[図解]オーバーチュア新システム完全理解&準備法

新旧スポンサードサーチ&アドワーズ比較対照表&移行ガイド

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[図解] オーバーチュア新システム 完全理解&準備法 ~パナマで変わる7つのポイントと「キーワード広告2.0」への意識改革

パナマ運河が世界の物流を一変させたことにちなんで、開発コード「パナマ(Panama)」と名付けられていたオーバーチュアの「新スポンサードサーチ」。先行して導入された米国に引き続き、日本でも2007年4月17日から、新スポンサードサーチへの移行が開始された。新スポンサードサーチで何が変わるのか、どう対応すればいいのか、徹底的に解説する。

TEXT:鶴田 修朗 協力:オーバーチュア株式会社、株式会社デジカル

移行前にしっかり準備
新スポンサードサーチへの移行を
スムーズに行うには?

新スポンサードサーチへの移行はこれから、という人も少なくないはず。そこで移行の手順と、移行をスムーズに行うためのポイントや注意点を紹介しておこう。

新スポンサードサーチへの移行は、全広告主のアカウントを、2~3か月かけて段階的に行われている。実際の移行の流れは、右の図のとおり。まず移行開始日が近づくと通知のメールが届く。移行期間は1週間。移行期間の最終日になると、自動的に新システムへの移行作業が開始されるので、その前に移行準備を済ませておこう。

移行をスムーズに行うためのポイントは次の2つ。まず1点目は、現在掲載している広告の「カテゴリー」名を目的に応じて、分類・編集しておくこと。同じ目的の広告なのに、カテゴリー名が異なると、新スポンサードサーチでは別々の「キャンペーン」に分類され、管理が煩雑になってしまう。

キャンペーンの画面

2点目は、同一カテゴリー内のキーワードの説明文の表記を統一しておくこと。たとえば句読点があったりなかったりするなど、説明文の表記が意味もなくバラバラな状態だと、それぞれの説明文ごとに「広告グループ」が作成されてしまう。移行後に修正することも可能だが、手間がかかるので、説明文はできるだけ整理しておこう。

これらの作業は、通知メールが届く前からでも始められる。遅くとも通知メールが到着した段階で、準備作業をスタートした方がいい。審査中の状態にある広告は、新スポンサードサーチへは移行されないので、早めに済ませておくこと。もう1つ気をつけておくべきなのは、いったん移行開始のボタンをクリックすると、移行処理が完了するまで広告が管理できなくなる点。広告は通常どおり掲載されるが、入札価格の変更や掲載のオン/オフが不可能になるので注意しよう。

アカウントレポート
移行開始日がスタートすると、管理画面上にアナウンスが表示され、移行開始のボタンと、プレビューボタンが表示される。移行開始ボタンを確定すると、移行処理がスタートする。処理の時間は、キーワードの数により異なり、1万個までなら約8時間、10万個までなら約24時間、それ以上なら48時間程度だとされている。
移行前の確認
移行処理中の画面
移行処理中は、処理が終了するまでにかかる時間の目安が表示される。処理が完了するまでは広告の管理ができないので、注意しよう。

新旧スポンサードサーチとグーグルアドワーズ広告との比較

 旧スポンサードサーチ新スポンサードサーチグーグルアドワーズ広告
広告掲載サイトヤフージャパン、MSN、エキサイト、NIKKEI NETなどグーグル、グー、@nifty、ライブドアなど
最低入札価格35円。一部キーワードは9円1円(キーワードにより異なる)
掲載順位の決定CPC(クリック単価)CPC(クリック単価)と品質インデックスまたは品質スコア※
クリック率など広告の品質クリック率、広告やキーワードの関連性、リンク先ページとの関連性
広告の掲載方法1つのキーワードに1つの広告(タイトル・説明文・URL)を掲載1つのキーワードに複数の広告(タイトル・説明文・URL)を掲載可能
開始時の料金3,000円から(セルフコース)500円
予算管理アカウントごと(1月単位)アカウントごとまたはキャンペーンごと(1日単位)キャンペーンごと(1日単位)
広告掲載スケジュール管理なしあり
掲載スケジュールを1日単位で設定可能特定の時間帯・曜日に掲載可能
広告最適化機能なしあり
広告の審査(掲載)にかかる時間約5営業日以内数分以内
地域ターゲティング機能なしあり
「日本全国」「地域・地方」「都道府県」の3段階「国および地域」「都道府県または市区町村単位」「カスタマイズ」の3段階
キーワード支援ツールキーワードアドバイスツールを利用管理画面に支援ツールを統合キーワードツール
タイトル・説明文の文字数制限タイトル15文字・説明文33文字タイトル12文字・説明文34文字
キーワード自動挿入機能なしあり
モバイル広告契約代理店を通じて利用可能アドワーズ広告アカウントで対応
※新スポンサードサーチの品質インデックスによる掲載順位の決定は、全ユーザーの新スポンサードサーチの移行完了後に導入される。
米ヤフーでは、新スポンサードサーチ導入後、
クリック率が向上

2006年10月に新スポンサードサーチへの移行が始まった米国では、2007年2月に全ユーザーの移行が完了し、品質インデックス導入による新しい広告掲載順位決定方式がすでに稼働している。 新スポンサードサーチの米国でのインパクトはどうだったのか。米国調査会社comScoreが、米ヤフーにおいて、品質スコア導入前後のスポンサードサーチのクリック率を比較したレポートを公表している。 同社のレポートによると、品質スコア導入直前の週に比べ、導入直後の週には5%、翌週には9%、クリック率が向上したという。同社のウェブサイトでは、その理由には触れていないが、品質の高い広告が検索ユーザーの目に付きやすい位置に表示されやすくなった結果だと考えていいだろう。また意欲的な広告主の多くは、より上位に掲載させるために広告のブラッシュアップを行ったはずだ。広告全体の品質レベルの底上げも、クリック率向上の要因の1つになったのかもしれない。 またウェブマスター向けに、検索エンジン関連の情報を提供しているISEdb.COMでは、新スポンサードサーチの良い点、悪い点をまとめた記事を掲載している。良い点としては、広告最適化機能、審査の迅速化、地域ターゲティングなどが、一方、悪い点としては、旧スポンサードサーチのデータを新システムに引き継ぎできない点などが挙げられている。

http://www.isedb.com/db/articles/1615/

comScoreのレポート
comScoreのレポートによれば、新スポンサードサーチ導入後、米ヤフーのすべてのクリックに占めるスポンサードサーチの割合も、10.1%から11.1%に増加した。
http://www.comscore.com/press/release.asp?press=1222

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウVol.6』 掲載の記事です。

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