2020年度の正社員の採用予定、2年連続減少で59.2%の見込み【帝国データバンク調べ】
大企業は高い採用意欲が続くが、中小企業は慎重な採用姿勢も。今後は、新型コロナの影響に注視。
2020/3/17 8:00 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
帝国データバンクは、「2020年度の雇用動向」に関する調査結果を発表した。2005年2月以降、毎年実施しており今回で16回目。
正社員・非正社員の採用予定に、減少の陰り
まず「2020年度(2020年4月~2021年3月入社)の正社員(新卒・中途入社)の採用状況」を聞くと、「採用予定がある」(増加する・変わらない・減少するの合計)は59.2%。前回調査(2019年2月実施)から5.0ポイント減少し、2年連続の減少となった。また2014年度調査(2014年2月実施)以来、6年ぶりに6割を下回った。
企業規模別(中小企業基本法に準拠)では、「大企業」82.9%、「中小企業」53.6%。大企業は8割超えで高止まりする一方、中小はじょじょに下落しており、慎重姿勢が目立つ。
「2020年度の非正社員(新卒・中途入社)の採用状況」を聞くと、「採用予定がある」は44.2%で、前回調査から6.1ポイント減と、大幅な減少傾向を見せた。自由回答での企業の意見を見ると、新型コロナウイルス感染症によって採用を躊躇するという声が多くみられた。
なお、就職氷河期世代を対象とした「就職氷河期世代活躍支援プログラム」の利用について、「積極的」(すでに利用した・現在利用中・これから利用する予定)とした企業は6.3%。「利用しない(できない)」は35.4%、「プログラムを知らない」は23.9%だった。
調査概要
- 【調査対象】全国2万3,668社
- 【調査期間】2020年2月14日~29日
- 【有効回答企業数】1万704社(回答率45.2%)
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