亀田製菓グループが「代替肉」「米粉パン」「乳酸菌」で3つの新ブランドを展開

あられ、おせんべいの製菓業から多彩な食感と味つけ技術を生かした食品事業へ進化

小島昇(Web担編集部)

2022年3月9日 7:01

亀田製菓は「プラントベースドフード(植物性代替肉)」、「米粉パン」、「お米由来の乳酸菌」の新ブランドに統一ロゴを設け、グループのマイセンファインフードとタイナイと共に展開する、と3月7日発表した。代替肉の「JOY GREEN」、米粉パンの「Happy Bakery」、乳酸菌の「RiceBIO」の3ブランドで、4月1日から外食・総菜向け業務用商品「植物生まれのベースミート」をJOY GREENブランドで発売する。

ベースミートは冷凍ブロックタイプの代替肉で、おせんべいの製造技術で開発した。マルセンファインフードの業務用「プラントベースパティ」を使用した「低糖質チャンカレ 大豆ミートカツのせ」がチャンピオンカレーの直営店・FC店計19店舗で3月14日から販売される。大豆の香りを抑えてリニューアルした「大豆と玄米のべジミンチ」と「大豆と玄米のべジフィレ」、新製品の「大豆と玄米のべジスライス」を4月1日に発売する。

アレルゲン28品目不使用の100%国産米粉パンは、3月7日からHappy Bakeryブランドの新ラインアップ「おこめ丸パン」など9商品を販売し、タイナイ米粉パンの商品ラインアップ拡充。食物アレルギーがありグルテンフリー製品を求める顧客に訴求する。亀田製菓が世界で初めて商品化した「お米由来の乳酸菌」は、研究開発ストーリーや加熱殺菌体ならではの特徴を紹介するPR動画を4月に公開する。

米菓で培った多彩な食感と味つけ技術で「あられ、おせんべいの製菓業」から「Better For Youの食品業」となり、「グローバル・フード・カンパニー」の実現を目指す。米や植物性素材の知見、機能性追求、米タンパク質の抽出技術を生かす。ジュネジャ・レカ・ラジュ副社長は「健康・環境に配慮した代替肉やアレルゲン28品目不使用の米粉パン、世界で唯一のお米由来の乳酸菌は他社にまねできない」とコメントしている。

亀田製菓のジュネジャ・レカ・ラジュ副社長
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