも『失敗』。消費に対して積極的になれるものを意識して絞っている。一例としては“推し活”などでの強い消費行動がある」(戦略マーケティング室のモラーノ絢香部長)と分析。優先順位の高いものから絞った買い物となるため、それだけ失敗したくない気持ちを強く感じているようだ。

イーベイジャパン 戦略マーケティング室 モラーノ絢香部長
イーベイジャパン 戦略マーケティング室 モラーノ絢香部長

加えて、過去に同社で顧客調査を行った際には、Qoo10だけでなく3~4つの通販サイトやモールを厳選して使いこなし、欲しい商品の価格などを比較、吟味しながらそのなかで一番納得できる価値に投資する傾向も強く見てとれたという。

また、Z世代自体が1990年半ば~2010年代に生まれた世代という定義のため、思っている以上に年齢のレンジは広い。当然、可処分所得という点では個人差があると見られるが、一般的には平均所得の高い中高年層と比べると消費に使える金額は限られていると言えるだろう。それゆえに「コスト意識が高くなる」(同)というのだ。

とは言え、消費に関しては積極的な人達が多いようで、前述の顧客調査によると、ネットを使用している時間で最も楽しさを感じるのが「買い物」となり、「SNS」や「検索」よりも高くなったという結果もあった。

特定の品番だけが売り切れになる、高い「情報嗅覚」

そして、もう一つの特徴として言えるのが価格だけでなく、トレンドにも敏感であるということ。以前に、若い女性向けの眉毛用のカラーリングマスカラの販売状況を見た際に、特定のカラー品番だけが売り切れるという現象が起きた。

モール内で特別にその品番だけを切り出して販促をしたわけでもなかったことから、同社で理由をたどってみたところQoo10公式アカウントのSNSをフォローしている一部の顧客が「このカラー品番が、眉毛の色を薄くして地毛に近い色にしてくれる」という趣旨のコメントをSNSやレビューなどで投稿していた。

口コミによって特定の商品だけが突出して売れることもあるという
「Qoo10」では口コミによって特定の商品だけが突出して売れることもあるという

何気ないつぶやきではあるが、その一つの口コミを起点に、出店者も予想できなかったほど短期間で爆発的に人気が広がったというのだ。買い物のためだけではなく、情報収集も兼ねて日々モールにログインしている顧客も多いことから、自分の買いたい商品に関連があるくちコミは小さなものでも見落とさず発見して行動に移せるのだろう。その点では情報嗅覚は非常に高く、売り場側が販促をかけるよりも早く先回りができると考えられる。

「不定期にテレビCMも行っているが、(Z世代の消費者は)自分に合うか合わないかは、顧客側が発信したものを人づてに共有して判断している。そのため、ブランド側が発売当初には意図していなかったような商品価値が後からついてくることもあるのでは」(同)とした。

セールは決済方法の多様さが好評

出店者と共に行ったモール限定商品企画の背景などについて見ていく。顧客を売り場に呼び込む手段の一つにセールがある。Qoo10の場合は同社負担で最大20%割引のクーポンを付与する年4回開催の大規模セール「メガ割」がそれに当たるだろう。

「Qoo10」が年に4回開催する大規模セール「メガ割」
「Qoo10」が年に4回開催する大規模セール「メガ割」

Z世代に限らずすべての顧客に人気の企画となっているが、より若い人が買いやすくするために取り組んでいるのが決済手段の多様化だ。同モールの場合、コンビニ払いなどをはじめ、「PayPal」「PayPay」「LINE Pay」など9社の決済サービスと提携キャンペーンを実施している。

「たとえば、LINE Payを使ってメガ割で買い物をすれば、20%に加えてLINE Pay特典クーポンの1%割引も適用される。パートナー企業を増やすことで、顧客がより安く購入できるスキームを拡張している」(戦略マーケティング室のモラーノ絢香部長)と説明。実際に今年3月に導入したPayPayについては、「PayPayが使えるからメガ割に来た」という送客効果も後に見てとれたという。

後払い決済はZ世代女性の購買行動を促進

とりわけ、Z世代女性の利用率が高い決済手段が「後払い」だ。導入前はそれほどの効果を想定していなかったものだったが「『3回分割なら』『今すぐではないが翌月なら』と選択肢が広がることで、若い女性でも積極的にセールでまとめ買いできることにつながる」(同)とする。使える金額が限られている若い女性に対して、まとめ買いや高額消費へのハードルを少しでも下げる効果があると見ている。

また、若い女性ほどその購入商材の特性からリピーターになりやすいメリットもある。同モールで言えば、季節性のファッションや家電、3か月に1回分の容量となるコスメなどで、これらを中心に高いリピート購入が見られるようだ。

限定商品はセール内で高い人気

これまで同モール内で、Z世代向けに企画した商品でヒットしたものとしては、メガ割期間の限定で同モールで独占販売している企画商品ラインの「Qoo10 ONLY」がある。同商品群はメガ割での売り上げトップ10の内、半数を占めるほどの人気となっている。

これはあらゆるカテゴリーの商材で展開されており、代表的なビューティー分野ではモール限定パッケージのものなどが人気になっている。また、ファッションにおいて直近の事例では、以前から人気のあった韓国発のアパレルブランドである「VARZAR(バザール)」の帽子を使って今年6月のメガ割の期間中に限定商品企画を実施。

在庫リスク減の秘訣は“人気商品とのセット売り”

当初は同モール限定として「Qoo10」のロゴを入れた帽子の開発などを検討したが、出店者にとっては特定の売り場向けの商品を一から大量に製造すると在庫リスクの問題が生じてしまう。そのため、出店者の負担が少ない方法として、もともと人気商品であった帽子とその関連商品を特別のセット組みにすることを提案したという。

具体的には、ファンデーションや汗ジミが帽子の内側に付着することを防ぐ「カバー」と帽子をセットにして販売したところ、夏のシーズン前ということもあり若い女性を中心に注文が殺到。「Qoo10 ONLY商品だけを売り場で目立つようにして販売を行っていたわけではなかったものの、売り上げランキングの上位に入る商品となった」(モラーノ部長)とした。

以前からモール内での買い回りの動きをよく分析した上での企画。若い女性特有の困りごとに気づきを得たアイデアが奏功したと言えるだろう。

リアル起点の交流でファン化促進

ライブコマースやリアルイベントを起点とした集客施策などについて見ていく。

販売手法のなかでもZ世代との相性が特に良いとされるのが「Live Shopping」(ライブコマース機能)だ。現在、同モールでは週に2~3回、1時間程度の尺でライブコマースを行っている。配信中には時間帯限定での割引企画などもあることから視聴率は高く、とりわけ大きなヒットが見込まれる商品をトレンド化するためのツールとして活用できているようだ。

商品の使用感+双方向性が魅力

配信に当たっては参画する出店者と数か月前から打ち合わせを行い、どの商品をどのような見せ方にするかを計画。配信では司会者も立てながら、時には芸能人やモデルなどもゲストにキャスティングして商品の使用感などを伝えている。

視聴者と出演者が双方向にやりとりできるインタラクティブ性も魅力となっており、終了直前まで商品に関する質問が寄せられるケースもあるという。「テレビCMはアテンションを集めることに強く、一方でライブ配信は共感や興味、理解を深める効果がある。実際に人が使って見せて、そのテクスチャーや匂いなどを伝えることに向いている」(戦略マーケティング室のモラーノ絢香部長)とした。

関連して、同モールのブランドアンバサダーとして、19年から女優の川口春奈さんを起用している。若年層への認知度や人気の高さはもちろんだが、自身のSNSを通じて自分の言葉で発信しているアクティブなイメージを持った人物を起用したことも、Z世代の興味をひくポイントとなったようだ。

K-POP起点の認知拡大

なお、同社では昨年4月に同モール内に、ファッションブランドの公式ショップを集めた売り場として「MOVE(ムーブ)」を開設している。韓国ブランドを中心に、同社が審査して厳選した出店者だけが参加できるもので、動画コンテンツサービスを導入し、写真やテキストだけでは伝えきれない商品の魅力や情報を発信。こちらもZ世代を意識しており、従来とは違った見やすさや使いやすさを演出した売り場となっている。

そのほか、モール外でのリアルの販促活動としては、若年層に人気の高いイベントに参加している。今年の5月に幕張メッセで開催されたK-POPイベントの「KCON JAPAN 2023」にはスポンサーとして参画し、前述の「MOVE」のブースを出展した。当日はモールの出店企業とともに、商品サンプルなどを来場者に提供するなど、韓国文化に親しみを持つ層への認知拡大を図っていったという。

「MOVE」のブースを出展したK-POPイベント「KCON JAPAN 2023」​​​​​
「MOVE」のブースを出展したK-POPイベント「KCON JAPAN 2023」​​​​​

新たな世代“アルファ世代”を捉えるマーケティングも視野

そして、今後に向けては、Z世代だけでなくその一つ下のカテゴリーとなる「アルファ世代」(2010年代から~2020年代中盤頃)の取り込みも大きなテーマとなっている。

まだまだ小中学生の世代でもあることから、本格的なマーケティングはこれからとなるものの、学生向けの文房具や雑貨などの品ぞろえの拡充は視野に入れているという。

近年は乳液や除毛クリームなど、ビューティーカテゴリーの商材に興味を示して購入している男子学生も少なくないことから、入り口商材として品ぞろえを強化して訴求も高めることで、性別を問わず客層を大きく広げていくことを計画している。

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通販新聞

ワコール、フェムケアブランドを初展開。一部商品はナリス化粧品と共同開発

2 years 8ヶ月 ago

ワコールは、フェムケア商品を取り扱うブランド「YOJOY(ヨジョイ)」の展開を10月5日から始めた。販路は自社ECサイトと実店舗。アンダーウェアと、ナリス化粧品と共同開発したボディ用化粧品をラインアップしている。

ワコール EC フェムケア YOJOY ナリス化粧品

「養生」を考え方のベースに敷いたケアブランド

「YOJOY」は女性社員による女性のためのフェムケアプロジェクトから誕生したブランド。生活に留意して健康の増進を心がける「養生」の考え方をベースとする。ブランド名は「YOJO(養生)」と「JOY(英語の意味:喜び、うれしさ、うまくいくこと)」を組み合わせた造語という。

実店舗では11月下旬から、百貨店のワコール売場、直営店の一部で順次展開する。期間限定のポップアップストアは、第一弾としてジェイアール名古屋タカシマヤに出店する。期間は10月11日から同17日まで。

セルフケアをサポートする商品のほか、体と心の状態をチェックしてセルフケアを提案するデジタルコンテンツも展開する。

ナリス化粧品と共同開発のボディ用化粧品

ボディ用化粧品は、ナリス化粧品と共同で企画開発した。ナリス化粧品は、研究開発力と国内工場での生産体制による優れた品質・安全性に強みを持つ。開発では、アレルギーテスト、スティンギング(刺激感)テスト、パッチテストなど複数のテストを実施し、高い品質にこだわった。

ボディ用化粧品は、洗浄料「フォーミングウォッシュ」(小売希望価格は税込2750円)、オイル美容液「インバスボディセラム」(同3300円)、ふきとり化粧水「リフレッシングミスト」(同2200円)の3種類を展開。いずれもデリケートゾーンにも使用できる。

左から「リフレッシングミスト」「インバスボディセラム」「フォーミングウォッシュ」
左から「リフレッシングミスト」「インバスボディセラム」「フォーミングウォッシュ」

アンダーウェア

縫い目やタグを表側に出し、やさしい肌あたりにしたニットインナーなど各種アンダーウェアを展開する。

展開するアンダーウェアの一例
展開するアンダーウェアの一例
取り扱うアンダーウェアの一覧(価格は小売希望価格・税込)
取り扱うアンダーウェアの一覧(価格は小売希望価格・税込)

デジタルコンテンツ「YojoCheck」「YojoDays」

「YojoCheck(ヨジョチェック)」「YojoDays(ヨジョデイズ)」は、セルフチェック後、ユーザーのタイプに応じた最適なセルフケアを提案する。

「YojoCheck」は、ユーザーが14項目の質問に答えることで自身の体と心の状態を評価。3つのタイプに分類する。タイプ別に、食事・運動・生活のコツなど最適なケアを毎月提案するという。

タイプ別に最適なセルフケアを提案する「YojoCheck」
タイプ別に最適なセルフケアを提案する「YojoCheck」

「YojoDays」は、月経周期におけるホルモンバランスの変化や二十四節気のそれぞれの季節に応じたセルフケアのヒントとアクティビティを提案する。

季節やホルモンバランスの変化に応じた過ごし方を提案する「YojoDays」
季節やホルモンバランスの変化に応じた過ごし方を提案する「YojoDays」
高野 真維

店研創意、BtoB-ECサイト内にバーチャルショールームを開設。アパレル・雑貨店・量販店向けの店舗内家具を陳列

2 years 8ヶ月 ago

大西グループの傘下で、什器(じゅうき・店舗内の家具)や備品などの企画・製造販売を手がける店研創意は10月6日、法人向けECサイト「ストア・エキスプレス オンラインショップ」内にバーチャルショールームを開店した。

