フィッシング対策協、被害状況や攻撃手法をまとめた「フィッシングレポート2012」公開

フィッシングの状況を紹介するとともに銀行の第2認証情報詐取などの新たな脅威を解説

山川 健(Web担 編集部)

2012年6月29日 20:03

フィッシングに関する情報収集・提供を行う団体、フィッシング対策協議会(運営事務局・一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター)は、フィッシングの被害状況や攻撃の技術・手法などをまとめた「フィッシングレポート2012」を6月25日公開した、と6月26日発表した。サブタイトルは「新たな脅威の動向とそれに向けた対策と課題」となっている。

2011年度の対策協議会へのフィッシングの報告件数は、2010年度の406件から約23%増加し、498件だった。フィッシングサイトの件数は582件となり、2010年度の516件から約13%増え、フィッシングでブランド名を悪用された企業も147件にのぼり、2010年度の119件より24%増加。最近は銀行の第2認証情報や、SNS、ウェブメールのアカウントの詐取を狙う事例もあり、多様化している。

フィッシングレポート2012では、国内や海外のフィッシングの状況を紹介するとともに、新たな脅威の動向として、銀行の第2認証情報を詐取するフィッシングと、インターネットバンキングにアクセスするためのユーザー情報を送信するウイルス「Zeus-Banking Trojan(ゼウスバンキングトロージャン)」を取り上げ、対策と、総合的対策の確立のための課題を解説した。

フィッシング対策協議会
https://www.antiphishing.jp/

フィッシングレポート2012
https://www.antiphishing.jp/report/pdf/phishing_report_2012.pdf

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