コロナ禍の新入社員、自社に対する満足度に「デジタル化への対応」が強く影響【アドビ調べ】
アドビは、「業務のデジタル化と会社への満足度」に関する調査結果を発表した。2020年4月に新卒入社したビジネスパーソン500名から回答を得ている。
これから再度就職活動をするなら、「企業のデジタル化への取り組み」を7割が重視
「業務をデジタル化することで業務効率が上がると思うか」については、「とても効率化される」35.8%、「どちらかというと効率化されると思う」46.2%で、8割超が肯定的に捉えていた。また、「今勤めている会社に、業務のデジタル化をもっと進めてほしいか?」を聞くと、「もっと進めてほしい」43.6%、「どちらかというと進めてほしい」49.2%で、9割超が推進を望んでいる。
一方で、「社内の業務のデジタル化は、進んでいると思うか」と聞くと、「全く進んでいない」26.2%、「どちらかというと進んでいない」34.4%で、過半数が遅れを感じていた。
具体的に「未だデジタル化できていない社内の慣習」を聞くと、「社内書類や決済書の印刷と押印」61.8%、「社外向け書類や契約書などへの押印や郵送」53.4%、「FAXの送受信」44.8%が上位となっており、まだまだ旧弊な非デジタルプロセスが残っている様子がうかがえる。
特に新入社員という立場から「入社手続き」について聞くと、「雇用契約書のやり取りなど入社手続きをオンラインで行った」は31.6%に留まる。「もしこれから再度就職活動をするとしたら、企業のデジタル化への取り組み度合いは企業選定基準においてどれくらい重要だと思うか」という質問では、「とても重要」22.2%、「どちらかというと重要」48.6%で、合わせて70.8%が重視していた。
さらに「勤務する会社の環境に満足しているか」という設問について、テレワークの実施頻度ごとに分析すると、「毎日実施している(オフィス出社なし)」という企業では、「とても満足している」37.2%に対し「全く満足していない」4.7%と大差が付いており、「会社の環境にとても満足している」という回答が突出して多かった。これが「テレワークを実施していない」という企業では、「とても満足している」6.5%に対し「全く満足していない」13.6%と逆転していた。
調査概要
- 【調査対象】2020年4月に企業へ新卒入社した全国のビジネスパーソン
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2021年4月21日~23日
- 【有効回答数】500人
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