デジタルネイティブ「ハナコジュニア世代」男性にいま売れている書籍は『30代を無駄に生きるな』【CCCマーケ調べ】
CCCマーケティングは、「ユニークデータ×ifsオリジナル世代論プロジェクト」における分析結果の第一弾を発表した。同プロジェクトは、CCCマーケティングが保有するユニークデータと伊藤忠ファッションシステム(ifs)が保有する生活者知見のコラボにより、生活者の消費行動を可視化するものだ。
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https://webtan.impress.co.jp/e/2021/09/09/41056 - Z世代とミレニアル世代、同じデジタル世代でも「普段見る動画」「買物のお勧め」で大きく違い
https://webtan.impress.co.jp/n/2021/09/22/41628
デジタルネイティブの3世代の志向に違い
第一弾では、デジタルネイティブ世代である「ハナコジュニア世代」「LINE世代」「インスタ世代」の3世代について、購買データの分析を行っている。特に、“消費の価値観形成”に重要と言われる「20歳時点の消費」と「現在時点の購買傾向」を比較分析している。
- ハナコジュニア世代:現在30~34歳(1987~91年生まれ)
- LINE世代:現在25~29歳(1992~96年生まれ)
- インスタ世代:現在21~24歳(1997~2000年生まれ)
「ハナコジュニア世代」「LINE世代」「インスタ世代」は、伊藤忠ファッションシステム(ifs)が定義した世代で、1987年~2000年生まれのデジタルネイティブ世代を指している。「ハナコジュニア世代」は身の丈志向、「LINE世代」は最大公約数状態志向、「インスタ世代」は皆それぞれ志向といった違いがあるという。
たとえば“ハナコジュニア世代男性”は、就職再氷河期の時代を経ているためか、暮らしの安定感を重視している傾向が見られた。この世代が20歳時(2007~2011年)に注目・購入した書籍は、『20代でやっておきたいこと』(川北義則、三笠書房)で、現在(30~34歳)注目・購入している書籍は、『30代を無駄に生きるな』(松永茂久、きずな出版)だった。不況がデフォルト化するなか安定を確実に得ようとするハナコジュニア世代は、20代からなるべく失敗のない確実なルートを望んでおり、30代となった現在は投資・金融関係の書籍がよく購入されているという。
CCCマーケティングでは、その他雑誌やファッションの購買に関する事例紹介も含めた、詳細なレポートやデータセットを販売中だ。
調査概要
- 【調査対象】T会員の全国男女
- 【調査方法】購買履歴を分析
- 【調査時期】現在:2020年4月~2021年3月、20歳時:各会員の生年月日から起算
- 【業態とジャンル】TSUTAYA:雑誌・書籍・音楽、デイリーユース:アルコール・化粧品・インバスヘアケア
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