日本広告審査機構(JARO)は、2025年度上半期(4月~9月)の審査状況を発表した。JAROが受け付けた苦情について、業種・媒体・内容別に集計を行っている。
関連記事
上半期のJAROへの苦情件数が過去最多に
それによると、2025年度上半期の広告に対する苦情は、総受付件数7088件(前年同期比1.7倍)と大幅に増加し、上半期の苦情件数としては過去最多となった。6月に性的な広告に関する報道があり、JAROへの苦情が全体的に急増したとのこと。
業種別で見ると、「電子書籍・ビデオ・音楽配信」「医薬部外品」「オンラインゲーム」がトップ3でその数も増加している。「クレジットカード」は「医院・病院」に次ぐ5位だが、その増加率は前年同期比で1185.7%と急激に増加した。また「医薬部外品」については、特定の1社に479件の苦情が寄せられたという。全体的にも一部の広告主に苦情が集まる傾向が見られた。
媒体ごとに内訳を見ると、インターネットが4224件で前年の倍以上になった。著名人の動画を生成AIで作成した詐欺広告などへの苦情も寄せられている。テレビは2349件で絶対数は大きくないがやはり増加傾向を見せておりクレジットカードの広告に関する苦情が25倍(2522.2%)になったという。
広告の内容別に「表示(虚偽、誇大、まぎらわしい主張)」「表現(不快、差別など社会的・倫理的な問題をはらむ)」「手法(頻度、映像の点滅、表示する仕組み)」の3つに大きく苦情を分類すると、いずれも全体的に増加しているが、特に「表現」が4097件と前年同期比242.0%に増加した。性的な広告の他、嫌悪感を誘う表現、暴力的・ホラー的表現などがあった。
調査概要
- 【JARO会員数】広告主872社、新聞76社、放送179社、出版41社、インターネット(媒体)20社、広告会社158社、広告関連29社(2025年12月現在)
