中国語圏でInternet Exploreのシェアが低下。Chrome、Safariが増加
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中国におけるWebブラウザの状況
株式会社あとらす二十一は、2014年6月の中国でのWebブラウザの利用状況について調査しました。GoogleやYahoo!が撤退するなど世界の趨勢とは大きく異なると共に、世界の2割を超す6億1800万人(CNNIC発表)のインターネット人口を抱える中国インターネット市場で、独自の展開をみせる中国語Webブラウザの動向をレポートします。
中国のWebブラウザ動向 2014年6月 まとめ
- 2012年4月に比較し、Internet Explorer(IE)のシェアが18ポイント下がり約35%となった。
- 2012年4月に比較し、Chrome、Safariが増加した。 Safariは、日本と同様、世界全体よりもシェアが高い。
- 中国製Webブラウザが40%強を占め、 2012年以降に新たな中国製Webブラウザもシェアを獲得している。
※新たな中国製Webブラウザ:QQ(キューキュー)/2345(アーサンスウー)/猎豹(レーボ)など
1.世界全体・日本国内・中国国内のWebブラウザ使用率
●2014年6月 Webブラウザ使用率比較 ポイント
■Chromeのシェアは、世界、日本、中国で大きく異なっている。
■IEは、世界・日本ではIE 11が最も利用されているが、中国ではIE 8が最も利用され、次いでIE 6が利用されている。
■中国ではFirefoxのシェアが著しく下がっている。
●中国国内のWebブラウザ使用率の変化 ポイント
■奇虎360のシェアは3割弱を占め、2012年以降安定している。
■IEは全体で減少しており、2011年からはIE 6のシェアが著しく下がっている。
■IE 8はゆるやかに減少している。IE 11が2014年6月時点で3%のシェアを占め、今後は拡大すると見られる。
■2014年6月のその他のうちに、今後注目される新たな中国製ブラウザがある。 2013年以降、台頭しているQQ(キューキュー)は、搜狗を抜き、第2位の中国製ブラウザになると見られる。
※新たな中国製Webブラウザのシェア:QQ(キューキュー) 4.9%、 2345(アーサンスウー) 2.0%、猎豹(レーボ) 1.7%
参照元
http://gs.statcounter.com/
http://brow.data.cnzz.com/
新たに台頭している中国製ブラウザの特徴
QQ(キューキュー)
■Trident ( IEのレンダリングエンジン)を搭載。
■他のデバイスにページを送信する機能やモバイルブラウザのブックマーク表示機能を実装。
■安全なブラウジングのためアクセスしたサイトの公式情報を表示。
2345(アーサンスウー)
■Trident ( IEのレンダリングエンジン)を搭載。
■ポップアップ・広告・ウイルス等のブロック機能やスマートアドレスバー、マウスゼスチャー、誤って閉じたページのリスト表示等、多彩な実用的機能を実装。
猎豹(レーボ)
■TridentとWebKitのデュアルコアブラウザ(IEとChromeのレンダリングエンジンを自動で切り替え可能)。セキュリティ機能と高速性が支持されている。
■2013年6月にはモバイル版もリリース。
<この記事について>
▼掲載元では、Webブラウザ使用率、新たに台頭した中国製ブラウザの特徴など、より詳細な情報を掲載しています。
http://at21.jp/web/topic/topic08.html
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