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SEOのベストプラクティス - 小さな工夫が効いてくる

1つひとつは「ちょっとした」工夫だが、積み重なると非常に大きな効果があるベストプラクティス。

(SEOmozも含めた)SEO業界の企業や専門家の多くは、よくクライアントに「ベストプラクティス」を実行するように勧める。たとえば次のようなことだ。

SEOの“ちょっとした”ベストプラクティス
  • URL内の単語の区切りには下線(アンダースコア)でなくハイフンを使う
  • ページの見出しにはh1要素を使う
  • 小見出しにはh2要素とh3要素を使う
  • そのページでターゲットとしているキーワードを、少なくとも1回は太字/強調表示する
  • 内部リンクを、ページ内でターゲットとしているアンカーテキストを含むように変更する
  • キーワードはtitle要素の前のほうに配置する
  • コンテンツに対するコードの割合を減らす
  • 画像や写真には関連するalt属性をつける
  • ログイン、登録、情報開示に関する条項などを表示するページにはnofollowリンクを使う

こうした「ちょっとした」工夫は、往々にして優先リストの一番下に置かれ、開発や実装に必要なリソースばかり気にする多くの組織では、SEOで推奨する事項を取り入れようというときに結局顧みられずに終わる。

その場合のやり取りは、大体こんなもんだろう。

クライアント:このうちの一部だったらできそうだけど、どれをやったらいいかな?

コンサルタント:理想を言えば、全部やるべきです。そうすれば、高い検索順位を獲得できる可能性を最大限に高められますよ。

クライアント:いやいや、それはちょっと。大事なものを3つだけ挙げてくれ。

コンサルタント:そうですか、では、これとこれとこれは外せません。

クライアント:それじゃ、他の項目はやらなくてもいいね?(上にリストアップしたような項目のこと)

コンサルタント:いや、それはちょっと。そうじゃないんです。1つ1つでは、さほど大きな効果はないんですが、組み合わせることで、トラフィックが見違えるほど増える可能性があるんですよ。

問題なのは、1つ1つの「ちょっとした」工夫による効果をどう数値として表すかなんだ。

  • 重複コンテンツの正規化
  • スケーラブルなリンク獲得戦略の策定
  • サイト全体に及ぶキーワードターゲティングの見直し

などが、とてつもないSEO効果とトラフィックの獲得に繋がることくらい、誰でも知っている。でも、「ちょっとした」作業だからこそ、価値を追跡して、忙しい開発チームや働き過ぎのクライアント、疑い深いマーケティング責任者にその正当性を納得させるのは、ものすごく大変なことなんだ。

みんなは、こういった「あと一歩の工夫」を、上司や開発者やクライアントに納得させるために、今までどんなふうにやってきたんだろう? 君の経験では、「ちょっとした」変更が大きな効果をあげたものにはどんなものがある? それとも、こういうわずかな改善なんてものは、かえって問題を増やすばかりだろうか?

追伸:上の項目がどれも「ちょっとした」ものであって力を入れる価値がないなんて言おうと思って書いた記事じゃない。このうちのいくつかは、僕の経験上、実際のサイトで大きなSEO効果が得られたものだ。これらの項目は、提案しても「結局陽の目を見ない」例として取り上げただけなんだ。

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