オンラインによる面接やWebテストが普及する一方で、不正行為も急増し2022年には「替え玉受験」の不正が発覚している。サーティファイは、「オンライン就職活動」に関する調査結果を発表した。オンライン就職活動経験者(2024年卒業~2026年卒業予定)591人が回答している。
悪事手法では「生成AIの使用」が「替え玉受験」を上回る
まず自宅などで受験したオンライン試験において「何らかのカンニングを実行した」という就活生は45.5%。その手法では、「生成AIを利用した不正行為」19.3%が従来の「替え玉受験」6.8%を大きく上回っており、最新技術の普及が不正行為に“広く活用”されている実態が判明した。
また経年ごとの「何らかのカンニングをした学生の比率」を見ると、2024年3月卒業者のカンニング経験比率が50%を超えており、他世代もほぼ同様の高いカンニング率を示している。
そして「カンニングを行った企業から内定を得たことがあるか」を聞くと、カンニング実行者269人のうち、62.5%(168人)が内定を得ていたことが判明した。これは全体で見ると、28.4%がカンニングで内定を獲得していたこととなる。経年変化を見ると、2024年卒のカンニング実行者の内定獲得は8割以上に達しており、「カンニングでの内定」がカジュアルな行為になっていると推察される。
2026年卒業予定者については、これから内定が本格化することで「カンニングを行った企業から内定を得た」人数は増加すると予想される。
調査概要
- 【調査対象】オンライン就職活動経験者 (2024年卒業~2026年卒業予定)
- 【調査方法】インターネットリサーチ
- 【調査時期】2024年10月16日~18日
- 【有効回答数】591人(2024年卒:179人、2025年卒予定:297人、2026名卒予定:115人)
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