CPM最高値136.6円を記録、2024年下期のネット広告市場の動向を分析【CCI調べ】

2024年下期のインターネット広告市場は広告費が増加傾向を示し、CPMは136.6円の最高値を記録。リテールメディアの活用は25%にとどまった。

CARTA HOLDINGSのグループ会社であるCARTA COMMUNICATIONS(以下、CCI)は、2024年12月に、国内のデジタルマーケティング業界の関係者を対象とした調査を実施した。

2024年下期インターネット広告費は増加傾向

2024年下期の広告費は、2024年上期と比べて増加したと回答した割合は40.7%だった。前回は「増加」・「同程度」・「減少」の割合がほぼ同水準であったが、2024年下期は「増加」の割合が増えており、広告費が増加傾向にあることがうかがえた。

2024年上期の広告費と比較

2023年と比較して2024年のCPMは高い傾向を示し、上昇と下降を繰り返しながら、2024年12月に最高値のCPM136.6円を記録した。 

24年下期平均CPMは136.6円

今回の調査からCPMの業種別比較表を追加しており、2024年上期と比べ、CPMが100%以上となった業種は13業種に達した。最もCPMが伸びた業種は「家庭用品」だった。

最もCPMが伸びた業種は「家庭用品」

インターネット広告におけるトレンドや課題

リテールメディアの活用状況では、25%が活用できているが、75%は取り組めていないことがわかった。リテールメディアは興味関心が高く、注目されている取引手法だが、現状では活用率が低く、まだ活用できる余地があることがわかった。

リテールメディアを活用できているは25%

これらの調査結果をもとに、2025年上期のインターネット市場の動向は、緩やかに上昇することが予想される。 

25年上期はゆるやかに上昇する見込み

調査概要

  • 【調査手法】メール配布によるアンケート調査
  • 【調査時期】2024年12月11日(水)~12月24日(火)
  • 【対象者】広告主、広告会社、媒体社、メディア、プラットフォーマー、
  • テクノロジー・ソリューションベンダー、メディアレップなどのインターネット広告市場に関係のある方
  • 【回答数】108
  • 本調査は、2020年7月から半期ごとに調査している。
  • アンケート回答結果と運用型ディスプレイ広告出稿分析ツール「CCI 360 Programmatic Display Market Analytics」のデータをもとに分析している。
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