livedoor BlogがSEOスパムブログを削除すると公式に警告 など10+2記事（海外&国内SEO情報）

来週（7/12）は、筆者MozCon参加のためこのコーナーの更新はお休みです。次回7/19の更新をお楽しみに。

livedoor BlogがSEOスパムブログを削除すると公式に警告
★★★★☆ ツールバーのPageRankが消えたこととの関係は？ （livedoor ブログ ヘルプセンター）

illustration by つきのあめだま

livedoor Blogは、SEOスパムへの対策を強化することを公式に発表した。検索エンジンのランキングを上げることを目的にリンク元として自社サービスを不当に利用しているブログを削除することを、ヘルプセンター内で明示したのだ。

程度がひどい場合にはブログを即座に削除することもあるとのことだ。ただし一部分だけに問題がある場合は所有者の同意なしには削除しないとも言及している。

もしlivedoor Blogで疑わしいブログを発見したときは、準備されたフォームから通報して健全な運営を手助けしよう。対応の詳細と通報方法の詳細は、公式の発表を参照してほしい。

livedoor Blogが例として挙げた不正利用されているブログ記事。典型的な人工リンクが並んでいるのがわかる（ヘルプセンター内の情報より）。

Web担の読者には、いわゆる“サテライトサイト”として、livedoor Blogをはじめとする無料ブログを悪用している人はいないと信じている。

なお、livedoor Blogを利用したブログにおいて、グーグルツールバーのPageRankが消滅するという現象が起きていた。今回のスパムブログ対応と関係があるかどうかは、まったく不明だ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

世界初、グーグル日本によるオンライン サイトクリニック
★★★★★ 対象キーワードで順位を上げる方法を指南 （Google Webmaster Help on YouTube）

グーグル日本のサーチクオリティチーム主催の第5回ハングアウトが開催された。前々回ピックアップしたとおり、テーマは「サイトクリニック」だ。

一般公募した公共性の高いサイトを実際にいくつか見せながら、問題点と改善策を示す内容。登場しているのは、グーグルのサーチクオリティチームのメンバー。田中氏が中心になって話している。

今回のサイトクリニックのトピックは、次のとおり。

「◯◯　○○」というキーワードでの検索順位が上がらない

以下の3つの視点からサイトクリニックが進む。

1. 「検索順位」から離れて考えてみる
2. ユーザー視点で見直してみる
3. Googleにも伝わりやすいサイトにする

サーチクオリティチームの人であるから、さすがに的確な指摘、助言が多い。SEO初級者にもSEO上級者にも役立つ内容だ。

YouTubeで録画ビデオが公開されている。ぜひ視聴してほしい。

フェイスブックの「いいね！」で検索順位は上がるのか
★★★★★ 上がりません （SEMリサーチ）

フェイスブックページの人気度は検索順位に影響するのか？

よくありがちな、そして勘違いされがちな、フェイスブックとSEOの関係について渡辺隆広氏が解説している。

結論は以下のとおりだ。

Facebook からのリンクや「いいね」「シェア」の数、投稿は、Google に一切影響しない

理由は次の3つ。

• robots.txtでブロックされている
• nofollow によるリンク評価が無効化されている
• Googleは「いいね」「シェア」の数量や品質をデータでも全数把握できていない

フェイスブックでの人気度が検索順位に反映されるように見える理由も併せて、渡辺氏は説明している。

中途半端にSEOをかじっただけのソーシャルメディアコンサルタントを自称する人に限って、フェイスブックがSEOに（直接の）プラス効果を及ぼすと放言しているように思える。

相関関係が見られたとしても、フェイスブックの人気度とランキングの高さに因果関係はない。

米グーグルのマット・カッツ氏も、フェイスブックのデータは使っていないとはっきり言い切っている（筆者が先日参加したSMX Advancedにて）。

SEO担当者なら知っておきたいツールバーPageRank使いこなし術
★★★★☆ “値の変化”に着目する （SEMリサーチ）

渡辺隆広氏の記事をもう1本ピックアップする。テーマは、「SEO担当者のためのGoogleツールバーPageRank値の便利な活用法」だ。

ツールバーのPageRank（TBPR）の数値そのものには、たいした意味はない（理由も説明されている）。しかし特定の用途・目的においては有用な指標として使える。渡辺氏が言うには、着目すべきは“値の変化”だそうだ。

そこで以下の3つの活用方法を取り上げている。

• 有料リンク売買によりGoogleからペナルティを受けたかどうかの判断
• 重大なガイドライン違反やインデックス削除の判断
• ドメインプロパティのリセットの確認

常日ごろから実行するものではないが、TBPRの一歩進んだ使い方として知っておくのもいいだろう。

検索結果に出なくても検索結果を確認できるツール
★★★★☆ 事前にシミュレーション可能 （Yahoo/Google 検索結果（SERP）表示最適化ツール）

ラウンドナップ・ウェブ解析士事務所が公開した検索結果のプレビューツールを紹介する。

このツールを使うと、任意のタイトルとスニペット、URLが、グーグルおよびヤフーの検索結果でどのように表示されるかをシミュレーションできる。

試しに作った検索結果表示

検索ユーザーにわかりやすいか、検索ユーザーがクリックしたくなるか、あるいは表示文字数をオーバーしていないかなど、検索結果でどんなふうに見えるかを事前に確認するのに役立つだろう

海外にも似たようなツールがある。こちらは機能が豊富で、リッチスニペットや日付などの付加情報をオプションとして表示させることもできる。

こちらはリッチスニペットも表示できる

海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

筆者が参加したローカル検索のワークショップのレポートとグーグルのパーソナライズ検索の調査データの解説を今週はピックアップ。

• 知らなきゃ損、GoogleマップのSEOで知っておきたい4つの重要ポイント from #LocalU Advanced
  ★★★★☆ 日本では手に入らない情報ばかり
• Googleパーソナライズ検索における興味深い4つの調査結果
  ★★★☆☆ パーソナライズでランキングはどのくらい変わるのか