3業種の店舗内家具をバーチャル陳列

開設した「ストア・エキスプレス バーチャルショールーム」では、ショッピングモール風のバーチャル空間に、アパレル・雑貨店・量販店向けのショールームを展開している。展示しているのは3DCGで再現した什器。バーチャル店舗を訪れたユーザーが、店内での什器レイアウトや商品陳列をリアルに近い形でイメージできるようにしている。

リアルに近い質感にこだわっているという商品の3DCG
リアルに近い質感にこだわっているという商品の3DCG
雑貨店向けのバーチャルショールーム(画像左側)とアパレル向けのバーチャルショールーム(右側)
雑貨店向けのバーチャルショールーム(画像左側)とアパレル向けのバーチャルショールーム(右側)
ユーザーはマップから、各業種のショールームへ遷移する
ユーザーはマップから、各業種のショールームへ遷移する

バーチャルショールームでは、オレンジ色のマークから商品概要のポップアップを表示。商品画像をクリックすると商品詳細ページにユーザーは移動できるようにしている。

ポップアップが表示され、クリックするとオンライン上の商品詳細ページに遷移する
ポップアップが表示され、クリックするとオンライン上の商品詳細ページに遷移する

2024年2月期内に、什器のカラー変更やオプションの付け替えといった機能を拡充し、アウトドアショップなど他業種を加えた全7店舗を展開するという。

店研創意は什器の販売に関し、

  • 什器のサイズ、タイプ、オプションの選択、必要数量の割り出しなど「什器の選定が難しい」というクライアントの声
  • ショールームやカタログ・ECサイトでは紹介スペースが限られ、什器の使用イメージを十分に伝えられない

といった課題を抱えていたという。今回、リアルのショールームのような感覚で什器を確認できるサービスをめざしてバーチャルショールームの開発を決めた。

高野 真維

【ECとAIの未来】坂本さんの接客・業務視点、河野さんのブランド視点から見えたものとは【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

2 years 8ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年10月2日~10月8日のニュース

ECとAIについての記事をまとめて紹介します。コマースデザインの坂本さんは具体的なAIの利用方法を、フラクタの河野さんはブランド活用の視点からAIについて考えています。

AIを使うこと、データを貯めること。この2つがポイント

【業界展望】AIはEC業界をどう変えていくのか?楽天オプティミズム2023を受けて1ヶ月くらい考えた | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog/archives/6209

坂本氏は、EC事業者にとってのAIの重要性について考察しました。特に、接客用AIと業務用AIの進化、その影響に焦点を当てており、楽天とOpenAIの提携が発表されたことを受け、「ChatGPT」などのAIツールがEC業界での取り組みの中心になってきたと強調しています。

接客用AIの進化では、消費者の行動習慣の変化、ECモールのAIの実装、中小EC事業者の対策を議論しています。業務用AIの進化では、EC事業者向けのAIツールの増加やその活用方法について触れています。最後に、AIによる変化の速度とその影響、特に売り手側の変化の必要性について述べました。

(筆者が「ChatGPT」のAdvanced Data Analysisで要約し、編集部にて一部編集)

今週はEC事業者とAIとの付き合い方の記事がありましたので紹介します。最初はコマースデザインの坂本さんの記事。坂本さんの記事はとても役に立ちますし、詳細に説明されているので理解しやすいのですが、いかんせん長いです。今回も1万文字越えなのできちんと読むにはまとまった時間が必要…ということでAIの力を借りて要約しました。

接客用AIとはユーザーの買い物を助けるAIで、商品を探したり問い合わせに対応したりといった用途です。ユーザーは「過去の行動習慣」に基づいて動くので、表面上はなかなか変わらずにゆっくりと世の中になじんでいく流れとなります。

業務用AIはEC事業者を助けるAIで、キャッチコピー作成や利益などを分析してくれます。EC事業者は「過去の行動習慣」に基づいていると商売が危うくなりますので、AIを活用して変化しようとします。実際に活用している人も多いと思います。

つまり、積極的にAIを活用した事業者の売り上げが伸びてくれば真似をする人も増えてきますので、業界全体での活用も進みます。その結果、ユーザーにもAIが普及してきて当たり前になっていく。スマホやSNSが登場したときと似ていますね。

注意点としてはそのスピードがものすごく早いこと。「AIってどうなの?」と聞いている暇があるなら使うことをおススメします。

生成AIが賢くなれば、ECサイトのUI/UXも変わるかも?ブランドが未来に備えて今やるべきこととは | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/13386?mode=print

2023年7月に行われた「Shopify Editions Summer '23」で、新機能としてパーソナル・アシスタント「Sidekick」が発表されました。ShopifyはBtoC-ECのカートやeコマースの枠組みを超えて進化しており、オンライン・オフラインの差やBtoC・BtoBの販売方法を統合するプラットフォームをめざしています。

河野氏は、ECの売り場作りの変化に対応するためには外部との連携が必要であり、テクノロジーの活用が不可欠だと強調します。また、生成AIの活用がECサイトのUI/UXを根本的に変える可能性があるとし、生成AIを活用するには過去のデータを有効に使用することが重要であると指摘。ブランドは信用の獲得が生き残る手段であり、AIを活用して客観的な判断を下すことが大切であると述べました。

(筆者が「ChatGPT」のAdvanced Data Analysisで要約し、編集部にて一部編集)

こちらはフラクタの河野さんの記事の要約です。河野さんもAIを活用していますが、坂本さんと違っているのはブランド視点から見ている点です。ブランドを作り上げていくのは時間と労力が必要になってきます。そこにAIを使うことで「多大な資本がなくても、個人の力で価値や利益創出ができる」としています。

UI/UXに関してはリアル店舗を模して造られてきたネットショップが大きく変わって、選ぶ・探す・聞くといった行為がなくなってしまうようなイメージでしょうか。すべてのジャンルに詳しい人がいて、その人に指示をすれば欲しいものが手に入る世の中です。この世の中に行くためにはデータが必要。

データを今から貯めるのは当然として、過去にきちんとデータを貯めていた人はすぐにAIを活用することができます。フリー素材サイトの「ぱくたそ」でFAQにAIを使っていますのでこのようなイメージですね(https://www.pakutaso.com/blog/aichatfaq.html)。

#ECでAIは本当に使えるのか?最新情報を元に解説 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/41684

ECでのAIの活用カテゴリは次の4つ。

  • アシスタント系:「Microsoft 365 Copilot」や「ChatGPT」などの効率化ツール
  • 完全代替系:全自動でタスクを実行するAI。米国の「FERMAT AI」が例
  • 能力解放・強化系:クリエイティブ支援の「Firefly」や「Canva」
  • エンターテイメント・インフルエンサー代替系:中国のAIインフルエンサーや「YouTube」のクリエイター向け新ツール

EC運用では、AIを「壁打ち相手」として活用することが有効。具体的なツールは「ChatGPT」、Googleの「Bard」、そして「Perplexity AI」。

(筆者が「ChatGPT」のAdvanced Data Analysisで要約し、編集部にて一部編集)

河野さんは別記事でAIが活用できるカテゴリをまとめています。坂本さんと考えている方向性は同じですね。となると、未来はこうなっていくのでしょう。「能力解放」というのは面白い言い方ですね。

商品ページ掲載文の作成、作業時間短縮――ネットショップ担当者のAI活用事例とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11300

今回、2人のネットショップ担当者にお話を伺いましたが、共通点として商品ページやテキストを主体としたコンテンツにAIを活用している点があげられます。

コンテンツのアイデア出し、たたき台としての文章作成・要約、誤字・脱字のチェックなど、今まで人が時間をかけていた部分の手助けとしてAIを上手く活用し、作業時間の短縮につなげています。

また、両ショップさんとも、ただ単純にAIを使うのではなく「まず取り組んでみて、どこの作業にAIを活用させるか」をショップの個性に合わせて柔軟に対応している点が印象的でした。

こちらは要約ではなく引用です。具体的なAI活用の記事で、ここまで読んできた方にはスッと理解できると思います。文章作成は慣れるまでは難しくても、誤字・脱字チェックはすぐに使えると思います。いきなりAIを使ってみても「よくわからないもの」で終わってしまいます。流れや背景、将来のことをぼんやりでも理解しながら使ってみるとスムーズなはず。

今週の要チェック記事

デジタル化がもたらす生活者の購買行動の変化を調査 | 電通デジタル
https://www.dentsudigital.co.jp/news/release/services/2023-1004-000113

じわっとデジタルシフトが進んでいます。比較検討がネットだけというケースも多いとのこと。

商品が届くのは6~8週間後、ECモールには出店しない “当たり前”の逆を攻めるnairoの戦略 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/13450

「売れればいい」という考えとは対極の考え方。自分がどちらなのかをはっきりさせることからですね。

Eコマースの売上は2.4倍!長野のおやき専門店がデザインの力で売上を伸ばす「Eコマース×実店舗」地域愛溢れるOYAKI FARMの秘密 | コマースプラス
https://commerceplus.jp/oyakifarm/

前述の記事に関連して、こちらは食べ物版といった記事。共通点を見つけましょう。

「カラーミーショップ」が「Amazon Pay」と「WordPress」の月額利用料を無料化、その理由は?【GMOペパボのEC事業部長に聞いた】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11419

助かるには助かりますが、乱造された「WordPress」はセキュリティ面での懸念が…。

【LINEヤフー】広告事業に関する戦略発表会「LINEヤフー BIZ Conference」を開催 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/41822

今後の動きが注目のLINEヤフー。「AI Prompt Manager」はEC事業者にも関係するはず。

マーケティング・分析の勘所を掴めば「迷わないEC運営」ができる 10のコツから売上アップにつなげよう | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/13428

小さい会社のECはまさにここから。基本中の基本。

通販・EC企業に聞く「物流2024問題」への対応。「再配達削減」などの対策は?「送料無料」表示の見直しへの意見は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11357

消費者庁、「送料無料」は不当表示の声 「実費表示」が適正と意見 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9873

「送料無料」について考え方がスパッと分かれています。どちらかというと私もEC事業者さん側の意見です。

今週の名言

カエル研究の道に進んで本当に良かった…東京五輪金メダリストがボクシング引退後の生活に大満足のワケ | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/74326?page=3

大学時代は、カエルの話をしたら、「あー可愛いね」で終わってしまう。

ところが大学院の人たちは、違った角度からカエルの話が始まるんです。それが面白くて仕方がない。大学院って本当にいいところだな、って思うんです。

詳しい人たちが周りにいるのはスキルアップには重要です。社内にこのような環境がなければセミナーに出たり勉強会に参加したりして、自分が成長する環境を作りましょう。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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「置き配」「コンビニ受取」「ゆっくり配送指定」などでポイント付与【政府の再配達削減策】

2 years 8ヶ月 ago

政府は、トラックドライバーの時間外労働を規制する物流業界の「物流2024年問題」対策の一環として、通販・ECで購入した商品を置き配、コンビニ受取などで受け取った場合に、買い物で使えるポイントを付与する取り組みを始めると発表した。

10月6日に開いた「第3回我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」で、物流業界における輸送力不足への対応、宅配便の再配達率削減などについて議論。「物流革新緊急パッケージ」を取りまとめた。

政府は、トラックドライバーの時間外労働を規制する物流業界の「物流2024年問題」の一環として、通販・ECで購入した商品を置き配、コンビニ受取などで受け取った場合に、買い物で使えるポイントを付与する取り組みを始めると発表した
再配達削減に向けた取り組み

現在12%の再配達率を6%まで減らす目標を掲示。ポイント還元を通じて消費者の行動変容を促す。荷物を受け取る消費者が、置き配やコンビニエンス受取といった柔軟な受け取り方法、ゆとりある配送日時の指定等を選択した場合、消費者にポイントを還元する。

「物流革新緊急パッケージ」ではこのほか、物流の効率化や商慣行の見直しなどにも言及している。

物流の効率化では、物流事業者や荷主企業における物流施設の自動化・機械化を推進。効率化や省人化、ドローン配送などにより物流業界における人手不足に対応する。このほか、鉄道や内航海運といった他の輸送手段を利用するモーダルシフトを推進。モーダルシフトによる輸送量・輸送分担率を、今後約10年で倍増させていく。

商慣行の見直しとして、年内にも物価動向の反映や荷待ち・荷役の対価等の加算による「標準的な運賃」の引き上げに対応する予定。また、物流事業者の適正な運賃収受や賃上げなどに向け、次期通常国会での法制化を推進する。

大手荷主・物流事業者の荷待ちや荷役時間の短縮に向けた計画作成の義務付けのほか、主務大臣による指導・勧告・命令等を実施。トラック事業における多重下請け構造の是正に向け、下請状況を明らかにする実運送体制管理簿の作成や、契約時の(電子)書面交付の義務付けなども行っていく。

瀧川 正実

eBay社員が語る「Qoo10」で販売する6つのメリット+化粧品の売上を伸ばす戦略 | 「ECタイムズ」ダイジェスト

2 years 8ヶ月 ago
化粧品を扱うEC事業者とQoo10の親和性はどのようなものだろうか。Qoo10を活用するメリットと、売り上げをアップさせる方法を解説する

みなさん、「Qoo10」での出店を考えたことはありますか? ‍メガ割や川口春奈さんのCMで話題のQoo10ですが、若い女性を中心に人気があり、特に「コスメ」は代表的な商品ジャンルとなっています。

‍そこで今回は、Qoo10でコスメ販売を考えているEC事業者向けに、Qoo10で販売するべきメリットや売り上げをあげるコツについて、eBay現役社員の方にインタビューしてきました! ぜひ最後までお読みください!

