インタレストマッチの広告管理ツールに「配信予測シミュレーター」が登場
※2013年1月29日より、興味関心連動型広告「インタレストマッチ」は「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」という総称に変わりました。 インタレストマッチは広告掲載方式のひとつとして存続します。
インタレストマッチの広告管理ツール内で、Yahoo!リスティング広告の掲載をサポートする「配信予測シミュレーター」が新たにリリースされた。今回はこの新機能の概要と使い方をご紹介する。
インタレストマッチに新ツール「広告配信シミュレーター」が登場
Yahoo!リスティング広告のインタレストマッチは、ユーザーが過去に閲覧したページや現在閲覧中のページの内容・直近の検索キーワードに応じて、最適な広告を掲載する興味関心連動型広告だ。特定のキーワードを検索したユーザーに対してピンポイントで訴求する検索連動型広告のスポンサードサーチに比べ、幅広い潜在顧客に対して広告を配信できるという長所がある。またユーザーの年代や性別、携帯電話の利用キャリアなど、広告の配信ターゲットをきめ細かく指定できる点も、大きなメリットだ。
スポンサードサーチよりも掲載の仕組みが複雑なため、広告がどの程度掲載されるのか、やや予測しづらいと感じている広告主もいるかもしれない。こうした広告主や緻密な計画に基づいて広告を配信したい広告主のために、インタレストマッチの広告管理ツール内には、広告掲載をサポートする機能が従来から備わっている。過去の広告の配信実績を参照・保存できる「配信実績参照ツール」、1位に表示される可能性の高い入札価格を表示する「最高入札価格参照ツール」、年代などのターゲティングを設定した場合の配信実績を確認できる「ターゲティングシミュレーター」だ。
これら3つの広告掲載サポートツールが統合され新たにリリースされたのが、「配信予測シミュレーター」だ。
配信予測シミュレーターの主な機能は次の5つだ。
月間の広告配信予測値を表示
入力したキーワードや希望入札価格に対するインプレッション数やクリック数、合計コストなどの予測値(月間)を表示。希望入札価格を入力しない場合は、最大インプレッション数を獲得できる入札価格の予測値を確認できる。入力できるキーワード数は最大1000個までに拡大され、従来よりも多くのキーワードを一度に調べられる。
ターゲティング・シミュレーション
ターゲティング(性別、年代、地域、時間帯)を設定した場合の、広告配信のシミュレーション結果を確認できる。モバイルの場合は時間帯のみ利用可能。
キーワードの配信属性を表示
入力したキーワードが、どのような属性のユーザーにどの程度の割合で配信されたかをグラフで表示。ターゲティング設定時の参考として利用出来る。
キャリアごとの配信シミュレート
予測したい配信対象をPC、モバイルから選択でき、後者を選択した場合は、各配信キャリア(docomo、Softbank、KDDI)でのシミュレーションも可能。複数のキャリアを選択した場合は合計値が表示される。
データの保存・ダウンロード
算出したデータは、広告管理ツール内に30日間保存できる。またCSV形式やPDF形式でのダウンロードも可能。見積書や提案書、資料作成などに活用できる。
シミュレート結果の精度が向上
従来のツールでは、シミュレーションのデータは過去の実績などを基に算出していた。しかし今回の機能改善でより精度の高い予測値が表示されるようになったので、マーケティング計画を立てやすくなるはずだ。ナビゲーション面でも、これまでは3つのツールを行き来しながら確認していた作業が、ワンストップでできるようになり、より効率的な広告管理・運用ができるようになった。広告掲載について何らかのシミュレーションをしたいときは、とにかく「配信予測シミュレーター」を利用すれば良いわけで、管理ツールの使いやすさも大きく向上したと言えるだろう。
従来から備わっていた「キーワード抽出機能」(任意のキーワードを入力すると、関連する候補キーワードを表示する機能)は、そのまま利用できる。配信予測シミュレーターと組み合わせて、広告効果改善に役立てたい。
では、実際に「配信予測シミュレーター」の操作方法を説明しよう。
まずYahoo!ビジネスマネージャーにログイン。ログイン後表示される「クライアントセンター」の画面左上、インタレストマッチ「広告管理ツールを開く」をクリック。これで、インタレストマッチの管理画面へ入ることができる。その後の「配信予測シミュレーター」の操作方法は次の通り。
開いた画面右上部の【広告掲載サポート】タブをクリック後、「配信予測シミュレーター」をクリック。
配信予測条件(キーワード、入札価格、配信対象)を設定。
キーワードは最大1000個まで入力可能。入札価格の入力は任意で、入力しない場合はその時点の最高入札価格を参考に各数値を算出。配信先にモバイルを選択した場合は、配信キャリア(docomo、Softbank、KDDI)を選択。
予測条件入力後、「シミュレーションを実行」をクリック。
シミュレーション結果が表示。
シミュレーション結果ページでは、ターゲティング設定を行った場合の各データの予測値(モバイルは時間帯ターゲティングのみ)や、広告が配信されたユーザーの属性別割合グラフも確認できる。
シミュレーション結果ページ内の「詳細データの確認」をクリックすると、該当キーワードに対するインプレッションや入札価格の予測値を参照できる。ターゲティング設定を行った場合は、その結果も予測値に反映される。詳細データは広告管理ツール内に30日間保存できるほか、CSV形式およびPDF形式でダウンロードもできる。
新しくなった配信予測シミュレーターを利用して、今後のマーケティング計画の策定に役立ててみてはいかがだろうか。
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