このことば読める?「尊富士」「夢灯篭」「日軍」「冬芽」「宥恕」など…。去年の検索ワード1位は?【LINEヤフー調べ】
LINEヤフーの事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」は、「読み方」に関する検索ビッグデータの分析レポートを公開した。Yahoo!検索で「○○ 読み方」などと検索されたキーワードや属性ごとの検索傾向を分析している。
10代は「邦ロック」の曲名やアーティスト名を検索する傾向
まず「○○ 読み方」といった検索キーワードトップ10の推移を見ると、2024年年間1位は80歳を迎えた人を祝う「傘寿」(さんじゅ、やそじゅ)が輝いた。高齢化社会を象徴する単語で、80歳でなお活躍する人、80歳で亡くなられた方などが前年に続き話題となった。
2位には定番の「重複」(ちょうふく、近年はじゅうふく読みも拡がっている)がランクイン。そして3位には、2024年3月場所において、新入幕力士としては110年ぶりとなる幕内最高優勝を果たした「尊富士」(たけるふじ)がランクインした。
経年の変化を見ると、2019年にはアーティストの「米津玄師」(よねづ けんし)、2020年「コロナ禍」(コロナか)、2021年「不織布」(ふしょくふ)といったパンデミック関連、以降はAwesome City Clubの楽曲「勿忘」(わすれな)、アーティスト「Aimer」(エメ)、滝沢秀明氏による新会社「TOBE」(トゥービー)など、時代の流行がうかがえる単語がランクインしている。
そのほか「重複」「施行」(せこう)、「早急」(さっきゅう、近年はそうきゅう読みも拡がっている)などの定番が多数ランクインした。
性年代別で見ると、10代は“邦ロック”の曲名やアーティスト名を検索する傾向が強く、RADWIMPS「夢灯篭」(ゆめとうろう)、「五月の蝿」(ごがつのはえ、「五月蝿い」はうるさいと読む)、Mrs. GREEN APPLE「春愁」(しゅんしゅう)などが検索されている。
20代は、興味のあるジャンルが邦ロックからヒップホップにも拡大。女性は「FURFUR」(ファーファー)、「ete」(エテ)など、ジュエリーや香水などのブランドの検索が多い。
30代男性は、漢字の読み方の検索方法が特徴的で、たとえば「祥」という漢字を「ネ 羊」のように部首で分けて検索する様子が見られた。女性は「後陣痛」(こうじんつう)、「正期産」(せいきさん)、出生前検査を表す「nipt」(ニプト、出生前診断)など、出産に関する検索が多く見られた。
40代だと、男性は「追証」(おいしょう)、「S&P 500」(スタンダード・アンド・プアーズ500種指数)といった投資関連ワード、女性は「火山岩」「地面」など小学生が習うようなキーワードも検索されており、子どもといっしょに読み方を確認している可能性が考えられる。
50代だと、男性は改正電子帳簿保存法関連の「宥恕措置」(ゆうじょきかん)が上位。女性は韓国に関連するキーワードの読み方を多く検索していた。
調査概要
- 【調査対象】Yahoo!検索
- 【調査方法】「○○ 読み方」などと検索されたキーワードや属性ごとの検索傾向を分析
- 【調査時期】2023年1月~2024年11月までの月次
ソーシャルもやってます!