ECタイムズ Qoo10 モール ノウハウ

販売メリットは「化粧品との相性の良さ」「集客力」

韓国系コスメに強み

⸺Qoo10の代表的な商品ジャンルといえばやはりコスメですよね。どうしてQoo10では、コスメの販売が活発なのでしょうか?

Qoo10を日本で展開し始めた初期、韓国系コスメに強いという点を他のモールとの差別化ポイントとして押し出していました。そのため今でも、Qoo10といえば韓国系コスメという印象を持っていらっしゃる方が多いのだと思います。実際Qoo10のメインユーザーは女性で、コスメに対し購買意欲が高い層が多いです。

ただ現在は、韓国系コスメから幅を広げて、さまざまな商品ジャンルを取り扱うようになりました。女性がメインターゲットということは変わっていませんが、コスメ以外にもさまざまなお買い物で楽しんでいただけるようになっています!

「Qoo10」では化粧品をはじめとしたさまざまな商品を取り扱う
「Qoo10」では化粧品をはじめとしたさまざまな商品を取り扱う

自社ECではなくQoo10で販売する6つのメリット

⸺私自身もQoo10でよくコスメを購入しています! 事業者にとって、自社サイトではなくQoo10でコスメを販売するメリットにはどのようなものがありますか?

自社ECと比較してのメリットは6つあります。

‍1.集客力がある

モール自体が多くのユーザーを抱え込んでいるので、すでに人が集まっているところに出店ができるメリットがあります。

特にQoo10は10代~30代の女性に人気があり、すでにコスメに対して購買意欲が高いユーザーが集まっているというメリットがあります。

2.サイトの作りこみや商品登録などが簡単

Qoo10の場合、出店登録は15分で完了し、楽天・YahooのCSVファイルがあれば商品登録も一括で行えるなど販売までのプロセスが楽です。

管理画面の使い方はウェビナーやウェビナー動画を視聴して誰でも操作ができるような教育環境もございます。

3.初期費用がない

自社とモールで比較すると、モールの方が初期費用が安いです。そんななかで、Qoo10は初期費用がそもそも「ない」ので事業者にとっては大きなメリットだと思います。

4.営業担当・教育環境がそろっている

Qoo10からプロが営業担当としてつくため、一丸となって目標達成のために動くことができます。また、ウェビナー・動画配信・記事コンテンツで店(編注:出店店舗)がいつでも学べる環境も用意されているので心強いです。

「Qoo10」の運営ノウハウを掲載しているデジタルコンテンツ 「Qoo10大学」
「Qoo10」の運営ノウハウを掲載しているデジタルコンテンツ 「Qoo10大学」

5.レビューがたまりやすい

コスメをECで購入する際は、色味やテクスチャーなどを直接確認できない分、レビューを参考にするユーザーも多いと思います。

どのモールでも最初の壁としてレビューをためることがあげられるので、その点、Qoo10はレビューがたまりやすいと言う特徴があります。

理由としては、レビューを記入したお客さまへQoo10からポイントを付与しているためです。レビューを早くためることで転換率の改善にもつながるので、売り上げに良い影響を与えています。

6.広告費用が安い

Qoo10は、出店者からも広告費用が安くて積極的にプロモーションを仕掛けられると好評です。

検索広告は安いもので1日100円です。トップページ広告は安いもので1日1000円です。メガ割期間に人気のトップページに表示ができるタイムセール広告は、メガ割期間のみ枠数を増やして1つでも多く商品を表示できるように工夫をしています。

モールでの販売では広告費がかさむことにお悩みの店舗さまも多いので、その点Qoo10での販売はメリットがあると思います。

⸺他のモールのCSVを活用できるのはかなり作業工数がカットされますね! 初期費用がない・広告費が安いと言うのは、事業者側にとっても利益を残せるので大きなメリットですね!

Qoo10で化粧品売り上げをアップさせる戦略

商品タイトルは最初の30文字が勝負

⸺コスメをECで販売したい事業者がQoo10に力を入れるべきと言うことがわかりました。では、実際に売り上げをあげるためにはどのようなことをするべきなのでしょうか? たとえば商品タイトルの付け方でコツはありますか?

Qoo10はアプリ経由で入ってくるユーザーが9割を占めています。そのため、商品ページをスマホで見た時の表示を確認することをお勧めしています。

商品名は端末にもよりますが、約30文字表示されます。最初の30文字で他との差別化が出来る文言を追加いただくことが重要です。

商品名は検索対象にもなるため、ビックワードやサジェストワードは商品名の後ろに記入いただくと検索にもしっかりとひっかかります。商品名にはブランド名をいれずに、ブランド登録で対応してもらう方が良いでしょう。

⸺ なるほど、最初の30文字で勝負することが大切なんですね!

キーワードリサーチ+SEO対策

⸺ 商品名は検索対象になるというお話がありましたが、Qoo10で売り上げをあげるにはSEO対策も重要なのでしょうか?

そうですね。SEO対策は重要です。検索対象は「商品名」「検索ワード」「ブランド登録」「カテゴリー」になります。

Qoo10では、管理画面でビッグワードの1日あたりの検索数を調べることができます。また、Qoo10の検索窓にビッグワードを入れて後ろに表示されるサジェストワードも確認可能です。商品名・検索ワードにビッグキーワード・サジェストワードを追加いただくことがSEO対策となります。

また、カテゴリーも多いため適正カテゴリーに登録出来ているのかも確認が必要です。実際に適正カテゴリーに変更とSEO対策をして売り上げを5倍伸ばした店舗もありますよ。

キャンペーンの活用法を知る

⸺ Qoo10には、さまざまなプロモーションイベントがありますよね。これらの活用は、Qoo10でのコスメの売り上げをあげる上でどのような影響を与えるのでしょうか?

Qoo10コスメカテゴリーのトップに入る店舗では、メガ割を活用する目的として「新規顧客を取り込むこと」と言われていました。

メガ割を活用するためには、他店の商品調査が必要不可欠です。毎日ランキング・他店の新商品・自店と他店のレビュー分析を行い、お客さまはどこに不満があるのか、他より勝っているポイントは何かを日々調査し、メガ割までに改善を行っています。

プロモーションに合わせて、オリジナルボックス・インフルエンサーとコラボする企画・Qoo10広告を積極的に使用いただいています。

◇◇◇

eBayの皆さま、ありがとうございました! Qoo10でコスメ販売を考えている事業者さまにとっては、大変勉強になる内容でしたね! 私もこれからもQoo10でコスメを大量に買っていこうと思います。

ECタイムズ

転職者が「ECの知見が高まる」「成長できる」「働きやすい」と話す会社はどんな職場ですか? コマースメディアのコンサルタントに聞いてみた【探訪記】

2 years 8ヶ月 ago
EC事業、EC支援事業を手がけるコマースメディアに転職した社員4人に、自身の成長や職場環境をどう捉えているのか? また、コマースメディアに適した人材像について取材しました
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EC業界でのさらなる成長と活躍をめざし、“転職”という行動に移した小林俊也さん、平田奈々絵さん、松田修平さん、田中彩子さん。4人は現在、EC総合支援のコマースメディアで、成果を出すための柔軟な働き方を実現しながら業務の幅を広げ、ECスキルを向上させています。転職の背景、現在の働き方、コマースメディアに適した人物像などを聞きました。ECスキルを本気で磨きたい人にぜひ読んでいただきたい、コマースメディアの社員インタビュー第2弾。

コマースメディア ECコンサルティング ECの総合支援 サイト制作から運用、物流まで一気通貫でサポート

コマースメディアへの転職理由は「業務の幅を拡大し、しっかりECをやりたい」

ネッタヌネッタヌ

皆さんの現在の業務内容を教えてください。

小林俊也さん(以下、小林)

私が現在携わっているのは、クライアントさまが展開するECサイトの店長業務です。自社ECサイトだけでなく、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどのモール店も担当。クライアントさまの目標を達成するよう、運営に関する数値、売り上げや損益といった経営指標なども管理しています。

平田奈々絵さん(以下、平田)

私も複数店舗を展開するクライアントさまの店長業務を担当しています。コマースメディアのコンサルタントは、ECの収益アップの支援・運営改善といったアドバイスをするだけでなく、実際に自分たちも手を動かす業務も同時に行います。

松田修平さん(以下、松田)

私はコンサルタントとして、クライアントさまがECプラットフォーム「Shopify」で構築した自社ECサイトの支援を担当しています。データ分析によるクライアントさまの意思決定サポート、広告運用を最適化することなどが主な業務です。

田中彩子さん(以下、田中)

デザイン業務を手がけており、主にクライアントさまの商品ページやセールなどのイベント専用ページを作成しています。デザイン以外にも、クライアントさまのメルマガ、LINE、X(旧Twitter)、Instagramの配信・運用も支援しています。

ネッタヌネッタヌ

コマースメディア入社以前は、どのような職業や業務をされてきたのでしょうか?

小林

EC関連のWebメディアで勤務していました。メディア運営や広告営業のほか、クライアントさまがどのような内容の広告記事を制作したいのかをヒアリングして記事のプロットを作成、取材のディレクション、時には自分でインタビューも実施していました。

平田

私は下着販売の事業会社でEC担当をしていました。売り上げのメインは直営店運営でしたが、そのなかの一部にEC部門があり「ECでも売り上げを作っていこう」という方針のもと、施策や業務改善を行っていました。

松田

前職は日本酒メーカーでEC事業の責任者でした。完全に自社ECサイトだけに力を入れていたため、その経験を今の自社ECコンサルティング業務にも生かしています。

田中

文房具メーカーに勤務していました。デザイナー枠で採用されたのですが、ある日突然、社長の一存で「楽天市場」に出店することが決まり、私がECを担当することになりました。従来からのデザイン業務や商品企画を手がける傍ら、楽天の店舗運営を始め、お客さま対応から梱包・発送まで、すべて1人で行っていました。

ネッタヌネッタヌ

ECに携わる面ではコマースメディアも前職も同じだと思いますが、なぜコマースメディアに転職しようと思ったのでしょうか?

小林

前職でもEC支援企業の取材を通じて、ECについて深く知る機会は多かったのですが、「いろいろなEC事業をやってみたい」と思い、転職を考えるようになりました。

コマースメディアはEC事業の戦略から構築、その後の運用、カスタマーサポート(CS)、物流までを一気通貫で提供しています。ECの支援業務を一気通貫で手がけているEC支援企業はほかにもありますが、コマースメディアは自分たちで手を動かし、部署同士で連携しながら、複数のクライアントさまのEC事業運営を強力に支援していることを、前職からよく知っていました。

なので、私がコマースメディアに応募しようと思ったのも、必然的だったと言えます。

コマースメディア コンサルティング部 小林俊也さん
コマースメディア コンサルティング部 小林俊也さん
平田

前職のEC事業は対象者が限定的だったため、EC担当としてできることに限界があると感じたことが転職を考えたきっかけでした。

前職では、フロント業務だけでなく、バックオフィス業務の効率化も進めながら売り上げを伸ばす土台を整えた結果、私が入社してから売り上げは倍以上に拡大しました。ですが、たとえばセール価格を決めるときも店舗部門の承認が必要など、制約がたくさんあり、ECの業績を急成長させるのは難しいと感じたのです。そんな状況下、「もっとEC事業を極めたいし、いろいろな業界も見てみたい」という思いから、EC支援企業への転職を希望するようになりました。

ただ、前職で力を入れてきたバックオフィスの業務改善を評価してくれる企業は意外と少なかったんです。そんななか、面接で代表の井澤とバックオフィス業務の話で盛り上がり、同じ価値観を共有できたので、ぜひ入社したいと思いました。

コマースメディア コンサルティング部 平田奈々絵さん
コマースメディア コンサルティング部 平田奈々絵さん
松田

日本酒メーカーに入る前の会社で雑貨のECを手がけており、その時は自社ECのほかに楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、計5~6店舗を運営していました。その経験から、ECのコンサルティング業務をやってみたいと思っていたのですが、新潟県在住のため近くにそういった会社がなく、日本酒メーカーのEC責任者として転職したんです。

ですが、ECコンサルティングへの熱意は相変わらず強く、再度転職先を探そうか迷い始めていた矢先、雑貨ECの頃から私を知っていた代表の井澤に声をかけてもらいました。

私の場合、応募して面接する形ではない珍しいケースだと思いますが、コンサルティングとしてさまざまな案件に携われる良い機会だと感じましたし、社長ととんとん拍子で話が進んだこともあり、コマースメディアへの入社を即決しました。

