「WordPress」のサーバ・テーマ・プラグインのシェア、表示速度の最新ランキング【ドットマークス調べ】

サイト解析サービス「WP-Search」のデータ約6万8千件をもとに集計。

冨岡晶(Web担編集部)

1月20日 8:30

ドットマークスが運営するサイト解析サービス「WP-Search」は、オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)「WordPress」のホスティングサーバ(レンタルサーバ、VPS、クラウドなど)・テーマ・プラグインのシェア、ホスティングサーバ・テーマの表示速度のランキングを発表した。2025年1月時点のデータをもとに68,084件のサンプルについて分析・集計している。

国内シェアランキング

サーバの国内シェア

WordPressサイト・ブログを構築する際に使用するWebホスティングサーバ(レンタルサーバ、VPS、クラウドなど)をサービスごとに集計した結果、「エックスサーバー」32.2%で国内シェア1位。以下「さくらインターネット」10.7%、「ロリポップ!」9.8%が続く。この上位三社で過半数を占めている。

テーマの国内シェア

WordPressサイト・ブログの外観を決めるテーマ(デザインテンプレート)では、「その他」が71.7%で圧倒的多数。具体名では「SWELL」9.4%が国内シェア1位で、以下「Cocoon」6.1%、「Lightning」3.4%が続く。いずれも1割未満だが「JIN」「AFFINGER6」「SANGO」「Snow Monkey」など多様な名前があがっている。

プラグインの国内シェア

WordPressサイト・ブログに機能を追加するプラグインも、「その他」68.1%が最多。具体名では問い合わせフォームを設置する「Contact Form 7」8.2%が1位で、SEOに関するツールキット「All in One SEO(AIOSEO)」4.7%、スパム投稿をブロックするプラグイン「Akismet Anti-spam」4.2%が続いた。テーマやプラグインは、サイト・サービスのデザインや方向性で使い分けがされるので、これも多様な名前があがる結果となった。

表示速度ランキング

サーバの表示速度

WordPressサーバ(レンタルサーバ、VPS、クラウドなど)の表示速度では、「mixhost」が1位。以下「カラフルボックス」「wpx/シン・レンタルサーバー」が上位だった。これら3サービスはいずれも3,500msecを切る速度をマークしたとのこと。

テーマの表示速度

テーマの表示速度では、国内シェア1位だった「SWELL」が表示速度でも頭1つ抜けてトップ。2位には国内シェア3位だった「Lightning」がランクインした。

高速化プラグインの表示速度

WordPress高速化プラグイン(キャッシュプラグイン)の表示速度では、「WP Rocket」が断トツで1位。唯一3,000msecを切る速度を記録した。2位以下には「WP-Optimize」「LightSpeed Cache」が続いている。

調査概要

  • 【調査対象】WP-Searchで解析されたWordPress(ワードプレス)サイト・ブログ
  • 【調査方法】WP-Searchのデータを集計(シェア:期間内のサイト数を集計、表示速度:期間内の平均表示速度を集計)
  • 【調査時期】2025年1月時点
  • 【有効サンプル数】68,084件
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