新NISA、認知度は8割を超えるも利用者は2割半ば。世帯年収が多い人ほど実施率が高い?【楽天インサイト調べ】
楽天インサイトは、「資産運用に関する調査」を実施した。資産運用の開始時期や開始理由、「新NISA制度」の認知状況などについて、20~69歳の男女1,000人に聞いている。
老後資金に不安? 20代では約4割が「NISA」を実施
まず、資産運用の実施状況を聞くと、「資産運用には取り組んでいない」が41.2%で最も多く、実施している人の中では「NISA」が31.6%で最多だった。男女別でみると、資産運用を実施している割合は男性が女性より約10ポイント高く、世帯年収別では、年収が多くなるほど実施率が高い傾向だった。
資産運用を開始した時期を聞いたところ、「直近1年以内に開始した人(直近1カ月以内・3カ月以内・6カ月以内・1年以内)」の合計は24.1%となった。年代別でみると、20代では「直近1年以内に開始した人」の合計が48.9%にのぼり、全体よりも約25ポイント高かった。
資産運用を始めたきっかけを聞いたところ、「老後や将来の生活資金に不安を持った」が44.4%で圧倒的に多かった。直近1年以内に始めた人においては、「値上げや物価高で資産形成の必要を感じた」「家族や知人に勧められた」の割合が高かった。
毎月の積立投資金額は「20,000円以上~30,000円未満」が最多
資産運用を実施している人に対し、積立投資の実施状況を聞いたところ、「積立投資をしている」は約半数にのぼった。実施率は20代が73.4%で最も高く、年代が上がるにつれて低くなる傾向だった。
毎月の積立投資金額を聞くと、中央値は「20,000円以上~30,000円未満」となった。世帯年収別でみると、400万円未満は中央値が「10,000円以上~20,000円未満」、400万円~800万円未満は「20,000円以上~30,000円未満」、800万円以上は「30,000円以上~40,000円未満」と、年収が上がるほど積立額も多くなるようだった。
最後に「新NISA制度」の認知・利用状況を聞いたところ、「認知している」人の割合は82.4%と高かったが、「すでに利用している」は24.2%にとどまった。年代別では20代が最も高く、世帯年収が多い人ほど認知・利用している傾向だった。
調査概要
- 【調査エリア】全国
- 【調査対象者】20歳~69歳、男女
- 【回収サンプル】1,000サンプルサイズ
- 【調査期間】2024年1月15日(月)から1月16日(火)
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