コマースメディア コンサルティング部 松田修平さん
コマースメディア コンサルティング部 松田修平さん
田中

私は前職の文房具メーカー在籍中はまったく転職する気がありませんでした。しかし、産休・育休から復帰してわずか2週間後になんと会社が倒産してしまったんです。

娘を保育園に預けているため、就職先探しは急務でした。「デザイナーの仕事をするか。もしくは、やってみると楽しかったECの仕事をするか」と悩みましたが、小さな子どもがいると採用も厳しくなるだろうと思い、とにかく数を打とうといろいろな会社に応募しました。

すると、デザイナー職のほとんどが書類選考に通らなかった一方で、EC関連の仕事は選考に通る会社が複数あったのです。そのなかからどこに入社しようかと考えたときに、コマースメディアのホームページに、私と同じようなママさん社員のインタビューがあり、それを見て「ここなら働きやすそうだ」と感じ、入社を決めました。

勝手なイメージですが、子どもが急に熱を出して帰るとなると、ほかの社員からの目が気になって会社にいづらくなるのではないかという不安があったのですが、コマースメディアは子育て中の先輩社員が働きやすさをインタビュー記事内で語っていたので、すごく安心できたんです。

また、働きやすさだけでなく、「最前線でノウハウを学べる。多種多様な案件が経験できる」という点も魅力でした。前職ではデザイナーとECの二足の草鞋を履いていたので、せっかくならECのスキルをしっかり身につけたいと思ったことも、コマースメディアを選んだ決め手です。

コマースメディア コンサルティング部 田中彩子さん
コマースメディア コンサルティング部 田中彩子さん

入社後に自身の活躍や成長を実感。お互いの仕事をリスペクトし合える雰囲気も醸成されている

ネッタヌネッタヌ

今の業務において、皆さんが意識しているポイントをお聞かせください。

小林

ECは商売なので、店長としてクライアントさまの利益をしっかり生む・伸ばすことを特に意識しています。

たとえばメーカーさんでありがちなのが、自社で商品を発送している場合に配送費だけを経費として考え、人件費や資材費、庫内作業費を考えると赤字で売っている商品が何個かあったというケース。そういったことがないよう、健全に事業を回していけるよう、細かく管理することをとても大事にしています。

平田

私は何かを決めるときに、それは「本質的なことなのか」、そして「長期的にできることなのか」を常に意識しています。

コンサルティング部として売り上げを拡大するための提案は当然行っていますが、それがクライアントさまにとって本当に良い提案であるのか。また、その後の運営を私たちが代行するので、その提案内容をきちんと継続的に実行できるのか。そういったことを重視するようにしています。

松田

小林さんと平田さんが話したことは、私もコンサルティング部として大事にしています。あとはスピードですね。大手EC支援企業に比べるとコマースメディアはまだまだネームバリューが高くありませんが、小回りが利いて早く行動できるところで強みを出せているのではないでしょうか。

田中

私も松田さんと同様に、スピードを意識しています。私の業務では、商品ページ作成が最も多くの割合を占めるのですが、本来ならデータとともに「作成をお願いします」という連絡が来るところ、時折データだけが置かれていて連絡が忘れられていることがあります。なので、販売日などを管理しながら、自ら前もって行動することを心がけています

また、エンドユーザー向けのメルマガやLINEの配信業務においては、配信ごとの売り上げを見ながら、次の配信で少しでも各種数値が向上するよう、改善を重ねることを日々意識しています。

それともう1つ、楽しく仕事ができるマインドも重要だと思っています。SNSの運用でも、エンドユーザーから良い反応があると嬉しいですし、そうやってそれぞれの業務に楽しみを見いだすことが、早めの行動や業務改善にもつながっていると感じるからです。

経験を生かし、クライアント企業の成長にもつなげられる

ネッタヌネッタヌ

業務のなかで、ご自身が活躍できたと思った出来事、成長を感じられたところなどを教えてください。

小林

私はECの知識こそあっても運用経験はゼロでした。入社前なら「明日からECをやってね」と言われても、何もできなかったと思います。

ですが、今は「明日からECを始めて、売り上げも伸ばしてね」という要望にも応えられる自信があります。直近の成功事例では、もともと赤字だったある食品メーカーがクライアントさまとなり、そこのEC事業の店長業務を始めたのですが、収支計画の設計から手を加えてわずか1か月間で単月の黒字化に成功しました。

他にもベビー用品のお店も最近運営を始めたのですが、広告費は変えず、割引費用も抑えて、売り上げを前年同月の約4倍にまで拡大した事例もあります。

コマースメディアでECの本質を知ることができ、数字的にもインパクトのある結果に導けるようになったことが、自分で成長を感じているポイントです。

平田

前職までの経験をコマースメディアで十分生かせているときに、活躍できているな、と実感することがあります。

前職の下着ECでは当初、自社で商品の梱包・発送を行っていたので、1日数百件しか出荷できなかったため、倉庫と出荷業務を外注したり、そのためのシステムを整備したりするなどあの手この手で売り上げを伸ばしてきました。コマースメディアでもクライアントさまが倉庫を移転する機会があるので、そういったバックオフィス業務の知識が生きていると思うことが多々あります

また、下着ECの前はWeb制作会社で営業とディレクションを担当しており、その時のクライアントワークの経験が、コマースメディアでも発揮できています。

松田

私の場合、「Googleアナリティクス4(GA4)」の移行が大きな出来事でした。2022年3月の入社直後に「2023年7月にGoogleアナリティクスのユニバーサルアナリティクス(UA)がサポート終了する」と発表されたのですが、幸いにも私は入社前から、UAではなくGA4を使っていました。

世間一般には2023年春頃になって慌てて「GA4」に移行しようと奔走する事業者が多くいましたが、コマースメディアのクライアントさまは2022年のうちに移行していました。UAのサポート終了時には、クライアント各社さまにすでに1年分のデータを蓄積している状態にできたことで、自分が役に立てたと実感しています。

もう1点付け加えると、以前のコマースメディアは「Looker Studio(旧Googleデータポータル)」が活用しきれていなかったため、私が働きかけて積極的に活用するきっかけを作りました。今はコンサルティング部でも「Looker Studio」にデータを貯めるなど活用が進んでいるので、会社としてデータ分析を徹底する基盤が作れたのではないかと感じています。

コマースメディア 「Looker Studio」を活用した事例
コマースメディア 「Looker Studio」を活用した事例
コマースメディア 「Looker Studio」を活用した事例
「Looker Studio」を活用した事例
田中

私は、SNSやメルマガの配信業務で売り上げの拡大に貢献できたときに活躍を実感します。

LINEを活用した施策だけで月商100万円を達成するなど、数字面の成果のほか先日平田さんが私の配信業務について褒めてくださっている内容をX(旧Twitter)に投稿してくれるなど社内からの評価もすごく嬉しいですね。

平田

田中さんはSNSやメルマガでのユーザーコミュニケーションがとても上手で、すごく尊敬しています。その思いのまま「田中さんのような人に、ぜひコマースメディアの仲間になってほしいです」という内容の投稿をしたんです。私の投稿に限らず、コマースメディアは社内でお互いの仕事を評価し合える雰囲気が醸成されていると思います。

平田さんのポスト
コマースメディア 職場のようす
コマースメディアの職場のようす

クライアントからの感謝の声や、成果を出すための柔軟な働き方ができる職場環境が魅力

ネッタヌネッタヌ

入社後に苦労した点や、課題に感じている点についても教えてください。

小林

モノが動くと人が動き、人が動くとお金が動くので、1つの梱包や問い合わせに対しても、費用とリソースが絶対的に必要になります。

「少し割り引いて大量に売ればいい」などと単純に考えてしまうと、コストとのバランスが取れなくなり赤字になることも少なくありません。なので、最初は何をどうコントロールすれば利益が出るかという感覚をつかむまでに時間がかかりました。

平田

コンサルティング業務が初めてだったので、慣れるまでは大変でした。コマースメディアのクライアントさまは名の知れた大手企業が多い。コンサルタントとして高いレベルに達していなければ対等に話すこともできないので、スキルの習得は苦労しました。

松田

私は新潟県にいながらフルリモートで勤務しているのですが、最初はどのタイミングでどうコミュニケーションを取ればいいのかという戸惑いがありました。ただ、それは私が勝手に考えすぎていただけ。今はもうすっかり、リモートでのコミュニケーションにも慣れています。

ただ、業務の面では、平田さんの言ったことの逆パターンもあります。私が当たり前のように専門用語で話してしまうとまったく内容が通じなかったり、違った捉え方をされてしまったりするので、伝え方やわかりやすい説明の仕方は、気を遣う点ですね。

田中

私は入社当初、専門用語がほとんどわからない状態でした。見るべき数字も前職では売り上げの増減程度しか追っていなかったので、用語の意味、転換率、客単価などの見方を1つひとつ覚えるところから始まりました。苦労したところは、そういった知識・知見の習得でした。

ネッタヌネッタヌ

皆さんそれぞれに苦労や課題を乗り越えながら、いろいろな業務やスキルを習得してきたのですね。コマースメディアに転職してきて良かった点は何でしょうか?

小林

きちんとモノがあって、ちゃんとEC事業ができることに尽きます。店舗の収益を伸ばすための戦略を立てるところから、バックオフィス業務もしっかり運用するところまでをコマースメディアで手がけられますから。

前年の業績や目標を超えながら事業が上手く回っていると、クライアントさまが喜んでくれます。そういう構造が確立していることはとても良い点です。

コマースメディア コンサルティング部 小林俊也さん
平田

自分自身の業務も、コマースメディア全体としても、とても良い仕事をしているなと実感しながら働けることです。社員それぞれがクライアントさまの事業を自分事として考えながら全力を注いでいるので、提供するサービスの質にまったく疑問を持たずに仕事をできていることが嬉しいです。

松田

クライアントさまへの提案が採用され、それが良い形で結果が出ると「頼んで良かったです」と言っていただくことも多々あるので、コンサルタントとしてのやりがいをすごく感じますね。

事業者側でECを運営していたときは、自分が手がけた施策で何か成果が出ても、自分1人で喜ぶだけでしたが、コンサルタントとしてクライアントワークをすると、良い結果のフィードバックも随時いただけるので、その度に喜びを感じます。

また、リモートワークという働き方も利点を痛感しています。新潟県は冬に大雪が降るので、通勤できなくなる日もあります。コマースメディアはリモートワーク環境が完備されているので、天候に左右されずに安心して働ける点もありがたいです。

田中

“転職してきて良かったことしかない”と本心から思っています。朝起きて、もんもんとした気持ちで仕事を始めるようなことはまったくないどころか、金曜日の夜も「来週はあれをやろう」と、ワクワクしながら週末を迎えられるほどです。

前職まではECを1人で運営していましたが、今は各分野に長けた人たちと一緒に仕事ができますし、その分、自分の得意な業務に集中することもできます。

また、松田さんの言う通り、リモートワークのメリットも大きいです。子どもの具合が悪くて保育園を休んだときは、毎日出社が必要な会社であれば自分も欠勤しなければならないですが、コマースメディアなら家で子どもの面倒を見ながら滞りなく仕事が進められますから。

コマースメディア コンサルティング部 田中彩子さん
ネッタヌネッタヌ

成果を出すための柔軟な働き方を実現されている職場環境であることが、すごく伝わってきました。

田中

「とても働きやすい」の一言に尽きます。今、私が出社する日は月2回で、家でリモートワークする日は8時~17時半、出社する日は9時半~16時のフレックスタイム制で働いています。転職前は、保育園のお迎え時間と通勤時間を考えると、フルタイム勤務は難しいかもしれないと心配していましたが、希望通りフルタイムで働けているので、コマースメディアを選んで本当によかったと思うばかりです。

ネッタヌネッタヌ

次に、実際コマースメディアに入社してから、ご自身のどういったところにECのスキルアップや能力の向上を感じているのでしょうか?

小林

コマースメディアは自社ECからモール店舗まで、網羅的に支援できる強みがあります。なので、ECの運用経験ゼロから始まった私も「楽天だけ詳しくなった」ではなく、すべての店舗運営ができるようになりました。

また、構築から物流、CS、デザインまで、ECに必要な業務を一貫して見られるようになったことにも手応えを感じています。

平田

私の場合、今はモール店舗の売り上げ拡大がメイン業務となっていますが、前職まではこれほど事細かに取り組むことはなかったので、確実にスキルアップできていると実感します。

「ECは総合格闘技」と言われるように、幅広いスキルを身につけなければなりません。私はまだまだ途中の段階にいますが、もっとできることがあるとプラスに捉えながら、スキルアップに励んでいるところです。

コマースメディア 平田奈々絵さん
松田

先ほどの「GA4」の導入が一番大きいですね。事業会社にいるときは、自社に必要な設定だけで終わりますが、EC支援会社では、クライアント各社さまに合った形で導入・移行をしなければいけません。各社とも業種からデータの取り方までまったく異なるので、GA4の導入支援を通してさまざまなパターンを経験でき、以前の自分にはなかった考え方も吸収できました

コマースメディア 松田修平さん
田中

前職が文房具メーカーだったので、手帳やレターセットなどの紙製品がデザインの対象で、なおかつ、かわいいテイストのデザインを手がけることがほとんどでした。 今は同じデザイン業務でもWebの商品ページを制作しているため、紙製品とは違うニーズがありますし、クライアントさまごとに取り扱う商品やコンセプトが異なるため、デザインの幅が広がりました

また、メルマガやSNSを配信した後の分析など、未経験だった業務を任せられていることも、スキルアップになっているのではないかと感じています。

コマースメディア 田中さんが制作した商品ページの一例
田中さんが制作した商品ページの一例

EC事業を一気通貫で支援するからこそ、さまざまな業務に携わりたい人には最適な会社

ネッタヌネッタヌ

皆さんから見て、どんな人がコマースメディアに合うと思いますか?

