言葉の認知、「り」「そマ?」は50代には解読不可能【トライベック調べ】

ネットスラング全盛の影響? 「カキコ」は30~40代が認知率高し。

トライベックの社内組織であるトライベック・ブランド戦略研究所は、「世代別言葉の利用」に関する調査結果を発表した。ブランドなんでもランキング第96回として、認知・利用に世代差がありそうな言葉について質問している。

年齢が上がる/下がるにつれ、言葉の認知は変化

同社の発表では、これらのなかから「アベック」「イタ飯」「それな」「ワンチャン」「り(了解の意味)」「そマ?」「なるはや」「カキコ」の分析結果を公開している。

まず「アベック」という単語は年齢が下がるとともに認知・利用も下がり、20代以下・30代以上に壁が存在する。

1980年代後半のバブル時代に流行った「イタ飯」も、20代以下・30代以上で大きく認知・利用が変化することが判明した。この壁は、デジタルネイティブかそうでないかというターニングポイントでもあり、この壁前後で言葉の伝搬や流行が大きく変化した可能性がある。

逆に若者言葉の代表例として「それな」「ワンチャン」を見ると、ここでは10代が圧倒的に多く、20代ですでに認知・利用が大きく下がっており、“言葉遣いの加速”を感じる。

さらに、SNSやメッセージアプリで多用される「り(了解の意味)」「そマ?(それ本当に?)」といった単語は、高年齢の認知が非常に低い。流行語に与える影響力の比重がメディアよりネットに移っていることが考えられる。

そのほか「なるはや」「カキコ」は、古いビジネス用語・ネット用語であるためか、比較的高年齢の層にも認知されていることが判明している。

調査概要

  • 【調査対象の単語】

・アベック/イケイケ/イタ飯/クリソツ/なるはや/おこ/それな/無理ゲー/やばい(いい意味で)/ワンチャン

・ズボン/ジーパン/スパッツ/ランニング(袖のないTシャツ)/〇〇(ペア/へそ出しなど)ルック/オーバーオール

・パンツ(ズボンの意味で)/デニム(デニム生地のパンツのこと)/レギンス/タンクトップ/コーデ、〇〇(ふたご/きれいめ など)コーデ/サロペット

・カキコ/ググる/ケータイ(スマホのことも)/写メ(写真データそのもののこと)/ネットサーフィン/プロフ/そマ?/り(了解の意味)/投げ銭(オンラインのライブ配信者に対して視聴者がお金を送付すること)/ライバー)

  • 【調査期間】2022年9月16日~17日
  • 【回答数】500
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