アスクルが社長退陣要求を受け、ヤフーに資本提携解消を申し入れ

個人向けECを共同で成功させるという目的を達成できなくなったと考え提携を解消

岩佐 義人(Web担 編集部)

2019年7月18日 17:52

オフィス用品販売のアスクルは、Yahoo!JAPANを運営するヤフーに対し業務・資本提携関係を解消すべく協議の申し入れを行った、と7月17日発表した。2019年1月、ヤフー社から、通販事業のLOHACO事業の譲渡などの要請があり、アクスルは独立役員会および取締役会の審議を経て、ヤフー社への譲渡の提案は行わないことを決定し回答した。

6月27日、ヤフー社は岩田社長に対し退陣要求するとともに、ヤフー社が8月2日の当社定時株主総会において岩田社長再任へ反対することの意向表明があった。アクスルでは所定の手続きに従い、7月の当社取締役会において、指名・報酬委員会の提案に基づき現任取締役全員の再任案を決議した。アクスルは、当初本提携関係によって実現しようとしていた個人向けECを両社共同で成功させるという目的を達成することができなくなったと考え、本提携関係の解消を申し入れることにした。

アクスルの連結業績は、営業利益88億円の増益を見込んでおり、2017年からの物流センター火災、宅配クライシスの影響を克服し、当社のBtoB事業、BtoC事業、ロジスティクス事業の3事業のシナジーを最大化するECの実現に引き続き邁進していく。

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