小林

私自身EC経験ゼロから始められたので、スキルに関しては心配しなくても大丈夫だと思います。それよりも、やはりEC事業全般を全力で楽しめる人であることが一番ですね。「コンサルだけやりたい」「得意な広告運用だけ手がけたい」「楽天の店舗だけを支援したい」という考えだと難しいかもしれません。

コマースメディアは自社ECもモール店舗も、物流やCSも、一気通貫で支援しています。すごく大変ではありますが、「それがやりたいです!」という人にはとても適した会社だと思います。

平田

「この業務だけ特化して極めたい」という人よりも、いろいろな業務をやりたい人、必要だと思うことには何にでも行動できる人が向いていると思います。

クライアント各社さまによって目標や方針は異なりますし、その時々で変わることもあります。私たちはそれに合わせて戦略を立て、サービスを提供しなければいけないので、自ら率先して考えて、チャレンジすることが大切です。

松田

「入社してからしっかり学びます!」というやる気があれば、現時点で携えているECスキルに自信がなくても問題ではありません。付け加えるなら、数字を見る機会がとても多い仕事なので、そこに抵抗感がなければよりマッチするのではないでしょうか。

田中

皆さんが言う通り、ECが好きということが何よりも大事ですね。デザイン業務も、IllustratorやPhotoshopの基本操作ができれば、入社後に先輩社員に教えてもらいながらスキルを積んでいくことができます。

あとは、リモートワークが多い職場なので、困ったときは躊躇せず、すぐに助けを求める姿勢も必要だと感じています。

コマースメディア 転職社員 リモートワーク
新潟県でリモートワークを行っている松田さんは、オンラインで参加しました
ネッタヌネッタヌ

最後に、皆さんの今後の目標をお聞かせください。

小林

コマースメディアはクライアントワークのほか、コマースメディア自体のEC事業(商品の制作・仕入れから自社で手がけてECを運営する事業)も伸ばしていく方針なので、私も双方の事業で活躍していきたいです。

コマースメディアのEC事業においては今、海外からの仕入れを担当しているのですが、日本で販売するための認可を取得する作業に携わるなかで、メーカーの苦労や大変さが見えるようになってきました。その知識と経験をコンサルティング業務にも生かしたいですし、次はECで販売するモノ(商品)を作ることにも挑戦していきたいと考えています。

平田

私はコンサルティングできる領域を、現在メインとしているモール店舗から、自社ECなどにも広げていくことがまず1つの目標です。

また、コンサルティング部と言っても、制作や運営など他部署との連携が必要ですし、今どんどん社員も増えてきているので、社員同士をつないで、コミュニケーションをより取りやすい環境を作る役目も果たしていきたいです。

松田

10年前と今のECがまったく違うように、テクノロジーの進化により、10年後はさらに大きな変化が起きていると予想されます。今後も新しいテクノロジーにしっかりついていき、自分の業務に取り入れながら最善の形でサービスに活用していきたいですね。

それともう1つ、先ほど小林さんがモノ作りの話をしていたように、コマースメディアはこれまで小売りを最大限楽しむことに重点を置いてきましたが、小売りをするにあたっては、やはりモノを作ることも非常に重要だと再認識しているところだと感じています。

私はもともと機械エンジニアだったので、モノ作りが好きなんです。自分の知識や興味をぜひ、コマースメディアのモノ作りにも生かしていければと思っています。

田中

私もいくつか目標があります。まず1つは、自分が運営支援する店舗の数をより増やしていくこと。少し前までは支援先がほぼ1社だけでしたが、最近は少しずつ増え始めているので、引き続き支援先の幅を広げていきたいです。

そして2つ目に、メルマガによる売り上げがゼロだった店舗の支援が近々始まるので、そこでメルマガ経由の売り上げを生み出し、業績に貢献することをめざしています。

3つ目は、クライアントさまの広報活動の一端を担えるよう、SNS運用のコミュニケーション力をもっと磨いて、“企業アカウントの中の人”を極めていきたいと考えています。

SNSは顔が見えない相手とのコミュニケーションですが、SNSを通してつながったエンドユーザーが「この会社とコミュニケーションを取っていると楽しいな」と思ってもらえたらうれしいですし、そうやってクライアントさまのエンドユーザーに対するファン化が促進できればさらにうれしいですね。

コマースメディア 社員

コマースメディアでは一緒に働くメンバーを募集しています。
詳細はこちら → https://commerce-media.info/pages/recruit

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朝比美帆
吉田 浩章

“ライブ配信を見ながら買い物”ができるアルページュのスタジオ併設の実店舗、その効果と手応えは? 野口専務に聞いてみた

2 years 8ヶ月 ago
レディース向けアパレルのアルページュはコロナ禍以来、OMOの取り組みを加速させている。その一環で開店したライブ配信スタジオ付き店舗の狙いやメリットを聞いた

TSIホールディングスのグループ会社で、レディース向けアパレルブランドの企画・製造・小売り・卸を手がけるアルページュ。全国展開する約30店舗のうち、東京都・新宿の店舗では、店舗併設のスタジオからインスタライブを生配信している。OMO推進の一環で、目的は実店舗の顧客体験向上という。アルページュの野口英男専務執行役員に取材した。

 

スタジオ併設店舗の魅力とは?

スタジオ併設店舗のある東京都・新宿の店舗名称は「ARPEGE SALONE(アルページュサローネ)」。コミュニケーションスペースを確保しており、買い物もできる「コミュニケーションサロン」と位置付ける。

2023年7月オープンの店舗は、来店客がライブ配信の様子を見ることができる設計。オープン以前もインスタライブの配信を行っていたが、営業時間外の配信が多かった。「ARPEGE SALONE」では営業中に店舗内の併設スタジオから配信する。

ライブ配信スタジオを併設した「ARPEGE SALONE(アルページュサローネ)」
ライブ配信スタジオを併設した「ARPEGE SALONE(アルページュサローネ)」

来店客は、ライブ配信を見ながら、見た後など、アルページュが取り扱う全ブランドを試着したり購入するといったこともできる。

店舗を訪れた人が生で見られる、店舗併設スタジオでのライブ配信
来店客も見ることができる店舗併設スタジオでのライブ配信

「ARPEGE SALONE」を訪れたお客さまはインスタライブを生で見ながら買い物ができ、オンライン配信したインスタライブを見たネットユーザーも商品を購入できる。「ARPEGE SALONE」のオープン後、売り上げは店舗もECも両方堅調に伸びており、初速の手応えを得ている。

アルページュ 専務執行役員 野口英男氏
アルページュ 専務執行役員 野口英男氏

店舗内スタジオからのインスタライブは、営業日は毎日昼12時の配信。「お客さまの日常に入っていくのが非常に大事」(野口氏)という考え方からだ。勤務先のオフィスでランチタイムに視聴した人が、帰宅前に店舗を訪れ、ライブ配信で紹介した商品を購入していくこともあるという。配信回数は今後、さらに増やしていく予定だ。

EC増収の理由は独自ブランドの成功にあり

アルページュの2023年2月期のEC売上は前期比約15%増。売り場の割合は自社ECが約8割、外部モールが約2割。2ケタ増収の理由の1つに、野口氏は「独自ブランド『アルページュストーリー』がお客さまに刺さった」と言う。

ECサイト「アルページュストーリー」で販売している独自商品の一例
ECサイト「アルページュストーリー」で販売している独自商品の一例

「アルページュストーリー」は、デジタルでの発信がリアルでの消費行動に直結した。商品に関するコンテンツの配信、ECや実店舗で発売日をしっかり告知したことが店舗の集客につながった。(野口氏)

野口氏はデジタルとリアルのシームレスなつなぎ込みが奏功したと話す
野口氏はデジタルとリアルのシームレスなつなぎ込みが奏功したと話す
高野 真維

外食チェーンのコロワイドがECビジネスに参入、「大江戸屋」「かっぱ寿司」などのブランドを集めたECサイトをオープンへ

2 years 8ヶ月 ago

「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋ごはん処」などの外食チェーン大手コロワイドがECビジネスに参入する。

「大戸屋ごはん処」「ステーキ宮」「シルスマリア」「バンノウ水産」「はまやカレー」「甘太郎」「北の味紀行と地酒 北海道」のブランドショップを集めた「コロワイドオンラインショップ」を開設。10月12日に本オープンする。

「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋ごはん処」などの外食チェーン大手コロワイドがECビジネスに参入 「大戸屋ごはん処」「ステーキ宮」「シルスマリア」「バンノウ水産」「はまやカレー」「甘太郎」「北の味紀行と地酒 北海道」のブランドショップを集めた「コロワイドオンラインショップ」
コロワイドグループ運営の「コロワイドオンラインショップ」(画像はECサイトからキャプチャ)

運営主体はコロワイドグループのマーチャンダイジングを統括するコロワイドMD。各ブランドで扱う肉、魚、デザートなどを販売する。

物流・配送はヤマト運輸にアウトソーシングする。コロワイドグループは9月、企業や大学などへ食材を供給する「給食事業」の物流業務をヤマト運輸に移管。ヤマト運輸の3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)物流ネットワークを活用した新たな物流スキームの運用を始めた。

ヤマト運輸への物流業務の移管で、多頻度小口配送による多様な輸配送ニーズへの対応、安定した出荷・納品を実現。このスキームをECビジネスでも活用する。コロワイドは、9月19日の「給食事業」における物流移管の発表で、ヤマト運輸の物流スキームを活用した「個人向けEC」「外販事業」の展開を検討すると公表していた。

瀧川 正実

ジャニーズのECサイト「ジャニーズショップ オンラインストア」を終了へ、時期は「調整中」

2 years 8ヶ月 ago

ジャニーズ事務所は、公認グッズのECサイト「ジャニーズショップ オンラインストア」の営業を終了する。10月6日、グループ企業が運営するECサイト上で明らかにした。

まず、先行して東京・渋谷などの実店舗「ジャニーズショップ」の営業を10月16日に終了。「ジャニーズショップ オンラインストア」の閉店時期は現在、調整中という。

ECサイトのお知らせでは、「ジャニーズショップは営業終了となりますが、今後も皆さまへ商品をお届けできるよう準備を進めております」と説明。詳細は改めて案内するとしている。

ジャニーズ事務所は、公認グッズのECサイト「ジャニーズショップ オンラインストア」を終了
「ジャニーズショップ オンラインストア」のお知らせ(画像はECサイトからキャプチャ)

「ジャニーズショップ オンラインストア」の事業主体は、ジャニーズグループでオフィシャルショップの管理・運営を手がけるジェイベース。運営はソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるソニー・ミュージックソリューションズに委託している。

ソニー・ミュージックソリューションズは、音楽・映像・ゲームなどソフトウェアのパッケージ商品のマーケティング、EC事業、フルフィルメント事業などを手がける企業で、ECサイトの運営から物流まで一気通貫で支援する体制を持つ。東京ドーム約3個分の倉庫スペースを保有しており、CD、DVD、BDパッケージや、アーティスト・キャラクター系のグッズを中心に、幅広いジャンルの物流・在庫管理を手がけている。

瀧川 正実

EC担当者の悩み解決&スキルアップにつながるノウハウを学べるセミナー【10/14開催】

2 years 8ヶ月 ago

ウェブ解析士協会(WACA)は10月14日(土)に、オンラインセミナー「悩めるEC担当者のためのスキルアップセミナー」を開催する。

▼「悩めるEC担当者のためのスキルアップセミナー」(10/14開催)

ウェブ解析士協会(WACA)悩めるEC担当者のためのスキルアップセミナー

大手通販・EC企業のEC責任者を務め、『いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識』(インプレス刊)の著者でもある中島郁氏(ネクトラス 代表取締役)、北海道の海産物や農産品などをネット販売するノース物産のEC責任者を務めた鈴木洋一氏(ヨーシー代表取締役)など、長年ECに携わってきたスペシャリスト5人が、ノウハウや経験談をはじめ売り上げUPにつながるテクニックを解説する。

登壇者&テーマ

  • ECコンセプトの決め方、考え方をわかりやすく解説!:高橋 裕二郎氏(ウェブ解析士マスター)
  • 売り上げの公式「サイトに来た数×成約率×客単価」を深掘りしてみよう:川谷 洋史氏(コレット 代表取締役)
  • 自社ECを軌道にのせるために大切なこと。:鈴木 洋一氏(ヨーシー 代表取締役)
  • Amazonを知らずにAmazonでは売れない!Amazon脳の作り方:小川 美咲氏(ウェルボン)
  • ECの立ち上げ、成長に、本当に効くこと。:中島 郁氏(ネクトラス 代表取締役)

こんな方にオススメ

  • 他社と差別化を図りたい
  • ECで売り上げを伸ばしていく成功事例を学びたい
  • どういう視点で、何に取り組めばよいのか方向性を定めたい
  • Amazon的思考を知ることで、売上拡大を図りたい
  • 売り上げを伸ばすための施策を明確にしたい
  • データをEC運営にどう活用して良いかわからない

開催概要

  • イベント名:悩めるEC担当者のためのスキルアップセミナー
  • 日時:2023年10月14日(土)15:00~17:00
  • 会場:オンライン(Zoomを利用予定)
  • 参加費:WACA会員は無料、一般は2000円(事前申し込み必要)
  • 主催:WACA
  • 詳細と申し込みhttps://web-mining.doorkeeper.jp/events/164265
藤田遥

日清ファルマが始めたパーソナルサプリメントサービス「ユアフィット」とは

2 years 8ヶ月 ago

日清製粉グループの日清ファルマは10月6日、顧客1人ひとりの生活習慣や健康状態に対応したサプリメントを展開する「パーソナルニュートリション事業」を立ち上げ、ECサイトでパーソナルサプリメントを販売する「ユアフィット」の提供を始めた。

日清製粉グループの日清ファルマは10月6日、顧客1人ひとりの生活習慣や健康状態に対応したサプリメントを展開する「パーソナルニュートリション事業」を立ち上げ、ECサイトでパーソナルサプリメントを販売する「ユアフィット」の提供を始めた
「ユアフィット」の製品購入から配送までの流れ

「ユアフィット」は顧客の健康状態に合ったサプリメントを提案・販売するほか、管理栄養士による栄養カウンセリングを無償で継続的に提供する。

栄養カウンセリングは法人・個人向けに対応。システム開発を行うスタートアップのeatas(イータス)と協業し、チャット形式で無償提供する。eatasは「ユアフィット」のライフスタイル分析と食生活のアドバイス、サプリメントの提案の監修も担う。

ライフスタイル分析 日清製粉グループの日清ファルマは10月6日、顧客1人ひとりの生活習慣や健康状態に対応したサプリメントを展開する「パーソナルニュートリション事業」を立ち上げ、ECサイトでパーソナルサプリメントを販売する「ユアフィット」の提供を始めた
ライフスタイル分析

管理栄養士が監修した生活習慣や健康状態に関するアンケートに顧客が回答。アンケート結果に基づき、管理栄養士が食生活に関するアドバイスを行い、顧客に合ったサプリメントを提案する。顧客は自分でサプリメントを選び、注文できる。

サプリメントは13種類のビタミン、10種類のミネラルに加え、顧客のライフスタイルに対応したサプリメントを組み合わせて提案する。

製品の基本設計 日清製粉グループの日清ファルマは10月6日、顧客1人ひとりの生活習慣や健康状態に対応したサプリメントを展開する「パーソナルニュートリション事業」を立ち上げ、ECサイトでパーソナルサプリメントを販売する「ユアフィット」の提供を始めた
製品の基本設計

受注したサプリメントは長野県上田市の自社工場で製造し、顧客に合わせて1つひとつ包装し出荷。30日ごとに定期配達する。

「ユアフィット」によるサプリメントの価格は、内容量が30パック(約1か月分)で約6000~約2万円(税込)。価格はサプリメントの種類によって異なる。

瀧川 正実

「ステマ規制」がEC・D2C事業者に与える影響とは/「ヤフオク!」などの「おてがる配送」一部で送料値上げ【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 8ヶ月 ago
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    2023/10/2
     
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    2023/10/2
     
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    ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年9月25日~10月1日のニュース

    2023/10/3
     
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    2023/10/2
     
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    2023/10/3
     
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    北海道において、アマゾンジャパンが生鮮食品のオンライン販売・配送サービスの提供をするのは今回が初

    2023/10/4
     
  10. 商品ページ掲載文の作成、作業時間短縮――ネットショップ担当者のAI活用事例とは

    ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」の公式Webメディア『よむよむカラーミー』編集部が"AIとEC"について、ECビジネスに役立つ情報をお届けします【連載4回目】

    2023/10/2
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    オルビスが冷凍惣菜事業に参入。冷凍デリ「INNER COLOR DELI(インナーカラーデリ)」をスーパーや一部オンラインで販売

    2 years 8ヶ月 ago

    オルビスは冷凍惣菜「INNER COLOR DELI(インナーカラーデリ)」の販売を10月10日(火)にスタートし、冷凍惣菜事業に参入する。

    「INNER COLOR DELI(インナーカラーデリ)」とは

    「インナーカラーデリ」はオルビスが企画コンセプトを設計、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H.)と協業し、惣菜などの食品製造を行っているローズコーポレーションが製造する冷凍デリ。

    5品目を展開し、U.S.M.H.傘下の食品スーパー「マルエツ」「カスミ」「マックスバリュ関東」の旗艦店14店舗、買い物アプリ「Scan&Go ignica」内の「オンラインデリバリー」で10月10日から販売を開始する。

    また、2023年10月5日から、オルビスメンバーシッププログラムVIPメンバー限定コミュニティサイトで、5品目セットの注文受付を始めている。販売価格は864円(税込)。

    オルビス 冷凍惣菜 インナーカラーデリ INNER COLOR DELI
    「インナーカラーデリ」ラインアップ

    オルビスは、2020年1月に「オルビス ディフェンセラ」、2021年9月には「INNER COLOR SALAD(インナーカラーサラダ)」3種を販売し、インナーケア商品にも注力している。食を通じた「スマートエイジング(自分らしく美しい年齢を重ねていくこと)」の実現をめざし、新たに冷凍惣菜事業に参入した。

    冷凍食品、冷凍惣菜領域の市場拡大や、ライフスタイルの多様化が背景に

    共働き世代の増加などを背景に、冷凍食品、冷凍惣菜領域の市場が拡大している。ライフスタイルの多様化や価値観の細分化が進むなか、オルビスはインナーケアや美容と密接な食においても、ユーザー1人ひとりのニーズに合った最適なサポート行いたいと考えた。

    そこで「食領域において既存の文化や価値観を変容させたい」という共通の考えを持つU.S.M.H.のリテールビジネスと、オルビスのブランドビジネス・ダイレクトマーケティングをかけ合わせることで、新たな価値創造をめざし協業が実現したという。

    藤田遥

    物流代行サービスを初期費用・固定費不要の従量課金制で提供、プロロジスとSTOCKCREWの業務提携で実現

    2 years 8ヶ月 ago

    物流不動産のプロロジスとEC物流業務代行のSTOCKCREWは業務提携し、初期費用・固定費不要の完全従量課金制を採用した小規模EC事業者向け物流サービスを提供する。

    小規模EC事業者向けの新たな物流インフラを提供し、小規模EC事業者の事業成長を支援する。

    小規模EC向けの物流サービスを拡充

    プロロジスは保有するマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代1」内に、小規模EC事業者向けフルフィルメントサービスの専用区画「THE CUBE」を設置。STOCKCREWは「THE CUBE」に新物流拠点「Chiba Dock」を開設し、小規模EC事業者向けフルフィルメントサービスの提供を始めた。

    自立自走型ロボット(AMR)を導入し稼働させている「THE CUBE」
    自立自走型ロボット(AMR)を導入し稼働させている「THE CUBE」

    既存の物流サービスの多くが中堅・大企業向けに提供されており、荷量の少ない小規模EC事業者向け物流サービスは選択肢が限られていると指摘。また、小規模EC事業者は物流の実務に関連するノウハウや人材不足といった課題を抱えているケースも多いことから、「THE CUBE」は小規模EC事業者が直面するこうした課題を解決し、ビジネスの成長をサポートするとしている。

    料金体系は完全従量課金制

    配送面は大手配送キャリアと連携。「THE CUBE」では荷物の保管・庫内作業から配送まで物流サービスを提供する。

    「THE CUBE」の専用区画は約1万1400平方メートル。自立自走型ロボット(AMR)を100台導入し、標準化した物流オペレーションを提供する。概要は下記の通り。

    • 初期費用、固定費は不要
    • 1点から荷物を預けることが可能
    • 保管料は縦・横・高さ各10cmを一単位として日次計算。保管している商品のみに課金する

    「プロロジスパーク八千代1」とは

    「プロロジスパーク八千代1」はプロロジスが2022年10月、千葉県八千代市に竣工。延床面積は約16万1200平方メートルで、約6万9300平方メートルの敷地に5階建て。大手食品卸企業や大手貨物輸送会社が入居している。

    「プロロジスパーク八千代1」外観
    「プロロジスパーク八千代1」外観
    高野 真維

    ネットショップEXPO 2023 powered by Amazon Pay 【11/15.16.29開催】

    2 years 8ヶ月 ago
    ネットショップEXPO 2023

    Amazon Pay主催、ネットショップ担当者フォーラムがメディア協賛する「ネットショップEXPO 2023」のイベントサイトがオープンし、今年のプログラムが公開されました。今年で4回目の開催となる本イベントのプログラムをご紹介します。

    編集長瀧川からのこのイベントのおすすめポイント!編集長瀧川からのこのイベントのおすすめポイント!

    「成長している企業の理由を知りたい」「ECの知見が深い著名人のノウハウを学びたい」「明日からできる売上アップにつながる施策を得たい」「お客に支持されるECサイトを作りたい」――。「ネットショップEXPO 2023」は、ECビジネスに携わる経営者、責任者、担当者のこんな思いを実現する“場”です。

    今年で開催4年目を迎える「ネットショップEXPO 2023」は、初の大阪リアル開催を含めて計3日間にわたって開催。中小企業や大規模向けなどECサイトの構築・運用を支援するさまざまなECカートプロバイダーさん、EC業界の著名なゲストをお迎えし、昨年よりもさらにパワーアップした講演を用意しています。また、自社ECだけではなく、ECモールでのネットショップ運営の話も含めたECビジネス全体の成長に関する講演も用意されており、自社EC・モールを含めたネットショップ運営に関する悩みや課題を解決できるイベントとなっています!

    「ネットショップEXPO 2023」は11月15日(水)16日(木)29日(水)の3日間に行われるECイベントで、11月16日のオンラインセミナーでは、豪華ゲストと事業者さんの全18講演を開催。ECの成功体験、売上アップやファン作りのヒント、ECマーケティング、SNS活用など、すぐに使える実践テクニックから戦略作りまでを学べるセッションを用意しています。オンライン開催のためどこでも視聴が可能。事前申込者限定で後日アーカイブ動画も提供します。当日のスケジュールが読めない方も、まずは16日のオンラインセミナーをお申し込みください!

    11月15日はスペシャル前夜祭として、豪華ゲストが登壇するパネルディスカッション、そして登壇者や聴講者が交流できる懇親会をAmazonさんの目黒本社で開催。事業者さん同士の横のつながり作り、悩みや課題を共有する“場”としてぜひご参加ください(もちろん、その翌日の1日セミナーもぜひご聴講ください!)。

    また、今年はスペシャル後夜祭として、11月29日に大阪でも開催することが決定。「東京まで足を運べない」「関西地区なら行ける」といった事業者の皆さん。東京会場に負けない豪華講演や懇親会を用意していますので、こちらもご注目ください!

    瀧川 正実
    全講演まとめてお申し込みいただけます
    参加申し込みはこちら

    オンライン開催セミナー11月16日 オンラインセミナー PICK UP

    オープニング基調講演

    ビームスのEC成長の秘密は人にあり。あらゆる現場を見てきた者だからからこそ話せる、ビームス、人とECの成長の軌跡

    矢嶋 正明
    スピーカー
    • 株式会社ビームス
    • 執行役員 DX推進室
    • 室長
    • 矢嶋 正明
    大西 理
    モデレーター
    • スマイルエックス合同会社
    • 大西 理
    特別講演

    大阪王将が語る「買いやすい」「利便性の高い」ECサイト作りのコツ

    稲本 登
    • 株式会社ナインブロック
    • 常務取締役 営業統括部長
    • 稲本 登
    クロージング基調講演

    EC業界の著名人が語る“再現性”の高い売上アップ施策+ファン作りなどECマーケのヒント

    石川 森生
    ゲスト
    • 株式会社DINOS CORPORATION
      CECO(Chief e-Commerce Officer)
    • ルームクリップ 株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌
    • オルビス株式会社CDO(Chief Digital Officer)
    • トレンダーズ株式会社 社外取締役
    • 株式会社RESORT Co-Founder & Chairman 他
    • 石川 森生
    緒方 恵
    ゲスト
    • 株式会社βace
      (Minimal - Bean to Bar Chocolate - )
    • 中川政七商店 パートタイムオフィサー(PTO)
    • 緒方 恵
    竹澤秀明
    マスター
    • コマースプロデューサー
    • ZOE BAR店主
    • 川添 隆

    リアル開催セミナー11月15日 スペシャル前夜祭@Amazon 目黒本社 PICK UP

    オープニング基調講演

    最高の買い物体験を提供するには? ユナイテッドアローズ、資生堂のEC責任者が語る成長のヒント

    岩井 一紘
    パネリスト
    • 株式会社ユナイテッドアローズ
    • OMO本部 デジタルマーケティング部
    • 部長
    • 岩井 一紘
    山本 雅文
    パネリスト
    • 資生堂ジャパン株式会社
    • EC事業部 ダイレクトコマース部
    • ブランド施策推進グループ
    • グループマネージャー
    • 山本 雅文
    髙野 一朗
    モデレーター
    • モーターホーム株式会社
    • 代表取締役
    • 髙野 一朗

    オフラインの講演に参加された方限定の懇親会を開催いたします。
    ECカートプロバイダー様や豪華ゲスト、また、Amazon Payスタッフに直接相談したり、事業者様同士のネットワーキングの場としてご活用いただけますので、ぜひご参加ください。

    リアル開催セミナー11月29日 スペシャル後夜祭@グランフロント大阪 PICK UP

    オープニング基調講演

    Coming soon

    オフラインの講演に参加された方限定の懇親会を開催いたします。
    ECカートプロバイダー様や豪華ゲスト、また、Amazon Payスタッフに直接相談したり、事業者様同士のネットワーキングの場としてご活用いただけますので、ぜひご参加ください。

    開催概要開催概要

    名称ネットショップEXPO 2023 powered by Amazon Pay
    会期

    11月16日(木) オンラインセミナー

    11月15日(水) スペシャル前夜祭 Amazon 目黒本社
    11月29日(水) スペシャル後夜祭 グランフロント大阪

    ※リアル会場の収容人数の都合により抽選制となります。当選の方には、ご登録いただいたメールアドレス宛に会場の詳細情報と参加方法をご案内いたします。なお、当落に関してのご質問にはお答えいたしかねますのであらかじめご了承ください。

    ※オンライン開催は、Vimeoによる配信となります。該当の方へ視聴に必要なURL接続方法などをメールでお送りいたします。

    主催Amazon Pay
    参加費無料(事前登録制)
    参加対象
    • ECサイト運営責任者
    • オンライン/デジタルマーケティング担当者
    問い合わせ先
    全講演まとめてお申し込みいただけます
    参加申し込みはこちら
    高嶋 巌

    ダスキンが越境ECビジネスに参入、海外向け公式ECサイトを開設

    2 years 8ヶ月 ago

    ダスキンは10月2日、「台所用スポンジ」などダスキンの家庭向け清掃・衛生商品28品目を販売する海外向け公式ECサイトを開設した。オーストラリア、韓国、シンガポール、タイ、香港の5地域を対象に運営する。

    ダスキンは10月2日、「台所用スポンジ」などダスキンの家庭向け清掃・衛生商品28品目を販売する海外向け公式ECサイトを開設
    海外向け公式ECサイト

    年間1000万個以上を出荷するダスキンの人気商品「台所用スポンジ」、「風呂・化粧品室用洗剤」「おそうじクロス」などダスキンの家庭向け清掃・衛生商品28品目を取り扱う。

    対象地域から注文が入ると、日本国内の委託倉庫、配送会社に発送を手配し、日本から海外の顧客に商品を届ける。

    ダスキンは10月2日、「台所用スポンジ」などダスキンの家庭向け清掃・衛生商品28品目を販売する海外向け公式ECサイトを開設
    越境ECのスキームで商品を届ける

    2025年3月期を最終年度とする「ダスキン中期経営方針2022」では、基本方針の1つとして「事業ポートフォリオの変革」を掲げ、‟新しい成長機会への投資”として海外戦略を打ち出している。

    ダスキンが事業本部の「ミスタードーナツ」では2023年5月、シンガポール1号店を現地法人がオープン、7月には台湾で合弁会社が家庭向け掃除サービスを新規導入した。海外向け公式ECサイトの運営で海外展開を加速させる。

    瀧川 正実

    米国EC企業に学ぶ生成AI活用。「アイデア出し」「コンテンツのABテスト」「作業時間短縮」など事例まとめ | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    2 years 8ヶ月 ago
    海外でも、生成AIを活用する事業者は増えています。活用方法は作業時間の短縮だけでなく、広告コピーの効果検証、若手マーケターの育成に役立てるなどさまざま。米国企業の事例を解説します

    米OpenAI社による「ChatGPT」を皮切りに、消費者だけでなく企業もオープン生成AIの活用が拡大しています。生成AIは、タスクを簡素化したいデジタルマーケターは重宝するツールです。この新技術は、役に立つアイデアもそうでないアイデアも、そして時には奇抜なアイデアも生み出すクリエイティブの貯蔵庫と言えるでしょう。

    多くの小売事業者は、競合他社に差をつけようとするなら生成AIの活用は良いことだと考えています。記事では、米国事業者による生成AIの活用法や、活用のメリット、デメリットについて事例から解説します。

    記事のポイント
    • 米国のコンサルティング会社Forrester Researchによると、米国のマーケティングまたは広告運用者の56%が、マーケティング活動で生成AIを使用している
    • マタニティ・子ども向け商品を手がける米Babylistのクリエーティブチームは「ChatGPT」が生成したコンテンツをアイデアのブレインストーミングに役立てている
    • オンラインで生花を販売する米UrbanStemsは、AIが生成した画像を使って消費者向けにテストを実施。新商品の開発にあたり、消費者の購買行動に与える影響が得られるかどうかを確認する狙い
    • 紳士靴ブランドの米Koioのような小売事業者は、若手マーケティング担当者の作業負担を軽減するためにAIを活用している

    生成AIは販促に役立つツール

    Babylistのマーケティング担当者にとっては、生成AIの活用はECサイトで実施するキャンペーンを促進するための手段となっています。

    BabylistのECサイトトップページ(画像は同サイトから編集部がキャプチャ)
    BabylistのECサイトトップページ(画像は同サイトから編集部がキャプチャ)

    ECサイトという役割と同時に、赤ちゃんに関連する情報のデーターベースとしての役割も果たすBabylistは、生成AIを「副操縦士」のような役目として使用。そのため、「必ずしも作業時間を短縮するためのツールではありません」とチーフグロースオフィサーのリー・アン・グラント氏は説明します。

    生成AIは、新たなアイデア、コンテンツ、広告コピーを生み出すためのツールです。ある意味、このツールを使いこなすために、より多くの時間を費やしているとも言えます。

    Babylist チーフグロースオフィサー リー・アン・グラント氏
    Babylist チーフグロースオフィサー リー・アン・グラント氏

    なぜなら、Babylistのクリエーティブチームは、ブログの記事やその他のマーケティングコンテンツをただ書くのではなく、より良い内容にするためのインスピレーションを得るために生成AIを活用しているからです。マーケティング担当者はAIに質問し、その結果がどのようにクリエーティブに役立つかを考えています。

    2023年初頭、教育開発の一環としてテクノロジーにアプローチすることを目的に、全社ミーティングを実施しました。「生成AIを仕事に活用することが許されただけでなく、それをうまく使いこなすことを期待されました」とグラント氏は言います。

    テクノロジーが進化を続け、小売企業がAIの活用方法について学びを深めるにつれて、それに追随する企業もさらに増えていくでしょう。

    調査会社のForrester Researchが2023年6月に154人の経営幹部を対象に行ったBtoCマーケティング調査によると、米国のマーケティングまたは広告の意思決定者の56%が、自社のマーケティング運用ですでに生成AIを使用していると回答。活用している生成AIのツールは、「ChatGPT」「DALL-E」「Stable Diffusion」「Midjourney」などの言語モデル、チャットボット、画像ジェネレーターでした。

    キャンペーンの広告コピーを生成AIでABテスト

    デジタルマーケターは、運用テストをすればするほどテクノロジーが学習することを知っています。しかし手頃に使えるツールは、マーケティング担当者の助けにはなるものの、代わりにはなりません。たとえば、Babylistは「ChatGPT」を使って、ニュースレターやマーケティングEメールキャンペーンの広告キャッチコピーをテストしています。

    生花販売のUrbanStemsは、生成AIを使ってブログ記事を書き、ソーシャルメディアマーケティングのクリエーティブ用画像を作成しています。また、紳士靴ブランドを展開するKoioは、Eメールや広告のアイデアのブレインストーミングにAIが生成したコピーを使用しています。

    AIツールは運用コストがかからず、利用のハードルが低いため、自社が使っていなくても、競合は活用していることを、UrbanStemsのような小売業者は意識しています。

    生成AIのメリットとデメリットとは?

    デジタルマーケターは、Eメール、SEO、そのほかのマーケティング資料のアイデアや事例を作り出すために生成AIを利用しています。Forrester Researchのバイス・プレジデントで、プリンシパル・アナリストでもあるジェイ・パティソール氏は「生成AIの活用は潜在的なメリットが大きいものの、注意を払わなければならない点もあります」と言います。

    パティソール氏は「マーケティング担当者は、ブランド、小売事業者、代理店がどのようにテクノロジーを利用しているかを考慮しなければなりません」と説明。たとえば、著作権法ではAIが生成したアートは保護されません

    しかし、ブランドがAIをどのように活用できるかは興味深いとパティソール氏は考えています。広告代理店は、自社独自の技術の一貫として、クライアント企業のためにプラットフォームを構築しています。同時に「自社で生成AIを構築している小売企業もあります」とパティソール氏は付け加えています。

    しかし現段階では、より多くの選択肢が市場に出回っているため、購入する方が現実的ですが、将来的には変わるかもしれません。(パティソール氏)

    「ChatGPT」を活用したメルマガの効果検証

    Babylistは「ChatGPT」を使って、顧客向けニュースレター配信のメールキャンペーンをテストしています。大手ベビー用品小売りチェーンBuy Buy BabyのオーナーであるBed Bath&Beyondは2023年、破産を申請。Babylistはこれを、Buy Buy Babyの顧客を獲得するチャンスだと捉えました。

    Babylistは4月29日、2種類のニュースレター購読者を対象に「ChatGPT」を使ったメールマーケティングキャンペーンのテストを実施。"妊娠中"のニュースレター受信者の10%(全リスト58万9000人のうち約5万9000人)と、すでに"親"になったニュースレター受信者の10%(232万人のうち22万2000人)に送信しました。各グループを半分に分け、Babylistの編集者が書いたメールと「ChatGPT」が書いたメールを送信したのです。

    結果は"妊娠中"グループの場合、編集者が作成したメールは、生成AIのバージョンと比較して2.9%高い開封率となりました。

    • Babylistの編集者が作成したメールの件名:“Buy Buy Babyの破産とあなたの登録情報:お役立ち情報”
    • 「ChatGPT」が生成したメールの件名:“Buy Buy Babyの破産が保護者に与える影響”

    親グループでは、「ChatGPT」が0.37%高い開封率で、編集者よりわずかに優位に立ちました。

    • Babylistの編集者が作成したメールの件名:"Buy Buy BABYの破産 & 保護者向け情報"
    • 「ChatGPT」が生成したメールの件名:"Buy Buy Babyの破産が保護者に与える影響"

    「ChatGPT」が生成した件名がテストの半数で開封率を増加させたことについて、グラント氏は「『ChatGPT』は、チームがメールの件名を考えるためにインスピレーションを必要としているときや、件名を書く手助けが必要なときのための素晴らしいリソース」だと結論付けています。

    生成AIが小売事業者のアイデア出しをサポート

    「ChatGPT」が生成したコンテンツは、「Babylistのクリエーティブチームがより良いコンテンツを作成するのに役立っています」とグラント氏は言います。その価値はブレインストーミングにあります。

    「コピーライターがTikTok動画の新しいコンセプトに行き詰まりを感じている場合、『ChatGPT』に依頼すれば、たくさんのアイデアを生み出してもらうことができます」とグラント氏。

    また、Forrester Researchのパティソール氏は、「生成AIを使うことで、小売事業者はマーケティングの規模を拡大し、顧客向けのパーソナライゼーションを深めることができます」と話します。

    クリエーティビティは人間に任せ、テクノロジーにはマーケティングのスケールアップとボリュームアップをサポートしてもらうのです。(パティソール氏)

    著作権や法的責任についての留意点とは?

    「Babylistの従業員は『ChatGPT』やその他の生成AIプラットフォームと機密情報を共有しないように指示されています」とグラント氏は言います。小売事業者はAIモデルの「トレーニング」に使用する素材にも注意を払わなければならないため、これは重要なことだとパティソール氏は指摘しています。

    著作権で保護された素材をデータポイントとして使用している場合、権利保護された素材を使用することで著作権を侵害している可能性があります。(パティソール氏)

    1200万枚以上の写真を許可なく使用していた米国企業の事例

    その一例が、映像メディア企業のGetty ImagesとStability AIの問題です。Getty Imagesは、Stability AIが1200万枚以上の写真を許可なく、あるいは代金を支払うことなく使用していると訴えました。2023年2月に提出された訴状によると、Stability AIは自社のAIテキスト画像変換ツール「Stable Diffusion」を訓練するために、Getty Imagesの著作権で保護された画像とメタデータを含むテキストを違法に使用したということです。

    メタデータとは、データがいつ、どのように作成されたか、またデータの出所、種類、所有者を要約するための情報です。「Stable Diffusion」は、ディープラーニングを使用して書かれた説明から、高品質の画像を生成するテキスト画像を作るツールです。

    Getty Imagesの画像はすべて著作権で保護されています。そのため、マーケティング担当者は使用責任が問われるのです。(パティソール氏)

    競合他社に追い付くために生成AIを活用するUrbanStems

    「UrbanStemsは、他社との競争によって生成AIの活用に注力するようになった」と、コンテンツディレクターのケイティ・ハドソン氏は言います。2023年初頭、UrbanStemsはすでに生成AIを使って花の商品ページに添えるコメントを作成していました。ハドソン氏は、競合他社が同じことをやっているのに気付き、メディアでも生成AIを使う競合他社の記事を目にしたそうです。

    UrbanStemsはブランドの認知拡大にとどまらず、「この新しい技術(生成AI)をどのように利用できるかを検討することにしました」とハドソン氏は言います。

    UrbanStemsのECサイト(画像は同サイトから編集部がキャプチャ)
    UrbanStemsのECサイト(画像は同サイトから編集部がキャプチャ)

    2週間で検索のコンバージョン率が17%上昇

    花を扱うUrbanStemsにとって「母の日」は最も忙しい祝日で、「母の日」による売上高は同社の年間総売上高の15%を占めています。2023年の「母の日」に向けて、UrbanStemsは「ChatGPT」を使い、ワシントンD.C.にある「母の日」に最適なブランチスポット10か所についてのブログを書きました。

    UrbanStemsのマーケティング担当者がブログのイントロダクションを書き、AIが残りの部分を書いたそうです。

    その結果、「母の日」を含む5月中、このローカルな記事がブログへのオーガニックなトラフィックにおいて5%をけん引しました。この投稿は5月のトップ10に入りました。

    ブログはコンバージョンを促進するためのものではなく、オーガニック検索結果を改善する目的でした。生成AIを活用した当社のブログは、「母の日」にブランド以外の検索トラフィックで過去最高を記録しました。

    UrbanStems コンテンツディレクター ケイティ・ハドソン氏 
    UrbanStems コンテンツディレクター ケイティ・ハドソン氏 

    この結果はマーケティング施策のなかでも特に、ブランチブログに起因している可能性があるとハドソン氏は指摘。「母の日」までの2週間で、UrbanStemsのオーガニック検索のコンバージョン率は17%上昇したそうです。

    UrbanStemsはAIを使って「母の日」に向けた記事を作成
    UrbanStemsはAIを使って「母の日」に向けた記事を作成

    ハドソン氏は「作成したAI記事の数はまだ、ブログのパフォーマンスを比較するのに十分な数ではありません」と話しています。その理由の一つは、ブログがGoogleなどの検索エンジンでトラフィックを獲得し、閲覧されるようになるまでには通常数か月間かかるからです。

    2~3時間かかっていたコンテンツ作成業務を20分に短縮

    「ChatGPT」の投稿は、UrbanStemsのサイトへのトラフィックを促進しただけでなく、マーケティング担当者が消費者に最適なブランチの場所を手作業で調査する必要がなくなり、時間の節約にもなりました。

    ハドソン氏によると、UrbanStemsは、AIが生成したブログ記事を週に少なくとも1本投稿し、記事のパフォーマンスをテストしているといいます。同社のマーケティング担当者は、AIを効率的に使うためのテンプレートを用意しています。あらかじめ保存したテンプレートを使用して、名前の挿入や単語数の要件など、必要な情報をコピー&ペーストで加えることができるそうです。

    すべてをゼロからやる必要はありません。ブログ記事の構成においても、担当者は作業時間を短縮できています。生成AIが自動で記事を構成してくれるからです。また、生成AIに答えてほしいと思うような質問をすべて入力すれば、興味深い事実を教えてくれます。その後、必要に応じて微調整を加えます。ブログの投稿に2、3時間かかっていたのが、今では20分で済むのです。(ハドソン氏)

    活用には人間の手直しが必要

    AIの結果は完璧ではありません。ときどき、AIは知らない商品の説明をねつ造したり、UrbanStemsのブランドらしく文章を書かなかったりします

    「ChatGPT」に、ある種類の花を使ったブーケについて書いてくれるように頼んだのですが、その説明はあまりに見当違いでした。「ChatGPT」は私たちの商品をまったく理解していなかったのです。結局、社内のスタッフが大幅に手直しをしなければいけませんでした。(ハドソン氏)

    UrbanStemsは、「ChatGPT」に独自の商品説明を加えています。こうすることで、生成AIが学習するにつれて「ブランドの声」をよりよく理解するのに役立つとハドソン氏は話しています。

    AIに当社のブランドを理解させることに継続して取り組んでいます。AIは(説明文に)安直な文章を作りがちだからです。(ハドソン氏)

    現状はまだ、UrbanStemsのスタッフが商品説明を書いていますが、「すべてのSEOコンテンツ、ブログコンテンツの一部、SEO目的のメタディスクリプションとタイトルタグの下書きをAIで作成しています」(ハドソン氏)ということです。

    マーケティングコンテンツ生成にAIを活用している事例

    Babylistは検索エンジン最適化にも生成AIを活用していますが、なかでもコンテンツライティングソフトウエアベンダーのFraseを使用しています。「通常、企業のマーケティング担当者はGoogleのウェブマスターツールにログインして、SEOのためにどのようなキーワードを使うべきかを検索します」とFraseのバブリストであるグラント氏は言います。

    現在同社は、Babylistが執筆中の記事がSEOに最適化されているかどうかを確認するために使用すべき、よくある質問のキーワードを生成しているそうです。

    浮いた時間の分、クライアント企業の編集者は時間をかけて記事を書いたり、より質の高いコンテンツを作ったりすることができます。(グラント氏)

    Forresterのパティソール氏は「生成AIによって小売事業者は顧客により適切なコミュニケーションメッセージを送ることができるようになります」と述べています。マーケティング担当者は、新規顧客を獲得する新しい方法を見つけることができます。

    また、「コストが年々増加してしまうことなく、既存顧客を維持するためにテクノロジーを利用することができる」(パティソール氏)と付け加えています。

    小売業はビジネスマージンを維持することができます。新しい技術によって利益をアップさせることができるのです。(パティソール氏)

    ソーシャルメディア用の画像を自動生成するAI

    マーケティング担当者が生成AIを使うもう一つの方法は画像作成です。UrbanStemsは、テキストプロンプトから画像を作成するAIソフトウエアプログラムの「Midjourney」を使用しています。マーケティング担当者はこのソフトに、白地にガラスの花びんに入った、赤と白の10本のボタンのアレンジメントの画像を作成するよう依頼しました。ハドソン氏によれば、その結果は心強いものだったそうです。

    UrbanStemsが生成AIの「Midjourney」を使って画像作成したフラワーアレンジメントの一例
    UrbanStemsが生成AIの「Midjourney」を使って画像作成したフラワーアレンジメントの一例

    まだ本当のイメージとはほど遠いのですが、素晴らしい出発点でした。その画像を商品開発チームに送ったところ、彼らはその画像をベンダーに提供し、イメージの参考にすることができました。これは私たちにとって大きな価値です。(ハドソン氏)

    AIが生成した画像によって、UrbanStemsは新しいブーケのデザインを素早く試したり作ったりすることができます。新しいデザインのモックアップのために花を購入したり、写真撮影をしたりする必要がないのです。

    ハドソン氏によると、UrbanStemsは「Midjourney」のスタンダードプランを利用しており、1か月にAIで作成できる画像数には制限があるそうです。もっと料金を支払えば、AIが数秒で画像を生成したりすることもできますし、もっと安いプランにすると画像生成に10分程度かかります。ベーシックプランは月額10ドル、メガプランは月額120ドルです。

    商品開発に役立つ画像生成AIの活用法

    2023年の夏、UrbanStemsはソーシャルメディアを通じて、AIが生成した画像を使って消費者の購買意識や核心が得られるかどうかのテストを実施しました。テストではUrbanStemsがすでに販売している商品を使用しましたが、その目的は、実際に新商品を作る前に消費者の行動や思惑を得られるかどうか確認することでした。

    UrbanStemsは、Instagramのストーリーズを使って「This or That」と名付けた投票キャンペーンを開始し、消費者はどのブーケが好きか投票結果を探りました。ストーリーズは24時間公開され、UrbanStemsは価格帯や配色が似ているブーケを投票用にまとめました
    UrbanStemsのInstagramのストーリーズの平均インタラクション率は、23万3000人のフォロワーのうちの20%です。

    「投票結果は実際の売り上げを反映したものだった」とハドソン氏は言います。投票で最も票が集まったブーケは、得票数が少なかったブーケに比べて、オンラインでの売り上げが高かったそうです。2023年7月12~13日にかけて投票された「ソル」ブーケ対「ネオンライト」ブーケの結果は、ソルの21%に対しネオンライトが79%を獲得しました。

    UrbanStemsのInstagramストーリーズによる人気投票企画「This or That」では、「ソル」ブーケ(画像上)が投票のうちい21%を獲得し、「ネオンライト」ブーケは79%を獲得した
    UrbanStemsのInstagramストーリーズによる人気投票企画「This or That」では、「ソル」ブーケ(画像上)が投票のうち21%を獲得し、「ネオンライト」ブーケは79%を獲得した

    この結果はハドソン氏に、AIが生成した画像を使ってこのような調査を行うことで、UrbanStemsが商品を市場に投入する前に消費者の好みを知ることができるという自信を与えました。さらに、このように得られる購買意識が、「Midjourney」や生成AIアプリケーション全般に対する経営陣のさらなる投資につながるとハドソン氏は考えています。

    高コストのプランに投資しても、社内を納得させることができると確信しています。たとえば、SEO用語を調べるためにわけもわからず手探りで探す必要がなくなるのです。私たちは、社員が自分の役割のなかで成長し、つまずかないようにしたいと考えています。(ハドソン氏)

    生成AIを試すことがマーケター育成に役立っている事例

    小売企業がAIを活用するもう一つの方法は、若手マーケターの作業負担を軽減することです。メンズシューズブランドのKoioのように、生成AIを使い始めたばかりの小売企業もあります。Koioのマーケティング担当、ジョー・アンハルト氏によると、約半年前からKoioはEメールの件名に「ChatGPT」を使用しています。

    「ChatGPT」はインスピレーションを得るために最初に行く場所の一つです。何度か試行錯誤が必要かも知れませんが、プロンプトを入れれば結果を示してくれます。(アンハルト氏)

    アンハルト氏によると、Koioは、AIが生成したコピーをFacebookとInstagramのパフォーマンス広告に使用しているそうです。Koioは、ソフトウエアベンダーのZenlyticsと、画像生成AIツールの「Zoe(ゾーイ)」を利用。「Zoe」は質問に答え、マーケティングキャンペーンや特定のプロモーションのパフォーマンスに関するレポートを作成します。Koioは、AIが人間のマーケティング担当者と比べてどのような成果を上げているかの調査はしていませんが、このツールによってかなりの時間を節約できたそうです。

    当社にとっての大きな収穫は、生成AIを活用しているいくつかの業務に、フルタイム勤務の従業員を割り当てる必要がなくなったことです。(アンハルト氏)

    アンハルト氏によると、「AIはマーケティング担当者が他の仕事をする時間を確保するのに役立っています」と話します。しかし、若手マーケターが成長するには学習曲線があるそうです。Koioでは通常、若手マーケターが「ChatGPT」や同様のツールを使ってEメールやバナー広告、その他のサイトコンテンツを作成できると確信できるまで、コピーライターとペアを組んで仕事を進めます。

    AIツールのコストは「手ごろ」「妥当」

    Babylist、UrbanStems、Koioは、「生成AIを使用するためのコストは手頃」だと述べています。UrbanStemsとBabylistによれば、特定のアプリケーションについて「ChatGPT」は無料であり、「Midjourney」「Frase」のようなサービスは「妥当な」料金だそうです。

    Forresterのパティソール氏は、「これはコストではありません。小売企業が直感的に反応しがちなのは、『これはいくらかかるのか』あるいは『これでいくら節約できるのか』ということです。しかし、それは間違った質問です」と指摘します。

    生成AIは加速度的に進化し続けています。マーケターがその使い方を学ぶにつれ、テクノロジー自体も向上していきます。「AIは、何もなくてもアイデアを生み出すツールです」とBabylistのグラント氏は言います。

    編集者が「ChatGPT」にInstagramの投稿のアイデアを40個出すように頼んだとき、40個のアイデアのうち30個は使えないかも知れません。でも、奇抜なアイデアのなかから珠玉のアイデアにたどり着くこともあるのです。(グラント氏)

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
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